inti-solのブログ

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2017.08.22
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カテゴリ: 戦争と平和
米イージス艦衝突、不明10人捜索=また第7艦隊所属-シンガポール東部沖
米海軍はシンガポール東部沖を航行中のイージス駆逐艦「ジョン・S・マケイン」(9000t、全長154m)がタンカーと衝突し、乗組員10人が行方不明、5人が負傷したと発表した。現場海域で捜索が続いている。米海軍は6月中旬にも静岡県・伊豆半島で同じ第7艦隊所属のイージス駆逐艦が衝突事故を起こしている。米海軍は21日、全世界での艦隊の一時運用停止を発表した。
第7艦隊によると、事故の報告があったのは日本時間21日朝。衝突はシンガポール領ペドラ・ブランカ島の北方で起きたとみられる。駆逐艦は左舷の船尾付近を大きく損傷し、乗組員の寝台区画や通信室などが浸水したが、自力航行でシンガポールに到着した。
事故は、駆逐艦が寄港のためシンガポールに向かう途中に発生した。負傷した5人とも命に別条はない。衝突現場付近には、シンガポール海軍の艦船やヘリコプターが派遣され、捜索救難活動が行われている。また、衝突は南シナ海のマレーシア領海内で発生したとしてマレーシア海軍も捜索に参加している。
衝突したのはリベリア船籍のタンカー(約3万t、全長183m)で、台湾から約1万2000tの重油を積載し、シンガポールに向かっていた。シンガポール海事港湾庁によると、船首部分にやや損傷はあるが、重油の流出は起きていない。乗組員も負傷していないという。

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引用記事にあるとおり、第7艦隊所属のイージス艦は、6月に静岡沖で事故を起こしたばかりです。この事故の過失責任について、日本の海難審判はまだまだ結果が出るのは当分先と思われますが、等の米軍自身は早々に、自らの過失があったことを認めたも同然の状況です。

米イージス艦事故、艦長ら解任 米海軍、過失認める
静岡県の伊豆半島沖で6月、米海軍横須賀基地に配備されている米イージス艦「フィッツジェラルド」とフィリピン船籍のコンテナ船が衝突した事故で、米海軍は17日、艦長と副艦長ら3人について「指導力への信頼が失われた」として解任したと発表した。事故当時に見張り番だった乗組員ら十数人も処分されるという。
海軍は事故原因は調査中だとしながらも、「衝突は回避できたものだった」と分析。周囲の警戒監視のための見張りのチームワークなどに欠陥があったとし、イージス艦側の過失を認めた形だ。

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イージス艦とコンテナ船の衝突時の位置関係から考えて、当初からイージス艦側に回避責任があったのに回避しなかった可能性が濃厚と見られていましたから、案の定の結果です。
しかし、よりによって、この処分が発表されたわずか3日後に、またも衝突事故というのはどういうことでしょうか。しかも、これがすべてではありません。今年に入って、他にも2隻のイージス艦が、東京湾と日本海で座礁事故と衝突事故を起こしています。あまりに事故の頻度が高すぎるといわざるを得ないでしょう。

シンガポールでの事故は、衝突した2隻の位置関係が分からないのでどちらに過失責任があるのかはわかりませんが、写真で見る限りイージス艦は左舷側に穴が開いているようなので、位置関係からはタンカー側に回避義務があった可能性が考えられます。

追記
その後の報道 によれば、衝突直前にイージス艦の操舵システムが異常をきたして制御を牛田なっていた、とのことです。とすると、今回も事故の主因はイージス艦側であった可能性が高いようです。

ただ、今回もイージス艦側は大損傷して行方不明者(おそらく死亡)が10人も出ているのに対して、タンカー側は人的被害が出ていません。このあたりは前回の事故と同じです。現在の軍艦の構造的な弱さを如実に示しています。





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最終更新日  2017.08.23 21:44:21
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