inti-solのブログ

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2014.08.07
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テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
イスラエル国防視察団に参加しませんか!


中東では不安定な国々が争っていますが、その中でも三千年以上の流浪の民族が近年建国したイスラエルの国防に学ぶところが多々あると思います。
つきましては田母神俊雄団長(元航空幕僚長)のもと、自衛隊のOB並びに民間の防衛問題にご興味のある方を誘ってイスラエル国防視察団を下記の通り計画しております。
まだ最小催行人数に達しておりませんので、皆様の積極的なご参加をお願いいたします。

ーーー

驚きました。現時点では一私人である田母神が、誰とどこに行こうが、最終的には本人の自由ではありますが、イスラエルの「国防」に学ぶという発想自体が、私にとっては呆れて物も言えない。
イスラエルは、ただいま現在もガザ地区で、傍若無人の限りを尽くしています。そのような行為に及んだのは、今回初めてではありません。
もちろん、イスラエル側はイスラエル側で言い分はあるでしょうが、根本的に、他民族が暮らしていた場所に乗り込んで行って(もちろん、2000年遡れば、そこは我々の土地だった、というのがイスラエル側の言い分でしょうが)、先住民を追い出して自分たちの国をつくった、というところに、間違いの原因がある。そうなった原因は、ユダヤ人が自分たちの民族国家を持っていなかったこと、第二次大戦中のホロコーストで 多くの同胞を殺され、同じ悲劇を繰り返したくないという思いがあったことは、理解できなくはないけれど、あまりにやりすぎで、もはやいかなる同情の余地もなくなっています。

狭い意味での純軍事的には、イスラエル軍は、確かに強い。世界最強とも言われることがあります。田母神やそのシンパはそこに憧れているのかもしれませんでも、安全保障とは、純軍事的な要素が全てではありません。戦争で負けないことも大事でしょうが、そもそも戦争にならないようにすることの方が、もっと大事だと私は思うのです。周辺諸国の憎悪を浴び続け、年中戦争をやり続ける国。強力な軍事力で戦争に勝つけれど、勝てばさらに憎悪が深まる。正面からの武力衝突で勝てない相手はテロで対抗するしかなくなります。それに対してまた報復攻撃、報復テロ・・・・・・。どう考えても、心の休まる日がない。地獄に至る負の連鎖です。

広い意味での安全保障としては、このようなやり方は最低最悪としか思えません。少なくとも、国の成り立ちが全く違う日本が、イスラエルの真似をする必要はないし真似をすべきでもない、ということは言えます。
でも、なるほど、田母神とそのシンパの理想とする安全保障の姿は、イスラエルなんだな、ということを、妙に納得してしまいました。近隣諸国との関係はできるだけ悪く、自分たちは半歩たりとも引かず、隙あればドンドン戦争をやる。田母神は、日本をそういう国にしたいのだろうなあ。
そして、逆に私としては、日本がそんな国になってしまうことは断固として反対です。イスラエルとの対比で、日本は水と安全はタダだと思われている、みたいな言説があります。(確認したわけではないけれど、言い始めたのは山本七郎じゃないかという気がする)
実際には、日本だって水がタダではないことは誰でも知っています。水道代は無料じゃないですから。それはともかく、四六時中身構え続けていなければ安全が守れない国と、そこまでせずとも最低限の注意を払えば安全が守れる国と、どっちの方がより好ましいのでしょう。私は、疑いなく後者だと思いますけどね。





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最終更新日  2014.08.07 23:25:25
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