inti-solのブログ

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2012.05.15
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
私は44歳なので、沖縄が復帰したときは4歳ということになります。


それにしても、沖縄返還から40年経って、まどほとんどの米軍基地がそのままになっているという現実には、暗澹たる思いを抱きます。よく知られているように、日本全国の米軍基地(専用施設)の3/4が、日本の国土面積の0.6%の沖縄に集中しています。逆に言うと、沖縄県の全面積の1割が米軍基地です。沖縄本島に限れば米軍基地の割合は18%に達する。感覚的には、地図の上の米軍基地の割合はもっと大きいように感じます。それはおそらく、島の中央部にまとまった面積で米軍基地が居座っているからそのように見えるのでしょう。
普天間基地なんて、回りを全部住宅密集地に囲まれています。この基地の返還は沖縄の悲願だったのに、それがさっぱり進展しないのは周知のことです。島の面積の18%も米軍基地が閉めているというのに、その移設先が同じ沖縄本島の中、という解決策が「現実的」だと思っている人たちの感覚というのは、驚くべきものがあります。

私の記憶では、かつて復帰前の沖縄には沖縄独立論というものがあったようです。現在の感覚だと、何となく左派が沖縄独立論なんて言い出しそうだなイメージがありますが、実際には沖縄独立論は保守派(親米派)が中心で、日本復帰運動を主導したのは左派だったようです。
でも、日本に復帰しても米軍基地は何も変わらない、というのでは幻滅するのも仕方がないだろうと思います。もちろん、それでも日本に復帰できないままでいるよりははるかに良かったとは思いますけれど。

ところで、例によって産経新聞が、こんな記事を掲げています。

「自立」阻む被害者意識


相変わらず、いかにも産経らしい記事です。「被害者意識」ですか。実際問題として、沖縄の「自立」を阻んでいるのは、本島の面積の18%を占める米軍基地そのものであろうと私は思うのです。あれだけの面積を基地に取られていて、経済面に影響がないはずがありません。その一方で、米軍基地には多くの日本人が働いているし、米軍人とその家族を相手にする様々な商売(飲食店など)もある。経済発展には足かせをはめられ、しかし米軍基地からお金は落ちてくる、この状態で自立しろというのは、覚醒剤を与えておいて中毒になるなというのに等しい。

だいたい、口を開けば国家意識がどうの、主権がどうのと叫んでいる新聞が、相手が米軍となると、主権も自立もかなぐり捨てて、安全保障のためには在日米軍は大事、沖縄の基地を維持するのは大事と言い始める。こういうのをダブルスタンダードといいます。だったら中国との貿易だって大事でしょう。(今の日本で、中国との貿易が滞ったら経済は壊滅的なことになる)





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最終更新日  2012.05.15 22:56:04
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