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UZ-6304という真空管を紹介します。スートで隠れていますが、42クラスの電極がバルブに収まっています。この型番は業務用なのでしょうか。あまり一般的ではないです。ヒーターを灯すと一寸42のような感じがします。Gallery on Tubes/真空管展示室「Japan Oriented Special Receiving Tubes before WWII/戦前の日本独自の受信用特殊管」によると、前回紹介した6AG7という真空管を原型とした類似管と書かれています。はたしてどうなのでしょうか。etracerで三結特性を測定しましょう。【1本目】Ep=220VEg1=-5.5VIp+Ig2=29.75mAIg2=5.99mArp=2472Ωgm=10603μSμ=26.2V/V【2本目】Ep=220VEg1=-5.0VIp+Ig2=29.87mAIg2=5.11mArp=2696Ωgm=9128μSμ=24.6V/V220V付近で測定した値は6AG7に似ています。しかしながら、Ipカーブは6AG7より明らかに直線性が悪いです。上の方が詰まって寝ていますね。5kΩ負荷で最大出力1W近くで歪みは10%近くになり、7kΩ負荷でも最大出力0.7W近くで歪みが8%近くあります。歪みだけで音質は語れませんが、数値としてはよくありません。ひょっとしたら...垂直偏向の用途かもしれませんね。この直線性の悪さは何か意図的に感じます。今回の測定でUZ-6304は6AG7と似て非なるものであることがわかりました。結論:みんな違って、みんないい。 (^_^;
Nov 19, 2024
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6AG7という真空管を紹介します。私は何本か持っていますが、今回は手持ちの3ペアを紹介します。左から、RCAの6AG7、TENの6AG7、東芝の6AG7です。6AG7はGallery on Tubes/真空管展示室「Page-Vid1. Video Power Pentode-Part1 Single Tube/TVの映像出力管 -単管」で映像増幅管として紹介されています。規格表は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6AG7」が参考になります。この真空管は、・gmが高い・スクリーングリッド電流が流れやすい(それ故スクリーングリッド電圧に制限がある??)・6F6などと全く異なるピン配置(6SJ7と同じピン配置です)という特徴とクセを持っています。このスクリーングリッド電流の流れやすさは特に三結の場合はスクリーングリッド損失増大と直結しますので、注意が必要です。最大スクリーングリッド電圧の規格が低目なのは上記の影響ゆえかと思われます。220V程度の三結で使ううえでは常にスクリーングリッド電圧が規格を上回っているため「あくまで自己責任で」ということになります。因みに同等管で6AK7というものがありますが、The valve museum「6AK7規格」を見ても6AG7と同じです。etracerで特性を測定しましょう。6AG7の三結特性は規格表に無いので、三結特性を見たいです。(スクリーングリッドの電圧規格値を超えての動作ですので、自己責任の範囲で)3ペアあるうちの1本ずつ測定します。【RCA】Ep=220VEg1=-6.0VIp+Ig2=29.96mAIg2=5.92mArp=2146Ωgm=11276μSμ=24.2V/V【TEN】Ep=220VEg1=-6.3VIp+Ig2=30.04mAIg2=6.07mArp=1995Ωgm=11721μSμ=23.4V/V【東芝】Ep=220VEg1=-6.5VIp+Ig2=29.91mAIg2=5.81mArp=2074Ωgm=10789μSμ=22.4V/V盛大にスクリーングリッド電流が流れていますね。高gm管なのでバラツキが大きいですが、三結では大体このあたりに収まる印象。三結の場合はプレート電流+スクリーングリッド電流の和になります。この値でのプレート損失は220Vの24mAで6W弱、スクリーングリッド損失は220Vの6mAで1.4W弱です。(因みにグラフのプレート損失のラインは9Wにしてあります)これはギリギリいける!!5kΩ負荷で1W近く出ますし、最大出力時の歪率は5%弱。7kΩ負荷では出力は3~4割ダウンになりますが歪率は3%以内です。規格表の五極菅としてのデータは直線性が悪そうでしたが、三極管接続では全く悪くありません。(三極管接続は内部で帰還が掛かると言われているので高感度な真空管ですとより帰還の掛かりが良くなるのかもしれませんね。私は電気的な話はよくわかりませんが...。)発振さえ気をつければ本当に綺麗な特性を持っています。ある人が「6AG7の三結は音が良い」と言っていましたが、どうやらこの特性に秘密が有りそうです。μが20ありますから初段6AG7三結で終段6AG7三結という手も...。6AG7の可能性を感じる測定結果となりました。
Nov 16, 2024
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TUNGSRAMのP15/250という真空管を紹介します。スリムなバルブに電極が収まっています。データシートはネットで見つかりませんが、電気的にはAD1互換でベースがB4です。なので、PX4用のアンプでもいけそうな予感がします。(乱暴な言い方ですが)以前紹介したPhilipsのAD1やVALVOのAD1とどのような違いがあるか、気になるところです。TESLAの印字は剥がれやすいです。4点吊りです。点灯して僅かにフィラメントが見えるかどうかの仄暗さです。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】Ef=4.0V, If=0.94AEp=230VEg=-44.3VIp=49.83mArp=708Ωgm5460μSμ=3.9V/VEf=3.8V, If=0.91AEp=230VEg=-44.3VIp=49.48mArp=713Ωgm5458μSμ=3.9V/V【2本目】Ef=4.0V, If=0.94AEp=230VEg=-45.3VIp=50.07mArp=778Ωgm4693μSμ=3.7V/VEf=3.8V, If=0.92AEp=230VEg=-45.3VIp=50.05mArp=786Ωgm4677μSμ=3.7V/Vフィラメント電圧を0.2V下げたくらいではビクともしないエミッションです。優秀です。しかし....高電圧低電流側(動作のカットオフ側)のIpカーブがが縮まって持ち上がってますね。手持ちのPhilipsのAD1やVALVOのAD1と比べ、明らかに直線性が悪いです。チューブチェッカでは電流は正常になる数値ですが、カーブトレーサーではIpカーブがハッキリ見えてしまいます。(良くも悪くも)つまり、アンプとしての実動作を挿せた場合、PhilipsのAD1やVALVOのAD1とは明らかに異なる音質になると思います。私は「AD1の音は存在しない」という考えです。と、私の中の「創〇の館先生」が仰っています。(笑)
Oct 23, 2024
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10月11日~15日の間、キャンプに行ってきました。遠方だったので前日夜に出発。実質5泊6日ですね。【10月10日】夜、鎌倉の自宅を出発。わくわくします。途中、双葉サービスエリアのフードコートでほうとうを食べました。これは美味しいです!そして1000円を切る値頃感。ここで食事して良かったです。旅はこうでなくちゃ。この日はみどり湖PAで車中泊。【10月11日】東の空が白む頃、みどり湖PAを出発。長野県道495号豊科大天井岳線を一気に登って展望台に向かいます。途中、謎の祠が。狭くてすれ違えられないです。バックの免許を持っていない私には一寸ツライ...。三郷スカイライン展望台の手前にある駐車場に駐車。気持の良い朝日を浴びてから松本市街へ。KIIIYA cafe&hostelで朝食。もう、この時点で全然ワイルドでないキャンプを予感させます。(笑)美味しいです!こういう旅が好きなんです。穂高神社へお参り。大きな神社です。可愛い。WEEKENDS BAKERYで夕食と明日の朝食のパンを購入。市街地から離れた小さなパン屋さん。こういう店を見つけて買い物をするのが私の旅の楽しみです。こういう雰囲気は好きです。カフェアロームで昼食。バジルクリームパスタとグリルチキンこれは絶対美味しい!そしてボリューム満点!食後のコーヒーが美味しい。安曇野珈琲工房コーヒーの買い出し。いい感じ。珈琲の焙煎がおわるまで住吉神社へお参り。大きな神社です。立派ですね。敷地内に幾つもお社があります。どれが何の神様かわかりませんが。どれもよく手入れされたお社です。これも神様?左奥にも祠が。坂上田村麻呂誰?キャンプ場に入ってテント設営!お風呂は、この近くにあるホテル併設の銭湯へ...。お風呂屋さんがが近いのは有難い。毎日は入れます。夕食です。お昼に買ったパンとスキレットで焼いたウィンナー。そしてノンアルコールビール。そして食後は音楽鑑賞。この季節の安曇野の山の麓にあるキャンプ場では500番のシュラフでは寒いですね。少し着込まないと厳しいです。かといって、この季節のために750番あたりのシュラフをわざわざ買うか...悩みます。【12日】朝食はベーコンと目玉焼き。そして昨日買ったパン。気持の良い朝です。パンが美味しい!!パンの店KOへパンを買い出し。小さなパン屋さんです。こういうのが好き。パン屋さんの前に植わっている花は何でしょう?綺麗な色ですね。コーヒーハウス・アトリエで昼食。ちょっと洋館風な感じのカフェでした。おやつタイムはパンの店KOで買った「パン屋さんのモンブラン」美味しい!そして可愛い!お風呂は、この近くにあるホテル併設の銭湯へ...。ホッとします。夕食。オイルランプの灯りの下で音楽を聴く。お腹が空いてしまい、21時過ぎに諏訪SAで買ったお菓子を食べてしまいました。クルミッ子に似た感じですが一寸違います。【13日】朝食。パンの店KOで買ったパンが可愛すぎます!ところで、このタイプのケトルは、お湯を沸かした後に外で放置すると虫が混入するおそれがあります。ということで、使った後はペットボトルのキャップを軽く乗せるようにしました。いい感じです。昼食は、ちゃぶだいというお店で。開店からすぐにお客さんが沢山来ていました。何を食べようかな...。私は角煮定食を注文しました。おお、ボリューム満点!お肉が柔らかく美味しく煮込んであります。キャンプ場に戻ってゴロゴロします。15時頃、トンボが沢山とまっていました。13時頃はカメムシが多かった印象です。ゆっくりと。お風呂は、この近くにあるホテル併設の銭湯へ...。夕食はトマトのパスタ。【10月14日】実は食材を切らしていて...余ったベーコンとポタージュの粉で何とかそれっぽいパスタ料理。意外と美味しかったです。ベーカリー・スイートで買い物。安曇野の大きなパン屋さんです。結構賑わっています。可愛すぎる!おおほりという菓子店でロールケーキ購入。ブレ・ノワール/ギャラリーレクランで昼食。ガレットが美味しいです。優しい味。シナモンとシュガーのガレット。併設のギャラリーでは「陶繊縫画」という展示会。とても美しい刺し子。美しいものに出会えるって幸せですね。キャンプ場に戻るとき、遠くに大きな山が見えました。おやつに買ったロールケーキを食べます。満足したところでお風呂屋さんへ。そして最後の夕食。【10月15日】早朝、オトナの秘密基地を解体。平日なので、周りに誰も居らず、気兼ねなくバラせます。ちょっと寂しくもあります。でも、いつかは現実に戻らなきゃね...。朝食はビタミン類のゼリーを喉に流し込んで終了。そして8時半頃に出立。このまま真っ直ぐ自宅へ戻る予定でしたが、どうしてもお腹がすいたので、高速道路を降りて昼食。山岡家のプレミアム塩豚骨。濃厚かつしつこくないスープがいいですね。とてもゆったり滞在できました。4泊するキャンプでは、「買い出し」「昼食」が重要になります。これがバランスとれていると結構飽きないですし楽しいです。ワイルドなキャンプというより、グランピングに近いですね。
Oct 15, 2024
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AEGのE3aという真空管を紹介します。先日ご紹介したSIEMENSのE3aとの違いを探ってゆこうと思います。まず、見た目が全然違います。SIEMENSのE3aと比較すると電極が少し小さく感じます。これは個体差ですが、手持ちの2本はベースの向きを揃えるとバルブが全く逆の方に向いています。向きだけが違うので電気的には問題ないですが。でもこれはこれで良い感じです。電極は丁寧なシールドがなされています。しっかりした構造です。ピン配置ですが、ボトムビューは、ベースの出っ張りを1番として右回りに、1. P2. F、G33. G24. G15. nc6. F7. nc(センターのピンです)RadiomuseumnのE3a情報のピン配置はトップビューですのでご注意を。また、5番がNCですので、ここも注意が必要です。etracerで特性を測定しましょう。三極管接続と五極菅接続の特性をそれぞれ測ってみます。【1本目】Ef=4.0V, If=1.03A三極管接続Ep=240VEg1=-17.2VIp+Ig2=28.12mAIg2=5.17mArp=2288Ωgm=3377μSμ=7.7V/V五極管接続Ep=240VEg2=230VEg1=-14.2VIp=28.03mAIg2=6.27mArp=62821Ωgm=2992μSμ=188.0V/V【2本目】Ef=4.0V, If=1.05A三極管接続Ep=240VEg1=-17.0VIp+Ig2=28.00AIg2=6.01mArp=2502Ωgm=3115μSμ=7.8V/V五極管接続Ep=240VEg2=230VEg1=-13.5VIp=28.00mAIg2=7.29mArp=57551Ωgm=2737μSμ=157.0V/V2本目はお疲れなのかgmが低目であまり良い感じではないですが、アンプに組んで音を出してしまえば多少音量が違うくらいでしょう。気にしていたらキリがありません。電気特性を総合的に見ると、先日ご紹介したSIEMENSのE3aとはほぼ相違ない感じです。当然ながらE3aと銘打っているわけですから。そしてこれだけは言わせてください。「電気的な特性が同じなら出る音は同じである」と私の心の中の創〇の館先生が仰っています。(笑)
Oct 4, 2024
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SIEMENSのE3aという真空管を紹介します。美しい真空管です。しっかりした造りで、電極全体がシールドされている印象。逆に言うとフィラメントを点灯してもよくわからない感じです。ただ、規格はほぼわかりません。謎球です。ピン配置ですが、RadiomuseumnのE3a情報のピン配置はトップビューですのでご注意を。ボトムビューは、ベースの出っ張りを1番として右回りに、1. P2. F、G33. G24. G15. nc ※6. F7. nc(センターのピンです)※RadiomuseumnのE3a情報の情報と異なり5番がNCです。サプレッサーグリッドのとフィラメントのDC点火の関係ですが、私は2番ピンがマイナスでもプラスでも構わないと思っています。サプレッサーグリッドはプレートやスクリーングリッドの動作よりはるか低く限りなくカソード電位に居れば問題ないはずです。+4Vでも誤差範囲と考えますし、そもそもフィラメントすなわちカソード電位は端から端まで4Vの電位差があります。直熱管のフィラメント電位のジレンマは「あまり考えない」のが一番良いですね。(笑)ところで、ネットに見当たらない諸特性ですが、譲って頂いた元オーナーの話によりますと、電気的特性はRES964, E443H類似であるといいます。因みにRES964の規格は下記の通りです。 Ef=4V If=1.1A Pd=9W(MAX) Ep=250V(MAX) Esg=250V(MAX)では、etracerを使って、謎を解いていこうと思います。三極管接続と五極菅接続の特性をそれぞれ測ってみます。【1本目】 Ef=4.0V, If=1.00A三極管接続Ep=240VEg1=-18.3VIp+Ig2=28.22mAIg2=4.59mArp=2572Ωgm=2913μSμ=7.5V/V五極管接続Ep=240VEg2=230VEg1=-14.8VIp=28.23mAIg2=5.62mArp=136002Ωgm=2488μSμ=338.4V/V【2本目】 Ef=4.0V, If=1.00A三極管接続Ep=240VEg1=-16.1VIp+Ig2=27.91mAIg2=4.66mArp=2459Ωgm=3354μSμ=8.2V/V五極管接続Ep=240VEg2=230VEg1=-13.3VIp=28.01mAIg2=5.61mArp=48105Ωgm=2989μSμ=143.4V/Vフィラメントは電圧降下には敏感で、0.2V下げの3.8Vで高電流域の垂れ下がりが目立ちましgmもかなり落ちましたので、今回は4.0Vのみの測定結果としました。真空管そのものは新品同様のコンディションなので、フィラメントの能力がギリギリの設計であるのかもしれませんね。五極菅接続は定電流領域での測定なので、測定誤差が結構出ます。数値はあまり参考にならないです。五極菅接続ではEp=240VにEg1=13~15Vの7kΩ負荷、でIp=28mAで2Wくらい出ます。しかも歪率は6%程度に収まります。これは大変優秀だと思います。三極管接続では240V28mAで7kΩ時に0.64Wで、五極菅接続よりかなり能率が落ちます。しかし綺麗な特性なので、これは魅力的であると感じました。
Oct 2, 2024
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NECの205-DNという真空管を紹介します。以前、PSVANEの205D/n、FullMusicの205D-Lを紹介したことがありますが、これと同様にUXベースの205です。(Western Electricの205Dは、UXではなく4ピンバヨネット専用ソケットが必要です)規格は真空管(Electron tube) 規格表データベースのWestern Electric 205D規格表が参考になります。このような箱に入っていました。赤のインクは紫外線で薄くなっていますね。美しい球です。錨マークが印字されています。海軍に納入されるものでしょうか...。この構造の美しさが205Dの魅力ですね。フィラメントを点灯すると更に魅力的な感じです。【1本目】Ef=4.5V, If=1.56AEp=350VEg=-26.7VIp=24.95mArp=3949Ωgm=1808μSμ=7.1V/VEf=4.3V, If=1.52AEp=350VEg=-26.6VIp=24.89mArp=3974Ωgm=1808μSμ=7.0V/V【2本目】Ef=4.5V, If=1.62AEp=350VEg=-30.3VIp=25.19mArp=3790Ωgm=1732μSμ=6.6V/VEf=4.5V, If=1.56AEp=350VEg=-30.1VIp=25.mArp=3832Ωgm=1713μSμ=6.6V/V2本目のほうがフィラメント電流は若干高めでIpも流れやすい傾向です。古い設計の真空管ですので、性能が出ているだけでも奇跡です。上記の350Vの動作で0.8W程度が出ます。十分ですよね。負荷は14kΩがよさそうかなと。UXベースでNEC製という、リセール困難な球こそ魅力があると思います。
Sep 28, 2024
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6DV4という真空管を8本ほど買って、2本と4本のペア組みをしました。更に残った2本ですが、1本が特性が悪いもので、もう1本は電流が流れない不良品でした。そのあと、2本は6AK5のピン配置としました。そして残りの4本が今回の12AU7のピン配置です。6DV4の規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6DV4」が参考になります。ebayで購入した、9ピンのベースに取り付けます。不格好ですが、こんな感じです。では早速etracerで特性を測定しましょう。実際のアンプなどの実動作に近い電圧でみていきます。【1本目】ヒーターは12.6V0.15Aです。Ep=120VEg=-4.1VIp=[1]4.96mA, [2]5.11mArp=[1]5284Ω, [2]5364Ωgm=[1]4710μS, [2]4390μSμ=[1]24.9V/V, [2]23.6V/V【2本目】ヒーターは12.6V0.15Aです。Ep=120VEg=-3.9VIp=[1]4.89mA, [2]4.82mArp=[1]5392Ω, [2]5812Ωgm=[1]4715μS, [2]4294μSμ=[1]25.4V/V, [2]25.0V/Vμは12AU7より僅かに高い程度ですが、gmは2倍ほどあり、rpも若干低いです。乱暴にいうと「gmの高い12AU7」といった感じでしょうか。バイアスは深目が良いです。しかし、この小柄ゆえに相当発熱します。12AU7の回路に組み込むと短命に終わるかもしれませんね..。TU-8200R(魔改造品)に取り付けてみました。無事に音が出ました。\(^o^)/音は割れていないので大丈夫そうです。ただ、相当熱くなります。これらニュービスタ管は、ソケットで放熱するタイプなので、外側のシールドもソケットに挿していない状態では熱が籠もってしまいます。しかし、「あなたは6DV4を箱に入れたま使わず墓まで持っていきますか?」と聞かれたら、私は「無理にでも使い切ります。」と答えるでしょう。皆さんならどちらの道を選びますか?
Sep 24, 2024
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ECL-1144Dという真空管を紹介します。かなりくたびれていますが...滅多に見かけないので、取り敢えず買いました。印字が色あせていて、味があります。(笑)「1957-12 0163」と書かれています。もう1本は印字が殆ど消えていました。さてこのECL-1444Dですが...この型番で検索しても全く出てきません。謎球です。そう、私たちコレクターの大好きな謎球です。こういうリセールが全然効かなくて転売業者が手を出しにくい球こそが魅力的なんですよ。では、この子は一体何者なのでしょう....とりあえず「俺は高gm管」だと主張しているようです。ピン配置を探ったところ...うーむ...シールドが邪魔で見にくい。何となく見えてきました。これは436Aのピン配置です。1番 ヒーター、電極周りのシールド2番 カソード3番 カソード4番 コントロールグリッド(G1)5番 無接続6番 ヒーター7番 スクリーングリッド(G2)8番 無接続9番 プレートヒーターはどうでしょうか。ヒーターを灯して色味を確認します。5V位で丁度良さそうな色味になってきました。6.3V時に0.45Aなので、やはり436A的なものでしょうね。とりあえず、ヒーターは6.3V0.45Aと仮定して進めます。プレート損失とスクリーングリッド損失は、436Aのプレートが最大190Vの20.02mAなので約3.8W、スクリーングリッドが160Vの10.8mAなので1.7Wと仮定します。とりあえず。【1本目】Eh=6.3V, Ih=0.45A四極管接続うわ、酷い。バリッバリのダイナトロン特性。まさに四局菅のお手本。(笑)気を取り直して続けます。Ep=190VEg2=130VEg1=-0.9VIp=12.23mAIg2=4.04mArp=113058Ωgm=20275μSμ=2229.2V/V三極管接続Ep=160VEg1=1.5Ip+Ig2=14.86mAIg2=5.24mArp=2207Ωgm=23685μSμ=52.0V/Vスクリーングリッド電流が結構流れますが、0.8W程度なので大丈夫そうです。【2本目】Eh=6.3V, Ih=0.45A四極管接続Ep=190VEg2=130VEg1=-0.7VIp=11.05mAIg2=3.55mArp=140198Ωgm=20139μSμ=2823.5V/V三極管接続Ep=160VEg1=1.3Ip+Ig2=15.24mAIg2=5.36mArp=2021Ωgm=25333μSμ=51.2V/V四局菅接続では・低電圧域でダイナトロン特性が派手に出る。・感度が高すぎるということで、非常に狭い範囲での動作しか出来ず、オーディオには向きません。というか、そもそもオーディオ用真空管ではございません。(笑)三極管接続では、・スクリーングリッド電流が結構流れる。・直線性はそこそこ良い。(悪くはない)・ハイgm管なのでrpが低い!・バイアス電圧もそこそこでオーディオの振幅に合っている。・μが50ほどあり、使いやすそう。・Ipカーブの立ち上がりは50V過ぎてからなので、プレートに160Vは欲しいということで、オーディオ用途で使うなら断然三極管接続です。160Vでバイアス-1.5V、15mA流すと直線性の良いところが使えます。ところで、436Aと類似なのかどうなのかは、436Aを所有していないので何とも言えませんが、このあたりはガチのコレクターさん達にお任せします。因みにEbayでの436Aの価格が凄すぎます。四局菅接続の特性特性を見てからのよく考えて購入することをおすすめします。三結にするにしても、うーん、もっと安い真空管がありますよね?謎球遊びは謎解き遊びに似ていると思います。探っている時が一番楽しいんです。あまり知識を身につけてしまうと、こういう遊びは逆につまらなくなってしまうでしょうね。言い訳になってしまいますが、「知識が欠けているくらいが趣味としては丁度良い」かなぁと思っています。
Sep 19, 2024
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DA30オジサン2024アップデート(アリエク風に)ということで、GEC DA30(新型)の紹介です。市場で見かけるのは黒のベースですが、こちらは茶色のベースです。製造時期の違いでしょうか...。余談ですが、ベースの向きに対して2本のDA30の印字が真逆の位置ですね。最近のオーディオ用真空管とは異なる考えですので、これは仕方ないですし、特に英国製は電極の向きまでバラバラのときがあります。(笑)DA30という印字の左下と右下に製造ロットのような印字があって、それぞれ「I KJ」と「I KL」でした以前紹介したDA30という真空管とは規格はほぼ同じですが真空管の構造が異なっていて、こちらは四極管を三極管接続しています。プレートのすぐ内側に4本の柱が立っていてそこにスクリーングリッドが巻かれています。この構造のメリットは効率や耐圧などだそうで、仕組みについては真空管のコアな世界「3極管と5極菅の路地裏ばなし」が詳しいです。以前紹介したCV1040(PX25)もこの構造ですね。全体的な造りは、以前紹介したCV1040(PX25)とほぼ同じで、グリッドのピッチが異なるようです。etracerで特性を測定しましょう。320V60mAのところで測定します。【1本目】Ef=4.0V, If=2.02AEp=320VEg=-79.5VIp=60.18mArp=763Ωgm=4086μSμ=3.1V/VEf=3.8V, If=1.96AEp=320VEg=-79.0VIp=59.88mArp=777Ωgm=4083μSμ=3.2V/V【2本目】Ef=4.0V, If=2.07AEp=320VEg=-79.2VIp=60.01mArp=768Ωgm=4117μSμ=3.2V/VEf=3.8V, If=1.95AEp=320VEg=-78.8VIp=59.86mArp=776Ωgm=4079μSμ=3.2V/V実に綺麗なカーブを描いています。因みに1本目は320Vの-79.5Vで70mAを5kΩ負荷で最大4.35W、しかも非直線歪2.85%です。これは前段の非直線性がモロに出ます。音が悪かったら終段のせいではありません。Ip特性を見ると、以前紹介したDA30という真空管とほぼ同等であるといえますが、若干異なります。では、実測したIpカーブを見比べてみましょう。上が新型(四極管の三極管接続)、下が旧型(純三極管)です。旧型のほうが高圧のカットオフ側でIpの立ち上がりが訛って幅が詰まる傾向にあります。勿論ほんの僅かの差であり、最大出力のクリップ寸前でなければわからないと思います。1W程度での差異は殆どありません。規格上は同じですから当然同じ結果になるはずですが、構造の違いでしょうか微妙に異なることが実測によって確かめられました。真空管を実際に測定してみると、多少のバラツキはあるものの大体の傾向はわかります。規格には現れない情報も見ることができます。今回の測定結果が、DA30をお持ちのオジサマ達の参考になればと....。
Sep 15, 2024
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随分前にPX4という真空管を紹介しましたが、今回もPX4です。前回と違うのは、ベースが茶色ということです。茶色のベースは良い感じですね!雰囲気があって好きです。構造は...たぶん製造時期が一寸違うだけで、電極の造りは黒色ベースと変わらない印象です。箱はOsram。製造はM.O.Valve(マルコニー・オスラム・バルブ)社なので、まぁ私としてはどちらでもいいわけです。ロットの記号でしょうか。KJとKKです。etracerで特性を測定しましょう。Ep=250VでIp=38mA程流したところで測定します。【1本目】Ef=4.0V, 0.96AEp=250VEg=-38.4VIp=38.21mArp=1000Ωgm=4963μSμ=5.0V/VEf=3.8V, 0.92AEp=250VEg=-38.4VIp=38.01mArp=1007Ωgm=4927μSμ=5.0V/V【2本目】Ef=4.0V, 0.96AEp=250VEg=-38.5VIp=38.27mArp=1051Ωgm=4535μSμ=4.8V/VEf=3.8V, 0.92AEp=250VEg=-38.4VIp=36.79mArp=1061Ωgm=4409μSμ=4.7V/V2本目の真空管は、IpカーブがEpの高い方で持ち上がっていますね。このIpカーブが持ち上がるのはPX4では結構な確率で起きます。PX4あるあるです。以前紹介した黒ベースのPX4とでも同様の現象が起きています。200V程度ではそれが起きませんから、普通の測定器ですとまず気付きません。高圧の電流カットオフ側を見て初めてわかる現象です。例えば、250V40mAたっぷり流して5kΩですと、1.5Wくらいまで音質的には多分気付かないです。単にカットオフが早まってしまうだけです。最大出力のクリップが早まる感じですね。でも、音楽鑑賞なんて93dBくらいのスピーカーなら0.5Wも出れば十分ですよね?多分気になりません。特性を見て初めて「そうなのか」と思う程度だと思います。因みにEfを3.6Vまで下げた状態がこれ。少し落ち着きますね。つまり、使い込んでエミッションが減少してくると落ち着くと予想されます。PX4はそういうものと思った方がよいです。そういう覚悟でお付き合いすれば、きっと素晴らしい音楽の友となると思います。今回の測定から、私としては「3.8V点火程度で使うのが無難かな」という結論に至りました。
Sep 14, 2024
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PSVANEのWR50という真空管を紹介します。CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプの予備球として購入しました。割引セールの時に購入したので送料込みで32000円程度でした。安い!箱はこのような綺麗な化粧箱。8月23日に検査を実施。出来たてのホヤホヤです。PSVANEのWR50はRCA製50をリファレンスとして設計したと言われていますが、随分と異なります。左がPSVANEで右がRCAです。バルブは細管で、プレートはRCAに比べて細長いですね。プレートは艶消し黒のカーボンを吹いています。しかし造りはしっかりしていますね。これで2本3万円台ですから、素晴らしいと思います。価格的には300Bと同じかそれ以上ですので、なんともいえない気持に。フィラメントは渋いオレンジ色に光ります。ただ、光り方のバランスが悪いです。あと、フィラメントが薄いリボンではなく丸形状ですね。etracerで特性を測定しましょう。高目の400Vを掛けて50mAが流れるところを測ります。フィラメント電圧は7.5Vと7.0Vの2点を見ます。【1本目】Ef=7.5V, If=1.23AEp=400VEg=-73.4VIp=49.94mArp=1536Ωgm=2445μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.16AEp=400VEg=-73.2VIp=49.80mArp=1517Ωgm=2445μSμ=3.7V/V【2本目】Ef=7.5V, If=1.23AEp=400VEg=-69.9VIp=450.05mArp=1595Ωgm=2415μSμ=3.9V/VEf=7.0V, If=1.17AEp=400VEg=-69.6VIp=49.74mArp=1605Ωgm=2418μSμ=3.9V/Vフィラメント7.5Vは7Vに落とした方が落ち着いていて良い特性の気がします。このあたりはメーカーの考え方かとは思いますが....。まさか客に「最初は7.0Vで、古くなるにつれ少しずつ電圧を上げて下さい」とは言えませんものね。(笑)あと、時間とともに測定値がズレて安定しません。中国製真空管が良くなったとはいえ、この安定性の無さは如何なものかと感じました。もしかしたらWR50固有かもしれませんが。アンプに挿してみましたやはり細身の印象ですね。しかし、これはこれで綺麗だと思います。
Aug 30, 2024
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RCAの50という真空管を紹介します。CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプに付いていた真空管です。造りはしっかりしていますね。さすがです。昔は300Bに次ぐ人気の三極管でしたが、今はどうなのでしょうか。フィラメントは渋いオレンジ色。欧州管に比べると明るい色味ですね。etracerで特性を測定しましょう。高目の400Vを掛けて50mAが流れるところを測ります。フィラメント電圧は7.5Vと7.0Vの2点を見ます。【1本目】Ef=7.5V, If=1.21AEp=400VEg=-66.9VIp=50.08mArp=1708Ωgm=2234μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.14AEp=400VEg=-66.8VIp=49.98mArp=1736Ωgm=2207μSμ=3.8V/V【2本目】Ef=7.5V, If=1.24AEp=400VEg=-66.9VIp=50.05mArp=1718Ωgm=2235μSμ=3.8V/VEf=7.0V, If=1.16AEp=400VEg=-66.7VIp=49.87mArp=1758Ωgm=2175μSμ=3.8V/Vこの特性を見る限りは、前オーナーは殆ど使っていない印象です。そこそこ数台のアンプをお持ちの方ということは知っているので、たぶん年間で取り替えながらローテーションしていたものと思われます。ちょうど私のような感じですね。バルブも大きく、魅力的な真空管です。
Aug 29, 2024
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CATTLEA(カトレア)の50シングルアンプを中古で入手しました。過去に真空管を譲って頂いた方から今回はアンプを引き継ぎました。初段は6SN7のシングルで、ドライバーは6BL7のSRPP、グリッドチョークを入れて50、そして出力トランスはリストのカットコアだそう...。わくわくするラインナップですね。ところで、このアンプは50を交流点火していますが、カトレア独自のハムノイズキャンセラーが付いています。ハム音が殆ど聞こえません。(よほど耳を近づければノイズが聞こえます。)7.5V管の交流点火でこのノイズフロアは驚きです...。(特許出願番号2018-221529で検索してみてください)若い頃に50のシングルを組んだことがありましたが、あの頃は「ハム音と付き合って生きていく」感じでしたね。(笑)今は自分が作るアンプはDC点火です。私はハム音が嫌いなので。唯一の欠点は、ハムキャンセル回路のVRがシャーシ内にあることです。つまり真空管を交換したときは都度シャーシをあけて調整する必要があります。部屋を暗くすると6BL7の大電力ヒーターが目立ちます。これでもかというほどヒーターをガンガン焚いてカソードを熱しています。対する50は控えめですが、きっちりオレンジ色に灯っています。何時間かじっくり聴きましたが、音の奥行き感が凄いです。ただ、若干濃い目に脚色している感があり、端正な300Bプッシュプルアンプとは異なる傾向に感じました。厚化粧過ぎない程よい「色っぽさ」を感じます。ただ、これが50の音というわけではなく、初段~ドライバー~50~出力トランスの組合わせで出る音です。50だから300Bだからというより、回路構成や前段そしてトランスによる影響は大きいのではと私は思っています。創〇の館先生(笑)のように「〇〇に音質は存在しない」とは言いませんが、「これがこの真空管の音である」と結論づけるのは、それもまた違います。様々な要素を足し合わせ掛け合わせた結果がアンプの音つまり出力波形となると考えます。近々、普段聴き用にPSVANEの50を入手予定です。6SN7GTは手持ちに何本かあり、6BL7GTもストックがありますので、当分は困りません。良い音で一日聴きっぱなしにしたいですよね。今回、付属していたRCAの50も測定する予定です。中古の自作アンプを直しながら使うのも楽しいですが、きちんとしたアンプの安心感たるや、「もう、これでいいよね」と思ってしまいますし、そう思わされてしまう(たたみ込まれてしまう?)ほどの力を持ったアンプだと思います。後日談: 挿す50の種類によってハム音が微妙に聞こえることがあります。ただし調整VRは中にあるので、弄らない方が無難でしょうね。スピーカーに耳をベッタリくっつけて音楽を聴くわけでもないので。(笑)
Aug 27, 2024
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RCAの6DV4という真空管を紹介します。以前紹介した6CW4という真空管のようなニュービスタ管ですが、ピン配置が全く異なります。つまりよくあるニュービスタ用ソケットが使えません。規格は、Frankさんの資料室の「RCA 6DV4」規格表が参考になります。ニュービスタ管の概要については、ケンさんのホームページの真空管ニュービスタ物語が参考になります。さてソケットが無い6DV4をどうするか...現在は半田付けしか方法が無いと思います。しかもピンは半田が乗りにくく、長時間半田ごてを当てると真空管内部のろう付けなどが外れたり真空度が落ちてしまいます。とにかくやってみようと、6DV4を8本用意しリード線をとりつけました。半田はチョン付けです。いつか外れてしまうかもしまいません。8本を測定し選別します。測定したところ1本は電流が流れないNG品でした。半田ごてを長く当てすぎたでしょうか...。7本のうちから7ピン用と9ピン双三極管用に6本を選別し、まずは選別した2本7ピンベースにとりつけました。なお、9ピン用はまたおりを見て製作予定です...。etracerで特性を測定します。【7ピン版1本目】Ep=120VEg=-3.7VIp=5.10mArp=5266Ωgm=5450μSμ=25.2【7ピン版2本目】Ep=120VEg=-3.6VIp=4.81mArp=5829Ωgm=5457μSμ=31.86AK5の三結に比べると、バイアスが深めです。あとは似ていますね。バラツキは仕方ないかな。もっと買って選別すればいいのですが、まぁこの辺で。TUBE-P01Jに挿してみます。おお、良い音で鳴っています。ただ、小型の真空管ゆえに相当熱くなります。寿命は短いと思いますが、自分の真空管です。自由に使います。気が向いたら放熱器を付けてみます。
Aug 26, 2024
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SIEMENSのAaという真空管を紹介します。Aaという真空管ではVALVO製を紹介しましたが、今回はSIEMENS製です。たっぷりのゲッターで中身が殆ど見えません。箱はこんな感じです。箱はくたびれていますが、そもそも90年以上保管することを前提に作られていないので仕方ありません。etracerで特性を測定しましょう。【1本目】If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-3.2VIp=2.03mArp=36386Ωgm=830μSμ=30.2V/V【2本目】If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.9VIp=2.01mArp=38058Ωgm=807μSμ=30.7V/V優秀な特性がとれました。製造当初の特性に近い状態で保存されていると思います。何に使うのか?と問われると答えにくいですが、所有していたいと思わせる真空管です。
Aug 25, 2024
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Aaという真空管を紹介します。VALVO(左2本)とメーカー不明(右2本)です。メーカ不明のほうも多分VALVOかなと。(電極が似通っているので)こちらも以前紹介したBa、Ca、、Bo、Daなどと同様に郵便電話関連で使用されていたようです。フィラメントは3点吊り。規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RFT Aa」規格表が参考になります。前回紹介したBaはフィラメント電圧3.5Vですが、Aaは3.8Vです。ドイツの郵便電話通信向け真空管はフィラメント電圧が様々で悩ましいですね。etracerで特性を測定しましょう。220Vで2mA流れるところで測ります。【1本目】VALVOIf=3.8V, If=0.44AEp=220VEg=-2.4VIp=2.02mArp=43457Ωgm=580μSμ=25.2V/V【2本目】VALVOIf=3.8V, If=0.46AEp=220VEg=-2.7VIp=2.05mArp=34447Ωgm=908μSμ=31.3V/V【3本目】不明品If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.4VIp=2.06mArp=37086Ωgm=881μSμ=32.7V/V【4本目】不明品If=3.8V, If=0.47AEp=220VEg=-2.8VIp=2.06mArp=35203Ωgm=904μSμ=31.8V/V1本目は若干感度が低め。少々くたびれている感じでしょうか。古い真空管なのでバラツキは結構ある印象です。設計が古い時代の真空管なので感度は低めですが、「これはそういうもの」と割り切れば楽しめると思います。
Aug 24, 2024
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いままで「DA30オジサンには絶対なりたくない」と思っていましたが...とうとうDA30オジサンになってしまいました。ヤフオクで懇意にしているコレクターから断捨離アイテムとして譲っていただき、私が大切に引き継ぐことにしました。今回紹介するのは4極菅を内部で三極管接続した有名なドーム型の新型DA30ではなく、古い茄子型です。なので、ギリギリDA30オジサンではないかも。PX25は茄子型をよく見かけますが、DA30はあまり見かけません。生産数が少ないのでしょうか。それとも一部の富裕層コレクターが大量に持っているのでしょうか。なぜそこまでDA30を避けていたのかについては、こちらにPX25オジサンやDA30オジサンになりたくなかった経緯が書いてあります。外観を見ていきましょう。Marconi(マルコーニ)のラベルが貼ってあります。「THE MARCONIPHONE CO LTD BVA Marconi」と印字されています。Marconi-Osram Valveの工場で製造された物でしょう。Marconi-Osram Valveについては、EU Valveの「M.O.Valve」に詳細が参考になりす。因みに、随分前に紹介した手持ちのPP5/400はMarconiと印字されていますが製造はMazdaのようですね。そういえば、DA30の印字がありません。裸のままだと判別がつかないですね。腰回りもしっかりした造りです。4点吊りフィラメント。点灯するとこのような感じ。真っ暗にしても僅かな明るさで仄暗く光るくらいですので、見栄え重視な人には物足りないかも。規格は、The Valve Museum「DA30」が参考になります。etracerで特性を測定しましょう。320V60mAのところで測定します。【1本目】Ef=4.0V, If=2.02AEp=320VEg=-81.9VIp=60.03mArp=723Ωgm=4216μSμ=3.0V/VEf=3.8V, If=1.91AEp=320VEg=-81.8VIp=59.73mArp=728Ωgm=4209μSμ=3.1V/V【2本目】Ef=4.0V, If=1.98AEp=320VEg=-83.1VIp=60.21mArp=759Ωgm=3916μSμ=3.0V/VEf=3.8V, If=1.89AEp=320VEg=-82.8VIp=60.05mArp=770Ωgm=3867μSμ=3.0V/Vフィラメント電圧を0.2V低くしてもびくともしないエミッションの良さです。Ep=320VのEg=-82VでIp=60mA流し5kΩ負荷で4.2W出ます。十分過ぎますね。 3.5kΩで5Wはとれますが直線性の悪いところを使ってしまうので、敢えて5kΩが良い印象です。パワーを求めないので有ればもう少しプレート電圧を下げても十分に大音量だと思います。ネットで回路例を見ていますと400V近い電圧を掛けていますが、そこまでパワーは要らないかな。バイアスが深く高いドライブ電圧が必要なので、無闇に大出力を求めるのは現実的ではない気もします。綺麗で良好な状態のDA30を入手できて良かったです。譲って頂いた方に感謝です。
Aug 23, 2024
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PTT2という真空管を紹介します。このPTT2ですが、RadiomuseumのPTT2によりますと、前回紹介しましたBaという真空管の同等管だとか...。POSTと書いてあるのでやはり欧州の郵便/電話通信用でしょう。フィラメントとグリッドの外側に2枚のプレートがあります。本当に美しい構造です。当時はこれが最も良好な支持方法だったのかもしれません。SIFは聞き慣れないブランドですが、Radiomuseumの情報によるとフランスの会社であることがわかります。また、AICPRATの情報によると、「SIF(Société Indépendante de Télégraphie sans Fil)は1919年に設立され、1949年にCSFに吸収された。」と書かれています。CSFといえばThomson CSF(現THALES社。航空宇宙事業防衛事業で有名です。)のことでしょうか。興味深いです。保守用のデータシートでしょうか...1952年3月24日にデータがとられています。ドイツ語で書かれているので、1952年頃にフランスからドイツに仕入れられたものでしょうか。そこは謎です。etracerで特性を測定しましょう。前回紹介しましたBaという真空管の同等管といえるのか、測定すればわかります。【1本目】Ef=3.5V, If=0.47AEp=180VEg=-4.0VIp=2.53mArp=25359Ωgm=556μSμ=14.1V/V【2本目】Ef=3.5V, If=0.46AEp=180VEg=-4.5VIp=2.52mArp=24870Ωgm=542μSμ=13.5V/V大変良好な特性です。そして確かにBaという真空管と同等であることがわかりました。
Aug 19, 2024
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今日、誕生日を迎えました。学生時代、やれ300BオジサンだDA30オジサンだと羨望の眼差しで観ていた老人達の仲間入りする年齢になってしまいました。というか、おじさんというよりお爺さんですので、当時の300Bオジサン達よりは年齢が高いかも。特別な日だから何かするかといえばそうでもなく。とりあえず午前中は髪の毛をサッパリ切って...。今のうちに遺影をとっておこうと思いましたが、どうせ無縁仏になる身です。写真は不要。午後は施設に寄って母にバウムクーヘンをプレゼントしました。誕生日は、生んでくれた親に感謝する日です。誰からも祝ってもらえなくても愛車からは祝ってもらえるという。スバル車は独り身に優しい。夕方、サンマルクで食事。一人ぼっちの誕生パーティー。(寂しい)普段、目玉焼きと海苔のような生活をしているので、何でも美味しいです。いや、真空管を買うのをやめればいいんですけどね...。バースデースペシャルコースではサラダがブーケのような演出です。素敵ですね。鶏肉のグリルも美味しい!これ、お一人様でこれをやると、めっちゃ恥ずかしいです。しかも、一人寂しく料理の写真を撮っているのは、ドン引きです。もう次はやらないです。8月18日といえば、アントニオ・サリエリの誕生日です。モーツァルト暗殺説などまことしやかに語られていますが、フィクションだと思います。同じ音楽家でも立場が全く違います。サリエリは、作曲家としてだけではなく、音楽監督的な立場あるいは音楽教育者として幅広く音楽に貢献しています。演奏ホールの音響設計に協力することもあったそうな。このあたりは音楽監督の経験が活きていると思います。
Aug 18, 2024
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Baという真空管を紹介します。手持ちはVALVOです。プレートとグリッドが随分離れていますね...。規格はEU Valveの「German Post tubes」が参考になりそうです。似たような構造でAaという真空管がありますが、Aaはのほうはフィラメントが3.8V。Baの3.5Vとは異なります。ドイツの郵便電話通信向け真空管はフィラメント電圧が様々で悩ましいですね。etracerで特性を測定しましょう。とりあえずプレート損失のラインは1.5Wとしました。【1本目】Ef=3.5V, If=0.51AEp=180VEg=-4.0VIp=2.02mArp=28902Ωgm=529μSμ=15.3V/V【2本目】Ef=3.5V, If=0.49AEp=180VEg=-4.5VIp=2.01mArp=28603Ωgm=588μSμ=16.8V/V前回紹介したBoという真空管にちょっと近い特性にも思えます。ただ、Baのほうがバイアスが深いので扱いやすい印象です。(手前に昇圧トランスを持ってきて電圧を稼げる)これら古典球とは「ひたすら能率の悪い真空管と付き合う」という感じですが、それはそれで味わいがあるとも云えます。
Aug 17, 2024
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SIEMENSのBoという真空管を紹介します。ニッケル板を筒状にしたものとメッシュプレートを筒状にしたものがあるようですが、私の手持ちはメッシュプレートです。箱はこちら。「ベルリン・テンペルホーフ 帝国中央郵便局 チェック済み」というシール。Abnahmestelleが何を意味するのかわかりません。集荷場、ストアルームでしょうか?注意書きのカード。「この真空管はサウンドフィルム用に使用しないでください」どういう意味なんでしょうね...。ジーメンス・ウント・ハルスケという社名です。ところでこのBo....規格表が見つかりません。謎球です。この真空管の素性については、EU Valveの「German Post tubes」に詳しく書かれています。Ef=1.7V, If=0.07A(0.7Aの誤りと思われる)Ep=135, Eg=-2V, Ip=1mA,rp=40kΩgm=0.6mA/Vμ=25ピン配置は、真空管を下から見てガイドピンを基準に右回りで、・プレート・フィラメント・グリッド・無接続・フィラメントです。フィラメントに通電します。良く見ると、グリッドが両側の筒から細い板を渡しているような原始的な構造です。1920年代後半~30年代前半という100年程前の工業製品が目の前にあるのはワクワクします。etracerで特性を測定しましょう。プレート損失のラインは0.5Wとしました。Ep=135V、Eg=-2Vのところで測定します。【1本目】Ef=1.7V, 0.88AEp=135VEg=-2.0VIp=2.05mArp=30521Ωgm=486μSμ=14.8V/V【2本目】Ef=1.7V, 0.88AEp=135VEg=-2.0VIp=1.81mArp=32242Ωgm=537μSμ=17.3V/V規格のμ=25と大きく異なり、実測で16前後です。1.6Vp-pの入力(入力MAX)でまぁ20Vp-Pくらい出るのが精一杯かと。Caをドライブするには少し足りないですね。1:2くらい昇圧トランスが欲しいところ。若しくは素直にハイブリッドアンプの初段にするとか。(笑)とにかく、超古典管なので感度は悪く、実用になるギリギリという印象です。それでも100年ほど前に製造されたデバイスが動作するのはワクワクしますよね!!因みにフィラメントは0.7Aに合わせて1.4Vにすると...エミッションが全く足りない不安定なカーブになるので、電流にこだわらず1.7Vが正解ではないかと思われます。博物館に展示するようなコレクターズアイテムですが、一応は実用になります。ただ、これに大金を出すかどうかは....好みの問題でしょうか。
Aug 16, 2024
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DUOVACのVT-2という真空管を紹介します。WEの205Bと同等だそうですが、有名な205Dなどとは一寸別もので、DUOVACのVT-2はフィラメントがトリタンで、7.0V1.35Aです。(205Dは4.5V1.6Aでしたね)造りはあまり良いとは云えません。DUOVAC独自で工場を持っていたのかも不明ですが。ピン配置は...真空管を下側から見て、横に出ているガイドピンがグリッド、そこから右回りでフィラメント、フィラメント、プレートです。そこは205Dと同じですが、ガイドピンの位置が45度ズレていますので、挿して回すタイプの205D用ソケットは挿さらないです。因みに中国製の205D用ソケットは穴位置の精度が悪い()のでオススメできません。ピン位置に余裕をもたせている山本工芸音響のやつが無難そうですね。(めちゃ高い) こんなものが1枚入っていました。このVT-2という真空管、205B互換という情報以外は殆ど情報がありません。謎球です。そもそも205B自体も謎です。205Dとはフィラメント電圧などが異なります。概要に関してはRadiomuseum「VT-2」若しくはEU VALVEの「W.E. tubes Part 1」そしてDUOVACも謎多きメーカです。World Radio Historyの資料によると、245を出しているようですね。One Electronの資料室によると、1930年にDX852という送信管を発売しているようですね。JUSTIAの情報ですと、1931年にRCAから特許関連で訴訟を受けているようです。etracerで特性を測定しましょう。320Vで24mA流れるところで測ります。【1本目】Ef=7.0V, If=1.32AEp=320VEg=-21.1VIp=23.94mArp=4040Ωgm=1828μSμ=7.4V/V【2本目】Ef=7.0V, If=1.33AEp=320VEg=-16.8VIp=24.01mArp=4378Ωgm=1707μSμ=7.5V/V多少バラツキはあるものの、大変良好な特性です。10族よりrpがやや高い感じですね。Ipカーブなどの電気特性は205Dに近いでしょうか。Ep=320V、Eg=-17,-21Vの14kΩ負荷で約0.5Wです。0.3Wも出れば十分なので、悪くはないですね。
Aug 15, 2024
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STCのCV243(4045A)という真空管を紹介します。CV243と印字されています。WJとWKはロット番号でしょうか...。フィラメントはきしめんのような幅広形状で、独特な張り方です。少しでも熱電子を有効に出そうという発想でしょうか...。トップ側はこのようなマイカの形状。ちょっと見かけない感じですね。規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「CV243」規格表または、The Valve Museum「4A/137B(4045A)」規格表が参考になります。The Valve Museum「4045A」によると、「UK General Post Officeで使用されたと」記されています。そして、「2本のワイヤーグリッドは同じピッチのように見える。スクリーングリッドとしてではなくミキサーとして設計された可能性がある。」とも記されています。規格表にはCoplaner-Gridと書いてありますので、それを裏付けするようなコメントです。G2電圧で結構特性が変わりそうな予感がします。三結は無理そうですね。etracerで特性を測定しましょう。プレート損失のラインは12Wとしました。(推奨動作が180Vで40mAなので、これくらいかなと)まずは四局菅接続で取り敢えずスクリーングリッドは低目の50V...【1本目】Ef=5.0V, If=1.64AEp=180VEg2=50VEg1=-41.7VIp=39.90mAIg2=0.48mArp=3335Ωgm=1761μSμ=5.9V/V【2本目】Ef=5.0V, If=1.62AEp=180VEg2=50VEg1=-37.9VIp=40.02mAIg2=0.47mArp=3371Ωgm=1849μSμ=6.2V/Vうわ、g2の「俺が俺が」感が強いですね。スクリーングリッド電圧が僅か50Vでこのプレート電流です。そしてバイアスが深い。でも特性は2本とも良く揃っていて優秀です三結は....やめておきます。G2が効き過ぎて、低電圧域で電流が大きくなります。まぁよほど50Vくらいで運用するならいいのでしょうが現実的ではありません。180V 50V -41.7V 40mA 3.5kΩ負荷で約1.6W、5kΩ負荷で約1.4Wです。十分過ぎるほど出力がとれますね。G2の主張が強いですが、今回の電圧設定になる回路にすれば比較的使いやすい球ともいえます。残念ながら似たような球は市場に殆ど無いので、何かのアンプに挿して使うようなことは出来ないです。(専用アンプにせざるをえない)もしこの球をお持ちの方がおられましたら、このあたりの設定でやってみると宜しいかと思います。わざわざ買う代物ではありません。(STCなら何でもいいという人なら止めませんが)
Aug 14, 2024
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Western ElectricのVT52という真空管を紹介します。VT52も持ちすぎるくらい入手してしまいましたが、これを最後にしたいと思います。因みに過去のVT52の紹介記事はこちらです。VT52という真空管VT52という真空管ふたたび...RAYTHEONの4ピラーとNATIONAL UNION(とUNITED ELECTRON)VT52という真空管、みたび...NATIONAL ELECTRONICSのVT52さて、今回のVT52のフィラメントは3点吊りです。マイカ板も三箇所に押さえ板が付いたWE独特の物です。電極の足元もシンプルでしっかりした構造です。ここの部分はNational Unionが似ていますね。3点吊りですし。etracerで特性を測定しましょう。Efは7.0Vと6.3Vで測ります。【1本目】Ef=7.0V、If=1.09AEp=270VEg=-48.8VIp=32.83mArp=1765Ωgm=2006μSμ=3.5V/VEf=6.3V、If=1.00AEp=270VEg=-47.7VIp=32.90mArp=1855Ωgm=1931μSμ=3.6V/V【2本目】Ef=7.0V、If=1.10AEp=270VEg=-48.0VIp=33.00mArp=1710Ωgm=2163μSμ=3.7V/VEf=6.3V、If=1.00AEp=270VEg=-47.0VIp=32.99mArp=1770Ωgm=2095μSμ=3.7V/V十分なエミッションがあり、大変良いコンディションです。そういえば、ある方が、50に特性が似ていると仰っていましたが...確かに似ています。フィラメント電圧とB電圧を切替えられれば共有が出来るかもしれませんね。
Aug 12, 2024
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Western ElectricのVT25Aという真空管を紹介します。過去にNATIONAL ELECTRONICSのVT25Aを紹介していますが、世間ではWestern Electricの白いベースが有名ですね。話によると初期の物は白ベースではないとのこと。(黒ベースに刻印でしょうか)ところで、VT-25-Aという表記ですよね。他メーカはVT25Aだったと思いますが、このあたりのハイフンの入る入らないが曖昧に思えます。購入したものはグリッドに金めっき処理(かな?)がされているようで、グリッドエミッションを抑えるといわれています。同じ白ベースでもゴールドグリッドではないものもあります。もちろん、オーディオ用途で定格以内のこぢんまりした動作であればゴールドグリッドである必要は無いと思いますが、それでも「最新は最良」を信じて買いました。(気分的なものだと思います)フィラメントは3点吊りで、以前紹介したNATIONALのVT25Aとは異なる構造です。ですので、「また似たような真空管を買ってきたの!」といわれても反論出来るわけです。それは世間一般では通用しないような....ではetracerで特性を測定しましょう。Efは7.0Vと6.3Vで測定してみます。【1本目】Ef=7.0V、If=1.13AEp=380VEg=-21.4VIp=38.93mArp=3285Ωgm=2450μSμ=8.0V/VEf=6.3V、If=1.05AEp=380VEg=-20.7VIp=38.90mArp=3459Ωgm=2485μSμ=8.6V/V【2本目】Ef=7.0V、If=1.11AEp=380VEg=-21.0VIp=38.95mArp=3101Ωgm=2842μSμ=8.8V/VEf=6.3V、If=1.04AEp=380VEg=-20.6VIp=38.93mArp=3191Ωgm=2772μSμ=8.8V/V試しに手持ちのソフトン製アンプに挿してみました。ノイズも無く、良い音がしました。かつてVT25Aはどこでも入手できましたが、今は見かけることも少なくなりました。枯渇する頃にPSVANEなどで保守用のレプリカモデルを作ると結構売れると思うんですよね。単純に300Bを基にしてPd40W版を作れば安上がりに出来そうですが...。
Aug 11, 2024
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VALVOのLK4112という真空管を紹介します。以前、RTのE406Nをとりあげましたが、その同等管です。VALVOの印字なども綺麗に残っています。フィラメントは4点吊りです。RTのE406Nとの大きな違いはフィラメントが2点吊り/4点吊りでしょうか。見た目も良いです。バルブは似たような形ですが、このような違いがあるのが興味深いですね。そしてRTのほうがゲッタが管内にタップリ照射してあります。「また似たような真空管を買って」とは言わせません!!規格ですが、Frankさんの資料室のE406規格表は見つけたのですが、E406Nの規格が見つかりません。EU VALVEさんのRE604の各種同等管他には500Vと書かれています。そのようなわけで、私はEp=380V、フィラメント電圧は4.0Vと3.8Vの2種類で測定することにしました。【1本目】Ef=4.0V, If=1.02AEp=380VEg=-43.8VIp=27.80mArp=1919Ωgm=3462μSμ=6.6V/VEf=3.8V, If=0.98AEp=380VEg=-43.7VIp=27.53mArp=1957Ωgm=3407μSμ=6.7V/V【2本目】Ef=4.0V, If=1.06AEp=380VEg=-45.7VIp=28.01mArp=1793Ωgm=3605μSμ=6.5V/VEf=3.8V, If=0.98AEp=380VEg=-45.7VIp=27.85mArp=1805Ωgm=3573μSμ=6.4V/VIpカーブは綺麗ですね。実際は340V25mAの7kΩ程度で使うのが無難かなと思います。今回はebayのセラーから買いました。ちょっと高かったのですが、思い切って買って良かったです。
Aug 8, 2024
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9001という真空管を紹介します。手持ちはRAYTHEONです。箱はこんな感じ。真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 9001」規格表が参考になります。エーコン管の954をMT管化したもののようです。電極構造は....プレートの内側の電極はコの字になっています。ビーム管でしょうか..。規格表ではPentodeと書いてありますが、Beam tetrodeではないかと思われます。他の真空管にも言えることですが、ビーム管の表記は規格表によってまちまちですね。etracerで三極管接続とビーム管接続の特性を測定します。【三極管接続】Ep=120VEg1=4.7VIp+Ig2=2.49mAIg2=0.74mArp=12691Ωgm=1563μSμ=19.8V/V【ビーム管接続】Ep=120VEg2=75VEg1=2.2VIp=2.33mAIg2=0.88mArp=531356Ωgm=1705μSμ=906.2V/VIg2が結構流れますね。6AK5とピン互換ですが、そのまま使うと損失オーバーしてしまいます。短命覚悟であれば使えるかなぁという感じ。オーディオ用としてはチョット「使いどころのわからない」真空管という印象です。
Jul 23, 2024
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CV415(TT15)という真空管を紹介します。双三極のビーム四極送信管のようです。規格はThe Valve Museum「CV415」が参考になります。(CV4046という真空管もあるそうで、CV415をより高い周波数で動作させられるようですね)背の低い電極が2つ配置されています。コの字のビーム電極が見えます。因みにベースはロクタル9ピン。ソケットがあまり出回ってないんですよね。etracerでパラレルの三結特性を測定します。(スクリーングリッドが共通なのでパラレル必須です)プレート損失は片側8W程度ですが、常時電流を流すA級オーディオアンプでは2ユニットで12W(片側6W)くらいをみていたほうが安全かもしれません。240V42mAあたりで測定します。【1本目】Eh=6.3V, Ih=1.60AEp=240VEg1=27.0VIp+Ig2=42.20mAIg2=1.64mArp=1334Ωgm=4702μSμ=6.3V/V【2本目】Eh=6.3V, Ih=1.59AEp=240VEg1=27.7VIp+Ig2=42.66mAIg2=1.49mArp=1327Ωgm=4541μSμ=6.0V/V240Vで42mA流して5kΩ負荷ですと1.8W(歪率8%)です。直線性は悪く、オーディオ向きではありませんが、まぁ楽しめる球かと。因みにビーム管接続はお勧めしません。私の個体の問題かもしれませんが、2本ともおかしな特性です。ちょっと酷いですよね。私は敬遠するかな。上記理由により三結シングルで使うのが無難だと思います。ebayでまだ安価に出回っている球ですが、よほどの珍球好きならともかく、あまりお勧めはしません。
Jul 21, 2024
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STCの33A/158M(CV1884)という真空管を紹介します。双三極管です。6BX7や6BL7クラスのプレート電極です。なかなかカッコいいです。ところで、この真空管は規格表が見つかりません。謎球です。The Valve Museum「33A/158M」が唯一の手がかりです。12Wのプレート損失。これは多分2ユニットですので片ユニット6Wというところでしょうか。この記事によると、33A/138Aと同様の設計と書いてあります。これが参考になりそうですね。ただし33A/158Mのベースはロクタル8ピンです。グリッドをプラス(ポジティブバイアス)側にたっぷりと振れる送信管ですね。しかしマイナス(ネガティブバイアス)領域も十分にあります。因みに製作例はThe Valve Museum「An Experimental 33A/158M Double Triode Push-Pull Audio Amplifier」があります。etracerで特性を測定しましょう。プレート280Vで15mAほど流れるところで測定します【1本目】Eh=6.3V, Ih=0.83AEp=280VEg=10.2VIp(1)=14.97mA Ip(2)=15.28mArp(1)=6335Ω rp(2)=6181Ωgm(1)=2398μS gm(2)=2452μSμ(1)=15.2V/V μ(2)=15.2V/V【2本目】Eh=6.3V, Ih=0.79AEp=280VEg=10.5VIp(1)=14.61mA Ip(2)=15.96mArp(1)=6136Ω rp(2)=5841Ωgm(1)=2446μS gm(2)=2545μSμ(1)=15.0V/V μ(2)=14.9V/Vプッシュプルで小出力のアンプを作るには良さそうな球であることがわかりました。μが15ありますのでドライバーとしても十分ですが、その割にはrpが高いかな。(μ15なら6BL7のほうが強いという話も出てきてしまいそう)もしかしたら...パラレルにして6F6三結シングルとして使うのも面白そうですね。ということで、パラレル動作も確認してみました。電圧は280Vで30mAあたりを見ます。(Ip特性表の電流のスケールは2倍の60mAにしてあります)【1本目】Eh=6.3V, Ih=0.83AEp=280VEg=10.2VIp=30.09mArp=3103Ωgm=4889μSμ=15.2V/V【2本目】Eh=6.3V, Ih=0.79AEp=280VEg=10.5VIp=30.46mArp=2968Ωgm=5042μSμ=15.0V/V少し重めの7kΩ負荷でも何とかいけます。0.8~0.9Wでしょうか。これは結構良い気がします。出力管としてはプッシュプルで組むのが理想ですが、手っ取り早く遊ぶならパラレルシングルでも十分楽しめそうな印象です。
Jul 19, 2024
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6AH6という真空管を紹介します。左からNEC、PhilipsECG(SYLVANIA)、SYLVANIA、RAYTHEON、東芝です。とりあえずNECを取り上げてみますね。両側に板のようなプレート、コの字のビーム電極。プレート損失3.2Wは...どうなんでしょうね。もっと低い気もします。規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「6AH6」ヒーターは6.3V, 0.45Aもありますので、6AK5の同列では語れませんが、ピンは2番7番をショートさせれば6AK5と同じピン配置です。6AK5を使った殆どの小型アンプは三結ですので、三結特性を測定して素性を明かしてゆきたいと思います。etracerで三結特性を測定してみます。【1本目】Ep=120VEg1=-2.0VIp+Ig2=7.21mAIg2=1.23mArp=4123Ωgm=8462μSμ=34.9V/V【2本目】Ep=120VEg1=-1.5VIp+Ig2=7.29mAIg2=1.35mArp=4061Ωgm=8457μSμ=35.2V/VIpカーブを見ると、2本の立ち上がりのバラツキが半端ないですね。(自己バイアス動作なら少しは馴されますが)高感度な球なので発振対策をしないと厳しそうです。そして直線性は良くありません。ちょっとオーディオには適さない印象ですが...そもそも、球ころがしの目的は、「真空管を交換して楽しむこと」なので、バラツキなどは気にしない方が楽しめます。手段=目的です。(笑)
Jul 15, 2024
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TUNGSRAMのP27/500という真空管を紹介します。以前紹介したP27/500の後期型ですが、構造は全く違います。以前紹介したP27/500は英国の工場あたりからのOEM供給のようでしたが、今回はTUNGSRAMらしいP28/500に近い印象。しかし、それともまた異なります。真空管(Electron tube) 規格表データベース「P27/500」規格表の写真の4箇所の切れ目のあるマイカが付いているタイプとも異なります。放熱と補強のためでしょうか。しっかりしたリブが通っています。しっかりした造りです。プレートの引き回しは耐圧を上げるために遠回りにしている印象です。トップ側から見ますと、フィラメントは4点吊り。グリッドに放熱板がありますね。下側にもグリッドの放熱板があります。フィラメントは4点吊りというだけでなくM型が2つという感じですね。etracerで特性を測定ましょう。【1本目】Ef=4.0V, If=2.22AEp=350VEg=-25.5VIp=50.41mArp=1272Ωgm=7175μSμ=9.1V/VEf=3.8V, If=2.13AEp=350VEg=-25.5VIp=49.74mArp=1283Ωgm=7102μSμ=9.1V/V【2本目】Ef=4.0V, If=2.22AEp=350VEg=-25.2VIp=50.16mArp=1308Ωgm=6976μSμ=9.1V/VEf=3.8V, If=2.13AEp=350VEg=-25.2VIp=49.73mArp=1304Ωgm=6876μSμ=9.0V/Vこの特性からPX25同等であることがわかります。Ipカーブを見ると、Efを0.2V下げたくらいではビクともしない優秀なエミッションですね。惚れ惚れします。普通にPX25を買えばいいじゃないかと言われそうですが、異なるメーカの異なる構造には魅力があります。
Jul 14, 2024
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今日は出雲大社相模分祠へお参りしてきました。大船から小田原駅へ。ぼっち・ざ・ろっく!のベースの子ですね。渋沢駅からバスで富士見橋・警察署入口へ。そして、お昼はお蕎麦屋さんへ。今日だけは一寸だけ贅沢に。美味しい!!踏切をこえると出雲大社です。出雲大社相模分祠に到着。立派なお社です。風鈴が涼しげです。目で涼ませてくれます。そして何故かヤギがいます。可愛いです。ほおずき市、もう少し賑わっていると思いましたが....。駅からのアクセスが悪すぎます。それが一番の要因かな。ホオズキを買いました。同じ場所に御嶽神社があったので、お参り。あと八坂神社にもお参り。宮の上バス停でバス待ちの時間、芳甘菓豆芳というお店で落花生を買いました。秦野駅は、ぼっち・ざ・ろっく!のドラムの子でした。買ってきた落花生、香りが良くて味も勿論抜群によいです。
Jul 13, 2024
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MAZDAのPA.20(PA20)という真空管を紹介します。管面トップはこんな感じ。「PA 20 BVA MADE IN ENGLAND」と印字されています。印字では「PA」と「20」の間に「.」が見えませんね...。謎です。規格はThe Valve Museum「PA20」が参考になります。フィラメント2V2Aの真空管ということで、以前紹介したCOSSOR 2Pに近いでしょうか?EU Valve 「PX4の各種同等管」に詳細が書かれています。そういえば、P.650(P650)という真空管もよく考えるとPX4系の特性ですね!フィラメントは4点吊りです。よく見えませんが、2VのM型フィラメントをパラレルに接続しているようですね。片方が切れても安心....?いや、片方でも切れたら泣きます。etracerで特性を測りましょう。【1本目】Ef=2.0V, If=1.85AEp=250VEg=-30.0VIp=31.59mArp=1516Ωgm=3788μSμ=5.7V/V【2本目】Ef=2.0V, If=1.85AEp=250VEg=-30.4VIp=32.15mArp=1444Ωgm=3980μSμ=5.7V/V以前紹介したCOSSOR 2Pに比べ、ややrpが高く、gmは低いですね。ほぼ同等ではあるものの、完全互換ではない印象です。(因みに、P.650は更に低感度のようです)特性が微妙に違っていて良かったです。「平野さん、また似たような真空管を買ったんですか?」と言われずに済みます。
Jul 10, 2024
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6月30日(日曜日)に、信越トレイルのトレイル開きに参加してきました。【金曜日】会社から帰ってきて、夜に出発。夕食はラーメンばばーーーーーん!!めっちゃ濃厚。スープに魚粉が入っているのではなく、魚粉にスープが入っている感じ。(笑)麺は太くしっかり。こういうの、結構好き。【土曜日】旧軽井沢の矢ヶ崎公園 町営駐車場にクルマを停め、テクテクと...細い森の小径に入り....旧軽井沢Cafe涼の音に到着。建物は国の登録有形文化財に認定されている古民家だそうです。看板からしてお洒落。これは絶対私好みのカフェと確信!!予想通り、私好みでした!!キッシュのモーニングセット。しっとりしていて美味しい!!パンも美味しい。特に朝一番だったせいか、お客さん皆さん本当にカフェを楽しみに来ているので静かでした。とても穏やかな時間を過ごせました。もう山に行かなくていいや。.....いやチョットマテ。軽井沢デニムストリートでお買い物!昔、ここで買ったジーンズがボロボロになったので買い換えです。(そのために軽井沢に来たといって過言ではない)ジャムもお土産に買ってゆきます。中山のジャム。SAWAYAのジャム。そしてこばやしのジャム。そしてフランスベーカリーでパンを購入。ここ、。10年くらい前にラーメン食べたことがあります。結構美味しいですよ。アメカジ関連の店がある通り。諏訪神社にお参り。駐車場に戻って軽井沢を後にしました。豆玄に立ち寄りコーヒー豆を購入しました。まだ新しいお店なのか、小綺麗でした。佐久にあるカフェへ...。屋根の「風見猫」で有名なガーディアン小諸にあるあぐりの湯こもろで早めの入浴タイム。売店で小諸のイチゴジャムを購入。ロビーからの眺め。小諸の山々が眼前に!!小諸市街から離れた東御の住宅地にポツンとある小さなパン屋さん、パンドゥースで買い物。ようやくトレイル開き前夜祭会場の、焼きカレーの店「ペンティクトン」に到着。そして前夜祭!!ここでようやく物語は信越トレイルへ(笑)「前置きが長すぎない?」【日曜日】朝、トレイル開きの会場に。「おはよう!!」マイクロバスに乗って赤池駐車場へ。「わくわく...」赤池に到着。ここがスタート地点です。「別に赤くはない...」出発前のミーティング。軽く準備運動も。林道をゆきます。道端の花たちを愛でながら歩きます。紫色の綺麗な花。山に生息する紫陽花。優しい白い色の花。いよいよ山深く入ってゆきます。明るい檸檬色の花。これはとても小さい花でした。広葉樹の森。さらに進んでゆきます。木にツル科の植物が巻き付いているのでしょうか...不思議な形です。謎の実。何でしょうか。黄色い小さな花。山は植生豊かです。袴岳山頂に到着!「無酸素登頂成功!!」向こうには妙高が見えます。山を下ります。苔の森。「なにやってんだか...」ホタルが居ました。小さな湿原。謎のキノコ。淡いピンク色の花。山を下りる途中、ツツジを見かけました。山の通行者カウンター。ゴールの万坂峠に到着。「がんばった!」そしてお昼休憩をして解散です。「おつかれさま!!」高速に乗って戻ろうとしましたが、既に途中が17km以上の渋滞。(高速道路の渋滞は逃げ場がないからストレスですよね)途中で下道に下りて国道を通りヘトヘトになりながら神奈川県へ...。淵野辺の夜鳴き軒に立ち寄り遅い夕食を。背脂ののったスープは空きっ腹にくる!最高!麺は細めの感じですね。ごちそうさまでした。さて今回の戦利品は...軽井沢デニムストリートのジーンズ。手前の赤いステッチのやつです。青は湘南店のもので、白は倉敷店のものです。フランスベーカリーさんの胡桃のパン。豆玄さんのコーヒー豆。パンドゥースのカンパーニュ、胡桃とフルーツ入りのパン。中山のコケモモのジャム、SAWAYAのグースベリーのジャム、こばやしのレーヌクロードのジャム、布引いちご園のイチゴジャム今回も大満足の旅行でした!! \(^o^)/
Jun 30, 2024
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6AK6という真空管を紹介します。手持ちはTENのオレンジプリント。6AU6程度の小さい真空管ですが、これでも出力管です。6AK6の前身となる真空管は、前回紹介した6G6Gです。6G6G同様に僅か6.3V0.15Aのヒーター電力で動作します。規格については真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6AK6」が参考になります。ではetracerで測定してゆきます。条件は6G6Gと同じにします。【1本目】三結Ep=180VEg1=-9.2VIp+Ig2=11.96mAIg2=1.70mArp=4974Ωgm=2190μSμ=10.9V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-6.1VIp=11.03mAIg2=1.90mArp=285804Ωgm=1988μSμ=568.3V/V【2本目】三結Ep=180VEg1=-10.4VIp+Ig2=11.90mAIg2=1.64mArp=4745Ωgm=2222μSμ=10.5V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-7.2VIp=11.11mAIg2=1.75mArp=222500Ωgm=1996μSμ=444.0V/V6G6Gより6AK6のほうが若干ながら直線性が良いようにも見えます。「小さいながら高い実力を持っている」と私は思っています。三結のμは10程度ですから...例えばTUBE-P01J初段6AK5の代用として挿してしまうとバイアスが合っていたとしても後ろをドライブしきれない状況になります。しかし小出力の範囲であれば使えそうです。(玉ころがし万歳!!)μ=10弱でrp=5kΩ弱という特性は、ドライバー管としても良い役割を果たせそう。初段6AK5三結でドライバー6AK6など、そういう使い方も面白そうでds。アンプ製作記事は、真空管アンプの世界「超省エネ真空管ミニアンプの製作第2回」が参考になります。
Jun 23, 2024
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6G6Gという真空管を紹介します。手持ちはRCAとNUです。RCAは楕円プレート。NUは円形です。この違いが特性に出るのか気になります。細いカソードの中心にヒーターが収まっています。見た目は一寸(いや、かなり)ショボいです。(笑)それもそのはず、なんとヒーターは6.3V0.15Aです。EL34が6.3V1.5Aなので10分の1です。勿論、プレート損失も低く、プレート損失が2.75W、スクリーングリッド損失が0.75Wです。因みに規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「6G6G」が参考になります。(三結特性のデータもあります)ではetracerで特性を測定してみましょう。【RCA 1本目】三結Ep=180VEg1=-11.5VIp+Ig2=12.02mAIg2=1.83mArp=4574Ωgm=2158μSμ=9.9V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-8.2VIp=10.97mAIg2=1.93mArp=208857Ωgm=2078μSμ=434.0V/V【RCA 2本目】三結Ep=180VEg1=-11.3VIp+Ig2=11.94mAIg2=1.86mArp=4438Ωgm=2205μSμ=9.8V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-8.2VIp=11.10mAIg2=1.97mArp=208164Ωgm=2071μSμ=431.2V/V【NU 1本目】三結Ep=180VEg1=-11.4VIp+Ig2=12.07mAIg2=1.86mArp=4408Ωgm=2179μSμ=9.6V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-8.0VIp=10.98mAIg2=1.87mArp=156553Ωgm=2045μSμ=320.0V/V【NU 2本目】三結Ep=180VEg1=-12.4VIp+Ig2=12.01mAIg2=1.79mArp=4255Ωgm=2201μSμ=9.4V/V五結Ep=180VEg2=150VEg1=-8.9VIp=11.00mAIg2=1.90mArp=165951Ωgm=2092μSμ=347.0V/V高い電圧の領域はIp特性が寝てくるので、低目の電圧で小出力が低歪で無難かと思いますので、Ep=180Vで見ました。五結でのEg2は150Vです。180V12mAの14kΩ負荷で三結0.3W近く出ますので、高能率スピーカーで静かな音楽を聴くのでしたら問題なく楽しめると思います。五結でも0.6Wも出ます。いや、もう十分ですよね。そして、プレート形状でそれほど特性は変わらないことを確認できました。何となく楕円のほうが見た目は格好は良いですが、それだけです。直線性は良くありませんが、絶望的に悪いわけではなく、よくある特性です。三結でもrpの高さを助ける程度の軽いNFBで十分に綺麗な音が出る予感がしますね。夏場、消費電力を抑えたいという需要にはピッタリだと思います。逆に前段のヒーター電力が高すぎたりして。(笑)μ=10弱でrp=5kΩ弱は、ドライバー管としても良い役割を果たせそうです。
Jun 22, 2024
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6AK5という真空管を紹介します。6AK5は同等管や類似管が多くあるようですね。私の調べたところですと、以下のようですが、まだ他に型番があるかもしれません。写真は手持ちのものから幾つか選びました。6AK5の規格は真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 6AK5規格表」が参考になります。★6AK5一番一般的なものです。写真は手持ちの中から東芝を選びました。★171A/VT-2696AK5の前身といわれています。私は6AK5用変換アダプタを買って使っています。電極が横に倒されているのは、ベースのピンまで多分最短距離で配線する為でしょうね。★5654/6AK5W6AK5の高信頼管だとか..。手持ちの一部ですが、左からNEC、日立、TEN、SYLVANIA、GE、RTCです。NECは上にシールドのようなものが見えます。RTCはプレートの窓が円ですね。★6J1-T中国製です。手持ちは1971年です。★6J1P(6Ж1П)一番オーソドックスなやつですね。★6J1P-V(6Ж1П-B)★6J1P-EV(6Ж1П-EB)6J1Pの高信頼管として販売されているものです。写真右側は金メッキ足です。(絶対怪しい)★403Aや403B手持ちはNEとWEの403B、L.M.Ericsssonの5591/403Bです。★M8100妙に印字が綺麗なので何とも怪しいです。(私はMullardが特に好きではないので、割とどうでもいいですが)★EF95EF95のプリントされたものは持っていません。(私はコレクターではないので...)★CV4010CV型番もあるようですね。6AK5あるいは同等管は、気付かぬうちに使っているものです。よくある中国製プリアンプには6J1Pが三結で使われていますし、私が愛用しているTUBE-01Jも初段が6AK5同等管の6J1Pの三結です。代表として東芝6AK5の三結特性を測定します。Ep=120VEg1=-2.8VIp+Ig2=5.11mAIg2=1.23mArp=5690Ωgm=4434μSμ=25.2120Vの5mAでのμは26程度です。実働で20倍くらいでしょうか。2段構成のアンプだと割とギリギリかな。もう少し電流を流しても28あるかないか。巷ではμ=40説もありましたが、実測ではそれを確認することは出来ませんでした。6AK5の前身と云われる171A/VT-269の三結特性も測ります。Ep=120VEg1=-2.4V(6AK5より0.4V浅い)Ip+Ig2=5.04mAIg2=1.23mArp=6976Ωgm=4047μSμ=28.2コンディションの問題かわかりませんが、手持ちのものに限って云えば、171A/VT-269は6AK5に比べてgmが低くrpとμが高い傾向にあるようです。ただ負荷抵抗を入れた実際の動作で、それほど変わらないかもしれません。真空管は好みや用途で色々なものが選べますし、音や性能にこだわらず自由に選んでも全く問題ないです。「みんなちがって、みんないい」と私は思っています。
Jun 15, 2024
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ヤフオクにて中国製813(FU-13)シングルアンプ(中古)を衝動的に買ってしまいました。因みにCHORALEは日本の輸入代理店が別注しているモデルで100V仕様。そして購入したアンプは、多分この工房で改造をしてあるものです。中国製アンプの比較表7こちらによると、初段とドライバ段をCR結合にしてドライバ段Pから初段Kへの帰還を掛けて特性を大幅に改善したそうです。中国製真空管アンプは歪率の悪い物が多い印象ですね。アリエクを見ると「2023アップデート」みたいな書き方をしているものも多いですが、元が酷い設計のまま各メーカーが回路を改善しないまま作っているだけでしょう。何がアップデートかわかりません。(笑)中国製はそういうものだと割り切るのがよいでしょう。このアンプを購入しレポートされている方が居られますので、こちらも参考になります。chorale社 813シングルアンプの音質813シングルアンプ 買う前の推測Chorale社 813シングルアンプ いざ、開腹!Chorale社 813シングルアンプ さあて、どこから手をつけるか?(笑)Chorale社 813シングルアンプ 一発目はこれだ! 適正化 1Chorale社 813シングルアンプ レギュレーションを改善 適正化 2813 ケミコンChorale社 813シングルアンプ インプットラインをリプレイス 適正化 3Chorale社 813シングルアンプ 高圧(高電圧)ラインをリプレイス 適正化 4Chorale社 813シングルアンプ 高圧(高電圧)ラインをリプレイス 適正化 5Chorale社 813シングルアンプ カソードパスコンをリプレイス 適正化 6記事は10年以上前ですから、結構なロングランモデルですね。良くも悪くも。真空管そのものの特性については、過去に書いた813(4B13、GU13、FU13)という真空管もご覧下さい。このアンプの一番の良くないところは幾つかあります。奥行きが46cmくらいあって、どちらの方向でもオーディオラックに収まりません。これは参りました。ラックの前に新たにラックを置いて使うしかないです。あと、真空管の、向きですよね。この向きが好きになれません。あと電源トランスがそこそこ熱くなるということもありますね。別電源でフィラメントを点火すれば、少なくとも10V5A×2のぶんはトランスの負担がなくなるので、発熱は抑えられるかなと。一応、簡易的なDC点火になっていて、整流平滑後に取りきれない脈流をハムバランサーで調整するっぽいです。それでも高能率なスピーカーではハム音が気になります。中国人は、そのあたりを「そういうものだ」と割り切っているのでしょうか。私のリファレンス機のサウンドパーツ製300Bプッシュプルアンプのノイズは皆無に近いので、そういうアンプに慣れている人にはチョット苦痛ですね。改善の余地があります。色々と文句はありますが、所詮は中国製アンプです。回路そのものはその道のプロが改良して特性が改善されているので、これでよしとしましょう。813(FU-13)は10V5Aのフィラメントですので真空管は煌々と光りますが、シールドが電極奥まで入っているのでフィラメントそのものは殆ど見えません。送信管ですから、当然のことです。なかなか良いアンプですが、この季節は部屋が暑くなるので、秋深まるまでお預けかな...。アンプのために冷房をガンガン使うのは避けたいので、夏は専ら石のアンプですね。真夏はデジタルアンプですし。季節に合わせてアンプを換えることは、それはそれで楽しいです。冬にじっくり聞き込んでみます。
Jun 9, 2024
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金曜日、カテドラル教会(東京カテドラル聖マリア大聖堂)に行ってきました。ヴォーカル・アンサンブル カペラ 2024定期公演 「マショーのノートル・ダム・ミサ~グレゴリオ聖歌とポリフォニーによる典礼形式の演奏会」を聴くためです。曲のことやギョーム・ド・マショーに関しては、花井哲郎氏による解説が参考になります。ギョーム・ド・マショーは今から650年前に活躍した作曲家です。バッハが300年程前に音楽活動をしていた...と言えば、どれだけ古い作曲家であるかわかると思います。このルネサンス時代の音楽は、ほぼ宗教音楽です。勿論、当時のポップスみたいなものもリュートなどの楽器を抱えたシンガーソングライターが居て街で歌っていたかもしれませんが、本人らは特に楽譜や歌詞を殆ど残すことなく時代から去っています。幸いにも教会の音楽は写本として各地に残っているようで、それを元に古楽コーラスグループが現在演奏活動をしています。マショーの作品はその大変古い時代にもかかわらず、以外と複雑に歌を絡めた和声を確立しています。特に最後の曲は1つの曲に3つの違う歌詞を歌って自然に混ぜ合わせるような技法です。マショーにとって自分の作曲哲学の集大成みたいなものだったのかもしれませんね。大きな教会は聖歌が天井や壁を反射して響くので、それは美しく、当時の人達はこれで「ああ、今、私はあなたを信じます!」みたいな感じになってしまったのでしょうか。そういう音響効果はあったと思います。私は特に神様だとかイエス様やマリア様に対して宗教的な信じる心は無い無神論者ですが、この時代に生きていたら「ああ、神様!!」ってなっていたかもしれません。
Jun 7, 2024
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アナログオーディオフェアに行ってきました。以前からずっと気になっていたDS Audioの光カートリッジ。動作としては理想的だと思います。振動系の質量が非常に小さいですし、磁気的な抵抗や歪みの悩みはないですし、出力はコイルの動く速度ではなく振幅の情報ですし。エントリーモデルを試聴した感想は「普通に音楽を楽しむならこの光カートリッジと専用イコライザで完結するじゃん。これ1つでもう十分じゃん。」です。いや、確かに高いです。聴くだけなら安いカートリッジとアンプで3万円しませんよね。そりゃ確かに絶対的には高いです。ただ、高価なMCカートリッジと高価な昇圧トランスと高価なフォノイコライザーを買うよりは相対的には安上がりだと思います。少なくともこの価格帯では間違いなく「ゲームチェンジャー」になるでしょう。ただ、レコードによってRIAAやFFRRなど微妙にカーブが異なるので、この辺の微調整をするイコライザが欲しいという層も居るのでは?と感じました。(私なんかは聴ければいい派ですが)かつて東芝やトリオが開発し様々な問題点(欠点)によって市場から消えた光カートリッジですが、最新の技術や素材で大きく転換したといえます。光カートリッジは私が小学生の頃に憧れた技術ですので、なおさら魅力的に感じます。TIBE AUDIO LABの出展。RES664dを使ったアンプ。これを見るためにフェアに来たようなものです。(キッパリ)殆ど出回らない(有っても高価過ぎて手が出ない)真空管を実際に見ることが出来て、本当に幸せです。VT52/VT25/50を切替えて使えるアンプ。フィラメント電圧とB電圧を切替えて使うのだそう。TecSolの展示。ELROGの845。しっかりした造りで魅力的ですね。上杉研究所のサークロトロン式のアンプ。設計の藤原氏は「サークロトロン回路は構造的には一見複雑のように見えますが、原理としては至ってシンプルで理想的な動作です。」と仰っていました。「フローティングの電源で接地に対しては音声と共に常に動くわけですが、回路間や巻線間の静電容量などは気になりますか?」と訪ねたところ、「計算と実験から音声帯域では無視できるものであり、それ以上にサークロトロン回路のメリットが大幅に上回る」とのこと。トランスも当然ながらこの回路を前提とした設計/製造です。これは期待できます。もし私は真空管集め(笑)に熱中していなければUESUGIのアンプを買っていたかも?というくらい、大変魅力的な製品です。それ以外はブースを回らなかったです(そこまでアナログオーディオが好きではない為です)が、大いに収穫があったイベントでした。
Jun 1, 2024
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802という真空管を紹介します。規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA802規格表」が参考になります。手持ちのRAYTHEONのRK-25(RK25)と同じです。シールドに覆われています。下もしっかりシールドされています。ヒーターを点灯すると、ダブルヒーター(ダブルカソード)であることがわかります。暗くするとヒーターの灯りがシールドの隙間から見えます。魅力的ですね。etracerで三結特性を測定してみます。【1本目】Eh=6.3V, Ih=0.87AEp=250VEg1=20.5VIp+Ig2=29.99mAIg2=6.74mArp=2505Ωgm=2867μSμ=7.2V/V【2本目】Eh=6.3V, Ih=0.88AEp=250VEg1=20.0VIp+Ig2=30.02mAIg2=6.11mArp=2541Ωgm=2795μSμ=7.1V/V7~10kΩの負荷すから、バイアスを調整すれば6F6用の回路には使えそうな印象です。
May 21, 2024
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RCAの1608という真空管を紹介します。B級用の球らしいです2A3のように2枚プレートの構造です。フィラメントは2点吊り。コイルバネで吊ってあります。因みに、点灯しても暗すぎて殆ど見えません。シンプルな造りです。規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 1608」規格表が参考になります。etracerで特性を測定ましょう。400Vで30mAほど流れるところで見ます。【1本目】Ef=2.5V, If=2.23AIp=400VEg=11.4VIp=30.08mArp=3286Ωgm=5644μSμ=18.5V/V【2本目】Ef=2.5V, If=2.28AIp=400VEg=12.7Ip=30.43mArp=3072Ωgm=6006μSμ=18.5V/V【3本目】Ef=2.5V, If=2.26AIp=400VEg=10.6Ip=30.32mArp=3418Ωgm=5462μSμ=18.7V/V規格ではPd=20Wですが、B級ではなく常にアイドリング電流が流れるA級動作では、もう少し低めの15Wそこそこと思った方が良いかもしれません。測定結果から、・rpは10族に似て3kΩ台・gmは10族の倍以上・μは10族の倍以上ということがわかりました。400V、-11V、30mA、14kΩ負荷で1Wというところですが、グリッドをプラス側まで振ればもう少し出ます。「直流的には10族のように振る舞うが交流的には大変高感度な球」と結論づけてよいかと思います。バイアス抵抗調整のみで10族と差し替えは出来ますが、フィラメント電圧が2.5Vなので要注意です。
May 19, 2024
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ヤフオクで面白そうなアンプが出ていたので購入してみました。GU-17(ГУ-17)は、6360(CV2798やQQE03/12の互換と云われるビーム四極菅です。アンプの回路は、下記の構成です。(回路図も前オーナーから頂きました)・12AX7の1/2が初段・12AX7の2/2がPK分割・6360が終段で内部2ユニットをプッシュプル (G2共通なのでビーム管接続です)カソードは共通なので、自己バイアスの場合は2ユニットの電流バランスはとれません。ユニットにバラツキが多いと厳しそうですが、そこまで気を遣わなくても大丈夫そう。ヒーターを灯すとこんな感じ。良いですね!1本だけetracerで特性を測定してみました。カソードやスクリーングリッドが共通のものは片ユニット限定での測定が難しいのでパラレルでの測定とします。Eh=6.3V, Ih=0.75A三極管接続Ep=230VEg1=-20.0VIp+Ig2=45.15mAIg2=5.23mArp=1300Ωgm=5965μSμ=7.8V/Vビーム管接続Ep=230VEg2=150VEg1=-9.3VIP=44.96mAIg2=2.93mArp=42013Ωgm=6711μSμ=281.9V/Vサンプルは1本だけですが大体の傾向はわかった気がします。さて肝心のアンプですが、使用中に突然左チャンネルだけが音出ずになってしまい。何かの部品が外れかけている感じなので後日修理します。
May 12, 2024
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RAYTHEONのVT94(10E/108, CV1094)という真空管を紹介します。ずっとオークションで売れ残っていて、可愛そうなので落札しました。売れ残っている要因としては・有名ではない・ベースがDA100などと同じで、ソケットが入手困難・ポジティブバイアス(+バイアス)で動作する・英国規格の球でありながらアメリカRAYTHEONの製造という謎球・バルブがベースから傾いて取り付けられていて見た目が悪いこんなところでしょう。転売屋にとっては、こういうのは「売れない球」なのです。売れ残りには福があるのか、さてどうでしょうか....。規格は、The Valve Museumの「VT94」規格が参考になります。Ef=5.8V, If=1.43Aというフィラメント規格です。印字は、RAYTHEONVT9456-40MADE IN USA10E/108と書かれています。裏には王冠マーク。AMは英国航空省のことらしいです。もう1本は印字が殆ど見えません。送信管としては珍しい4点吊りです。なかなか良いですね。点灯するとこのような感じ。etracerで特性を測定しましょう。Pdのラインは規格通り40Wとしましたが、A級動作なら30Wと見た方がよいです。【1本目】Ef=5.8V, If=1.35AEp=400VEg=+42VIp=60.35mAIg=7.51mArp=25473Ωgm=1887μSμ=48.1V/V【2本目】Ef=5.8V, If=1.37AEp=400VEg=+40VIp=60.55mAIg=6.65mArp=27563Ωgm=2160μSμ=59.5V/V実際はもう少し電流控えめのほうが良いかもしれません。特性的には普通に良い送信管の特性でした。見た目は良くないですが良く出来た真空管だと思います。
May 9, 2024
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先日作った12JZ8/17JZ8パワーアンプですが、結構お気に入りです。ところで私の手持ちに12JZ8/17JZ8と同じピン配置の21LU8と16LU8があります。左から東芝の17JZ8、NECの21LU8、東芝の16LU8です。二回りほど大きなバルブですね。真空管(Electron tube) 規格表データベース「6LU8」規格が参考になります。12JZ8/17JZ8のPd7Wに対して14Wあり、倍ほどですね。もしヒーター電圧を調整してバイアスが正常範囲内であれば音が出ると思います。ヒーターは、21LU8が21V0.45A、16LU8が15.8V0.6Aです。まずは東芝16LU8。ヒーター電圧を16.3Vに設定して試してみます終段の動作としては9.5W位の損失ですので十分余裕がありますが、少し軽すぎる気もします。前段のバイアスも0.3V程しか違いが無いのでまぁ大丈夫。とりあえず動いていますが、何故かノイズが目立ちます。NECの21LU8。ヒーター電圧を21.0Vに設定して試してみます。やはりノイズが気になります。「とりあえず動く」ことは確認できましたが、12JZ8/17JZ8で全く出ないノイズが出るという現象がありました。そもそもピン配置が同じというだけで規格が全く異な球なので、設計や配線を見直して追い込んでゆけば何とかなりそうです。結論としては「別物の球なので専用設計が必要」といったところでしょうか。
Apr 30, 2024
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「高尾山系の南陵と北陵を周遊したよ(途中で挫折したけど)」の続編...といいましょうか、高尾山系北陵コースを歩きました。今回は小仏関所跡(高尾駅から歩いて10~15分程度)から狐塚峠を経て日影バス停に至るルートです。写真ですが、データが全部飛びました。(汗朝5時15分頃、高尾駅から5分程度のところにある駐車場をスタート。休憩含め5時間半程で日影バス停に到着。アップダウンの連続で、本当にキツイです。しかも開けた場所は殆ど無いです。そして、高尾~奥高尾、或いは南陵コースのように色々な種類の花が有るわけでもない...というか殆ど花を見かけません。これはチョット苦行でしたね。あまりオススメ出来ないコースです。
Apr 29, 2024
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以前紹介した12JZ8 , 17JZ8 という真空管を使ったアンプを作りました。回路はごろピカ工房「キューブくん」を参考にしました。電源はDC12V入力にアレンジしてあります。入力側にCR型LPFを追加し、NFB抵抗に150pFを抱かせてあります。シャーシの上には真空管のみが乗っているデザインとしました。ホコリがたまったとき、拭きやすいですよ。因みにシャーシはタカチのMB19-9-30です。(幅190mm×奥行き300mm×高さ85mm)この中にDCDCコンバータや出力トランスが入っています。電源端子はラジコン用で使われるXT60というタイプのものです。2.1mm標準dcジャックでは電流的に厳しいからです。スイッチで12JZ8、17JZ8を切替えられます。12.6Vと16.8Vそれぞれに調整されたDC/DCコンバータが内蔵されています。12JZ8のモードは12.6Vなので13JZ8(12.7V管)も使えます。手持ちの球です。上段左から、TEN 17JZ8、NEC 17JZ8、東芝 17JZ8、日立 17JZ8下段左から、GE 24JZ8、SYLVANIA 24JZ8、ELEVAM 12JZ824V管は17V管との共用は難しいです。アンプ内部のDC/DCコンバータのVRを回して調整ですかね。あと一番の問題は、このコンパクトロンの12ピンソケットです。抜き差しが大変です。挿すにもミチミチと....抜くにもミチミチと....。(ピンが曲がりそうで怖いです)日替わりで挿し換えするのには向いていませんね。ソケット側をあまり広げてしまうとピントの接触が悪くなりますし。出来上がったアンプが正常に動くか確認です。高域側にリンギングのようなクセがあったので、NFB抵抗に150pF(手持ちにあったやつ)を追加しました。1kHzの矩形波はこんな感じです。電源を入れると、なかなか良い色味のヒーターが灯ります。良い感じですね。部屋の照明を消すと、こんな感じ。音楽を聴いてみると....低域は出ているものの若干緩く痩せ気味で、高域は少し雑味のある音ですが..慣れれば大丈夫です。(笑)出力トランス(中国製の安物)の鳴きが結構あり、それが音の雑味になっているのかもしれません。私のリファレンス機がサウンドパーツ製300BプッシュプルアンプやバクーンプロダクツのSCA-7511MK4ですので、それと比べるのは酷な話です。まぁ、何だかんだ言って、テレビ球、最高!! \(^o^)/
Apr 27, 2024
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SYLVANIAのSX-210という真空管を紹介します。いわゆる10族です。以前紹介したSYLVANIAの210とはまた違う物です。(あちらはトリタンでカーボンプレートです)元箱です。赤くSX-210と印字されています。筆記体の刻印カッコいいです。トップにグリーンリーフのシールが貼ってあります。O.K.JOPLIN SUPPLY COMPANYと書いてあります。ミズーリ州に存在した販売代理店なのでしょうか。ネットで調べても出てきません。構造はしっかりしていて、プレートは250をひとまわり小さくした印象。フィラメント点灯。250くらいの色味でしょうか。etracerで特性を測定しましょう。Efは7.5V、7.2V、7.0Vで測定します。【1本目】Ef=7.5V, 1.23AEp=400VEg=-25.4VIp=20.15mArp=5962Ωgm=1406μSμ=8.4V/VEf=7.2V, 1.18AEp=400VEg=-24.8VIp=20.05mArp=6396Ωgm=1338μSμ=8.4V/VEf=7.0V, 1.17AEp=400VEg=-24.5VIp=20.03mArp=6435Ωgm=1277μSμ=8.8V/V【2本目】Ef=7.5V, 1.23AEp=400VEg=-26.8VIp=20.16mArp=5765Ωgm=1389μSμ=8.0V/VEf=7.2V, 1.19AEp=400VEg=-26.5VIp=20.05mArp=5917Ωgm=1358μSμ=8.0V/VEf=7.0V, 1.17AEp=400VEg=-25.8VIp=20.00mArp=6199Ωgm=1264μSμ=7.9V/VEf7.0Vのときの低電圧大電流域ではIpカーブが倒れ始めようとしていますね。フィラメントのエミッションがそれほど強くない(余裕が殆ど無い)印象で、7.2V以下での使用は止めた方が良いです。今回測定した最低電圧7Vの1.17Aを4V換算すると、4Vの2AでPX25やDA30などと同じです。つまり「このフィラメントでは210の小さなプレート面積に電子を当てるのが精一杯」なわけです。しかし設計製造された時代を考えれば仕方が無い気もします。フィラメントの色味(色温度)からしてそれほど低いわけでもありませんが、やはり塗布されているコーティングの効率がまだ高くない印象ですね。フィラメント/カソードのコーティングに関しては、日立・東芝・NECなどの技報を読むと真空管開発末期まで続けていたようですね。VT25A(7V管)と併用する場合はカソード抵抗の切替え(Ipの切替え)は勿論ですが、Efも切替えが必要そうです。性能は、まさに「古典管」という感じですが、そこがいいんですよ。(性能だけ求めればもっと後の製品がよいわけで)そういう性能の低い部分も含めて「この真空管の魅力」なのです。
Apr 21, 2024
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Taylorの203Zという真空管を紹介します。印字はこんな感じ。Taylor tubeCUSTOM BUILT203ZMade inUnited Statesof Americaトップ側から見ると、しっかりした構造ですが、プレートはカーボン系ではなく金属板ですね。プレートはトップ側になるので、ベース側には配線されていません。ゲッターは円盤状。規格はTaylor TubeS CATALOG and MANUAL 1939が参考になります。規格表によると、Ef=10VIf=3.8APd=65Wrp=16700Ωgm=5900μSμ=85V/Vですが、A級動作を前提とした動作中心付近を調べるとこの値と大きく異なります。Taylorの真空管は番号にZがつくとゼロバイアス管で、Eg=0ですとIpは僅かしか流れません。オーディオ用のA級として使うならプラスのバイアスが必要です。フィラメントが10V3.8Aでプレート損失65Wなので効率は悪そうですね。さっそくetracerで特性を測定しましょう。フィラメントは外部電源からとってます。【1本目】Ef=10V, If=3.27AEp=600VEg=+50VIp=70.23mArp=13969Ωgm=1205μSμ=16.8V/V【2本目】Ef=10V, If=3.32AEp=600VEg=+58VIp=69.43mArp=16905Ωgm=1068μSμ=18.0V/Vすみません、Igの測定し忘れました。Egは相当掛けてあげないとIpが流れません。前回紹介したAmperexのCEP-120に似通った特性ですが、Igは結構流れますね。低目の動作であれば、5kΩのトランスを負荷に550Vで55~65Vほど掛け70mAほど流して使う感じでしょうか。高rpの球なのでNFBは大前提となります。
Apr 20, 2024
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