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2024.09.30
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カテゴリ: 報徳
M様

「現代語訳 安居院義道」の挿絵をO氏にお願いしました。
とても素敵な色合いで「日本人の心の中のお山」のイメージのようです。

また本町小学校の「安居院庄七翁頌徳碑」も字が読めるようにとお願いしました。
テキストのイラストのようです

こちらも素敵な風合いで写真で見るよりもインパクトあり、心に染み入ります。

今回「絵と地図を見て楽しめる」としました。国土地理院から伊能図の使用承認を受けて、挿入しましたが、その精細さに驚愕します。
「神は微細に宿り給う」といいますが、伊能図は精細に見てその価値がわかるようです。しかも今回の企画のように、庄七が歩いた道筋と合わせるとその時代と空間が立ち上がってくるかのようです。

地図、テキストの画像のようです

今回、安居院庄七が掛川の大庄屋との出会いから遠州全域へ報徳が広まったやり方、
それぞれの地域の有力者を通じて広めていきたいと考えています。

すると多くが「安居院庄七って誰?」という反応のようで、
秦野出身で静岡に報徳を広めた二宮尊徳の異色の門弟です
と説明をしてチラシを配布しているそうです。

付録として「安居院庄七先生小伝」井上静男著・市史資料室だより第4号「安居院庄七資料調査の足跡」を刊行したいと思っています。

*「安居院庄七の報徳運動と参詣講」戸石七生著(共済総合研究 第80号(2020.3))

「庄七・勇次郎兄弟、そして掛川藩の大庄屋である佐平治にとって、最も大きな課題は、遠江国の報徳運動について、いかにして尊徳の正式の承認を得るかであっただった。
農民が有志で相互扶助活動をおこなっているうちは私的な活動であるという弁明も可能かもしれないが、大庄屋が関わって、報徳社を名乗る組織まで設立しているのである。
尊徳に、庄七たちの活動が元来の報徳仕法とは異なると否定されてしまえば、大原幽学のように、反体制派として処罰されるおそれもある。
それゆえ、尊徳の承認を得られるかどうかは庄七・勇次郎とその弟子たちにとって死活問題であった。
尊徳が幕府の役人であることを考えると、猶更のことであった。
転機は嘉永6年(1853年)に訪れた。遠州の報徳関係者の一人、上成瀧村(現在の静岡県掛川市成滝の一部)の平岩佐兵衛が江戸訪問のついでに何とか尊徳に会えないかと、そ

佐兵衛が遠江国の者であると自己紹介すると、尊徳は「近年遠江国で独自に報徳運動をしている者がいるが、このままでは誤った仕法が広まることになるので一度代表者たちで尊徳を訪ねるように」と佐兵衛に遠江報徳関係者への伝言を命じた。
それを契機に、同年の春に遠江国報徳運動関係者の集会が開かれ、その419人の代表として、前出の岡田佐平治の他、影森村(現在の静岡県掛川市影森)の内田啓助(影森村名
主39)、気賀町(現在の静岡県浜松市北区の一部)の竹田兵左衛門(気賀町他7ヶ村大庄屋40)と松井藤太夫、森町(現在の静岡県周智郡森町森)の中村常蔵と山中利助、下石田
村の神谷久太郎の計7人が選ばれた。
7人は8月10日に出発したが、その後二手に分かれ、佐平治他3人はまず曽屋の安居院家に表敬訪問を行った。

尊徳は幕府の役人であるから、百姓身分と領主の橋渡し役をする大庄屋層が選ばれたと考えるのが妥当であろう。」

「たからこそ機能したのである。それは、遠江の相給村(領主を複数持つ村)の比率の高さが証明している。
岡田佐平治や竹田兵左衛門のような大庄屋を長とする地域社会の自治能力の上に依存しながら存在していたのが遠江の脆弱な領主権力である。
決して領主権力が脆弱だから「豪農層」の政治的台頭を許した訳ではない。
さらに、「庄七の報徳運動によって地域有力者のネットワークが形成された」というのも誤りである。
百姓身分とはいえ、大庄屋になれるような家格の家は限られており、尊徳が役人に取り立てられたように一朝一夕になれるものではなかった。
当然、報徳運動以前から彼らの間に婚姻などによるネットワークが存在していたはずである。
その大庄屋層を、「豪農層」という曖昧な言葉によって、幕末になって経済的実力を蓄えて政治的に台頭した層とするのは不適切であろう。
「以前から存在した地域有力者のネットワークが庄七の報徳運動によって顕在化した」と解釈するのが正しい」とされる。





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最終更新日  2024.10.01 03:47:54


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