inti-solのブログ

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2012.06.25
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 環境問題
ロンサム・ジョージ死ぬ=推定100歳のガラパゴスゾウガメ

推定年齢は100歳以上。死因は不明で、解剖して死因を突き止めるため、死骸は冷凍保存するという。
ロンサム・ジョージは1972年、ピンタ島で唯一生き延びているのが確認された雄ガメで、英語で「独りぼっち」という意味を持つロンサムのあだ名が付けられた。何とか子孫を残そうと、近縁種の雌を使って卵を人工ふ化させる試みが近年続けられたが、いずれも失敗。世界的にも絶滅危惧種の象徴として知られた。

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私が中学生の頃(1980年代前半)に、このゾウガメについて、何かのテレビ番組で見た記憶があります。それも30年くらい前の話ですから、これまで生きていた、とは知りませんでした。ゾウガメは一般に長生きですが、推定100歳というところまで生きられる動物とは思いませんでした。
発見された時点ではもう一匹いたようですが、すぐに死んでしまい、それ以来40年間、絶滅が運命づけられた状態でずっと一匹で暮らし生きたわけです。人間じゃないから、「寂しい」とは思わなかったでしょうが。
ただ、Wikipediaによると、このロンサム・ジョージはガラパゴスゾウガメの一亜種に位置づけられているようです。だから、種としてのガラパゴスゾウガメ全体が絶滅したのではない点には留意するべきでしょう。

このカメがもともと住んでいたピンタ島は無人島のようですが(Wikipediスペイン語版には人口について「データなし」となっています)、ガラパゴス諸島全体では2万5千人の人口があります※。もともと、19世紀中頃までは無人島、1950年頃に1400人、1980年に5000人というので、加速度的に人口が増えているようです。実は、それでもガラパゴス諸島の総陸地面積7600平方キロ以上(四国の半分弱)に対して人口2万5千人というのは、人口密度にすれば1平方キロあたり3人くらいなので、エクアドル本土(1平方キロあたり47人)より格段に少ないのです。それでも、すでに島の自然には重大な影響が出始めています。
自然保護の必要はあるし、かといって住んでいる人間の生活もあるので、ことはそう簡単ではありれません。島民に「島から出ていけ」なんて言うわけにはいかないですからね。人間が外界から持ち込んだ様々な生物の影響も深刻です。

※Wikipediaのスペイン語版で調べたところ、記事ごとに人口が矛盾しており、実際のところはよく分かりません。ただ、100以上の島のうち、人が住んでいるのはサンタ・クルス島、サン・クリストバル島、イサベラ島他2つの島(人口はごくわずか)の5島だけのようです。

ちなみに、「東洋のガラパゴス」とも言われる小笠原諸島は面積104平方キロに人口2800人、人口密度は1平方キロあたり27人くらいなので、ガラパゴス諸島より圧倒的に人口は多いのですが、それでも日本本土に比べれば10分の1程度です。こちらでも、多くの固有種が絶滅の危機に瀕しています。





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最終更新日  2012.06.26 00:38:34
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