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2005.11.28

ダニエルのふしぎな絵

(9)

テーマ： “絵本をひらいてみようよ！“(699)

カテゴリ：絵本＆おはなし

ダニエルのふしぎな絵
バーバラ・マクリントック作　福本友美子訳　（ほるぷ出版）

ダニエルは、いつも心に浮かぶままに絵を描いていました。
おどるコウノトリ　おしゃれをしたキツネ
空とぶカエル　シルクハットをかぶった鳥
空想の翼を広げると、ふしぎな絵が次々と生まれました。

でも写真家のお父さんは、
「目に見える通り描けないなら、写真のほうがいい」
と言うのでした。
お父さんには、ダニエルの絵が理解できなかったのです。

お父さんはダニエルをとてもかわいがってくれたので、
ダニエルも大好きなお父さんを喜ばせたいと思っていました。

今日こそ、お父さんの写真のように目に見えるとおり描こう。
でも・・・・・。

けれど、お父さんは最後に解ってくれました。
「この子はこの子で自分の道をにつけたんだな」と。

この絵本を読んで、この詩を思い出しました。

「雨」

雨がね　りろりろ降っていたんだよ。
透き通った窓ガラスを伝わり落ちて
ひとつぶひとつぶ　キラキラ光りながら
りろりろ　りろりろ、
りろりろ　りろりろ。

いいえ。
雨はね。シトシト。
雨はね。ザーザー。

リロリロなんて降らないのですよ。
と　先生はまじめな顔で子供たちに言います。

そうして
子供たちの中の天使の魂は
ほんとは知っていても知らんぷりをすることを
覚えます。

そして
そのうち
あんまり退屈だから
翼をひろげて
どこかに飛んでいってしまうのです。

　（詩・堤　江実）
自分らしい創造の世界を大切にする。　　　　　　白い森

側でそれを自然に受け入れてくれる人がいたら・・・。

人と違っても、それはたいしたことではないと思うのです。
同じでなければいけないということはないと思うのです。

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Last updated 2005.11.28 16:10:33
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