inti-solのブログ

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2015.08.27
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カテゴリ: 政治
もはや健全な批判というより憎悪や悪意に…「安倍嫌い」の感情論と焦燥

この現象について、雑誌『新潮45』9月号の特集「『安倍嫌い』を考える」が興味深い視点を提供していた。例えば、著述家の古谷経衡氏は、5月の憲法記念日のトークイベントで繰り返された「呪詛の言葉」を紹介する。
「安倍以外なら誰でも良い」「安倍は史上最悪の独裁者である」「安倍のせいで日本は破滅する」…。

◆批判の裏に嫉妬
古谷氏は、「安倍総理をヒトラーになぞらえ、それを支持する人々を右翼、社会を右傾化していると批判的に捉える人々は、『極右内閣にもかかわらず、国民的支持を受けている』という事実に狼狽」し、嫉妬していると説く。
それは「戦後左派勢力は、もはや自分たちが大衆から離反しているのではないかという事実を薄々感じているから」だという。うなずける指摘だ。

確かに今国会の安全保障関連法案の審議を見ても、国際情勢や安全保障環境にかかわる冷静な議論とはほど遠い。むしろ、憲法という「聖典」の解釈をめぐり自らを一方的に「正」「善」と位置づけた野党が、政府・与党に「邪」「悪」とのレッテルを貼って責め立てる場と化している。
特集でも、著述家の神山仁吾氏は安倍首相に対し、感情的に「あの面の皮がいかにも厚そうなブヨブヨの顔にも虫唾が走る」と記し、「暗愚総理」と嫌悪感を隠さない。だが、普通は首相の容姿をここまでけなすことはしない。

◆大衆は同調せず
ともあれ、安倍首相ほど好き嫌い、評価するしないがはっきり二分している首相は珍しい。左派勢力は、自分たちが寄りかかってきた戦後の価値観と既得権益が壊されることに焦燥感にかられ、批判のボルテージを上げるが、大衆はなかなかついてこない。そこで、さらに焦りを募らせ、いよいよ感情的になっていく。
戦後70年の安倍首相談話が発表された翌15日の朝日新聞社説は、談話を「極めて不十分な内容」と書き、こう決め付けた。
「この談話は出す必要がなかった。いや、出すべきではなかった」
逆上したかのような論説だったが、やはり大衆はついてこなかったことが数字に表れている。朝日が22、23両日に実施した世論調査では、安倍談話を「評価する」が40%で「評価しない」の31%を上回り、内閣支持率も1ポイント上がっていた。朝日は、民意にはしごを外されたのである。

---

例によって、記者もどきの政治運動屋が面白いことを書いています。私のアイドル、安倍首相をいじめる奴は許さないぞー、ってか?(笑)

郵便ポストが赤いのも、電信柱が高いのも、みんな安倍晋三首相が悪いのよ~とばかりに、一部のメディアや学者、文化人、野党議員らの安倍首相たたきが過熱している。

のだそうですが、私の見るところ、民主党政権時代の産経新聞の民主党叩きの説明としか思えません。それこそ、ありとあらゆる罵倒暴言が産経新聞の紙上に躍ったし、民主党が下野した後も、それはそれはしつこくしつこく民主党への非難攻撃を続けています。産経の言う「一部のメディアや学者、文化人、野党議員」は、自民党が下野していた時代にまで、産経の民主党攻撃ほどの執拗さで自民党や安倍への非難攻撃を行っていたわけではありません。

自らを一方的に「正」「善」と位置づけた野党が、政府・与党に「邪」「悪」とのレッテルを貼って責め立てる場

とありますが、そもそも与党であれ野党であれ、政治家とは自らの立場を「正」「善」と主張しなければ成り立たないものです。安倍首相なら自らを一方的に「正」「善」とは位置づけないのか?そんなわけがない。むしろ、「マスコミを懲らしめろ」「極端に利己的」発言に代表されるように、安倍の取り巻きこそが、自分たちだけが「正」「善」であり、反対者は「邪」「悪」だという意識を持っているようにしか、私には思えません。

普通は首相の容姿をここまでけなすことはしない。

なんて大見得を切っているけれど、阿比留瑠比自身、鳩山由紀夫を 「不出世の愚か者」 「クルクルパー」 、菅直人を 「ネムリユスリカの幼虫、クマムシ、プラナリア…。そんな驚異の生き物たちと比べても、生命力で負けてはいない。」 などと、それはそれはすげーけなし方をしているわけですが、要旨をけなすのがダメで、クルクルパーや愚か者はいいの?まったく理解不能です。(いずれの文章も、民主党下野後のものです)

挙句の果てに、内閣支持率が1ポイント上がっただけで「朝日は、民意にはしごを外された」なんて吹き上がっているけど、1ポイント上がっても不支持のほうが多数であることに変わりはないのです。むしろ、こういう言い方をするなら産経と阿比留瑠比が狂ったように安倍擁護をしても、内閣支持率より不支持率のほうが高いのだから、「産経は、民意にはしごを外された」という言い方も充分可能でしょう。






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最終更新日  2015.08.27 23:11:31
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Re:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
maki5417  さん
「安倍内閣の支持率は45%と、前回調査(7月24~26日)の43%からほぼ横ばいだった。不支持率は前回の49%から4ポイント下がり、45%。前回は第2次安倍内閣発足以来、初めて不支持率が支持率を上回っていたが、今回は同率で並び、支持率下落に歯止めがかかった。」
と、読売は、ほぼ横這いと冷静でしたね。
産経の異常さが目立ちますが、それがなくなると存在意義を失うのでしょう。 (2015.08.28 13:04:15)

Re[1]:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
inti-sol  さん
maki5417さん

>と、読売は、ほぼ横這いと冷静でしたね。

読売も、ずいぶん飛ばし記事がありますけど、さすがに産経に比べれば何割もマシではあります。

>産経の異常さが目立ちますが、それがなくなると存在意義を失うのでしょう。

そういうことでしょうね。何しろネトウヨの機関紙ですから。 (2015.08.28 22:31:45)

Re:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
Bill McCreary さん
>記者もどきの政治運動屋

この人について言えば、辻元清美についてのデマ記事で1審敗訴、控訴すらできずに確定したくらいですからね。普通ならその時点でクビかそうでなくても厳重注意でめったなことを書かなくなるはずですが、産経は出世させていますからね(呆れ)。記者も会社も狂っています。会社ぐるみの記事ですけどね。

>普通は首相の容姿をここまでけなすことはしない。

なんて大見得を切っているけれど、阿比留瑠比自身、鳩山由紀夫を「不出世の愚か者」「クルクルパー」、菅直人を「ネムリユスリカの幼虫、クマムシ、プラナリア…。そんな驚異の生き物たちと比べても、生命力で負けてはいない。」などと、それはそれはすげーけなし方をしているわけですが、要旨をけなすのがダメで、クルクルパーや愚か者はいいの?まったく理解不能です。(いずれの文章も、民主党下野後のものです)

ここで興味深いのは、野田元首相についてはそのような批判がない、あるいは非常に少ないということです。野田という人は、産経のお眼鏡にもかなう部分が大きかったということでしょう。 (2015.08.29 12:32:09)

Re[1]:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
inti-sol  さん
Bill McCrearyさん

>この人について言えば、辻元清美についてのデマ記事で1審敗訴、控訴すらできずに確定したくらいですからね。普通ならその時点でクビかそうでなくても厳重注意

あ、控訴せずに確定だったんですね。そこまで追っていませんでした。いずれにしても、従軍慰安婦問題についてあれほど他紙(朝日)の間違いを攻撃しまくった産経自身が、自らの間違いには頬かむりというのは、まさしくダブルススタンダードそのものです。産経でも、記事の盗用など政治的イデオロギーに関わらないミスは謝りますが、政治的イデオロギーに関わるミス(そもそも、ミスではなく確信犯的な捏造、ミスリードであることも多いのですが)は一切認めない。

>ここで興味深いのは、野田元首相についてはそのような批判がない、あるいは非常に少ないということです。野田という人は、産経のお眼鏡にもかなう部分が大きかったということでしょう。

確かに、それは私も思いました。産経が野田政権を攻撃したこともないわけではありませんが、それは「民主党政権だから」ということであって、野田個人に対して菅や鳩山に対してのような罵倒はありませんでした。それは、おっしゃるとおり産経のお眼鏡にもかなう部分が大きかった(父親が陸上自衛隊出身という家族関係も含めて)のだと思います。
現実には、菅政権も野田政権も、原発に対するスタンスには違いがありましたが(それは結構重要なポイントではありますが)、それ以外はやったことには何も差がなかったと思いますけどね。 (2015.08.29 20:28:06)

Re:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
A.S. さん
■あ~壊れゆく産経( //blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/fd17f09a886a3b53315797304b4c033e) 『[CML 039471] 産経新聞の【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報】がすごい件』(  //list.jca.apc.org/public/cml/2015-September/039565.html)/「産経新聞の【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報】がすごい件  //matome.naver.jp/odai/2144099251913399401」 (2015.09.02 22:08:48)

Re[1]:それは産経新聞の民主党政権批判のことでしょう(08/27)  
inti-sol  さん
A.S.さん

>産経新聞の【元朝日新聞・植村隆氏インタビュー詳報】がすごい件』

この記事、断片的ですけどわたしも読みました。植村氏に「産経も強制連行と、当時報じていましたね」という事実を突きつけられると、阿比留は「それは間違い」のひとことで済ましている。それで済むなら、朝日新聞も「誤報」で非難されるいわれはないことになります。 (2015.09.02 22:54:24)

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