inti-solのブログ

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2018.05.15
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: その他
吉岡里帆が新人ケースワーカー役に挑戦!「健康で文化的な最低限度の生活」ドラマ化


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この漫画については、以前当ブログで紹介したことがあったように記憶しています。知人の福祉事務所関係者から勧められて読みました。知人によれば、「何の脚色もデフォルメもない、福祉事務所でよくあること、そのまま」だそうです。
それで、実は知人に教えてもらって、この漫画の作者柏木ハルコさんの話を聞きに行ったことがあるのです。昨年の1月か2月だったでしょうか。

メモをとっていたわけではないので断片的な記憶しかありませんが、その中で記憶にあるのは、母子家庭の高校生の息子がアルバイトの給料を福祉事務所に申告していなかったのが発覚して、不正受給として保護費返還を求められる、というエピソードについてです。
高校生のアルバイトの未申告をどう扱うかは、過去に様々な経緯があったと聞きますが、現在は高校生であれ何であれ、収入の未申告は不正扱いです。実際には、高校生の場合、本人の制度に対する理解不足や、親子間の対立やコミュニケーションの欠如が原因で、必ずしも悪意的に収入を隠したわけじゃない場合(まさしく漫画に描かれたような例)も多いそうですが、いくら本人は子どもで知らなかったと言っても、「そうだったんですか、分かりました」とはならない、と。まあ、仕方のないことですけどね。

漫画の中で、事実を知った高校生の息子は荒れ狂い、母親は茫然自失、しかし生活保護費の返還請求は容赦なく、というところで、このエピソードは終わっています。
柏木さんが講演の中で言っていたのは、これを見て「これで決着なんて、救いがない」というような趣旨の読者の声が、結構あったそうです。
なるほど、物語としては、そこで急転直下、奥の手の秘策か、超偉い人のツルの一声に福祉事務所が「忖度」して、不正扱いを回避でもすれば、面白いのかもしれません。でも、知人に言わせりゃ、こんな事態に急転直下のハッピーエンドなんて絶対にないのだそうです。そりゃそうだよね。そこで急転直下のハッピーエンドにしたら、物語としては面白くても、事実に基づくリアリティはない。

そこであくまでも事実に基づくリアリティを優先しているのがこの漫画のすごいところですが、テレビドラマ化に当たっては、そのリアリティがそれだけ維持されるか、という点は気にかかります。フジテレビ系だしねえ。「こんなの実際にはあり得ないよ」なんて話のオンパレードにならないことを願いますが、まずはともかく注目です。7月スタートで火曜日9時からだそうです。





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最終更新日  2018.05.16 12:46:38
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