inti-solのブログ

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2014.05.03
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カテゴリ: 政治
今日5月3日は、憲法記念日。いうまでもなく1947年の今日、日本国憲法が施行されました。
完全無欠、とまでは言いませんが、概ね素晴らしい内容の憲法であると、私は思っています。しかし、安倍政権は、そうは思っていないのでしょう。

憲法改正を主張すること自体は、そういう主義主張もあるわけですから、否定はしません。しかし、憲法96条(両院総議員の2/3以上の賛成で憲法改正を発議、国民投票の過半数で成立という改正規定)だけを先行改正とか、集団的自衛権を合憲とする憲法解釈変更とか、そういう裏道ばかりが俎上に上がるのはどういうことか、と思います。正面からの憲法論議をするよりも、憲法を変えることへの敷居を下げてしまう、あるいは、文面を変えずに解釈だけ変えて、それまで違憲だったものを合憲と言い換えてしまう、こういうのは、憲法に関する正面からの議論を避ける、姑息な手段であるとしか思えないのです。

日本国憲法の前には、大日本帝国憲法がありました。現在の憲法を否定したがる人には、大日本帝国憲法に対するノスタルジーを隠さない人も少なからずいるようです。
しかし、大日本帝国憲法下の時代の日本と、現在の憲法下の時代の日本と、どちらの方がよりマシかと言えば、比較するまでもなく戦後であると私は思うのです。
もちろん、戦後が理想郷の時代だ、などとはいいません。問題は多々あるでしょう。それでも、戦前よりずっと日本は豊かです。第二次大戦で300万人以上もの犠牲者を出しましたが、戦後は戦争にはほぼ参加せず、戦死者も出していません。言論の自由にまったく制約がない、とは言いませんが、戦前ほど制約はひどくありません。

第二次安倍政権の成立以来、世論の風は右に流れる一方のように感じられましたが(私自身の体感的にも、ひしひしと感じていますが)最近また若干風向きが変わりつつあるのかな、とも思います。

本社世論調査:9条改正反対51%…前年比14ポイント増

9条の改正反対はすべての年代で賛成を上回った。安倍内閣支持層では改正賛成51%、反対36%だったのに対し、不支持層では反対が75%に達し、賛成は18%にとどまった。集団的自衛権の行使を認めるべきではないと考える層では、改正反対が79%と圧倒的。認めるべきだと考える層(全面的と限定的の合計)は賛成が54%だったが、反対も36%を占めた。
一方、健康で快適に過ごす環境を求める環境権を、憲法を改正して新たに加えることについては「賛成」が64%で、「反対」の20%を大きく上回った。9条改正に反対する層でも、環境権には59%が賛成した。
政府が武器輸出を原則禁止した「武器輸出三原則」に代えて、一定の条件のもとで武器輸出を認める新しい三原則(防衛装備移転三原則)を策定したことに関しては、「反対」が62%に上り、「賛成」は27%だった。内閣支持層でも「反対」(49%)が「賛成」(40%)を上回った。

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憲法を巡る論点は9条がすべてではなく、他にも様々ありますけど、平和憲法の一番の根幹である9条改正について、反対が過半数に達する、それも昨年より改正反対が大幅に増えているという事実には、少しだけ、ほっとするものを感じています。





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最終更新日  2014.05.03 07:57:43
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