inti-solのブログ

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2019.12.17
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テーマ: ニュース(95880)
カテゴリ: 戦争と平和
地上イージス 秋田見直し 反発に配慮、政府検討


菅官房長官は住宅地との距離を考慮するよう既に防衛省へ指示。政権幹部は「再び新屋演習場を選ぶのは難しい。住民の理解が一番重要だ」と強調した。陸自幹部も「住民感情を考えると、新屋演習場が適地とは言えない」と説明。
地元では、地上イージスのレーダー施設の設置場所から住宅地まで700mしか離れていないことを踏まえ、レーダー波による人体への影響に対する懸念が拡大。防衛省のずさんな事前調査を受け根強い反対が噴き出していた。
秋田県の佐竹知事は県議会で、新屋演習場への配備について「非常に無理がある」と強調。秋田市市長も「常識的に候補地から除外されると思う」と話した。

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引用記事には指摘されていませんが、そもそもイージスアショアの配備候補地が秋田と山口(東北北部と中部地方西部)というのは、これが「日本を守る」ためと考えるのはいささか疑わしい。北朝鮮、あるいは中国からの弾道ミサイルの経路から考えると、秋田はハワイ、山口はグアムに向けて発射されたミサイルを迎撃するためのもの、と考えるのが自然だからです。
米国を守るためのミサイルなら日本が購入資金を負担する必要などないと思いますが、これがまたすこぶる高価なのです。 以前に記事を書いた ことがありますが、最初は1か所800億円と言っていたのに、それはなんとミサイル本体の値段が入っていないのでそれを含めて維持費なども考えると1か所2300億円だというのです。最初に提示した値段の3倍近い額です。

このようなものを日本に導入する必要はありません。そして、特に秋田では反対が極めて強く、ついに秋田への配備は断念の方向にあるようです。それは良いニュースですが、それでイージスアショアの配備をやめる(少なくとも1か所は減らす)のではなく、近隣の別の場所に配備というのでは、巨額の負担は変わりません。

前の記事にも書きましたが、日本の持つイージス護衛艦は現在6隻ですが、現在2隻が建造中なので、2年後には8隻にもなります。米国自身を除けば世界で最も多いイージス艦を運用しています。それで更に陸上イージスを建設する必然性は、とても理解しがたいものがあります。
どうしてもというなら、浮き砲台あるいは安価で低性能な護衛艦でいいじゃないですか。陸上に設置してしまったら、何らかの情勢の変化で場所を移動したくても不可能か、とてつもない費用と時間を要してしまいます。それなら海の上に浮かべておく方がよほど良いのです。自力航行できないはしけでも、曳舟に引いてもらえばどこにでも移動できるのです。まして、10ノット程度の速力でも自力で航行できればなおさらです。





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最終更新日  2019.12.18 00:00:10
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