inti-solのブログ

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2016.10.22
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カテゴリ: 災害
鳥取で震度6弱 伯耆町の県道で土砂崩れ


鳥取県中部では、午後2時53分ごろにM5.0の地震が起きたほか、M4前後の地震が複数回起きている。
震度6弱を観測した倉吉市では市役所庁舎が損壊して職員らは屋外へ避難。市内の同県中部総合事務所に災害対策本部を置いた。
震度5強を観測した鳥取市内では消防によると、スーパーマーケットで調理中の店員が油をかぶり搬送された。また、ビルのエレベーターが緊急停止し、中に人が閉じ込められているという情報がある。
鳥取県伯耆町によると、町内の県道の一部で土砂崩れが発生したが、車は巻き込まれていないとみられる。
岡山県内の中国自動車道などでは一時通行止めにして、安全を確認した。

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また、大きな地震です。東京では揺れが観測されなかったので、全然気が付きませんでした。ただ、関西在住のFB友達が何人か揺れたと書いていたので、関西で地震があったことだけは分かりましたが、そんなに大きいとは気が付きませんでした。
幸いなことにこれまでのところ死者は報告されていないようです。最大深度は震度6弱で、複数の建物が倒壊というので、死者が出ていても不思議ではなかったでしょう。建物自体が倒壊しなくても、家具が倒れれば、その下敷きになる事態もありえます。金曜日の午後2時過ぎなので、多くの人が仕事か学校に行っていたことも幸運に作用したのでしょうか。
もっとも、東日本大震災の4日後の2011年3月15日に、富士宮市で震度6強を記録する地震がありましたが、そのときも怪我人は出たものの、死者は出ませんでした。これは、富士宮市が東海大地震の想定震源域の只中にあり、地震対策がかなり進んでいたことも被害が小さかった理由として挙げられています。今回の鳥取地震はどうでしょうか。この地域も、過去、1943年9月10日の鳥取地震(M7.2、死者1000名以上)、2000年10月6日鳥取県西部地震(M7.3、死者なし)と、何度か起こっています。それだけに、地震対策もある程度は進んでいたのかも知れません。
それにしても、今年は熊本地震に鳥取地震。日本に地震のない土地はないですねえ。

ところで、今回の地震が、南海トラフの巨大地震の前兆ではないか、という意見もあるようです。確かに、1943年の鳥取地震の翌1944年と1946年に昭和東南海地震と昭和南海地震が起こっていますし、歴史を紐解くと880年の出雲地震のあと887年に仁和地震という南海トラフの巨大地震が起こっている前例もあります。
ただ、この間、安政地震、宝永地震など、南海トラフの巨大地震は何回も起きていますが、その直前に鳥取や島根での大地震があったわけではありません。宝永地震の場合は、順序が逆で、宝永地震の3年後の1710年に仁和地震が起こっていますし、1872年浜田地震や2000年鳥取県西部地震では、その前後に南海トラフの地震は伴っていません。

実際のところは、今回の地震が南海トラフの巨大(あるいは超巨大)地震につながるかどうかは、皆目分からない、というところでしょう。可能性がゼロと断定はできないけれど、高い可能性があるとも言えない、というところでしょう。
ただ、過去の南海/当南海/東海地震の発生頻度から考えると、今後数年以内の巨大(あるいは超巨大)地震発生の可能性が高いとは言えません。過去、最短頻度での地震発生は、1854年安政東海/南海地震から、1944年の昭和南海地震、46年の昭和東南海地震までの約90年です。その昭和南海地震からまだ70年余りしか経っていない今すぐに、次の東南海/南海地震が来るかというと、さて、どうでしょうねえ・・・・・・。





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最終更新日  2016.10.22 17:45:01
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