inti-solのブログ

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2015.01.17
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テーマ: ニュース(95873)
カテゴリ: 政治
新型「国際放送」で正しく日本の立場発信 慰安婦など歴史問題…「攻めの情報発信」 NHKと別、自民が創設検討へ


英語による海外への国際放送は現在、「NHKワールドTV」がある。しかし、検討委は「従来の枠内では報道の自由など基本的な制約が多いため、今日の事態に十分対応できない」として、新型「国際放送」の創設を挙げた。(以下略)

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何というか、報道の自由が「制約」だという感覚って凄いなと思います。「政府が右と言っているのに左と言うわけにはいかない」などと言い放ったNHK会長もいましたが、それでも飽き足らず、完全に政府の意のままになる宣伝機関がほしい、というわけです。そこで何を放送するかというと

慰安婦問題や南京事件などで史実と異なる情報が海外で広まっている現状を踏まえ、日本の立場を正確に発信する

だそうですから、産経新聞をそのまま放送にのせたもの、なんでしょうね。いっそのこと、チャンネル桜を政府が買い取ったら?(もちろん、皮肉ですが)
で、「慰安婦は捏造だ」とか「南京大虐殺はなかった」みたいな歴史修正主義を海外に向けて垂れ流そうというわけです。

そういうことをやればやるほど、自称「日本の主張」(実際には、日本の右翼の主張)は世界に受け入れられる、のではなく、むしろ世界から批判の目で見られることになり、日本の立場を悪くします。何度も指摘したことですが、従軍慰安婦に関して米国下院で121号決議が上程されたとき、日本の右翼は、彼らの信じる慰安婦の「真実」なるものを世界に向けて発信しようと、ワシントンポストにでかでかと意見広告を掲載しましたが、それはむしろ米国の世論を硬化させ、決議案への賛同者を増やす結果となっています。

それでもまだ、同じことを続けるつもりのようです。
彼らは、本当に学ばない連中です。自分たちの主観で「正しい歴史」だと思っているものを開陳すれば、世界がそれに賛同してくれると、まだ思っているのでしょう。しかし、実際にはやればやるほど、日本の国際的立場を悪化させるだけとしか思えません。ワシントンポストの意見広告は、愚劣ではあっても、まだしもあれは右翼連中が自分たちのお金でやったことですが、今度はそれを公費でやろう、ということのようです。そんなことに税金を使うとは、冗談ではありません。





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最終更新日  2015.01.17 17:44:39
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