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さて「株式投資本オールタイムベスト」シリーズ24位
テンプルトン卿の流儀(ローレン・C・テンプルトン&スコット・フィリップス著、パンローリング社、2010年)
の第7弾です。
今日も、テンプルトンの「切れ味鋭い逆張り」が見事に決まったのが印象的な、第7章 危機はチャンス から。

ジョン叔父さんが買いの指値注文を出しておいた八銘柄のうち買えたのは三銘柄だった。つまりその三銘柄が当日の取引時間中のある時点で始値から五〇%以上下落したのだった。
三銘柄とはAMR(アメリカン航空の親会社)、コンチネンタル航空、USエアウエーズだった。
図7.1~図7.3には二〇〇一年九月初めから同月一七日の六か月後までの期間における三銘柄の株価のほか、その目標保有期間中のジョン叔父さんのリターンが示されている。
図から分かるように買い付け後六カ月間で生み出されたリターンは相当のものだった。アメリカン航空、コンチネンタル航空、USエアウエーズのリターンはそれぞれ六十一%、七十二%、二十四%で、どれもが六カ月以内に実現されたのだ。このリターンからも推測できるように、連邦政府の救済案に関するジョン叔父さんの予測は的中した。


いやあ、テンプルトン実に見事でしたね。
ちなみに時が流れた2020年初めに世界中を新型コロナが襲うことになりました。私はこの時、「コロナなんてただの風邪だろう。ツイッターランドで長年生き抜いている古参株クラも大体同じ意見だし、みんな大騒ぎし過ぎなんだよ。どうせ数か月でこの騒ぎは収まる。これは2001年にテンプルトンが9.11テロ後に航空会社で大儲けしたのと同じパターンだ。よし、思い切ってここで ANA と JAL をたんまり買って逆張りで勝負しよう。ワイは和製テンプルトンになるんや。」と思って、思い切り買い仕掛けたことがありました。
結果は皆様ご存じの通りで、新型コロナは思ったより強力でかつどんどん変移を繰り返したことにより、世界はその後数年に渡ってもがき苦しむことになりました。
そして私はANAとJALの大きなポジションで思い切り返り血を浴び、顔面血まみれの大損失を出して命からがらヒーヒー逃げだすという結末になりました。
「テンプルトンのマネをしようと思ったけど、とんでもなかった。もう少しで死ぬるところやった。やっぱり彼は偉大だなあ。自分はまだまだ精進が全然足りないや。」としみじみと感じました。
以上、今回の書評の結論は、
テンプルトンになるのは難しい。
ということになろうかと思います。(笑)
さてこれでこの本の紹介は終わりです。最高の1冊なので、未読の方は是非。(もうちょっと続く)
、、、、今回書いた24位「テンプルトン卿の流儀」の追加書評へのリンクを追加し、最新版として再アップしました。 この辺りのランクは正直どれも「神本」。 全てが途轍もないクオリティです。 是非もう一度ご覧下さい。↓↓↓
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