inti-solのブログ

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2011.01.24
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テーマ: ニュース(95879)
http://mainichi.jp/select/wadai/news/20110124k0000e040048000c.html


首相ら要人の外遊や緊急時の在外邦人救出に使う政府専用機「ボーイング747-400型」2機が数年以内に退役する方向となった。「あと10年は使える」(防衛省)というが、機体整備を委託する日本航空が今年度中に同型機を全て退役させ、整備が困難になるため。政府は近く検討委員会を開催し、新型機購入の方向で検討するものの、財政状況が厳しい中「民間機をチャーターすべきだ」との意見も出ている。
防衛省などによると政府専用機は91年、米国の対日貿易赤字減らしに協力するために2機を360億円で購入した。日航に機体整備や搭乗員教育などを委託しているが、経営再建中の日航は燃費の悪い同型機を今年度中に退役させる方針。部品や人員の関係から、数年後には整備を受けられなくなる見通しになった。
自衛隊が自ら整備するには、設備や器材などをゼロから用意しなければならない。数百億円を超える経費が必要で「費用対効果の観点から適当ではない」(防衛省)という。このため、新機種導入の是非など今後の方針を決める必要があり、政府関係者は「人気機種はオーダーから納入まで数年はかかり、改装や飛行訓練も考慮すると、再来年度予算の要求までに決めないと間に合わない」と話す。
ただ、政府専用機の必要性への理解が十分に得られている状況ではない。日航が政府専用機の整備だけのために部品や人員を確保するとコストが上がることから、防衛省は11年度予算の特別枠に、前年度より11億円多い41億円を維持費として要望した。しかし特別枠を巡る「政策コンテスト」で、A~Dの4段階評価でC判定となって17億円しか認められず、他の予算を削って維持費を捻出せざるを得なくなった。(以下略)
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単純な疑問なのですが、B-747は日航だけでなく、全日空と日本貨物航空も保有していますが(エンジンも、検索した限りは政府専用機・日航・全日空・日本貨物航空とも、GE製のCF6系を使っている)、日航がジャンボ機退役なら、全日空か日本貨物航空に委託先を変える、というわけにはいかないのでしょうか。全日空もB747は退役の方向にあるようですが、それでも日航よりは後の話ですし、日本貨物航空は当分退役という予定はないような。貨物専用機と旅客機型の違いはあるけれど、飛行機としての基本的な仕様は同じだと思うんですけれど。

それにしても、かつてB747の最大ユーザーだった、あの日本航空からB747が消える、というのはやっぱり衝撃的な出来事ですねえ。しかも、経営危機が表面化してから、まださほど時間はたっていないのに。B747は、登場した時点では世界一燃費と運行コストの安上がりな飛行機だったはずなのに、それから40年以上経って、今ではB747以外の4発旅客機がほとんど姿を消してしまったために、今では運行コストも燃費も割高な飛行機になってしまったんですねえ。

ま、「まだ新しい」とは言え、1991年に導入されているので、20年経過しています。数年以内に退役と言うと、トータルで23~4年ということになるので、年数的にはそんなに短命ではないでしょう。もっとも、飛行時間でいうと、おそらく民間航空機に比べて大幅に短いと思います。その意味では確かにもったいない。ただ、さすがに購入の時点で20年先の航空業界の状況なんて、想像も付かないから、ある程度は仕方がないのかなと思います。


ということは、記事にあるとおり、チャーターの方がいいんじゃないでしょうか。今は特に財政状況が悪いし。どうしても新たに購入ということなら、中古機で良い。機種はB767がよろしい。B767なら委託しなくても航空自衛隊が独力で整備できるはずだから。(航空自衛隊はB767をベースにした給油機と早期警戒機を持っている)





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最終更新日  2016.11.19 10:09:04
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