inti-solのブログ

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2013.03.26
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職員調査「全面敗北」、橋下市長「命令に従う」
大阪市の第三者調査チームが職員3万人余りを対象に行った労働組合・政治活動のアンケートは25日、大阪府労働委員会(府労委)が「不当労働行為にあたる」と認定し、橋下徹市長の「全面敗北」となった。
「命令に従う。労働組合に対する不当介入ということであれば、大変申し訳なく思っています」。
大阪市の橋下市長は25日午前、市役所で記者団を前に、組合への謝罪を述べ、府労委の命令を受け入れる意向を明らかにした。
アンケートは、府労委の命令書で、「就任以来、市長が組合との対決姿勢を明確にしている状況も考えると、組合員に動揺を与え、組合加入していない者にも加入をためらわせかねないもの」「組合の自治に対する介入であると言わざるを得ない」と厳しく批判された。
橋下市長は、報道陣から命令書の内容について聞かれると、神妙な表情を浮かべ、「僕が市長に就任して、市役所の労組をただすべきところはたださないといけないとして行動したが、ルール違反のところがあったと認定されれば、受け止めないといけない。組合に謝罪しないといけない」と語った。不服申し立てについては「基本的にはしません」と述べた。
ただ、今後の組合に対する対応については、「組合の活動をただすべきところはただす」とだけ話した。

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大阪市が職員を対象に実施した労働組合・政治活動の実態を調べるアンケートについて、大阪府労働委員会(府労委)が不当労働行為と認定し、調査を繰り返さないことを誓約する文書を職員労組に手渡すよう市に求めた命令を巡り、橋下徹市長は25日夜、「職員労組が(府労委の命令で)鬼の首を取ったように、『橋下市長、とことん謝れ、襟を正せ』というのは違う」と職員労組を批判し、命令に不服として、中央労働委員会への再審査申し立てか、命令取り消しの行政訴訟を起こすかを選ぶ意向を明らかにした。
命令が出た同日午前、橋下市長は「大変、申し訳なく思っている」と命令を受け入れる考えを示していた。
態度を一転させた理由について橋下市長は、命令直後に職員労組が開いた記者会見に触れ、「職員厚遇問題などを棚に上げている。世間の常識からずれている。正義面されたら、市民代表として『違うだろ』と言わなければならない」と語った。
職員労組・市労働組合連合会弁護団事務局長の北本修二弁護士は「朝に謝罪すると言ったのに半日で態度を変えるなんて、無責任だ。行政トップがやることではない」と話した。

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朝、「命令に従う。労働組合に対する不当介入ということであれば、大変申し訳なく思っています」と言った同じ人間が、夕方になったら「職員労組が(府労委の命令で)鬼の首を取ったように、『橋下市長、とことん謝れ、襟を正せ』というのは違う」と言い出して、命令に従わないと言いはじめたんだから、これこそまさしく朝令暮改というものです。
組合の主張に対する賛否は別にして、間違った部分は間違っていたと、一度は言ったのに、組合の態度が気に入らないから謝罪は撤回とは、あまりに幼稚な行動といわざるを得ません。この件については組合側の主張が正しいと認められた以上、勝ったと主張するのは、当然のことでしょう。それが「鬼の首でも取ったように」と見えるかどうかなんてことは、副次的な問題です。
職員に対する思想調査(それも、回答しないと処罰する、という威嚇付きで)なんてものは、どこにもっていったって不当労働行為であることは歴然としています。はっきりいえば、橋下側もやましいところがあるからこそ、組合が労働委員会に救済申し立てをしたら、回収したアンケートの開封や集計を凍結したわけでしょう。
まあ、中労委への不服申し立てでも行政訴訟でも、やりたいならやればいいけど、負けたら責任を取れよといいたいですね。
「世間の常識からずれている」ともいったそうですが、こんな調査を行うこと自体が世間の常識からずれているんじゃないでしょうか。私の知る限り、よほど問題のあるブラック企業でもない限り、こんなトンデモな調査なんかやりませんよ。





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最終更新日  2013.03.26 22:14:24
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