inti-solのブログ

inti-solのブログ

2011.02.07
XML
カテゴリ: 政治
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20110207k0000m010038000c.html


任期満了に伴う愛知県知事選と前市長の辞職に伴う出直しの名古屋市長選、同市議会解散の賛否を問う住民投票が6日投開票された。市長選は前職の河村たかし氏(62)=減税日本公認=が過去最多得票だった前回(09年4月)の約51万票を約15万票上回り、再選された。知事選は河村氏が担ぎ出した前衆院議員の大村秀章氏(50)=公明県本部支持=が初当選。直接請求(リコール)による住民投票は、賛成票が7割を占め、市議会解散が決まった。政令指定都市でリコール成立により議会が解散されるのは初めて。市議会との対立から「トリプル投票」を仕掛けた河村氏の勢力が完勝した。(以下略)
-----------

名古屋市議会の任期は、もともと今年4月までで、統一地方選で改選の予定になっていました。その場合の投票日は4月10日です。(統一地方選の前半戦)
それが、今回のリコールによって投票日は3月13日になると報じられています。1ヶ月前倒しになるわけです。たったそれだけのことです。そのためにリコール運動をやって、解職の可否を問う選挙をやり、それによって莫大な公費が使われたわけです。
更に言えば、河村市長自身も、任期途中で市長の職責を放り出して、再立候補という挙に出ています。表向きの理由は色々ありますが、実際は愛知県知事選に合わせて市長選も行えば選挙上有利だから、であることは明白です。市議会の場合は、1ヶ月前倒しの選挙で任期は4年ありますが、河村市長の場合、辞任して再選挙で当選しても、任期は辞任前の残り期間までです。つまり、2年後には次の市長選挙を行わなければならないわけです。
選挙は民主主義に必須のものですが、だからといって選挙が多ければ多いほどよい、というわけではありません。衆議院には解散がありますが、それ以外の選挙は基本的に定められた任期の間、職責を全うするという前提で議員や首長は選ばれているはすです。それを、党利党略で、途中で辞任して再出馬というのは、どうも非常に違和感があります。

それに、彼のいう、10%恒久減税と、解職請求や途中辞任で余計な回数の選挙を行うこと(それによって余計な公費がかかる)は、どうも矛盾があるように思えますが、それでも河村市長は今回の選挙で圧勝してしまいました。時の勢いというものでしょう。
私は、河村たかしの政治的首長の大半に反対です。しかし、それはそれとして、彼の主張が愛知県で支持を集めた事実は否定しようがありません。

過去の記事を参照 してください)
では、民主党が失った支持はどこに行ったのかというと、みんなの党に行ったわけです。

今回の愛知県知事選・名古屋市長選・市議会リコール選挙は、民主党の敗北であると同時に自民党の敗北でもあります。自民党の推薦候補だって惨敗しているんですから。そして、去年の参院選で躍進したみんなの党も、今回の選挙では惨敗しました。

民意の風はコロコロ変わる。それはいつの時代でも同じですけれど、風向きの変わる速さが、どんどん加速しているように思います。河村も、大阪の橋下もそうですが、勇ましい発言をする「ワン・フレーズ。ポリティックス」的な政治家がもてはやされ、思うとおりに行かないと、風向きはあっという間に変わり、一瞬で墜落。どうもそのような傾向が近年著しいように思えます。政治の傾向として、そういう状況が好ましいとは、私には思えないのですが。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2011.02.08 07:30:56
コメントを書く
[政治] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: