inti-solのブログ

inti-solのブログ

2016.02.11
XML
テーマ: 戦争反対(1197)
カテゴリ: 戦争と平和
安倍首相「毅然かつ断固たる措置を取る」 公明・井上幹事長「安保法の必要性が浮き彫りになった」

公明党の井上義久幹事長は同会議で「(昨年9月に成立した)安全保障関連法の必要性が今回の件で浮き彫りになったのではないか」と指摘し、引き続き国民に説明をしていく考えを示した。

ーーー

北朝鮮のロケット発射は、明確に国連決議違反であり、強い非難に値する行為です。とはいえ、「日本に対する脅威」という意味で、今回のロケット発射で何かが変わったかというと、特にそういうことはありません。日本を標的にするだけなら、ノドンとかテポドンとか、20年近くも前から日本まで届くミサイルは作られています。今回のロケット発射は、今まで北朝鮮が何度か失敗を繰り返してきた「人工衛星」の打ち上げに、とうとう成功した、らしいという点で技術の進歩をうかがわせます。しかし、日本に対する脅威というだけの意味では、射程がすでにオーバースペックなので、あまり意味はありません。
まして、だから安保法が必要、というのは、根拠のない雰囲気で煽るだけの言い分としか思えません。あのロケットが、ミサイルとして日本に向けられることがもしあったとしたら、それを迎撃するのは個別的自衛権の範疇の問題だからです。
もっとも、今回先島諸島にパトリオットミサイルが展開されたけど、そもそもあのロケットが日本(先島諸島)に落ちてくる可能性は極めて低かったし、仮にもしも落ちてきたとして、それをパトリオットミサイル(PAC3)が迎撃できたかというと、多分無理でしょう。つまり、あれは政治的パフォーマンスでしかない、ということです。北朝鮮のロケット発射も政治的パフォーマンス。お互い政治的パフォーマンスの合戦です。もちろん、より悪質なのは国連決議に反している北朝鮮ですけどね。

それにしても、以前から書いているように、ミサイルとロケットは、本質的に同じものです。もちろん、それをミサイルと呼ぼうがロケットと呼ぼうが、国連決議に違反していることは変わりません。ただ、今回は一応は人工衛星の打ち上げに成功しているようです。どのような人工衛星かは定かではありませんが。したがって、私の感覚では、今回の打ち上げを「ミサイル」と呼ぶのは、間違いではないけれど、やや違和感を感じます。打ち上げを報ずる各マスコミが、ロケットとミサイルで表現がバラバラでも不思議ではないはずですが、主要マスコミはみんなミサイルで統一している。朝日も毎日の産経も、なぜかこの点だけは一致している。その点も、どうも違和感を感じてしまいます。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2016.02.11 22:29:23
コメント(3) | コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ

利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


Re:安保法はあまり関係ないと思うが(02/11)  
maki5417  さん
今日は打ち上げ映像を公開しましたね。
地上400kmの映像もありました。
随分進歩したと思いました。

韓国はケソン工業団地をクローズするとの報道です。
ようやく制裁に本腰が入ったということでしょうか。
いずれにしても中国次第でしょう。 (2016.02.11 23:17:26)

Re:安保法はあまり関係ないと思うが(02/11)  
おっちゃん さん



そういう意味ではわが国も世界有数のミサイル生産国であるといえるでしょう。
思い立てばすぐに核ミサイルくらい(北朝鮮ほど苦労せずに)製造することができます。
(2016.02.12 06:42:36)

Re[1]:安保法はあまり関係ないと思うが(02/11)  
inti-sol  さん
maki5417さん

>今日は打ち上げ映像を公開しましたね。
>地上400kmの映像もありました。
>随分進歩したと思いました。

確かに、最初は惨憺たるものでしたが、次第に精度を上げてきているようです。

おっちゃん

実は、私のこの記事の見方も、やや甘かったようです。

diamond.jp/articles/-/86091
北朝鮮が発射したテポドン2改はミサイルではない

要約すると、今回のロケットは液体燃料ロケットであり、燃料注入に時間がかかりすぎて、とても軍用に使える代物ではない(軍用の弾道ミサイルは、今はみんな固体燃料)、また宇宙へ飛び出すだけの人工衛星と違い、弾道ミサイルは弾頭が再び大気圏突入するので、その際の高熱に耐えられる防護容器(再突入体)が必要だが、北朝鮮はそのような技術は持っていないらしい。
ということで、今回のロケットはとても兵器に転用できるような代物ではないようです。

>そういう意味ではわが国も世界有数のミサイル生産国であるといえるでしょう。

そのとおりです。日本は、潜在的にはいつでも核武装できる国と、国際的には見られています。大量のプルトニウムを持っているし、固体燃料ロケットの技術も持っていますから。 (2016.02.12 22:57:55)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: