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読書感想。たまには活字も読まねば。です。『ボトルネック』(米澤穂信先生・2006年)崖から落ちた・・・はずだったのに、気づいたら地元の公園に居た主人公・リョウ。とりあえず自宅に帰ったところ、出迎えたのは「サキ」と名乗る見知らぬ女性。どうやらここは、「彼女ー死産だった姉」が生きていて、「僕」が生まれなかったパラレルワールドのようだ。アニメ『氷菓』を鑑賞しまして・・・これはっ・・・もう・・・原作絶対に好き!というか、この作家様の小説、絶対に好き!・・・という確信の元、米澤穂信先生の著作品に手を出し始めました。実は、アニメ原作はライトノベル!という思いこみで、米澤先生もライトノベル作家さまだと思い込んでいたのですが・・・ライトノベル色が強いのは古典部シリーズのみで、こんな新潮文庫(お堅いイメージ;)から本を出されるような作家様だったんですね;本屋でこの方の著作品がみつけられなくって苦労しました;とりあえず完結モノで読みやすそうなこの作品から。*以下、ミステリー要素のある作品のネタばれアリ感想です。お気を付け下さい!* とにかく・・・読んでよかった!おもしろかった><この方の作品は・・・まだ古典部シリーズと、この「ボトルネック」しか知りませんが、基本、「地味目のミステリー」+「何か(作品の主題・主人公軸)」って感じ・・・なのかな?主人公のタイプは、あだち充先生の作品のように、基本は「同じ子」・・・って感じ何でしょうか?で、作品の主題に沿って、微妙~に個性が違うんです。(あだち先生の作品も、よく「キャラ同じ」と言われますが、熱烈ファンとして主張しますと、全然違います。お話に必要な要素がきちんとキャラクターに反映されてます!)ボトルネックのリョウくんは、古典部の奉太郎くんととても似ている、基本的には自分から多くのことに関わろうとせず、何もかもに寛容的というか、無関心というか・・・そういう子でした。でも、超ネガティブ。その子の一人称単数の語り口調で、物事を説明する感じでしょうか。特に、美しい詩的な言い回しだ!とかそういう文章の印象ではないんです。ただ、主人公の目線での語りはとにかく読みやすいですし、要素出しと、要素の「程度」が上手なんだと思います。主人公・リョウくんのテンションで 謎を追っかけられるんです。この「謎」が、この子にとってどれだけ大事なことか・・・それが分かるんです。シチュエーションが分かりやすいので、リアクションの大きくないリョウくんですが、その心情をきちんと「間違わず」追っかけることが出来ます。だからこその・・・ラストシーンのインパクト。絶望しかなかった世界に、自分の存在の否定を焼き付けた状態で・・・「好きだった女の子が亡くなった崖」に戻って来るという・・・このシチュエーション。凄いコレ・・・;崖下も地獄。家に帰るも地獄。でも、パラレルワールドで「好きだった女の子の死の真相」が分かったことで、彼女の本当の本当の心の内が見える気がして。自分との日々が虚構めいていたという絶望と一緒に分かったのが、彼女が「自殺ではなかった」という事実と、 きっとあるであろう彼女の「生への嫉妬」で、加えて、本当は生まれなかったお姉さんの強烈な思いがあって・・・どっちに行くんだ?!!・・・の答えは、読者各々が、ここまで読んできたテンションで描き切れ!という;凄いコレ・・・;;また読み直したら違う「ラスト以後」を思い描くのかもしれませんが、これは・・・生ある地獄の方でしょう。「そんなに主人公の気を滅入らせて楽しいか!」・・・という、本編全体が主人公いじめみたいなお話で、元々の世界に本当にまったく光がなくって、それどころか大切にしたかった彼女との想い出まで崩れ去って、最後のダメ押し・母親からのメールで読者と主人公がアクセス不可になるラスト。・・・それでもこう思わせる!!!が、この作品の一番面白いところ・・・なんだと思います。こんな微妙な・・・本人にしか絶対に分からないはずの感情が、明確ですもん・・・。おもしろ~~い><!!!私はこんな感想ですが、多分全然ちがう感想な方も大勢いらっしゃると思います。私には「明確」な感情だったんですけど;え・・・そういうお話だと思ったんですけど・・・;だってここまでリョウくんに感情移入して読んできて、死のうと思いませんもん;・・・作者に踊らされてます;;ああぁ><面白かったぁ!!とにかく読みやすくって、数時間で一気読みしちゃいました。次はどれ読もうかな。by姉
2012.09.30
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おはようございます。音楽語りーその172↓♪For フルーツバスケット by岡崎律子・・・いえ。昨夜遅く。10月から始まるアニメ・『好きっていいなよ。』のPV(デザート・葉月かなえ先生)をちらっとのぞいていましたら・・・突然っ私が・・・愛して愛して、枯渇するんじゃないかと思うくらいパワーをもらってもなおあるものないもの全てを求めてしまう・・・大好きな故・岡崎律子さんの名曲♪Friendship が流れ始めまして。びっくりしました。・・・どうも、♪friendship ~for 好きっていいなよ。というタイトルで、アレンジを変えてOPテーマとして流れるようです。・・・いえ。おそらく・・・原作者様かな?と思いますが、有力な意見の言える方に岡崎律子さんのファンがいらっしゃって、こうして再び起用されているのだと思います。原作は、以前パーっと飛ばし読みをしたことがありますが、確かに・・・この曲のサビで入って来る言葉を考えると、使いたくなる気持ちも分かりますし、妥当だと思います。・・・イイと思います。納得です。・・・ですし、嬉しいです。でも、なんか叫びたくなる この衝動はなんなんでしょうか!!?っっっ違うっ!!!!何がって・・・♪For フルーツバスケットのインパクトと・・・違う!!!当たり前です。そんなこと、やってる方だって分かってます!こんなこと言いだす受け手の方が野暮だってことくらい!ただ、♪For フルーツバスケットを筆頭として、岡崎律子さんが関わられたアニメソングって・・・他のアニメソングと「違う」んです。印象ですけど。「その作品の為の曲だから」という感動だったら、アニメソング自体が・・・そういう文化なはずです。天才的なプロデューサーさまだって、他に大勢いらっしゃいます。でも・・・どうしようもなく他と一線を画すインパクトがあるんです。なんでかなぁ・・・と考えると、たぶん。曲が「作品」を食っちゃってるんだと思うんです。この曲が生まれるためにアニメ『フルーツバスケット』という企画が 存在したんでしょっていう感覚です。漫画作品って・・・天才=作品なので。こういう感覚ってないんです。ただ、大勢の方が関わられる企画モノのエンタメでは、アクの強すぎる天才が、作品自体を食っちゃってる・・・というものはを、たまに観ます。今パッと思い浮かぶものですと・・・細田守(監督)が演出家として関わられた作品堤真一さんの演技とかかな?↑こんなん、受け手各々がどこに興味があるかによりけりだと言っちゃえばそれまでなのですが、そう言いきってしまうのもつまらないので。このまま話を続けますと・・・岡崎律子さんの・・・特に後期のワークスでは、アニメやゲームの企画を使って(その作品の持つ雰囲気を使って)アルバム1枚分くらいの連作を作成し、提供しがてら、自身名義のアルバムとしても発売するという作り方をされています。ラブひなとフルーツバスケットで、確固たる人気を得たからこそ出来たことだと思いますが、企画の方も、「この企画を是非あなたの創作に使っていただきたい!」という出し方をしていると思いますし、自分だけでは生まれてこないイメージを借用できそうなそういう企画を岡崎律子さんが選んでいたんだと思います。だからこそ・・・食っちゃうんです。100%作品のためだけの、ぴったりの曲が作れる天才とはまた違う、これは想像してなかった!というような・・・アクとエゴの強烈な名曲が!だからっ・・・本当は違うんですよぉ!岡崎律子さんの曲は・・・企画が「使える」ような大人しいものじゃないんですよぉ!もし今もご存命で、こうしてこのアニメのテーマ曲を担当されたら、一体どんなギャップで驚かしてくれたんだろうか・・・また作品を食っちゃうような名曲を提供されたんだろうな・・・そんな不毛なことを どうしても想像しちゃうじゃないですか!そんなこんなで、とにかくわーーっと叫びたくなりました。・・・ここまで吐き出したら、岡崎律子さんの音楽に再びスポットが当たること、素直に喜べそうな気がします。 天才です。あと5年あったら、間違いなく「アニメソング」だけではない 陽のあたり方をされていた方だと思います。ようやく秋っぽい空気になってきたところですし・・・アルバムを聴きなおそう・・・。by姉
2012.09.26
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気になっていたアニメを鑑賞しました。ちょっとだけ感想です。アニメ『あの日見た花の名前を 僕達はまだ知らない。』(全11話・2011年)会社のアニメ好きの同期におススメを訪ねたところ、こちらの名前が出て来たことがあったので、前々から観てみたかったんですよ。 *以下、ネタばれアリです。お気をつけください。* 幼い頃に死んだ幼馴染の少女・めんまが、高校一年生の夏に、成長した姿で突然現れた。リーダーシップをとっていた昔の面影はまるでなく、引きこもりとなった主人公・じんたんに、彼女は「自分のお願いを叶えて欲しい」と頼む。今は疎遠になった他の4人の幼馴染たちを巻き込み、めんまの願いを探るうちに、各々の想いや葛藤が徐叙に明らかになっていく。↑なんとなく、「死んだ幼馴染が現れる」「仲間モノ」というのはどこぞで読んで知っていました。観終わった第一の感想は、期待したものが、しっかり期待通りある作品でした!・・・です。この感情が観たいな・・・と思っていた感情が、一番に入ってくる、間違いのない作品で。全11話というコンパクトさだからこそできるまとまりで、すごく見やすい作品でした。面白かったです!ただ、使われる幼馴染面々の「感情」が、想像以上に苦しく醜い感情ばかりで・・・そこが凄く噛みごたえ&苦みがありました。高校一年生・なかなか痛々しい成長を遂げた5人と、幼い日の白いワンピースでふわふわと駈けまわるとにかく美しいめんまちゃんという図式が・・・作品の核ですし、アニメーションでしか表現しきれない面白さだと思います。正直なところ、幼馴染の幽霊モノ・・・ということでお話の要素としては、割と使い古されたものばかりだったと思いますし、展開も驚くようなびっくりさはないと思います。これだけ人気があるのは、とにかく・・・間違えなさ・・・だと思いました。雰囲気がすごくあるおしゃれな作品ですが、それだけじゃないしっかりした安心感があって。幼馴染に限らず、出てくるキャラクターには全員に嫌な思いもしてもらうし、でも全員に魅力的な描写も入れて、救われるようにしてありますし。間違えないから、後半になっていく分、きちんと作品の主題に沿うようにテンションが振り切れていくんだと思います。最終話になって、一人浮いていたポッポくんの葛藤が溢れだすとことか、要素出しが程度によって、きちんとテンションに乗っかるようになってて凄いなぁと思いました。5人全員が、ごたごたを思いっきり吐き出してすっきりした分、一番大事にしたい思いで、めんまちゃんに向き合うことが出来て。結局、めんまちゃんが戻ってきたのはじんたんにしかその姿が見えないことからも分かるように、完全にじんたんの為だった・・・というのが最後に分かる・・・ラブストーリー(泣ける)とそれぞれがめんまちゃんの死に責任を感じ、葛藤してきた幼馴染たちがその思いを吐き出し、共有し、きちんとめんまちゃんにお別れを言うという仲間の絆の物語(泣ける)が、見事に重なって昇華する(大泣き)・・・最終話が一番、面白かったです。あとはもう・・・ジャパニメーションの誇る繊細で丁寧でオシャレな演出と、若手実力派声優さまたちの熱演ぶらぼー!特に後半は、声が作品をぐいぐい引っ張って行ってるのが分かりました。う~ん・・・言いたいことがごちゃごちゃの感想ですが;観て納得!の人気作でした。11話くらいの作りこんだアニメって観やすいし、見ごたえがあってイイナぁ・・・と思いました。by姉
2012.09.25
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聴きやすいアフリカンです!音楽語りーその171↓♪Zawose Family(ザウォセファミリー)父が、ワールドミュージック番組を観て購入してました。『バオバブの木からの贈り物 byザウォセファミリー』タンザニアの音楽家で、七色の声を持つ国の至宝というHukwe Zawose(フクウェ・ザウォセ)さんという方が居て、その方のファミリーミュージックグループのCDです。フクウェさん自身は2003年に亡くなっているそうですが、Zawose Familyとしてはまだまだ活動されているそうです。・・・素敵なんですよ!!アフリカーンな民族楽器をたくさん使った音楽なのですが、とにかく、聴かせる!魅せる!フクウェさんが、1960年代に大統領に演奏を見初められ、国中心の音楽学校で活躍されたり、演奏集団として世界各地で公演を行ったという方だそうで・・・タンザニアという国の独立や合併が1960年代前半に行われていた(ウィキより)ことを考えると、おそらく、国のアイデンティティ確立の期待がかかった状態で、外部に魅せるモノとして音楽を洗練していったのだと思います。とにかく、「土着の文化」という、「生活の中にある」生ぬるさが全くなく、見せモノとして、プロフェッショナルに、外部の人が鑑賞しやすいように、それでいて、アイデンティティを強烈に叫ぶ作品にちゃんとなってる・・・と思います!今までも、アフリカンミュージックのCDをいくらか聴いて来ましたが、やっぱりお祭りとかの現地録音とかでは、外部の人間には楽しめません。これはもちろん、アフリカだからというわけではなく、ワールドミュージックを聴いているとしみじみと感じる部分なのですが。他の音楽文化と自音楽文化との差を強烈に意識して、コンセプトをしっかり持って、外の人に向けて、きちんと聴かせるものとして洗練・まとめあげた・・・その段階のモノでないと、やっぱり・・・私には楽しめません。だからこそ・・・もう!こんな方がいらっしゃって、それでいてファミリーグループがこの次元の演奏で世界に向けて音楽を発信してる・・・なんて、超嬉しい!タンザニア素敵!!って感じです。やっぱり・・・愛国心の為に、「外部に自慢できる」エンタメ文化ほど威力のあるものってあんまりないと思いますもの。タンザニア凄いな!・・・うまいことやったな!!はぁ~・・・しかしこのCDイイんですよ!朝に流し聴きとかしても、軽めで爽やかだし。とにかく楽しい!ワールドミュージックを楽しみたい方は是非!by姉
2012.09.24
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だんだん城めぐりブログになってきてる気がします; 静岡県三島市・山中城(やまなかじょう) へ行ってきました。三島市と言っても、市街地から山の方へ大分行ったところ・・・箱根の一歩手前です。国道1号線沿いにある(というか、道路が史跡の真ん中を通っている)という情報から・・・東海道は海沿いの平地、中山道は山の中という勝手なイメージにより、平地にある城だとカン違いしていたのですが・・・名称をもう一度確認。バリッバリ山の中のお城でした。 石垣の登場時期の直前にあった山城だそうで、土だけで作られたお城です。こちらは北条氏築城のお城で、秀吉の小田原攻めの際、急きょ出丸等の拡張整備を行いましたが、工事未完のまま迎えた秀次の大軍勢により、たった半日で落城した・・・そうです。豊臣の軍勢は4万(とか7万とか)で、北条軍は4千だった・・・そうで。さてさて。「とにかく人気のある城」というのが納得。絵ヅラのエンターテイメント性が飛びぬけてます。とにかく1番の見どころは、西ノ丸・西櫓付近の「障子掘り」! 圧巻です。とにかくきれいに整備してくださっているので、形がはっきりと見て取れます。 当時は用水池も兼ねていた水ぼりだったそうです。本当に作りこんであるんですよ!(確かに、鉄砲のことを考えた幅ではないかもなぁ・・・とも思いましたが。) 城の奥・北ノ丸。広いです。本丸跡。手前側に、もう一段階土を盛った「天守台」があります。本当に面白い・・・圧巻の景色です。 手前が「元西櫓」という曲輪。その向こうが西ノ丸・その奥に西櫓です。名前からして、西部分が拡張工事で出来たってことでしょうか。 国道1号をまたいで、城南部に広く広がる出丸部分です。三島市街地を一望できます。当時も、旧箱根街道をまたいで、行く手を阻むように城を拡張したみたいです。 出丸を守る一ノ掘。 城の最南部に位置するすり鉢曲輪。かなり広いお城なんですよ!全域を一通り見て回るのに、1時間以上かかりました。落城が半日・・・半日って相当早いと思います。出丸とか頑張って作り過ぎて、皆疲れてたの・・・かな?とか・・・思っちゃったり;いやいや・・・しかし本当に楽しかった!この城に行ったら、城巡りにハマっちゃいますよ。堀はロマン! 城の面白さを詰め込んだお城でした。山好き、城好き・・・山城好きの方は是非是非。 by姉
2012.09.23
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ラストです。テレビアニメ『氷菓』全エピソード感想-その3○『心あたりのある者は』(19話)文句なしに面白い!このエピソードで掴まれた方、大勢いらっしゃるんじゃないでしょうか・・・。・・・まぁ、私なんですけど。短い教頭先生の校内放送から、その背景について大胆な推論を立てる折木くん。しかし妥当!突拍子もないのに、言われると「そうかも」と思ってしまう説得力。「あの放送を聴いて、生徒Xが名乗り出る可能性があると思うとは、どんな状況だ?」・・・ここの展開にこそ、唯一絶対の犯人を暴くのではない、「推論」の面白味が凄く出ていると思います!ちなみに、妹に氷菓をゴリ押しする際、真っ先に見せたのがこの19話でした。明らかに視聴に乗り気でなかった妹に、落書きを描かせるに至らしめるパワーはあったと思われます。 ○『あきましておめでとう』(20話)ザ・ラブコメ。私が初めて観た氷菓が、この回でした。・・・なんて地味な話なんだ・・・がしかし、なんでこんなに面白いんだ??が最初の印象です。映像美・・・というか、一人ひとりの演技だなぁ・・・と。もう、一人ひとり、一個一個の動作が桁違いで;お年始の挨拶をまったりやり合ってるだけで、なんでああも人を釘づけにしますか・・・。「描いてる」からなんだなぁ・・・。動作が一番入ってきたのは、全編通してやっぱりこの話だったかなぁと思います。あとは、ハプニングを扱った・・・話をまとめる「主観」のない、これも群像劇な印象が強い話だったかなぁ・・・と。そうすると、個々の主体の「意識の向き方」の為の要素だしというのが本当に繊細で。・・・クドリャフカに近い面白さがあったと思います。っていうか、古典部のダブルカップルカワイイ。最終話まで観たあと、この20話を観返すと、面白さの濃厚さが変わります。○『手作りチョコレート事件』(21話)里志くん超めんどくせぇ!!!な回でした。しかし・・・個人的に一番の共感キャラでもあります。この・・・「いろんなモノに興味がある~」と言っておいて、自分の関心度の浅さにがっかりしてる感じとか;好きなモノを好きでいられる自信がない感じとか;;うわぁ・・・分かる;ちなみに、妹の「何言ってるんだコイツよくわからん!」って意見もすごく分かります。だって本人だって説明出来ないもん!だから、本人も「何やってんだ」と思うようなことをやっちゃうというか;折木くん・摩耶花ちゃんが(里志くんが行動しやすいように)部室を空けてあげとく感じとか・・・なんか気を使わせてすみません!・・・と思ってしまったり;とにかく、観てて心が痛む回でした;でも・・・1~2年かければ・・・こんな子にも「大事なモノ」を作ることが出来ると、信じたいです。○『遠回りする雛』(22話)最終話です。多分寒い地域じゃ、3月3日に花は咲かないからだと思いますが、私の実家も4月3日に雛まつりをやる地域でした。「狂い咲きの桜」が登場しますが、4月3日に咲いてるって、そんなに変な話じゃない気が・・・と思わせておいて、登場する人々の服装がまだ明らかに冬の格好だったり、祭りの控室で、折木くんがずーっと暖房にあたっていたりという描写が素敵です!あ、そうか・・・ここ高山か。桜咲いてたら早いわ、と。細かいんですけど、間違いなく意図的に描かれている部分です。たまらん・・・!さてさて。とにかくまぁ・・・このエピソードの一番の見どころは・・・祭りの控室のおっさんたちの描写でしょう!土着閉鎖的な「めんどくささ」を印象付けつつ、そこに、その人たちを組織的に動かせる人が一人いたりする、なんとも実際にありそうな説得力。さらに、「めんどくさそう」なのに、その中で折木くんがそこそこやっていけそうと思わせる感じとか。↑ここの描写がとにかく洗練されているので、(付けくわえて、20話なんかの描写も気を使って作ってあったので)ラストシーンがグッとくるんですよぉ><たまらん・・・!!個人的に次点の見どころとして、「生雛まつり」の夢心地シーンで流れていた、雅楽器主体の素敵BGMを上げたいと思います!神社でよく聴く「プア~ン」って音が、ちょっとおちゃめなサウンドに乗ってて。本当に素敵でした・・・このシーン!田中公平さんの無敵さを改めて思い知らされました。はぁ・・・書きたりない;また繰り返し観る度に、「ここちゃんとこうなってんのか!すげぇ!」ってところにたくさん気が付くんだろうなぁ・・・と思います。とりあえず今回はここで打ち止め。それにしても・・・「アニメ」から観た作品で、これほどハマるのは個人的に珍しいことでした;ブルーレイ・・・やっぱり欲しっ・・・いやいやいや・・・。by姉
2012.09.20
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テレビアニメ『氷菓』全エピソード感想-その2折り返し・・・かな?前半も面白かったのですが、特に12話以降は・・・ノッテきたとしか言い表せない「しっくり感」があると思います。感想が1話1話長くなりそうです・・・;○『クドリャフカの順番』(12~17話)作中で最も長いエピソード・文化祭編。全部で6話もある長いお話です。ある意味で、アニメ・氷菓の一番の見せ場だったと思います。さすがさすが・・・圧巻の内容です!これはまいった・・・おもしろい;;これまでのエピソードと打って変わって、古典部の4名がそれぞれ好き勝手文化祭を動き回る、主体が4つという、完全な群像劇です。そこに、「刷り過ぎてしまった文集の完売」という古典部の主目的があり、そして徐叙に、様々な部活から物が盗まれる「十文字事件」が明るみに出始めます。4人全員が強固なインセンティブをお互いに持ち合い、それでいて、それぞれの行動や感情が「文集の完売」と「十文字事件」のどちらをも彩ります。考えても考えても・・・上手いこと出来てる話です・・・!各キャラについて。えるちゃん:部長として、文集完売のために走り回ります。 彼女が不慣れで不毛な交渉を延々と続けたからこそ! 折木くんはあんなに頑張ることが出来ました。 里志くん:ここに来て、一気に「主観」が解放される自称「データベース」。 見ごたえありましたとも。 後半は「劣等感と憧れ:期待」という、苦しい気持ちで動くことになりますが、 前半3話では、彼にしかない良さが存分に表現されています。 14話で折木くんが叫んだのは、 里志くんが「魅力的だ」と定義しているようなものだと思います。 本人はなかなかそういうのに気付けませんが。 摩耶花ちゃん:重要小道具・「夕べには骸に」の付加価値向上、 文化祭を彩るコスプレ・・・と、 エピソードの「面白さ」への貢献がすごく大きかった摩耶花ちゃん。 また、いずれも「説明・彩り」という要素の方に 主きを置いていたにも関わらず、 彼女の趣味嗜好(古い漫画が好きなのか、とか)や、 ホントにこの子イイ子だな!というのが垣間見えて、 彼女の魅力が何十倍にもなるエピソードにしちゃってます。 神業だと思います。折木くん:本気で文化祭3日間、ずーっと売り子として部室に居た主人公。 本当に動かない子だなぁ; しかし・・・おいしい;主役だから当然かもですが; 前半のクライマックス(14話)で、インパクトを一気にかっさらい、 後半はとんとん拍子に十文字事件を解決する独壇場。 十文字事件を氷菓の販売に結び付ける鮮やかな手腕。 だけど頑張ったのは結局えるちゃんのためか! この子が頑張れば頑張るほど、作品がラブコメになるんですね・・・。 しかし・・・おいしい!!十文字事件も本当に良かったです。これ、起こしたのが原作者のアンジョウハルナさんだったら、違うニュアンスになると思うんですよ。この「ほろ苦」な激情って、なかなか他にない・・・と思います。最後、里志くんの想いや、摩耶花ちゃん方面のざわざわをひっくるめて、感情を一気に定義して終る・・・と。見事です。大満足な群像劇です。○『連峰は晴れているか?』(18話)この先は、最終話まで全て一話完結の短編です。めちゃめちゃ地味な話なんですが、もう大好きなんです。このエピソード;季節は秋深まってまいりまして・・・日が落ちるのも早くなって来ました。ヘリコプターが通り過ぎるのを観て、ふと思い出した中学時代の英語教師の奇妙な発言の、その背景を推測し、裏付けの為の資料を探します。これは「アニメーション」に一番感動した回でした。もう空気が、よく知っている間違うことなき「秋の放課後」なんです。山に当たる日の感じとか・・・こう、こうですよ!って感じ。図書館が出てくるのですが、これがもうそのまま入って行けちゃいそうな空気感で。また、図書館の中に居ながら、時間が経つうちに外の夕陽が強くなっていくのが・・・凄い。「自然な時間感覚」です。帰りがけ、えるちゃんとの会話の為に1回分青信号を見逃す描写が・・・憎い。確かに、「青信号1回分の遠回り」から見えてくる、日常の奥深さ・・・って話だったのかも。ここまで、時間軸を丁寧に丁寧に描いてきたからこそ、「千反田が家に着くのは完全に夜だな」ってまとめが、この重み!きれいな映像や空気感は、無論、他のエピソードでも凄すぎるのですが、飛びぬけてこのエピソードで入ってきたのは、お話の要素に、山や空に目をやってしまう視点の要素があり、そこを強調して描いているからだと思います。京都アニメーション恐るべし;これ以上、映像作品に何を求められるんだ・・・という感動でした。 その3に続くby姉
2012.09.20
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テレビアニメ『氷菓』全エピソード感想-その1 最終22話まで観ました。・・・正直なところ、ブルーレイの購入を検討しています。ツボったあぁああ!!いや、一回目はそんなにテンション高くなく見たんですよ。ただ、どのエピソードも最後の瞬間に・・・犯人(というか仕掛け人)の「もうどうしようもない激情」がパッと色鮮やかに現れる・・・その快感というか苦みというか・・・それが忘れられなくて、まず観返しちゃいます。で・・・そうすると・・・二回目の視聴がやばい。流石は(日常)推理小説原作の作品;事件の要素出しのための前ふりとまったり日常会話で見せる「キャラクター観」の 絡みの繊細さといったら!細かい・・・本当に細かい・・・!は・・・ハマるぅ・・・・!!何が凄いかって、事件より、キャラクター観の方が先に立っているところ。ミステリーなんですけど、主役たちのテンション筋の方が先に練り込まれている・・・と思います。事件を、いかにキャラクター筋に絡めるか・・・そこの繊細さがもう・・・見たことがありません!ガッツリミステリーが、事件が見たいんだ!という人向けのミステリーではないとは思いますが、特に、微細な感情で練り込んだ構成少女漫画が好きな方なんかには、すごく気持ちよく入って来る作品だと思います。・・・私のことです!たまりませんこのアニメ!!テンションが収まりませんので、とりあえず各エピソードについての感想を・・・。キャラクターについてもふまえながら。★バリバリネタばれですので、未鑑賞の方はお気を付け下さい!★○『氷菓』(1~5話)作品の要素として、やっぱりこれが一番ハマっていると思います!原作を読んでいないので、変わっているところがあるとか分からないのですが、とにかく、「古典部」「氷菓」という、鑑賞前に???となっていた語感要素が、作品の主魅力と共にし~~っくり落ちて来ます。キャラクターについて、「省エネ主義」をモットーとする主役の折木くんが、「古典」から時効となったはずの出来事や感情を読み解くという、一般的に観たら、無駄この上ないことを一生懸命やるというそこの面白さも、一番立っていると思います。あとは、最後に鮮明になる感情という面白さが、お話の段階を経て、一番明確に立っている部分でしょうか。謎解明が、事実と感情の二段構えというのがなんとも。感情については、「そこまで大げさにもったいぶらなくても、なんとなくは想像つくよ」という次元のものなのですが、やっぱりそこに来て、文集名という「古典」に、本人が古典部の後輩に残した強烈なメッセージが・・・というのが、どこまでも妥当で・・・締まります!名作・・・! ○『大罪を犯す』(6話) キャラクターに寄ったお話です。とにかく地味。えるちゃんというヒロインは、名前の通り・・・神秘性があると言いますか、やっぱり浮世離れした子で、作品を通して、主観が使われない子です。折木くんをメインとして、他の古典部面々は出てくるんですけど、えるちゃんだけはどこまでも「観られる」側。そういった作品の色が凄く出ている一話だと思います。締めが好き。 ○『正体見たり』(7話)古典部4人で温泉付きの民宿へ。・・・サービス回・・・かな。キャラクター全員が可愛く動いてくれて大満足な一話。最後・・・「ほろ苦」な感情を打ち消す、えるちゃんの「ほらっ!」という笑顔で、世界はバラ色。折木くんは天才型で、正直彼になって観れているわけではないのですが、彼目線で・・・折木くんのテンションで受け手のテンションは操作されてしまうわけで・・・なんか・・・不思議な感覚です。○『愚者のエンドロール』(8~11話)始まった時は、まさか4話も引っ張る話だとは思いませんでした;とにかく、これは・・・説得力万歳!ハイクオリティアニメーションブラボー!2年生の文化祭用自主製作映像の稚拙さがあまりに見事に描写されて・・・そこの要素を立ててひっくり返す、「天才・折木くん」の推論の斬新さが凄く伝わって来ます。折木くんにとっては、やりたかったことが出来なかったお話ですが、傍から観てると・・・彼の天才性が「女帝・入須」によって存分に引き出されている状況なわけで、そんなにバッドエンドでもないんです。↑これは・・・多分里志くんの目線ですけど。このお話は、折木くんのテンションで魅せるこの作品に取って、心の穏やかさを脅かす・・・嵐のようなお話・・・だと思います。里志くんの方面もざわざわし始めますし。このエピソードがあるから・・・折木くんが魅力的なんだなぁ、と思います。○『持つべきものは』(11.5話・OVA)本編の補足エピソード。愚者~直後の夏休みの一日のお話でした。愚者~で、とにかくへこみまくった折木くんを、古典部が元気づけようとしてあげる・・・というお話。元気のなくなった折木くんを観て、普段のあのテンションって元気のある状態だったのか・・・!と;最後、折木くんの声のテンションが戻った時に凄くうれしくなりました。古典部イイナぁ・・・。そのエピソードを、「女の子の水着!!!」というサービス精神でソテーしてあって。太陽サンサンの海!ではなく、山間部の市民?プールというのがまたいいんですよ・・・;私も入ってました・・・ああいうプール;何が灰色だばかやろう・・・。 その2に続く。by姉
2012.09.19
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今日届きました~♪『一冊でわかる 歌舞伎名作ガイド50選』先日、実家で何気なしにチャンネルを回したら歌舞伎がやっていまして・・・。なんって受け狙いだけを洗練したエンタメ文化なんだと;おもしろ・・・そう!おもしろそうだが・・・何の話してるかさっぱりわからん!!どうも、『楼門五三桐(さんもんごさんのきり)』という演目らしいのですが、石川五右衛門が出てきて、なんか怒ってるのと、市川海老蔵さんって声の通りが段違いで、やっぱり凄いんだなぁ、ということしかわからず・・・;というわけで、購入したこの本!載っていましたよ・・・五三桐!・・・???うん。え?五右衛門の育ての親が光秀なの?え?で、下に居た人は・・・秀吉なの?ん?明の将軍ってなんの話?・・・うん。読んでもよく意味が分からなかったけど!もう少し頑張って読んでみます;by姉
2012.09.18
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姉に「氷菓」を観せられました。 ・・・うん、可愛い可愛い=^v^=。黒髪美少女萌えと思わせておいて、まさかのヒーロー萌えアニメっていう。 そしてなんてクオリティですかホント。今まで見てきた京都アニメーション作品の中で一番好きです。 そして落書き。ビジュアルブック出ないのかな~!是非大きい高画質紙媒体の設定画が欲しい!(というか「銀魂」も、設定資料集出せば絶対売れると思うんですが!) なぜ線画もアップされているかというと・・・色のせると色々ごまかしが効かなくなったので線画で見せたかったなっていう・・・。真似してみると、アニメーターさんの絵の上手さにあてられます。精進・・・。by妹
2012.09.18
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長野に行ってきましたーその3旅行が楽しすぎて、10日以上たってもまだにやにやしてます。最後は景勝地の写真を。軽井沢の白糸の滝。以前、静岡県・富士宮の白糸の滝にも行ったことがあります。かたちがすごく似ていました。富士宮は高さがあって圧巻だったのですが、こちらは「湧き出ている」のが確認できるのがなんとも素敵でした。そして・・・鬼押出し園!こちらはギリギリ群馬県ですが・・・。浅間山の溶岩でできた景勝地・・・とのことで。なんじゃこりゃあああ!!素敵ぃ!!地獄の一歩手前ですよ!絶対閻魔様住んでますよ!名前も凄くイイ!鬼押出しって・・・命名の方ナイスです! 惣門に、観音堂も・・・景色にすごく合ってる! 雨の中をぐるっと一周歩いて回ったのですが、中に入ってもホンモノです!えっと・・・テーマパークとは違うというか;遠くから眺めた時の絵図らだけではなくて、中に入って探索できます。好き勝手歩き回れるファンタジーワールドです。 だんだん、♪フニクリフニクラを豪快な感じで歌いたくなりました。(というか唄ってました。流石に大声では無理でしたが。)はぁ・・・楽しかった!今年は、8月中ずっと体調不良で仕事以外はずっとポカリ片手に寝込んでた記憶しかなかったのですが・・・最後に楽しめて本当によかったです。by姉
2012.09.13
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おはようございます。 ここ数日で、アニメ『氷菓』・・・を観てます。どうも私の行動を思い起こすと、たまに・・・半年に一回くらい、うぉぉおお!(萌え系の)アニメが観てぇええ!!女の子の可愛さが際立ってるやつーーー!!基本ラブコメで、それでいてライトノベル原作特有?のよくわからない理論的っぽい言葉で飾られてる感じのーーー!!ってなるみたいです。今回この微熱的な欲求に満面の笑みで答えてくれたのが、この作品・『氷菓』でした。最初、まだ手を出したことのなかった同京都アニメーションさん製作の『けいおん』に行こうと思っていたのですが、ついうっかりこちらのOP(ver2)を観てしまい、あんまりに好みだったため・・・;本当に1カット1カットアーティスティックなのに、それだけじゃない・・・「エンタメ」の掴みがあって・・・。OPだけでめちゃめちゃ感動してしまいまして;そして本編。印象としては「けいおんのノリ?(よく知らないけど)でやったハルヒ?」でした。しかしまぁ・・・観ちゃう観ちゃう;止まりません。全ての物事に対し「省エネ」をモットーとする主人公の折木くんが、全ての物事に対し興味津々のお嬢様・千反田さんと出逢います。彼女の納得するように、些細な出来事に大胆な「推論」をくっつけて場をやり過ごそうとしていくうちに、いろんな出来事の意外な真実が見えてきて・・・。次第に折木くんは、天才的な推理力を発揮し始めます。些細な日常の「ミステリー」に隠された、 ほろ苦い真実を、ドラマティックに描く・・・という、不思議なテンションのアニメでした。原作の部類としては・・・「推理モノ」なんでしょう。どうでもいい出来事なんですけど、「謎とき」があるから・・・気になって観ちゃう;他人のどうでもいい出来事なんですけど、ドラマティックだから・・・結構心が揺さぶられちゃう。一話まるまる二人の会話(推論)を延々とするお話が、なぜこれほど魅せるのか・・・;圧倒的な映像の美しさと、世界に誇るアニメーター様渾身のキャラクター演技が、話しているだけのシーンをこれほど魅力的にするんだなぁ・・・と。そもそも、「そこ」に自身があるからこその題材を扱ったアニメだなぁ、と思いました。いまのところお気に入りは、一話完結モノです。18話・連峰は晴れているか19話・心あたりのある者はのあたりかな。この作品の魅力がコンパクトに詰まってると思います。でも・・・ここまで観てきて、一番感動したシーンは、14話・ワイルドファイアの、折木くんが叫ぶシーン。主役のこれだけのアクションで、これだけ印象深いシーンになるのが面白い・・・。このシーンを観た時に、この主役の魅力が活きるようなハイクオリティアニメ-ションなんて、そうそう拝めるものではないな;と改めて思いました。いやいやいや、面白かった!!大満足です♪基本的には漫画オンリーラブの人間なので・・・アニメはよっぽど好きな作品でないと続けて観れませんし、疎いんですが・・・やっぱり凄いな;きれいすぎますよ・・・今のアニメーション;;もうちょっと頑張っていろんな作品に手をだしていきたいなぁ・・・。by姉
2012.09.07
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長野に行ってきましたーその2 あらきゆみさん&レイモン・ペイネ軽井沢にはギャラリーがいっぱいでした・・・。ケーキセットが安い・・・雑誌のその情報につられて入ったカフェが、ギャラリー主体の超素敵コスモ(小宇宙)でした。我が家大はしゃぎ。 『ギャラリーカフェForest cosmos 』画家・あらきゆみさんの作品が空間を支配していました。あらきゆみさんは、「コスモス」をモチーフにした絵画をずーっと描かれている人気画家さま・・・だそうです。三越とかで個展もやりまくっているそうで・・・。 コスモス好きの母方の祖母が確かこの方の画集を持っていて、以前観たことがありました。コスモスだらけの絵画たちを観た瞬間に、「あ、あの方だ」って感じでした。画集で見せてもらったときは、とにかく一つのモチーフへのこだわりが印象的だったのと、あとは「かわいいなぁ~」くらいな感想しかなかったのですが、ここでこう・・・空間全部で観ると・・・オーラが全然ちがいます!素敵なんですよ・・・!本当に建物の作りから、全てが「飾られる絵」のための空間で。カフェの空間とガッツリギャラリーの空間が分かれてるのがいい!とか、すごくオシャレな部屋のインテリア(カーテンとか)も、ちゃんと絵より目立たず・・・でも雰囲気があって素敵!とか、部屋への光の入り方がイイ!とか、ギャラリーの方の、絵の配置がいい!一番最初に目につくところにグラデ絵を持って来ておいて、奥の方に目をやると遠くから観ると映える濃い色の絵があったり!とか。とにかく「空間として意図が完璧!!」・・・が家族一致の感想でした。そして最後になりましたが、ロールケーキとろけます。ギャラリー代込みで840円のケーキセット・・・安いです。この日は続いてギャラリー三昧。Forest cosmosのすぐ近く、いくつも美術館が建っている『軽井沢タリアセン』に行きました。 ここでのお目当ては・・・とにかくペイネ美術館! 大学の頃、本屋さんに行くと妹がこの方の画集を開いては・・・「おもしろいでしょ~!欲しいなぁ~!!」と言っていました。結局画集は買わずじまいで、私もあんまりしっかり観ていませんでした。しかしまぁ・・・じっくりたくさん観ていくと、やっぱり凄いな;商業広告から入った方って、やっぱり掴み方が桁違い;この「広告」感覚と、フランス・パリの独特なオシャレ感に、戦時中に生み出したという非常に純粋な「恋人たち」というテーマが乗っかって、素朴で無視できない一大ブランドを築いたんだなぁ・・・と思いました。このイメージが、戦争で疲れている人たちに歓迎されたのもなんとなく理解できるというか・・・。広告のお仕事の他にも、舞台の設定やペイネ人形・ペイネグッズをデザインしては驚異的な数を売っていたそうで。展示をずーっと観ていくうちに、「こんな純朴そうなイメージでどれだけ稼いだら気がすむんだ・・・」とぶつぶつ呟いてました。妹が念願のペイネ画集を買っていたので、(しかもいちばん大きくて高いやつ)またじっくり見せてもらおうと思います。久々に絵をそのための空間でじっくり観ましたが、やっぱり面白いなぁ・・・>< タリアセンは庭の緑もすごくきれいで、お散歩が気持ちよかったです。その3に続く。by姉
2012.09.04
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9月に入ってますが、夏の家族旅行です。長野の有名観光地を数カ所、・・・我が家(というか、主に私と妹)の趣味全開な旅でして、テンション振り切れっぱなしでした。数記事でメモを上げていきたいと思います。まずはこちら。信州・上田城!1583年・真田昌幸築城・・・真田幸村のお父さんですね。関ヶ原の戦いの際には、徳川秀忠(徳川の本隊)の行く手を阻み、参戦させなかった・・・という・・・真田のメッカであり、短期間で2度も徳川に攻めらながら、不落という、実戦で証明済みの間違うことなき名城・・・です。・・・です、とか書いておいてなんですが、この辺りのこと、私今まで全然知りませんでした。秀忠が関ヶ原に遅れたのはなんとなく知っていたのですが;そうか・・・ここで遅れてたのか。・・・真田に興味がなかったんですよ!私の今までハマった漫画やドラマにはあんまり登場しなかったし!合戦モノのゲームによく登場する一族なのは知っていたのですが、・・・ゲームはやりませんし;戦国BASARAにはまだ手を出していませんし;そもそも、なんかやたらと人気がありそうで、(アンチ心を煽られて)いまいち調べる気にならなかったというのが本心なのですが。本当に歴史好きなのか?私は;;真田って・・・あれでしょ?大阪夏の陣で最後になんか家康の陣に迫ったっていう・・・くらいの知識しかなかったので・・・逆に今回、新鮮ですんごい楽しかったです!!!とにかく、想像していたよりものすごく立派なお城でした!そして・・・これは攻めれないわ!!と納得しちゃいました。川沿いの天然の崖(尼ヶ淵)を用いたお城だったようです。四方のうち、一方は完全に川&崖。で、残りの三方にガッツリ外堀・内堀が作られていました。現在は遊歩道になっている外堀。掘りの中を歩けるって素敵!(昭和には、観光電車が走っていたそうです。・・・カッコいい。)内堀がまた・・・迫力がありました。関ヶ原後に一度埋め立てられてしまって、その後の城主の方が再建にかかったけれども途中のまま工事が終わってしまった・・・ということで、掘や石垣などは原形ではないようですが。でも、城の形自体はだいたいこんなんだったんじゃないかなぁ・・・とのこと。見どころの東虎口の櫓門(南櫓&北櫓)。現在、上田城象徴的な建物です。中に入れました。東虎口から入って真正面にある真田神社と、その奥にある真田井戸。井戸は、外部への隠し通路があり、攻められている間も自由に兵糧の行き来が出来たとか・・・。 とりあえず、真田について知ろう!と思い、観光協会の売店でこちらの本を購入。 今まで、「真田幸村」しか個人名では知りませんでした。多分・・・人気があるのもこっちだし。合戦の活躍の話を聴くと・・・まぁそれももちろん納得です。・・・なんですが、、今回私が「上田城」から入ったからだと思いますが、どっちかって言うと、お父さんの「真田昌幸」さんが とにかく凄い人だったんじゃないかなぁ・・・と思ってしまいました;だって武田の総崩れの渦中に居ながら、秀吉の没までの間に、こんな戦闘的で実践的な城を築いて、一族で一大勢力を成してたって・・・相当上手く世の中を渡らなくちゃ無理だと思うんです。あとは・・・やっぱり「城」自体を観て。これ、作った人がとにかく頭がいいんだ、とひしひしと感じたというか。武田不在の混沌とする信州・甲州で、徳川と豊臣の間をうまいこと渡り歩いた・・・その辺のいきさつがこの本で説明されていそうなので、またじっくり読んでいきたいです。 っていうか・・・え?猿飛佐助って・・・真田の武将の一人だったの??え・・・?忍者じゃん・・・。と言ったら、父に「なんでそんなこと知らないの?」と驚かれました。・・・え?常識なの??大真面目に知らなかったですよ・・・。これは勉強が必要だ・・・;;その2に続く。by姉
2012.09.03
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