inti-solのブログ

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2014.01.22
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テーマ: ニュース(95880)
強盗:中南米ご用心、神出鬼没 遭遇時は抵抗せず


市内へのタクシーは、空港の案内所が紹介する正規登録の車に乗るのが鉄則だ。運転手が強盗と共犯で、客を一時的に誘拐し金品を奪う「特急誘拐」を避けるためだ。空港を出たタクシーに目をつけ、信号で停車中にバイクで横付けして窓を割って荷物を奪う「窓割り泥棒」もいる。荷物は足元へ置くようにしたい。
サンパウロでは銀行などで大金を両替した人が、店舗から出た途端にひったくりに遭う例が多い。銀行員や警備員が強盗と内通し、両替した人の身なりを伝えているとされる。このためブラジルでは、銀行内での携帯電話使用を禁じる法律ができたほどで、クレジットカードの利用が奨励されている。
服装や所持品にも注意が必要だ。欧州の高級ブランド品は普及しておらず、それらを持てばすぐ観光客とばれる。貴金属、高級腕時計は外し、女性は薄化粧が基本。男性の帽子も目立つ。スマートフォンは富裕層の証しなので、街中でむやみやたらに撮影しない。歩きスマホはもってのほかで、簡単にひったくりに遭う。
観光中にケチャップを服にかけたり小銭を落としたりして気をそらせた隙(すき)に荷物を取る古典的な窃盗や、集団で囲んで羽交い締めにする「首締め強盗」が日中、人通りの多い場所で発生している。サンパウロでは昨年1〜11月、届け出があっただけで1日平均500件の強盗、700件の窃盗事件が発生。強盗犯は拳銃を所持するため、抵抗せず財布を差し出すしかない。
メキシコでは昨年9月、日本人出張者がホテルの部屋にかかってきた電話で「麻薬カルテルの者だ。言う通りにしないと部屋に行って殺す」と脅され、プリペイド携帯電話4台分の代金の振り込みを強要される恐喝事件が起きた。犯人は無作為に電話しているので、切ればいい。
最も注意が必要なのは、無論夜の街。6月14日に日本−コートジボワール戦があるブラジル北東部レシフェは売春が盛んな都市だ。北東部は同国で最も殺人事件が多く、治安の悪い土地柄。試合終了は深夜なので、事前に旅行代理店を通じてホテルまでの足を確保しておくのが無難だろう。
サンパウロの日系旅行代理店社長、吉原正浩さん(50)は、日本から24時間以上かけて中南米を訪ねる観光客に、到着空港で気を緩めないよう助言する。「空港での置き引きが最近、非常に増えている。貴重品入りのカバンを盗まれると、旅の出だしから身動きが取れない。ホテルに着くまで緊張を持続させて」と話す。

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私は、ブラジルに行ったことはありませんが、中南米はメキシコ3回と南米3回(ペルー・ボリビア・チリ・アルゼンチン)の合計6回行っています。そして、強盗にはやられたことがないけど、ドロボーくんには2度やられています。

一度目は1989年、ボリビアのオルーロのバスターミナルでニセ警官にボディーチェックされて、現金を取られました。もっとも、その時はニセ警官と思ったけど、あとから考えると案外本物だったりして。
このときは、私服警官のような2人組が、身分証明書を見せて、犯罪捜査とか言って、身体検査をしたわけです。私の前にもう1人身体検査をされた奴がいましたが、おそらくそいつも一味だったのでしょう。
財布や腹巻の貴重品をチェックして、それらを確かに私のカバンに戻したように見えた(警戒していたので、指先を注視していた)のでした。しかし、「警察のオフィスにいくから歩け」と言われて、2~3歩歩いたところで振り返ると、二人組はかき消すようにいなくなっていた。あっと思ってカバンの中を調べると、戻したように見えた財布が入っていない。
やられた!って思いました。あの指使いは、まさしく手品師そのもの。
このときの被害総額は270~280ドルくらい。当時のレートでは4万円以上です。ただ、取られたのは米ドル現金のみでした。トラベラーズチェックは漢字でサインしてあったので、現金化できないとあきらめたのでしょう。日本円の現金も取られなかった。ボリビアでは円をドルや現地通貨(ボリビアーノ)に両替するのが難しいからです。あと、靴に隠してあった100ドル紙幣は発見されなかった。なので、そのあとも旅を続けることが可能でした。

2度目は1996年、メキシコの地下鉄ですりに会いました。これは、広い意味では強盗の一種といえなくもありません。地下鉄に乗る際、やけに多くの乗客(実はスリ団)に取り囲まれて、もみくちゃになったのです。その瞬間、メガネを弾き飛ばされた。そのめがねは、飛びついて取り戻しましたが、そのまま地下鉄に乗ったら、あれだけ大勢いたはずの客が、誰も乗ってこない。あ、スリ団だったのか、とその瞬間に気がついた。かばんはガッチリとガードしていたので取られなかったのですが、ポケットの財布がなくなっていました。
そのときの被害額は日本円にして3000円か4000円くらいでしたが、クレジットカードが財布の中に入っていなかった。理由は忘れましたが、財布からクレジットカードだけ出してポケットに裸で突っ込んでいたのです。そのため、財布だけすられてクレジットカードはポケットの中に残っていた。あれが取られていたら、使用停止の連絡とか、いろいろ厄介だったはず。



メキシコでも地下鉄と市内路線バス、流しのタクシーは、ヤバイのだけど、私はかなり使いました。独身の時の一人旅はほとんど地下鉄ばっかり。空港やバスターミナルへの行き来など、重い荷物を持っているときだけしかタクシーは使いませんでした。
実は新婚旅行(メキシコ)でも地下鉄と流しのタクシーは使いました。幸い、我々の新婚旅行では、変なトラブルには会わなかったけど。

上記の、実際に被害を受けた2回以外に、狙われながら逃げ切ったことも何回かあります。

2001年、ボリビアのラパスでであった手口は、私の横を、ある男が走り抜けて行くのです。その瞬間、なぜか私の目の前にお財布を落としていく。そうしたら、なぜかそこに別の男が現れて、その財布を拾い上げて、私に見せるわけです。結構な厚さの札束が入っている。「あいつ、落として行ったよ、山分けしちゃおうぜ」みたいなことを言うのです。
だけど、どこからどう見たって怪しさ満点の状況で、さすがの私でも、頭の中は危険信号がチカチカと点滅。「カンケーないから」と無視して、その場を歩み去りました。「山分けしよう山分けしよう」としつこく追いかけてくるので、完全無視。最終的には、偶然制服警官とすれ違ったので、それ以上私を追いかけることをあきらめたようです。
あとで知人に聞いたら、「それは典型的な手口だよ」と言われました。「山分けしよう」と言われて、うっかりその財布に手を出すと、「落とし主」が舞い戻ってきて「オレの財布から金を取った」と難癖をつけて、私をボコボコニしてカネを巻き上げる、という筋書きだそうです。
そのとき、後で思い当たったのは、狙われる直前に写真を撮っていたことです。一眼レフのでかいカメラで。獲物捜しをしていたドロボーくんには、いいカモが来たって思われたでしょうね。ただ、ドロボーくんたちの手口が、さすがに稚拙すぎた。

これも同じときですが、街中で、「私は困っている」という人に話しかけられたことがあります。「私は、ヒカ(JICA)で働いているんだけど、母親が病気で治療費が払えなくて何とかかんとか・・・・・・(結論)お金をくれ」という趣旨。JICAの名を出すんだから、私が日本人と当たりをつけて話しかけたのでしょうが、「これは詐欺か実話か」って考え込みましたが、結局は「私はただの旅行者で、あなたに何もしてあげられません、ごめんなさい」と言ってその場から逃げました。

同じ旅行のとき、前述の、「典型的な手口」と教えてくれた 知人 に誘われて、その知人の知り合いの結婚式に出て、演奏したことがあります。

エル・アルトの結婚式

結婚式の場所はボリビア・ラパスのダウンタウンで、ラパスより一掃治安の悪い、エル・アルトでした。帰路は夜です。タクシーの通るハイウェイに出るまでの間、その知人曰く「ここはすごく治安が悪いからね、気をつけて。一緒に演奏した××さん(地元在住のボリビア人)、前歯がないでしょう。彼、ここで強盗に殴られて、前歯全部折られちゃったんだよ。今日の新郎のお兄さんも、このあたりで強盗に身ぐるみはがれているから」


中南米で外を歩く時は、やっぱり常時どこか神経を研ぎ澄ましている必要があります。デイパックは必ず前に回しますし。

それと、通常は外に出歩くときは盗まれて決定的に困るものは持ち歩かない。これに限ります。

引用記事にあるケチャップ強盗は、25年前からある古典的手段ですね。当時はマヨネーズ強盗でしたが。シャンプー強盗だったり、そのほか色々な類似の手段は耳にします。私自身はやられたことはありませんけど。

空港で航空会社職員や税関職員が荷物を抜きとる話も、よくありました。はっきり言って、ラテンアメリカでは制服を着て権力を持っている人たちが一番信用ならなかったりします。(権力はあっても給料が安いので、よからぬ手段で元を取ろうとする)だから、冒頭のニセ警官も、ニセではなく本物の警官である可能性が、大いにあり、なのです。
私の場合は、バックパッカー(ザックで旅行)ですから、荷物に頑丈な鍵など付けようもないのですが、どうやらバックパッカーはたいして金目のものなど持っていないと思われているようで(実際、金目のものをバックパックに入れたことはない)、空港で荷物を抜き取られる類の被害にあったことはありません。






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最終更新日  2014.01.23 00:14:58
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