inti-solのブログ

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2015.01.16
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「列島、活動期に入ったかも」…噴火予知連会長

藤井会長は、御嶽山の噴火などを例に挙げ、火山活動が活発化していることを指摘。最近の桜島の火山活動について「大規模噴火の予兆とは言えないが、地下にマグマはたまっている。100年前と同じ大規模の噴火が起きる可能性はある」と話した。
更に伊豆大島や三宅島でも「噴火の準備はできている」と説明。今の日本は「地震や噴火が相次いだ平安時代とよく似ている」と指摘した。

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明日(日付上は今日)は、阪神淡路大震災から20年目の1.17です。あの時点では、日本では関東大震災以来の犠牲者を出した大地震でした。その間に起きた著名な大地震というと、1933年昭和三陸沖地震(死者約3000人)、1944年昭和東南海地震(死者約1200人)、1946年昭和南海地震(死者約1300人)、1948年福井地震(死者約3700人)、1983年日本海中部地震(死者約100人)、1993年南西沖地震(死者約200人)があります。それらのすべてより阪神淡路大震災のほうが犠牲者は多かったけど、しかしさらにその阪神淡路大震災より東日本大震災のほうがはるかに犠牲者が多かったわけです。

ただし、地震の大きさと被害の規模は、必ずしも比例関係にあるわけではありません。どれほどの超巨大地震でも、無人の土地で起これば被害は皆無です。(遠方での津波被害は除いて)
地震の規模、という意味で考えても、東日本大震災は桁違いの超巨大地震でしたが、阪神淡路大震災は必ずしもそうではありません。地震の規模を計るマグニチュードでは、東日本大震災の1000分の1以下でしたし、阪神淡路よりマグニチュードの大きな地震は戦後何回も起こっています。ただ、阪神淡路大震災は、巨大都市の至近距離で起こったために、被害規模では超巨大地震になったのです。

同じことは火山の噴火についても言えます。御嶽山の噴火は、噴火の規模そのものはごくごく小規模なのです。それにもかかわらず多くの犠牲者が出たのは、噴火口の近くに多くの登山者がいたからです。その前に多くの犠牲者を出した1991年雲仙普賢岳の噴火も、これは御嶽山よりははるかに大規模な噴火ではあったものの、それでも他の主要な大噴火に比べれば、はるかに規模の小さな噴火だったのです。
そういう意味では、御嶽山の噴火を根拠に「火山の活動期に入った」というのはどうだろうか、と思います。多分、あの程度の規模の噴火なら、桜島や阿蘇山ではごく頻繁に起こってたいるはずです。

ただし、確かに他の火山でも噴火の予兆が観測されている山が多いこともまた事実です。
東北の蔵王、吾妻山、九州の阿蘇山、桜島などが、火山性微動や火山性地震の増加、山体の膨張が伝えられています。また、日本の領海内ということで言えば、小笠原諸島の西ノ島は現在噴火継続中です。日本の本土からはかなり離れていますけどね。そういう意味では、「活動期に入ったかも」という問題提起は、もっともだなと思います。
次に噴火するのはどの山になるんでしょうかね。





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最終更新日  2015.01.17 02:00:35
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