inti-solのブログ

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2014.07.21
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: その他
マレーシア航空機がウクライナ東部で墜落


ウクライナの政府高官によると、同機はドネツク州トレーズ近郊に墜落した。高度約1万メートルを飛行中だったという。
現地のフリーランスの米国人記者、ノア・スナイダー氏は目撃者の話として、飛行機は上空で爆発したような様子で、機体や乗客などあらゆるものが降ってきたと述べた。
ウクライナのポロシェンコ大統領は、墜落は「テロリストの行為」が原因だと非難。同国内相も交流サイトのフェイスブックで、テロリストが地対空ミサイルを同機に向けて発射したと述べた。

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ちょうど私が聖岳に登っている間に起こった墜落事故、いや、事件です。ミサイルによって撃墜されたことがほぼ確実で、使われたのはロシア製の「ブク」地対空ミサイル(SA11)と言われているようです。このミサイルは、ロシア製ですが、ロシア軍、ウクライナ軍、そしてウクライナの親ロシア派武装組織の3者が保有しています。しかし、撃墜された現場が親露派武装組織の支配地域であること、その他の状況証拠から、犯人は親露派武装組織であることが、ほぼ確実と見られているようです。
一部報道によると、親露派の武装集団の一員が、墜落直後に「ウクライナ軍の輸送機を撃墜した」とツィートして、墜落したのがマレーシア航空機と分かると、慌てて削除という顛末もあったようです。

最悪の事態、と言わなければなりません。
以前にウクライナ問題については一度記事を書いたことがあります。

ウクライナ、絶対善も絶対悪もないが・・・・・・

親欧米派、親露派ともに、「どっちもどっち」としか言いようのない状況なのですが、それにしても民間航空機を撃墜する行為は、いかなる意味でもまったく弁護の余地がない。それが親露派の犯行だとすれば、結果として彼らの国際的な立場(後ろ盾であるロシアも巻き込んで)を決定的に悪化させる愚行です。
「ロシアの関与」などという報道もあるようですが、いくら何でも撃墜という行為にロシアが直接関与したはずがなく、報道を読んでも、親ロシア派への武器供与に関与した、という意味であるようです。

報道によれば、事故の調査団を親ロシア派武装集団が妨害とか、フライトレコーダーとボイスレコーダーを持ち去ったらしいとか、挙句の果てに乗客の遺品であるカード類の不正使用を試みた輩がいるとか、いろいろと信じ難い出来事が起こっているようです。泥酔した兵士が調査団を威嚇、という報道もありました。内乱は、かくも人の心を荒廃させるものなのか、ということを実感させられます。

で、それはそれとして、です。ウクライナの親ロシア派は、この撃墜事件の数日前にも、ウクライナ軍の輸送機を地対空ミサイルで撃墜しています。その時点では、ウクライナ側は「ミサイルはロシアから発射された(かも)」と主張していたのですが、結果として、今回の事件によって「ウクライナの親露派武装勢力は地対空ミサイルを持っていないから、撃墜したのはロシア(かも)」という疑惑も消失したことになります。ただ、いずれにしても、現地の上空ではすでに多くの飛行機が撃墜されていたことは事実であり、すでにそのような状況になっている空域を漫然と飛行していたマレーシア航空、あるいは、飛行に関して注意喚起を行わなかった航空管制当局にも、問題は多々あったと言わざるを得ないでしょう。


私は、マレーシア航空には乗ったことがありませんが、今後も多分乗らないでしょうね。他に、乗りたくない航空会社には台湾の中華航空があります。日本に乗り入れていない航空会社も含めると、北朝鮮の高麗航空なんかも、ご遠慮したいところです。





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最終更新日  2014.07.21 22:19:04
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