inti-solのブログ

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2017.11.01
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カテゴリ: 政治
野党の質問時間削減に枝野氏反発「とんでもない暴論」


菅義偉官房長官は30日午前の記者会見で「国会議員が等しく質問できるよう、各会派に議席数に応じた質問時間の配分を行う。それは当然のことだ」と反論した。

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報道によれば、もともと与党対野党の質問時間は与党4対野党6でしたが、民主党政権時代に野党の自民党が質問時間の増を要求して現在の与党2対野党8が定着したとのことです。自分たちが野党のときは野党に質問時間を手厚くしろ、与党になったら野党の質問時間は削ってしまえ、とはとんでもない言い分です。

そもそも、本来的には、与党に国会質問などいらない、というのが私の意見です。
与党とは政権を握って政策を実行するのが仕事(役割)です。一方、野党とは、政権の外側で政権をチェックするのが仕事です。
たとえば、何らかの行政課題について役所(企業でも同じ)が住民説明会をしたとします。質疑応答の時間があるとすれば、それは住民が役所に対して質問をする時間です。それを、「役所の職員にも質問させろ」などと言って、身内の職員のための質問時間枠を設ける、なんてことは、ありえないでしょう。役所の内部で疑問があるなら、説明会の前に別の場所で解決しておけよ、ということに当然なります。
それと同じことです。「政府」と「与党」は一体なのだから、わざわざ国会で質問しなくたって、事前にいくらでも質問できるのです。実際に、法案は国会への提出に先立って、与党審査を行うのが日本の国会の慣行です。そうやって政府・与党内での様々な意見集約を経て、法案や予算案は国会に提案されているのです。ひとたび国会に提案された以上は、与党とは質問する立場ではなく質問に答える立場なのです。
それなのに、与党の議員が、自党の党首がトップを務める政府が提案した法案、予算案について質問する、というのは、質問者が自党の政策、提案内容も知らない不勉強であるか、またはお手盛りのヨイショ質問であるかのどちらかということになります。まあ、前者に類する無能議員もいるかもしれませんが、与党の質問の大部分は後者でしょう。

だいたい、質疑応答というのは質問者と回答者の立場が異なるから成り立つのです。質問者と回答者が同じ立場だったら、原理的にお手盛りのヨイショ質問しかありえず、そんなものは実質的には「質問」の体をなしていないし、内実としてクソ面白くもなありません。実際、与党質問では、質問時間が余ってしまい、般若心境を唱えて時間を潰した議員もいました。
まあ、言い方を変えるなら、これは安倍が野党の厳しい質問を受けたくない、お手盛り質問がいい、ということです。相変わらずどこまでもわがままな首相です。


そんなことをすれば、国会質問の半分以上はお手盛り質問になり、それこそ般若心境を唱えるような時間の潰し方をする与党議員がぞろぞろ出てくることになります。国会質疑が形骸化することは明らかです。





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最終更新日  2017.11.01 19:00:10
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