それゆけ!派遣社員! ~研究所編~

それゆけ!派遣社員! ~研究所編~

Jun 17, 2005
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私のそんな嫌な予感を吹き消すような、さやわかな声がした。

振り向くと、やさしそうな紳士の方が、こちらに向かって歩いてくる。


「磯野さん。はじめまして。山中と申します。」

その人は私の上司になる人だった。


(なぁんだ。よかったぁ。普通の人だぁ。)


と、ホッとしながら

「磯野 愛と申します。よろしくお願い致します。」とご挨拶。


そして、派遣担当者とは、ここでお別れ。




「それじゃぁ、行こうか。」「はい。」

山中さんの歩調に合わせて歩き出す。

建物の中は、とてもキレイだった。

私は、汚かったり古い建物が苦手なので、よかったぁと思いながら、

ご機嫌で歩いていた。


エレベータで3階まで上がり、長い廊下を歩いて行く。

とても大きな建物だ。


ふいに、山中さんが止まった。

「ここが、今日から磯野さんの職場だよ。」

「はい。」


私は、心の中で、自己紹介をする心構えをした。



大勢の人達の前で、自己紹介するのも慣れている。


(うん。だいじょうぶ。)


そう思ったとき、研究室のドアが開かれた。

思ったより、広いフロアー。

40~50人はいるだろうか…。




私は、いつも通り、笑顔をつくり

「△○派遣会社から参りました (1拍おく) 磯野 (1拍おく) 愛と申します。 (1拍おく) 

 どうぞ、よろしくお願い致します。」 と挨拶し、頭を下げた。


この、1拍おく…というのは、派遣会社で教えられたマナーだ。

1拍おくことによって、相手に聞き取りやすくなり、好印象を与える

…というものなのだ。


45度に頭をさげ、頭を起こしたとき、予想外の出来事が起こった。

誰も、拍手をしてくれないのだ。


今までの会社では、私が話し出すと必ず全員立ち上がり、

私が頭を起こした時には拍手が起こる…。


それが、当然だと思っていた。

しかも、よく見てみると立っている人も、おそらく半数以下。

そして、その人達も、私の挨拶が終わると、さっさと座ってしまったのだ。


(えええっっっ。ありえない~っっ)


と、私は心の中で叫んだ…。


「ここが、磯野さんの席だからね。」

上司の山中さんは、何事もなかったように、私の席を案内してくれた。


私は、何か無視されたようで、気分が悪かった。

研究者とは、こういう人達なんだろうか…。

私は、来てはいけないところに、来てしまった気がした…。



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Last updated  Jun 19, 2005 02:07:32 AM
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ボーボー侍@ 脇コキって言うねんな(爆笑) 前に言うてた奥さんな、オレのズボン脱が…
もじゃもじゃ君@ 短小ち○こに興奮しすぎ(ワラ 優子ちゃんたら急に人気無い所で車を停め…
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