inti-solのブログ

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2011.05.26
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カテゴリ: 環境問題
1年くらい前に、我が家に太陽光発電を導入したいなと、少し真剣に考えたことがあります。いや、過去形ではなく現在も検討中ではありますが・・・・・。
そのとき、太陽光発電を検討した理由の一つは、もちろん放射能もCO2も排出しないクリーンなエネルギーに協力できること、ですが、もう一つの理由(実はこちらの方が重要)は、昼間なら停電しても電気が使えることでした。災害時に電気が使えるというのは大きなメリットですから。

では、なぜ導入しなかったのかというと、これもいくつか理由があります。
第一に、太陽光発電を導入した知人から「停電になると太陽光もやっぱり停電になる」と聞いたためです。それでは停電対策にならないではないですか。ただし、実際には停電時には自立運転モードというものに切り替えることで、太陽光の電気を停電時に家庭内で利用できるようですが。
第二に、工事費用がだいたい300万円かかること。(それでも20~30年後には元が取れる)
第三に、現在はまだ発電効率が15%ほどしかないことです。もしも、現在の発電効率で打ち止め、というなら仕方がないですが、実際には今後発電効率が上昇していくと思われます。ならば、発電効率がもう少し上昇してからでもよいか、という気がするのです。何しろ300万円ですから、設置してしまった後で「もっと良いパネルが出たから」と、おいそれとは交換できませんから。

ただ、今回の地震で、またちょっと揺れています。もっとも、停電対策用としては、携帯式の太陽光充電器も発売されています。(もちろん、発電力はごく限定的ですが)

ソフトバンクの孫正義社長が、今回の震災を機に「脱原発」を宣言し、さっそく自然エネルギーの事業化に向けて盛んに動いているようです。

ソフトバンク:太陽光で協議会設立 19道県と協力

ソフトバンクが個々の自治体と、休耕田など用地の提供を受けるなどして進める計画。1施設で一般家庭5000世帯分の電力をまかなえる出力2万キロワットのメガソーラーを中心に、全国で10カ所程度の建設を予定している。金融機関からの借り入れなどで自治体側の財政負担が重くならないようにするという。

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ところで、風力発電もそうですが、太陽光発電も、発電量の不安定さを批判する意見もあるようです。お日様次第の発電だから、曇ったら(日没後は言うまでもなく)発電できなくなるではないか、というわけです。

しかし、よく考えてみると、太陽光発電の発電量の変動は、夏場の電力需要の変動と、かなりの部分正比例すると思われます。
だって、夏場の電力需要を左右する最大の要素はクーラーです。1年でもっとも電力需要が大きいのは、夏の晴天で暑い日中です。そして、太陽光発電の発電量がもっとも大きいのも、同じ条件の時です。「曇ったら太陽光発電はできないじゃないか!」はい、そのとおりですが、曇れば気温が上がらないので、電力需要も下がります。夜間は太陽光発電はできません。しかし、夏場は、電力需要も夜間は少ない。つまり、太陽光発電は、夏場の電力需要の変動にもっともよく対応できる発電方法ではないかと思われます。
もちろん、夏場以外の時期は、クーラーより照明(冬場は暖房)の電力需要の方が大きいので、夜間の方が電力需要が大きい日もあります。しかし、そういう時期は、電力需要の絶対値が夏場よりずっと少ない。

もう一つ推測できるのは、太陽光発電と風力発電は、おなじ自然エネルギーの中でも、かなり相互補完的ではないか、ということです。
太陽光発電は、晴れた日中に発電量が多い。曇りだと発電量は少なく、夜間は発電できません。梅雨時をのぞけば、夏場に発電量が多く、冬場に発電量が少ない傾向があると思われます。
一方、風力発電はどうか。平均的に言うと、季節風の強い冬場の方が、夏場より風が強い(発電量が多い)と思われます。また、昼と夜を比べると、どちらかといえば夜の方が風は強い傾向があります。
つまり、太陽光発電の発電量が少ない(または、ない)時は風力発電の発電量が多く、風力発電の発電量が少ないときに、太陽光発電の発電量が多いという傾向がありそうです。

※夏場は電力需要の多いときに太陽光発電の発電量も多い傾向がありそうだと書きましたが、冬場は風力発電の発電量と暖房の電力需要に正比例の関係が成り立ちそうです。というのは、寒いときほど暖房の需要は増すわけですが、この日本で寒いときとは西高東低の冬型気圧配置が強まったときであり、そのようなときは当然風も強いからです。

ということは、風力発電だけ、太陽光発電だけ、ではなく、この両者を組み合わせることによって、かなりの程度安定的な発電量を維持できるのではないかと思われます。もちろん、完全に安定的な(需要に比例した)発電量を常に維持できるわけではありませんから、そこは火力発電や水力発電で補うしかありません。
もちろん、常に全力運転か発電停止化の二択しかない原発は、安定的といえば安定的ですが、需要の変動に応じることは全くできませんから、やはり需要の変動は火力と水力で対応するしかありません。





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最終更新日  2011.05.27 00:22:41
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