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東北の選挙区では苦戦したとはいえ参院選は自公が改選過半数を超えて勝利した。安倍自民党は安泰に見える。おぢさんのようにアンチ安倍政権の立場の者にとってはうれしくない状況である。憲法を蹂躙しようが年金の運用で損失を出そうが安倍内閣の支持率は高いままだ。国内から安倍内閣を倒す動きはでてきそうにない。そんななか最近ブログ記事などを読んでいてある疑念が浮かんだ。「もしかしたら安倍政権は米国に見放されつつあるのか。これが安倍政権の命取りになるのか」。安倍内閣支持の方には妄想だよと笑われそうだが、日本の歴代内閣の命運も宗主国米国の意向次第という陰謀説をそのまま鵜呑みは出来ないとしても、政権が米国に見限られたとしたら影響は侮れない。戦後の日本は何もかもアメリカのいいなりというのはあながち間違いでもないだろう。おぢさんがこんな妄想を抱いたきっかけになったのは以下の記事。アメリカの保守系誌 NATIONAL REVIEW の「ファシズムに向かう日本」はざっくりまとめると以下のような記事だ。「与党が参院選で2/3の議席を獲得して改憲を目指している。安倍内閣の大臣が所属している日本会議という組織は先の大戦の日本の行為を正当化し、東京裁判を否定している。自民党の改憲草案では国家神道と天皇崇拝に戻る道をめざしている。日本がファシズムに方向転換するのをアメリカは傍観して居てよいのか」 Japan Reverts to Fascism(NATIONAL REVIEW) National Review の記事から「ファシズムに向かう日本」(内田樹研究室)日本語訳はこちらこちらはやや都市伝説っぽいが、安倍首相は5月にプーチンと首脳会談を行った。9月にも再びロシア極東を訪問して首脳会談を行う。アメリカに見限られるのではなく自ら離脱しようとしている? 最近情勢分析:日本は慎重にアメリカ離脱を図っている?(日本を守るのに右も左もない)まあTBS系列のMBS毎日ですが。結構前の放送ですが。アメリカに見放されるとマスコミにも叩かれる? テレビ報道で自民党潰しが始まった?(マスコミの暴走)にほんブログ村
2016.07.30
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人気ブログ「営業せきやんの憂鬱2」への攻撃が止まらない。先日ブログランキングに対する不正行為を取り上げたばかりだが立て続けに「営業せきやんの憂鬱2」への攻撃が行われた。今度は記事の削除という、国民の口を封じる直接的な手段に訴えてきた。7/26の記事「此の国最大最高の集票マシーン創価婦人部=<必勝小池百合子>鬼気迫る帝都へ新ゴジラを超える迫力で全国か...」が「ガイドライン違反」という理由で削除されたが、記事のどこがガイドラインのどの項目に違反したのかは明らかにされていない。また「Yahoo! JAPAN」が誰の差し金によって記事を削除したのかも明らかにされていない。これでは自民党の関与や「Yahoo! JAPAN」の不正行為を疑われても仕方がないだろう。削除されたということはそれは知られては困る。つまり見るに値する記事ということなのでみんなでよく読んでどこらへんが彼らの気に食わなかったのかよく考えてみよう。↓↓↓↓↓↓↓こちらで見れます↓↓↓↓↓↓↓此の国最大最高の集票マシーン創価婦人部=<必勝小池百合子>鬼気迫る帝都へ新ゴジラを超える迫力で全国から上陸中!此の国が終わるぞっ!!(Googleのキャッシュ)にほんブログ村
2016.07.27
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おぢさんは毎週土曜日に政治ブログのランキングを記録している。 ブログランキング推移(毎週土曜日更新)にほんブログ村の政治ブログランキングで常に1位2位にランキングされてきた「営業せきやんの憂鬱2」のランキングが7/14~7/20にかけて8位まで急落し回復していない。「営業せきやんの憂鬱2」は以前にもID削除によってブログ自体が消される被害に遭っている。 「営業せきやんの憂鬱2」(せきやんさんのyahooブログ) にほんブログ村 政治ブログ人気ランキング(にほんブログ村) ブログ『営業せきやんの憂鬱』の削除に抗議する(弊ブログ)せきやんさんは7/20のブログで以下のように書いている。このブログも14日以降、「村」カウンター乗っ取られました1月から7月14日まで、1日たりとも、其の日の「1000」下周ったことありません。14日18時頃・・・・「1280」でした。ミルミル・・カウンター動き出し「500」に、残り6時間で「300」積み上げ其の日「800」以後、みなさまの、「ポチ!」まともに、繁栄しません!これ・・兆候でしょう・・ネ・・こんな貧弱なブログにさえ怯えるアベのシンゾウー小心者。カウンターはカウントアップされたらダウンすることは通常あり得ない。何らかの不正が行われたとみるべきだろう。気付くのが遅れたので7/14以前のデータは取れていない。せきやんさんの7/17以降の人気ランキングは以下のように推移している。せきやんさんが「1000」下周ったことがないと書いているのは上の表のINポイントのことで、政治ブログで1位2位に入るには週間10000近く必要になる。1位2位を常に争っていたせきやんさんの場合は確かに毎日のように1000を超えていたはずである。ブログ自体の内容は特に変わらないにもかかわらず、ここ最近全く1000に届かないというのは非常に不自然だ。さらに、安倍政権に批判的なブログも10位以内にいくつもランクインしている。この期間にこのように急落したのはせきやんさんのブログだけである点も全く不可解だ。せきやんさんのブログだけがターゲットにされていると思われる。また「営業せきやんの憂鬱2」の受けた「Yahooナイス」の数(7/23時点)も比較してみた。「Yahooナイス」の数自体がランキング下落によるアクセス減の影響を受けてしまうので単純比較できないが「日本ブログ」村でのポイントの減り方の方が割合的に大きくなっている。やはりブログ村カウンターへの攻撃を疑わせる。誰がこのような不正を行っているのかは分からない。安倍政権かその支持者かウヨクか?どの政党もネット対策に力を入れているが自民党はこの点では先駆的である。J-NSCネットサポーターズクラブというボランティアの組織を活用して工作するとともに電通などの企業に委託してブログやSNSなどを常時監視している。 自民党ネットサポーターズクラブ(J-NSC ネトサポ)のネット世論誘導 ネトウヨその世界5(Everyone says I love you !) 自民党の凄まじいネット工作!!自民党はツイッターやブログの書き込みを常時監視し、 問題があればすみやかに反論&削除を要請!(情報速報ドットコム)情報戦の様相を呈しているが、財界と癒着した資金力のある自民党がこの戦いでは圧倒的に有利になる。日本最大の広告代理店や大手情報企業が業務として自民党政府に批判的な言論へのあらゆる攻撃を行っていると見るべきだろう。この効果は計り知れない。マスコミと同じようにネット上も財界が支配する構図になっている。 14年政治資金 企業献金4.3%増 86%は自民 経団連、政権接近 (東京新聞Web 2015年11月28日) 政治資金収支報告書 平成27年11月27日公表(平成26年分 定期公表)(総務省) 「電通」と自民党・公明党・CIA、「電通」を取り巻く、日本でいちばん醜い利権の構図 (★阿修羅♪)テレビ局の口を塞ぐことに成功した自民党は今、吾々の口を塞ごうとしている。にほんブログ村
2016.07.23
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昨日19時のニュースで大橋巨泉さんが亡くなられたことを知った。巨泉氏は「安倍晋三の野望は恐ろしいものです」と戦争国家へ傾斜する安倍政権の危険性に警鐘を鳴らして野党への投票を呼び掛けていた。 「がん闘病」大橋巨泉 週刊誌コラム無念の最終回(東スポ 2016年06月27日)籾井NHKはどう報道するんだろうと見ていると「最後はがんとの闘いでした」といって予想通りといえば予想通り巨泉氏の平和主義や安倍政権への批判には一切触れなかった。最近はどのテレビ局のニュースもつまらない。一番重要な点を逃すニュースはもはや意味不明の時間つぶしだ。テレビ局がどれだけ安倍政権におもねっているかを確認するためだけにテレビをつけているような状態だ。自分の死を伝えても、自分の主張を伝えない日本のテレビニュースを巨泉さんはあの世でどう思って見ているだろうか?戦時中大本営の垂れ流す嘘で耳や目を塞がれて軍国少年に育って悔しい思いをした巨泉氏の口を今テレビ局は塞いでしまっている。さすがに「報道ステーション」は巨泉氏が「徹子の部屋」に出演した時や相川欣也さんが亡くなられたときの弔辞の映像を使用して反戦の主張を取り上げていたが、直接的な安倍政権批判の部分には及び腰の印象があった。 大橋巨泉の遺言「安倍晋三に一泡吹かせて下さい」がテレビの追悼特集でことごとくカットに! その政権批判を改めて聞け(リテラ)テレビ局はすっかり口を塞がれてしまったように見える。それとも自分から口をつぐんでいるのか。 なぜ大手マスコミは「電通の疑惑」を報じないのか 東京五輪の裏金問題 (ITmediaビジネス) 忖度より情けない。公的機関への依存。次に政権が塞ごうとするのは我々の口だ。もうそれは、始まっている。 吾々の口が塞がれようとしている―ブログランキングへの不正行為(弊ブログ)巨泉氏が選んだ戦いの相手はがんではない。巨泉氏が自分の意思で最後まで戦っていたのは安倍政権である。 第290回 まだクイズダービーが出来る日本を戦前に戻そうとする安倍政権とはペンで戦います (KYOSEN.com)(リンク切れ→「週刊現代」バックナンバーを探すしかないか...)KYOSEN.comのバックナンバーを見てほしい巨泉氏は戦いまくっていたことが分かる。巨泉さん「週刊現代」(講談社)7月9日号掲載の連載コラム「今週の遺言」最終回〈今のボクにはこれ以上の体力も気力もありません。だが今も恐ろしい事や情けない事、恥知らずな事が連日報道されている。書きたい事や言いたい事は山ほどあるのだが、許して下さい。しかしこのままでは死んでも死にきれないので、最後の遺言として一つだけは書いておきたい。安倍晋三の野望は恐ろしいものです。選挙民をナメている安倍晋三に一泡吹かせて下さい。7月の参院選挙、野党に投票して下さい。最後のお願いです〉「巨泉さん安倍晋三に一泡吹かせることができず申し訳ありませんでした。許して下さい。」と私たちが謝りたくなってしまう。最後までまさに死力を尽くして残される者達の為に戦った巨泉氏に哀悼の意を表したい。巨泉氏の思いに報いるには我々が彼の戦いを引き継ぎこの国の国家主義や戦争への傾斜を阻止することであろう。余談だが、巨泉氏が司会を務めた「世界まるごとHowマッチ」への出演で有名人となり最近では極右の米国人として知られるケント・ギルバート氏をどういう思いで巨泉氏は見ていたのだろう。ケント・ギルバートさん「人生を変えてくれた恩人」(産経WEST)にほんブログ村
2016.07.21
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埼玉県の吉見町埋蔵文化財センターで本日2016/7/18まで「三ノ耕地物語」(ゆこゆこ)という企画展が開催されている。入場には吉見百穴の観覧料が必要になる。チラシは置いてあるがパンフレットの配布や刊行物頒布はない。三ノ耕地遺跡は有名な吉見百穴の東約1Kの久米田に所在する。縄文から中世に亘る複合遺跡である。なかでも弥生時代から古墳時代前期にかけては方形周溝墓28基と前方後方形周溝墓3基が発掘されている。三ノ耕地1・2号墳は近接する山の根古墳と共に埼玉県最古級の古墳として注目される。1号墳は墳丘長49mに達する。この前方後方形周溝墓の発掘時の写真(「吉見町三ノ耕地遺跡の前方後方形周溝墓群」嵐山町web博物誌)を見ると、古墳か周溝墓か判断は分かれるかもしれない。この高塚系(古墳)と低塚系(周溝墓)の境界は曖昧だ1。植田文雄氏は「平地の前方後方墳は後世の開発で墳丘が完全に削平されてしまうことが多」2いとして周濠の掘削土量から盛土高を推計する手法を複数の前方後方墳などに適用している。仮に周濠の土が墳丘に盛られていたとすれば印象は更に古墳に近くなる。1号墳出土土器ここでも定番の二重口縁壺。高坏。東海系だろうな。2号墳出土土器結構大きめの複合口縁壺だがいわゆる二重口縁壷とはちょっと違う。口縁部の文様は縄文?小型坩。河内編年B3,B4に近いだろうか。38号溝出土土器口唇部に刻み目のある単口縁台付甕。これは綾瀬市神崎遺跡資料館で沢山見たタイプと似ている。関東の弥生終末から古墳初期にかけては東海系の土器が多い。分かってはいたのだが、東海の土器を勉強する必要性を最近強く感じる。「前方後方墳」出現社会の研究 [ 植田文雄 ]価格:9072円(税込、送料無料)にほんブログ村1. 植田文雄『「前方後方墳」出現社会の研究』p.2-32. 植田文雄『「前方後方墳」出現社会の研究』p.61
2016.07.18
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埼玉県熊谷市の塩古墳群を訪れた。この古墳群の一部は非常に古く鷺山古墳と同様に埼玉県の最古級古墳と言える。塩古墳については既に多数の方が情報をアップされているので場所などはそちらを見ていただきたい。熊谷市塩古墳群案内板(埼群古墳館)塩古墳群(日本散歩)「塩」という地名についてシワと同じという説を紹介されている。そういえばここ以外にも、山のなかなのに塩とか塩平という地名を他でも見掛けておぢさんも疑問に思っていた。確かに塩古墳群周辺の地形は谷津が入り組んでいる地形に見える。塩八幡神社、塩古墳群(古社への誘い 神社散策記)塩八幡神社が紹介されている。この神社境内や裏手にも古墳がある。発掘調査報告書が公開されている。埼玉県指定史跡 「塩古墳群」の調査[PDF](全国遺跡報告総覧)出土物は江南文化財センターに展示されていそうだが未確認。塩古墳第1支群は県道11号から少し入った所にある。県道11号に標識は出ていない。八幡神社が目印になる。神社のはす向かいの道を入る。おぢさんが訪れた2016/7/17にはご覧のとおり雑草モコモコ。濡れた草で膝までビショビショになりながらの観察になった。1号墳(前方後方墳)を横から。広角でないので前方部先端と後方部末端が切れてしまった。周囲を歩くとなんとか後円ではなく後方であることが分かる。2号墳(前方後方墳)を横から3号墳(方墳)。こちらもなんとか方墳であることを確認。4号墳(方墳)5号墳(方墳)1号から3号までは方形であるのが現物でも、報告書p.12の等高線図からも分かるが、他の古墳は方形なのか良く分からない。報告書では1~8号墳と11、12号墳は方墳としている(p.7, p.9 参照)。報告書7ページの地図を見ると塩地域周辺にたくさんの古墳が築造されていたことが分かる。これだけ多くの古墳が継続してつくられるということは至近に比較的大きな集落があったのではないかと考えて、付近が農地としてどうかを意識しながら走行した。東方150mぐらいから塩古墳第1支群がある方向を撮った。緩やかな谷になっていて水は得やすそうだ。写真を撮った背後に少し行くと水田になっている。第1支群の西側の狭い谷も水田になっている。付近に集落の遺跡はあるのか?報告書4ページから5ページでは塩西遺跡、塩新田遺跡、明賀遺跡が挙げられている。33ページでは「塩古墳群の造墓集団の集落域は、塩西遺跡、諸ヶ谷遺跡、丸山遺跡などの古墳築造地の後背地斜面から低地部に立地」としている。これらの遺跡の報告書の一部は公開されている。発掘調査Index(熊谷デジタルミュージアム 熊谷市立江南文化財センター)Excavation Report(熊谷デジタルミュージアム)にほんブログ村
2016.07.17
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安倍自民党が単独過半数を獲得した。ここ数日いろいろ考えさせられるところがあった。おぢさんは国民が他国民との間に壁を設けることを非難しながら、おぢさん自身が安倍氏支持者達との間に心理的壁を作り彼等を豚呼ばわりしたこともあった。これは、間違いだったと感ずる。あくまでも彼らは自分と同じ人間であり、彼らの理性を信じ、彼等と同じ列島に住む者として彼等に語り掛けなくてはならないと思った。彼等を敵視していては彼等に意見は聞いてもらえないし変えることもできない。安倍氏への非難を理解できるのは、反安倍政権の人たちだけであり自慰行為となってしまう。過半数を占める安倍内閣支持者こそ語り掛けるべき相手である。結果を気にするとどうしても焦りが出て自民党支持者との間に線を引いて非難したくなってしまう。それではうまくいかない。伝わる人にはきっと伝わると信じ、自身が正しいと考える所を主張するべきだ。たとえ伝わらなくとも誤った方法を自身が選択するようなことがあってはならないし、効果もない。結果は重要だが、おぢさんは一番重要だと思うのは平和を維持するということだ。彼らに平和的に訴えなければ意味がない。結果は気にしないことだ。世論を変えられなくとも自身の信じる所を主張するしかない。相手を説得できないのは我々が未熟であるというだけのことである。You hypocrite, first take the plank out of your own eye,and then you will see clearly to remove the speck from your brother's eye.偽善者よ、まず自分の目から梁を取りのけるがよい。そうすれば、はっきり見えるようになって、兄弟の目からちりを取りのけることができるだろう。『マタイによる福音』7:5 やがて独裁政権に弾圧されるかもしれない。それは運命として受け入れるしかないのではないだろうか。反自民の多くの人には安倍内閣への警戒感が共有されていると思うが、参院選の結果はそういう危機感を抱いていない人の方が多いことを示している。おそらく安倍氏自身でさえ自分のやっていることの危険性を認識していない。危機感を抱かない人びとに対していくら安倍内閣批判を繰り広げた所で野党はいつも非難ばかりしているという安倍氏の言葉通りの印象を持たれてしまう。焦れば焦るほど大衆との温度差ばかりが拡がる。民主主義者は全く理解されないと無力感に打ちひしがれ自分の殻に引きこもり社会は民主主義者をひとりまたひとりと失う。プロセスはゆっくりと進む。世の中には右も左も分からない人もいる。「右って共産党のこと?」そういう人でもやがて「おかしい」と思う時が来る。昨日まで、政治に疑いを持たなかった人も少しずつ「何か違う」と感じるのだが皆が「おかしい」と感じる瞬間はなく民主主義者は姿を消してゆく。多くの人がおかしいと感ずるときにはすでに自由に意見を言うことはできない。民主主義は崩壊を定められたシステムに見える。まだまだ個人主義の殻に引きこもるのは早すぎる。これからおかしいと気付く人が増えるまで私たちは彼等を待っていなくてはならない。戦前の日本では軍国主義化の過程で多くの人が個人主義の殻に引きこもってしまう現象が起きた。同じ轍を踏んではならない。にほんブログ村
2016.07.10
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関東の前期古墳からの出土土器を見ていくとまず目につくのがいわゆる二重口縁壺と呼ばれるものだ。特徴的で誰もがすぐ覚えられる器形である。最近取り上げた鷺山古墳からもこのタイプの土器が出土している。鷺山古墳出土のものは口縁部に2個の透孔が近接する形で6組12個の穴が開けられている。このような孔は珍しいらしい1。埼玉県本庄市鷺山古墳出土二重口縁壷と椀形土器(本庄市歴史民俗資料館所蔵)埼玉県埋蔵文化財調査事業団による冊子『見えてきた古墳時代の幕開け!!東松山市反町遺跡を中心に』では埼玉の前期古墳(周溝墓含む)49基の情報が表2にまとめられている。その49基中13基で二重口縁壺が出土している。埼玉県熊谷市塩古墳第1支群第1号墳出土2重口縁壺 『埼玉県指定史跡「塩古墳群」の調査』 p.25『埼玉県指定史跡「塩古墳群」の調査』では塩古墳出土の二重口縁壷について検討している。1, 2について直接時期は示していないが鷺山古墳のものと頸部形態や透孔などの特徴が似ていることから庄内IV式~布留式0を想定しているようだ。3は庄内II~III式段階としている3。東北から近畿地方の前期古墳からもこの二重口縁壺が出ている。東北では福島県南相馬市の桜井古墳や宮城県加美町の大塚森古墳。関東では群馬県の元島名将軍塚古墳、千葉県の神門3・4・5号墳、神奈川県の秋葉山古墳やホウダイ山古墳の他多数の出土例がある。箸墓古墳4や纏向型前方後円墳の纏向石塚山古墳5、ホケノ山古墳からも二重口縁壺が出土している6。纏向石塚古墳発掘調査報告書本文編 p.159-161から2重口縁壺を抽出二重口縁壺がいつごろ頃盛行していたのかが分かれば古墳の年代の手がかりになるはずだ。この土器の出土によって前期古墳とされている古墳も多いと思う。近畿地方(中河内)の土器編年では二重口縁壷は3タイプに分類されている。3タイプ共に継続期間が長くこの分類だけでは細かい時期を絞り込むことはできない。二重口縁壺といってもその姿は図にあるように実にさまざまであることが分かる。鷺山古墳、塩古墳1.2、纏向石塚古墳出土のものは土器編年の庄内III~布留IVにかけて存在し、布留Iで盛行したB3タイプに見える。鷺山古墳から出土した小型丸底坩(椀形土器)は小型壺の土器編年の「小型壺D」と判断すれば、鷺山古墳の築造時期は土器から布留1~2と推測できそうだ。1. 本庄市教育委員会 『本庄市の遺跡と出土文化財』 p.132. 埼玉県埋蔵文化財調査事業団 『見えてきた古墳時代の幕開け!!東松山市反町遺跡を中心に』 p.223. 埼玉県熊谷市教育委員会 『埼玉県指定史跡「塩古墳群」の調査』 p.24, p.314. 土器から見たホケノ山古墳と箸墓古墳(邪馬台国の会)5. 桜井市纒向学研究センター 『纒向石塚古墳発掘調査報告書』6. 天理市教育委員会『波多子塚古墳』 p.5 奈良盆地東南部の古墳からの出土品が表にまとめられている。参考:纒向遺跡ってどんな遺跡?(桜井市纒向学研究センター):纏向型前方後円墳の各古墳の説明が良。にほんブログ村
2016.07.09
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GPIF(年金積立金管理運用独立行政法人)が5兆円の損失を出したとして非難を浴びる一方で、安倍政権になってから38兆円近い運用益があり騒ぐような事態ではないという声もある。 2013年以降の株と為替の動き実際はどうなんだという話だが、まず5兆円の損失というのは15年度のもので今年度もイギリスのEU離脱で同程度の損失が見込まれるているため今のところアベノミクスの期間の運用益は30兆円程度となっていると思われる。とはいえいくら損した得したというのが問題の本質ではないのは確かだろう。東洋経済の記事では。GPIFが2009年度から資金流出主体(基本的に市場から資金を引き揚げる主体)となっており、成熟度の高い年金はリスクを抑えめにという運用の定石に反していること、また株価下落時の資産売却が更なる下落を起こして悪循環に陥る危険性を指摘している。磯山友幸氏による新潮社Foresightの記事では以下の問題点を指摘する。・運用結果公表の遅れの背後に政治的意図が見え隠れする。・GPIF理事長やCIO(最高投資責任者)が官邸主導で決められて独立性が保たれず 政府の都合が優先されているのではないかというガバナンスの問題。・年金支払いに必要な資産の1割未満しか積み立てられず、殆どを運用するという ことが必要かという根本的な問題。・運用額が巨大すぎて効率的な運用ができないという問題。巨大機関投資家GPIFは「危機的状況」にある(東洋経済)一喜一憂するなかれ:年金運用「5兆円損失」議論にモノ申す(新潮社Foresight)2014年10月に官邸主導でGPIFのポートフォリオ見直しが行われた。国内債中心ポートフォリオ見直しを-GPIFなどで政府会議 - Bloomberg 2013年9月27日安倍首相 できる限り早くGPIFポートフォリオ見直し行いたい(KlugFX配信日時 2014年9月24日)GPIF、運用見直しを決定 国内株25%に引き上げ(日本経済新聞 2014年10月) 平成26年度 業務概況書[PDF:2.16MB](GPIF)基本ポートフォリオの変更安倍氏による2014年10月のポートフォリオ変更を受けて株価が勢いよく上昇しているが現在は元の水準まで戻っている。下のチャートに見るようにポートフォリオ変更に伴い株価が上昇しそれが一巡するとともに株価が下落しているので安倍氏主導の買い増し分は殆ど含み損になっていると考えられる。 日経平均株価GPIFは既に売り主体となって久しいというのは非常に大きなポイントだ。安倍晋三氏が株高によってアベノミクスの成功を演出するために既に売り主体となっているGPIFを無理やり買い主体にして我々の年金をつぎ込んで選挙対策に使った結果が含み損というのが今回の構図だ。今回の場合はまだ債券価格が上昇しているので、債券を売却し株を購入することができる。巨鯨GPIFが日本株の救世主に、大規模損失で買い余力との皮算用(Bloomberg)しかしリーマンショック時のように両方が値下がりした場合はこの手は使えない。株は長期運用という言い訳を安倍晋三も支持者も使うが、長期運用しようにも利益が出なくとも1兆円程度は毎年売り続けなければならない。株価は超長期60年(コンドラチェフサイクル)で循環しているという説もあり何十年も利益が出ない可能性もある。株価は大まかに人口に比例するという説もある。日本の人口は既に減り始めていることを考えると超長期の下落トレンドに入っている可能性もある。事実1989年12月29日の日経平均最高値38,957.44円からはかなり低い水準で長年推移している。株価が上昇しても相場を崩しかねないので大胆に利食い売りすることもできない。GIPFのポートフォリオの株と債券のバランスのみが話題になり、また安倍氏の進めた株50%に対する代案はあるのかという意見もあるが、殆ど全額を金融商品にする運用手法は問題があるのではないか。ポートフォリオは最大限の枠として現金比率を高める選択肢があったはずだ。しかし今となっては撤退も難しい。それにしても、Bloombergの記事の浜崎優氏のように勝手に損を出しておいて代案を要求するという悪質な手口は考え物だ。GPIFのポートフォリオ変更が安倍晋三による国民の年金私物化であることは民進党の岸本議員が2015年2月に指摘している。【衆院予算委】「GPIF運用見直しは国民の年金のみリスクにさらすもの」岸本議員(民進党)この年金を株で運用するという考えは証券業界と厚生労働省の癒着の産物である。前掲のBloombergの記事を読むと年金運用という巨大利権に群がる証券業界の鼻息を感じずにはいられない。消えた年金問題、公的資金流用問題で金を巻き上げられた国民は厚生労働省と安倍晋三にまた金を巻き上げられてしまった。安倍晋三は年金を私物化した。気に入らないキャスターは辞めさせ、論説委員を料亭で飼い慣らし、NHKには息のかかった会長を送り込み、恫喝文書送付と聞き取り調査と電波停止で脅迫してマスメディアも私物化した。憲法も私物化して長年の解釈を変更した。教育も私物化。政治資金もガリガリ君で私物化。国家を私物化し食い物にする異常な総理大臣。GPIF―管理・運用状況(GPIF)給付減額は必至…GPIFがヒタ隠す「年金運用」巨額損失(日刊現代)一喜一憂するなかれ:年金運用「5兆円損失」議論にモノ申す(BLOGOS)我々の未来は安倍晋三にガリガリ食いつぶされている。 安倍晋三御用達ガリガリ君にほんブログ村
2016.07.07
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今回の参院選でも自民が議席を大幅に伸ばし、改憲勢力が2/3の議席を獲得しそうな情勢である。参院選の終盤情勢 自公が堅調、民進は苦戦 報道各社(ZakZak)若者には希望が持てるのではないかと考えていたが、全く裏切られたようだ。日本の将来はひたすら暗い。自民、比例第1党の勢い…10代の半数与党支持(読売新聞)コンピュータの世界では長いものに巻かれろは正解だが政治の世界で長いものに巻かれろでは独裁政権誕生だ。日本が右派政党に牛耳られた警察国家になるのは時間の問題である。昨年おぢさんは日本列島全体が被爆するという最悪のシナリオを書いたが現実味を帯びつつある。あとは狂気の指導者の出現を待つばかりだ。歴史は繰り返す-絶望(弊ブログ)アベノミクスの成果と言われるものが好調な世界経済の恩恵と金融政策による効果のみであることを理解できない愚民たちが自分たちを苦しめる安倍自民党に投票する。アベノグラフィックス(自民党HP)団塊の世代大量退職により達成された求人倍率上昇に騙され、実質経済成長率は先進国のなかでも低く、実質賃金は民主党政権時よりも低下していることから目を背ける。アベノミクスが最近書いたように財政ファイナンスによる継続的な大規模なインフレを目指すものならば成功すると思うがその可能性は低いだろう。安倍晋三の良い政策(他)(弊ブログ)日本の凋落は既定路線だがアベノミクスはその途を確実にするだけで終わることになる。経済成長率は先進国のなかでも低いまま日本の国際的地位は低下するという愛国とか憂国とか騒いでいる連中が最も望まない果実を残すことになる。安倍晋三が首相を続けた方が愚民にも分かり易い形で悲惨な結果が出て良いかもしれない。選挙結果には希望は持てないが選挙権は先人達が命と引き換えに獲得したものだ。大切にしよう。にほんブログ村
2016.07.06
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2016参院選が1週間後7月10日に投開票になる。そもそも選挙ってどんなシステムで何人選ぶのよ?という方もいらっしゃると思います。下記リンクの総務省のページが分かり易いと思います。今回行われるのは参院選ですので「2.参議院議員通常選挙」のセクションにリンクしてありますが同ページ内に衆院選や地方選挙のセクションもあるので間違えないように注意してください。総務省 > 選挙・政治資金 > 選挙 > なるほど!選挙 > 選挙の種類 > 2.参議院議員通常選挙候補者などの具体的な情報は自分の住んでいる<都道府県名>+「選挙」で検索して各自治体のホームページで選挙公報を確認してください。投票用紙には余計なことは書かないようにしましょう。無効になってしまいます。投票所の記入台に候補者名や政党名は掲示されていますが、記入まちがいなどが無いように投票所に行く前に自分が投票する候補者名や政党名はよく確認しておくことが望ましいでしょう。基本的にはこんなところですが、今回民進党に投票される方が注意したいのが政党名です。「民主」では民進党への投票と判断されずに無効票となることも考えられますので正確に「民進党」と記入しましょう。比例代表「民主」問題浮上 無効票か案分か(毎日新聞)にほんブログ村
2016.07.03
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埼玉県本庄市(旧児玉町)の鷺山古墳を訪問した。繁みと畑と標識があるだけで墳形を直接イメージするのは無理がある。見た目では良く分からないが関東の前期古墳らしく前方後方墳であり墳丘長は60メートルあるそうだ。私有地らしいので立ち入りは遠慮しておいた。古墳は緩やかな丘の上に立地している。付近はやや平地がちで時折小さな起伏がある。本古墳から出土した二重口縁壷と小型坩は本庄市歴史民俗資料館に収蔵されている。案内柱では「埼玉県内最古の古墳」となっているが、最近は下の図のように更に古いとされる古墳がいくつかある。 埼玉県埋蔵文化財調査事業団『見えてきた!!古墳時代の幕開け 東松山市反町遺跡を中心に』 p.20 より本庄市教育委員会刊行の「本庄市の遺跡と出土文化財」には本庄市最古の古墳として北堀新田前遺跡が紹介されている。上図には示されていないが同遺跡の2号墓が鷺山古墳直前に造営され3号墓が鷺山と同時代とされている。上図では前方後方墳と前方後方形周溝墓を区別してシンボルを分けている。南志渡川4号墓は前方後方形周溝墓となっているが、北堀新田前遺跡の報告書では南志渡川4号墓は北堀新田前遺跡の2・3号墓に地域・時期・規模に於いて近い前方後方墳とされている。古墳と周溝墓を区別する決定的要素があるとすれば墳丘の土盛りの有無ぐらいだと思うのだが、土盛りがあったかどうか不明な場合は古墳かどうか曖昧になってしまうということだろう。同遺跡の報告書では周溝を埋める土が墳丘から流れ込んだことをうかがわせる記述はあったが、墳丘の盛り土を確認したとは書いていないようだ。報告書中の写真や図を見る限り北堀新田前2・3号墓を古墳と断定するのは疑問だと感じる。そうすると児玉地域で明らかに古墳と言えるような墳墓は鷺山古墳が最初となるのかもしれない。県内の他の地域に先行する明確な古墳があったのか気になるところだ。 埼玉県内の鷺山古墳以前の古墳?分布図参考:本庄市の遺跡と出土文化財(本庄市教育委員会)本庄市の古墳(本庄市)見えてきた!!古墳時代の幕開け 東松山市反町遺跡を中心に(埼玉県埋蔵文化財調査事業団)北堀新田前遺跡2(A2・A3地点)・北堀新田遺跡4(A2・B地点)・久下東遺跡8(G3地点) (PDF:93.7MB)にほんブログ村
2016.07.02
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