inti-solのブログ

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2014.07.20
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また、山に登ってきました。木曜夜に東京を出て、3日間の日程で、南アルプス最南端の3000m峰、聖岳に登ってきました。

Hijiri01.jpg
登山口です。南アルプス南部はかなり交通の便が悪いので、登山者はあまり多くはありません。ここの標高が1140mです。
天気はあまり良くなく、どんよりした曇り空のした、樹林帯をひたすら登ります。荷物は15kgくらい。(登りは16~17kg、食料と水を消費した下りでは15kgを切っていたかも)でも、ほぼコースタイムどおりくらいのスピードで、どんどん登ります。

Hijiri02.jpg
途中、2箇所つり橋があります。これは上のほうのつり橋。ここは、それほど谷底は深くありません。

Hijiri03.jpg
昭文社の登山地図には「岩頭滝見台」とあります。現地にそのような表示はないのですが、これがその場所だということは一発で分かります。写真では分かりにくいですが、垂直、ひょっとしたらオーバーハングの断崖絶壁で、下がない。怖いので、あまり縁に近寄らないで写真を撮りました。

Hijiri04.jpg
やっとたどり着いた聖平、海抜2250mくらい。この日の宿泊場所です。朝8時頃登山口を出発して、2時過ぎに着いたので、6時間ちょっとかかったわけです。山小屋では、何故か登山者に寒天フルーツが無料でふるまわれていました。疲れ果てた体には、この世のものとは思えないくらい、すごく美味かった。

Hijiri05.jpg
聖平の草原。かつては高山植物お花畑だったようですが、シカの食害で花はほとんど見られなくなってしまったようです。

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聖平付近より、上河内岳を望む。当初の予定では、聖岳に続いてこの山も登る予定でしたが、結局は登りませんでした。

Hijiri07.jpg
目指す聖岳、3013mです。天気は今ひとつですが、この時間(19日の朝6時頃)は、まだ視界がありました。この日は3連休の初日でしたが、聖平から山頂まで、この時間帯の登山者は20人に届くかどうか、というところでした。さすがに、南アルプス南部は、北アルプスや南アルプス北部に比べると、登山者がはるかに少ない。

Hijiri08.jpg


Hijiri09.jpg
聖岳(前聖)から20分ほどのところに奥聖岳(2978m)があって、この近辺はチングルマのお花畑がすごいらしい、と聞いていたので、行ってみました。視界は、このとおりの状態です。
しかも、チングルマは咲いていませんでした。まだ花期に少し早かったのでしょうか。(さすがに、この高さまではシカは上がってこない、と思うので)
しかし、その代わり・・・・・・

Hijiri10.jpg
キバナシャクナゲがたくさん咲いていました。これも、なかなかきれいな花です。そのほかにも、いろいろな花が咲いていたのですが、さすがに小さな花はiPadのレンズではまともに撮影できないので、花の写真はまた後日。
海抜2200mあまりの聖平から、3013mの聖岳に往復して、当初の予定では、上河内岳を越えて、茶臼岳まで行く予定でした。しかし、聖岳の往復だけでも、荷物は最小限とは言え、標高差750mくらいを登って降りている。更に15kgの荷物を担いで、2803mの上河内岳まで標高差550mを登って、2500mあまりの茶臼岳まで降る・・・・・・、ちょっと無理かな、と思ってしまいました。ちょうどそのタイミングで、雷がゴロゴロいい始めるに至り、上河内岳は中止(森林限界上の稜線で雷に襲われたりしたら、逃げるところがない)して、聖沢登山口まで下山することにしました。
しかし、これが長かった。

実は、聖平から1時間くらい下ったところで、転倒して膝の内側をしたたかに石にぶつけてしまったのです。あまりの痛さに、5分間くらいはただ棒立ち。しかし、そこはまだ海抜2000m前後の高さです。後900mほどくだらなければなりません。しかも、結構な急斜面で、さらに雨。最悪。でも歩かなければ降りられないので、とにかく歩いた。背中の15kgの荷物が重い。しかし、30分ほど歩くと、痛みはほぼなくなり、まあ、問題なく歩けました。ただ、雨で濡れた急斜面、という現実だけは、変えようがありません。

Hijiri11.jpg
2箇所のつり橋のうち、登山口に近いほうです。写真で分かるように、ここは川まで結構な高さがある。行きはよいよい帰りは怖い。登りのときは気にもせずに通り過ぎたけど、下りのときは雨だし、膝は痛めているし、ちょっと嫌な感じでした。
結局、2250mの聖平から3013mの聖岳まで往復して、さらに15kgの荷物を担いで1140mの登山口まで一気に下山。さすがに体力の限界でした。もう、テントを張る気力もなく、自炊の気力すらなく、椹島ロッジで2食付きの宿に泊まってしまいました。夜、膝の状態を見たら、派手な青あざ。しかし、その痛みよりは筋肉痛の痛みのほうが大きかったような。

で、今朝は快晴なのです。くそー、今日も悪天候だというので下山したけど、こんな天気と分かっていたら、聖平にもう1泊滞留しても良かったな、と一瞬思ったのですが、しかし快晴は早朝の短い時間だけで、すぐに雲が湧き始め、天気予報も悪天候の予想だったので、やはり下山して正解だったようです。
今ひとつの天候とはいえ、聖岳に登る間はまあまあの視界が保たれていたので、そんなに悪くはない山登りでした。帰路は、聖平でであって、さわらじまでも再会した方に、畑薙ダムから新富士まで車で送っていただきました。ありがとうございました。そのおかげで、当初予定よりずっと速く帰宅しました。






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最終更新日  2014.07.20 20:40:57
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