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2025.11.16
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カテゴリ: 鈴木藤三郎
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※森町の周智歴史民俗資料館に鈴木藤三郎自筆の自画像の絵が6幅残っている。 
鈴木藤三郎の子息鈴木五郎氏が持っていたものを、
森町の塩沢さんが郷土の後継者のために、藤三郎の遺品を森町で預からせてほしいと依頼し、永久寄託により資料を預かったものである
 「報徳記を読む会」で「森町見学会」を実施した折、資料館で見学させていただいた。また2009年12月28日29日開催の「町並みと蔵展」でも蔵の中で展示され味わい深かった。
 以下の説明は「黎明日本の一開拓者」(鈴木五郎著)による。


「 鈴木藤三郎は精製糖事業に志してから台湾の製糖事業を完成するまでの経過を自画像として描いたものが現存している。それは第一期第二期各3枚の6枚続きである。
第一期之一 は『住生年至明治九年』となっていて、縞(しま)の着物を着た20歳くらいの青年が、傍らにかけられた報徳訓を見て何か決意するところあるかのような様子をしている。前には机があって、その上に本が広げられ、机のそばには台ランプがおかれている。
 父が報徳の教えを知って氷砂糖の製造に志した当時を描いたものである。」

「 鈴木藤三郎は精製糖事業に志してから台湾の製糖事業を完成するまでの経過を自画像として描いたものが現存している。それは第一期第二期各3枚の6枚続きである。
第一期之一 は『住生年至明治九年』となっていて、縞(しま)の着物を着た20歳くらいの青年が、傍らにかけられた報徳訓を見て何か決意するところあるかのような様子をしている。前には机があって、その上に本が広げられ、机のそばには台ランプがおかれている。
 父が報徳の教えを知って氷砂糖の製造に志した当時を描いたものである。」


「  第一期之ニ は『従明治十年至同二十一年』で、兵卒姿の父が甘蔗の杖をついて右手は海の崖道を歩いている。前方遙かに幽かに二つの峯が見えているが、その手前には黒雲みなぎって電光がキラメキ前途暗澹としている光景である。氷糖、精製糖発明の苦心時代の画である。」

第1期の3

「  第一期之三 は『従明治二十二年至同二十八年』で、岬の絶端に到達した兵卒姿の父は腰に手を当て甘蔗の杖を小脇に抱えて前方を遙かに眺めている。前は洋々とした大海で遙かに二つの島を望み、近くには3艘の汽船が黒煙を吐いている。精製糖事業の研究が一通り完成して郷里から東京へ移り、28年暮に会社組織となるまでの図である。」

2期の1

「  第ニ期之一 は『従明治二十九年至同三十三年』で、将校姿の父は馬上甘蔗の鞭をあげて颯爽と疾駆している。目的の山々はもう間近に迫っている。日本精製糖会社を創立して専任取締役となった時から台湾製糖会社を創立するまでの図である。」



2期の2


「  第ニ期之ニ は『従明治三十四年至同三十五年』で、前方は砲煙濛濛とこめて砲弾が二つまで炸裂している。乗馬はこれに驚いて跳ね上がり、直ぐ後ろは深淵になっている。進むも難く退くことも出来ない絶対絶命の図である。台湾製糖株式会社を創立したが、新規事業に加えてマラリアや土匪の襲来があり、殊に同時に砂糖消費税が創設されて経営上非常な困難をした時代である。」

「 第ニ期之三は『従明治三十六年至同三十七年』で、甘蔗の鞭を持つ父は馬上豊かに潮風に吹かれている。後には波静かな大洋の彼方水平線のあたりから旭光がサンとして輝き出している。台湾の製糖事業も残りなく完成した図である。」









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最終更新日  2025.11.16 04:20:04


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