子育てブログ　親達よ、どこへ行く！

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2009年12月10日

リスキーな受験

(9)

テーマ：中学生ママの日記(17960)

カテゴリ：子育て・中学校

高校入試の翌日、そういってベットから離れない。「なんで？」って聞いたら、

「○○高、落ちた・・・」

昨日、試験の後、塾で自己採点して思ったより悪かったらしい。もともとそんなに出来がよかったわけじゃない。　落ちてる可能性がないわけじゃない。　でも、まだ、発表前、きちんと結果がでたわけじゃない。

なのに、中学校行かない？　卒業まで何日もないのに・・・

「甘ったれてんじゃない！」

試験というのはそういうもんだろう。　誰かが合格し、誰かが不合格になるもんなんだ。　不合格だったとしても、その誰かだっただけの話だろうが。　滑り止めだって受けてるんだから、行く場所がないわけじゃない。
・・・こちらは、田舎なので、第一志望は、大体公立校で、滑り止めに私立を・・という感じです。

「首根っこ引きずってでも登校させますが、こういう事情なので遅刻するかもしれません。」

　　　　　　　と、中学に連絡を入れて、長男と話をした。

長男がどれだけ頑張っていたか知らないわけじゃない。　本当に死に物狂いだった。
中３の夏に、塾に入れた。　中学の勉強くらい親が見るべきと思っていたが、本人の希望、時間がないことなどを考慮、また、親としても最初の受験、　受験は情報戦的な部分もあるはず、その辺、塾は学校より受験のプロだろう。　それも欲しかった。

塾に通うようになって知ったのだが、頭のいい子の方が通っている。　「朱に交われば赤くなる」ってか・・「俺も、あいつらと一緒に○○高校に行く！」と言い出した。

それは、地元でも有数の進学校。彼の成績では、受験するってだけで白い目で見られる。「おまえが～」とクラスメートに罵られる中、ほんとにわき目も振らず、一心不乱で、フラフラになるほど勉強してた。　男の子って思いこむとあまりに、単純・・・

志望校のランクを下げる必要があったかもしれない。　でも、勝負しちゃった。　勝負しちゃったんだから、仕方無い。　受かるやつがいて、落ちるやつがいる。　それはあたりまえのこと。　

多分、子育てをしていると、こんな風な、凹んでいる子供と対峙しなければならないことが少なからず出てくると思う。　そういう時覚悟を決めて、真正面から向き合をなければいけないと思う。

どんな小さなことでも、「逃げる」ことを学んでしまったら、その子のその後の人生は、暗いものになってしまうだろう。　生きるってことは、そんなに簡単で、お気楽なものか？　違うよね。　だから、「親」が、まず、逃げちゃいけないと思うよ。

希望の高校を、受験して結果が出ていないのに、メソメソする。　ふざけんな！　たとえ、落ちていたとしても、それがすべてじゃない。　あんたの人生はまだ、序盤だ。
それを、「学校に行かない」・・そんなことは聞けない。聞けないと思ったら、聞かないだけだ。　

でもな～、　泣いてる子供目の前にすると、心が折れそうになったりする。

「かわいそう・・」「ちょっとなら・・」「１日くらい・・」が、頭をもたげ、くじけ、子供の言いなりになる事が、よさそうに見える。　それは、私には、「親」が「親」を放棄する瞬間に思えてならない。

私みたいに自分を追い込むのも一つの方法だ。　あの時私は、中学校に「必ず行かせます！」と宣言することで子供との戦闘態勢に臨んだ。　弱い自分に負けないために。　

今でも、「いいよ。休んで。」ってやらなくてよかったと思ってる。そうしたら、卒業式も休んで、高校生活だってどうなっていたかわからない。　たとえ合格していたとしても。　　

想像だけど、「不登校」のきっかけも最初の一歩は、案外そんなものじゃないのかなと思う。

・・・・結果は・・・先生も説得してくれたりして、シブシブではあったけど、登校した。

卒業式も無事終え、とうとう、結果発表・・・

塾の先生が言ったそうな、

「まず、○介（長男の名前）の受験番号を探せ！　あれば、みんな、合格だから。」

　　　　　　・・・・う～ん、そいう言い方って、有？　（笑）

でも、あったんだね～　だから、そこの塾生は全員合格。　めでたし、めでたし。

親は、滑り止めに受けた、私立の入学金用意するために、通帳と印鑑持参だったけど・・それも、今となっては笑い話。

親ってさ～　子供育ててると、そういう‘壁’にぶち当たる。　毎日が楽しいばっかってことはないでしょ。そんな時、逃げないで、きちんと向き合おうよ。　親ばっかりじゃない。　人間関係、そういう乗り越えなきゃならない軋轢はある。　でも、それを越えられたら、ちょっとさわやかな風景に出会えると思う。　

　　　　　　その方向へ向かうってことこそが、「生きる」ってことなんじゃないのかなぁ。

・　　　　　　　　　