inti-solのブログ

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2018.01.18
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カテゴリ: 政治
百田氏「朝日読者も日本の敵」 朝日新聞広報が公式Twitterで初めて抗議


もし、中国と日本が軍事衝突をすれば、朝日新聞は100パーセント、中国の肩を持つ。
朝日新聞は日本の敵だが、そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ》
「中国と日本が軍事衝突をすれば、朝日新聞は100パーセント、中国の肩を持つ」と断言し、「朝日新聞は日本の敵」「そんな売国新聞を支えている朝日の読者も日本の敵だ」と結論づけている。
このツイートは6500近くリツイートされ、13500以上の「いいね」が付いている(1月15日午後4時半現在)。
日頃から朝日新聞に対し、「誤報を垂れ流す新聞社」「捏造新聞」などと指摘している百田氏。この一つ前のツイートでも、「マジで潰れてもらわないといけない!!」などと述べている。
百田氏に限らず、 朝日新聞への批判ツイートは多い。なぜ、今回初めて広報の公式アカウントから抗議を返したのか。
BuzzFeed Newsが朝日新聞に取材したところ、広報から回答があった。
「百田尚樹氏がツイートの中で、弊紙の読者を『日本の敵』と決めつけたためです。弊社としては、看過できません」(以下略)

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私自身は朝日新聞を定期購読はしていませんが、実家が朝日新聞を取っています。ということは、私の母(亡父も)は、日本の敵、なのでしょう。私も、こんな主張をブログで展開しているくらいですから、朝日は取っていなくても、やっぱり日本の敵ということになるのでしょう。

朝日新聞が「百田の敵」であることは歴然たる事実です。あるいは、安倍の敵と言ってもよいかもしれないし、ネトウヨの敵、保守派の敵と言ってもよいかもしれません。そこまでなら、喧嘩腰な態度ではあるけれど、問題発言とは思いません。はっきり言って、私も百田は敵だと思ってますし(無名のいちブロガーに、百田や朝日新聞のような社会的影響力はありませんが)。
でも、百田の敵であることが「日本の敵」ですか?
なぜ、百田といういち個人、あるいは彼と主張を同じくする集団にとって敵であることが、日本の敵になるのでしょうか。多分、我こそが「日本」を体現したものであり、自分の敵は自動的に「日本の敵だ」ということなのでしょう。日本という国と、自分自身を(主観的に)一体化させてしまっている。自分の敵=日本全体の敵、とは、どこまで夜郎自大な理屈だろうか、と思います。

百田に限ったことではないでしょうが、右翼的な自称「愛国者」は、自らの主義主張に対立するものに「売国奴」(今だと「反日」とか)などとレッテルを貼って、国家の敵扱いする傾向が非常に強いように思います。
人には様々な主義主張があります。当然、自分に近い主張も、相容れない主張もある。国家という巨大な社会において、自分と相容れない主張の持ち主が存在するのは不可避ですが、どのような主張の持ち主であれ、国家の構成員であることに違いはありません。民主的な社会制度を暴力で破壊する(テロ)というならまだしも、単に自分と相容れない主張の持ち主であるというだけで、自分の敵=国家の敵、とする考えからは、様々な主義主張に発言の機会を認めるのではなく、自分の主張のみが国家の公定的イデオロギーとして存在を認められるべきだ、自分にとって許容範囲外の主張は排除してしまえ、弾圧してしまえ、という考えが透けて見えます。
そういう連中が国を完全に牛耳ると、たいてい国家はおかしな方向に進みます。もちろん、これは必ずしも日本に限ったことではなく、いわゆる右翼に限ったことでもありませんが(スターリン主義や中国の文革、中東のイスラム原理主義など)、日本に関して言えば、国の進む道を決定的に誤らせ、破滅を招いたのは、戦前の狂信的な自称「愛国者」の軍人や右翼政治家でした。

百田によれば、日中が衝突したら、朝日新聞は100%中国の肩を持つというのですが、それはどうでしょうか。現在の朝日新聞は、そんなに中国に対して好意的でしょうか。前述のとおり、私は朝日を購読していないので、その紙面はたまにしか見ませんが、例えば、尖閣諸島は日本の領土ではない、中国のものだ、なんて書いていますか?絶対書いていないだろうと思いますよ。

対米強硬論を叫び、それに異を唱える冷静な声を「売国奴」扱いにして排除した戦前の狂信的軍人と、いったいどこが違うのでしょうか。百田の主張の先には七十数年前と同じような未来しか待ち受けていない、と私は思いますね。





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最終更新日  2018.01.20 07:01:49
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