2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
2012
全4件 (4件中 1-4件目)
1
猫の日記。 『先日、散歩していたら妙な所へ行った。 通り抜け出来そうな庭の片方を、えらく豪勢なフェンスで止めてあった。 中に犬がいた。 私は犬を沢山見たわけでは無いし、犬品評眼を所持して居るともいえない若輩猫なので、 「とりあえず、かなりデカくて割と黒い犬」と区分した。 一年ほど前に独り立ちする際に、母に、 百八つほど並べられた「猫の心得」の中に、たしか 「犬には近寄るべからず」とか「犬は塀の上から眺めるべし」たら「からかうのも面白いが調子に乗るべからず」だか、 犬についての教訓が百ほどあった気がするが 私には、犬とは、なんとなく剣呑な生き物であるらしいとの印象があるだけであった。 概して子は母の言葉は聞いていないものだ。 とりあえず剣呑なものからは遠ざかるべし。とは残り八つのうちの教訓か、 逃げてしまおうと元来た道を帰ろうとしたのだが、よく考えると、これは犬ではない。 「犬が向こうに居る柵」である。 柵は襲っ来ん。 私は柵の観察をして見識を広めるのであり、犬を見るのではない。 …問題ない。 まず、柵の強度を調べねばならぬが、それは向こうの犬君がやって見せてくれた。 鼻面で押して来たのである。 多分犬種でも巨大種に入るであろう犬君が押してもびくともしない柵。 結論、頑丈。 次は柵の質である。 これは犬君には任せられぬので、私が直接前足の美しき肉球で触れてみる。 冷たい。 結論、何だか知らないが金属らしい。 …ここまでくると自己を偽るのも限界である。 そう、私は犬を観察したいのである。 幸い犬君は飛び掛かったり、吠え付いたり、犬らしき行動をせず、何やら鼻声を出しながら尾を盛んに振っているのみだ。四つ足も全て地面に付けている。 向こうも私を観察しているのやもしれぬ。 それならば猫君子の威厳のためにも、私は犬を観察せねばならぬ。 母の教えには(多分)背く事になるが、その母は犬には合わずに車に出くわして彼岸に逝ってしまわれた。母様が万能でないなら母様の教えも万能ではないのだ。 犬を観察しよう。 既にしてしまっている行為の理論武装もした。完璧だ。 こうして私が悦に入っている間も、犬君は態度を変えずただ尾だけが忙しい。 体や頭は動かぬ。喋らぬ。 これではあまり柵と変わらぬ。 そこで私は犬君の鼻ずらを「ぴとぴと」と触ってみた。 かなりの勇気が必要だったが、柵君が後押ししてくれる。 私が犬君の鼻を触ると、なんと驚いた事に犬君は『ぴすぴすぴす』と鼻を鳴らし、尾を更に振り回しはじめた。 …これは面白い。 しかも、とりあえず怒っている様にもみえない。 どちらかと言うと喜んでいる様な感さえある。 鼻面を触られて喜ぶというのは私の理解を超えている。しかし超えているというのなら、そもそも犬君達全般の行動は猫族の理解の外である。 猫族は不機嫌な時に尾を振り、機嫌のよい時は真っ直ぐに天を刺す。 犬族は全く逆である。逆であるばかりか、巻き尾というけったいな尾を持つ犬君までいる。上を向いて反っているのをみると、あれは常に不機嫌なのか?しかし揺れているのならば上機嫌なのか? 幸いにしてこの眼前の犬君は尾が巻いていないのでこの問題は棚上げにした。 私が触ると犬君はその場で回りもする。 触る、回る。触る、回る。 これは楽しい。 私は夢中になってきて、犬君の大きさはどこへやら、その鼻面しか見えぬ。 終いには後足で立って、片手を柵にかけ、片手を肘まで入れて犬君の鼻を押した。 勿論爪は立てん。 犬君が好意的らしいのもあるが、爪で挨拶してしまえば犬君の好意的態度も豹変して、今は見えぬ牙での挨拶を頂くかもしれぬ。 まあ、元より私にも犬君への敵意は無いのだし、何にでも爪をかけた幼少時代も卒業している。』 (日記はここで中断された。 何故ならいつもの婦人が残飯をくれに出てきたから。 早く行かねば青屋根のトラ縞が食ってしまう。 野良と文筆は両立せん。)
2007.03.05
犬の日記 『今日、猫の友達が出来た。 猫君は僕の小屋の前の、金のフェンスまで来て、 手をフェンスの中に入れて、 僕の鼻をぴとぴと触ったりした。 昔、僕が京都で下宿していた時、下宿先の猫さんと網戸越しに同じようにしたり、 僕が口の間で猫さんを転がしてあげたりして、 よく遊んだのだけれど、 こちらに来てからは、どうも皆、忙しいのかなんなのか 僕が遊ぼうとしても体の毛(特に尻尾)を膨らませて 「シャーッ!」 と言うなり走って行ってしまったり、 木の上に登って行ってしまったりする猫さんばかりだった。 もしかすると、木登りをして遊ぼうと誘ってくれているのかとも思い、 木に足をかけてみたりもしたのだけれど 僕の足では木登りは出来なかったので、仕方なく廻りを周って 「降りて来て遊ぼう」 と誘いなおしたが 木登り以外の遊びは嫌なのか、猫さんは降りて来てくれないのだ。 それが、今日の猫君は地面で居てくれたし、 後足で立ち上がってフェンスから顔まで出してくれた。 僕はえらく嬉しかったので、久しぶりに「遊び吠え(高い声でクワンとひと声鳴くのだ)」もして、 鼻で猫君の手にぴとぴと触り返して、ついでに舐めてみたりもした。 フェンスがあるので、得意の「転がし」はしてあげられなかった。 途中、猫君が帰ろうとしたのだけれど、 僕は寂しくてまた「遊び吠え」をしてみたら、猫君は戻って来てくれた。 ぴとぴと遊びしか出来なかったけれど、猫君は膨らんだり変な声を出したりしないで、 かなり長い間居てくれた。 友達に飢えていた僕は (僕には犬の友人は今のところこちらにはいない。 僕と同じ模様の犬おばあさんとその息子が散歩しているが、おばあさんは連れないし、息子は乱暴ですぐに吠えてくる。 小さくて変な高い声でウルサくわめく、犬の臭いのする毛玉の様な生き物にはよく出会うが、アレはなんだろう? おもちゃかヌイグルミの類いだろうか? 訓練所時代の友人が懐かしい) フェンスから見える範囲で、僕の自慢の小屋や、いつも昼寝したりする窓際の布団。 あと、この前新調してもらったばかりの赤いボールも、 全部猫君に見せた。 猫君は小屋やボールは気に入らなかったみたいだが、 窓際の布団が敷かれた僕のスペースには興味が出たのか、 フェンス際を移動して見に来てくれた。 そこで僕がこの場所に居ると、家族も見えるし番犬の仕事にも良いし、暖かい上に体、特に肘が痛くなったり禿げたりしないという素晴らしさを説明した。 猫君がどう感じたのかは分からない(猫さんたちは大概無言だし、尻尾も振ったりしないので、考えが分かり辛いのだ)が、 長くそれを見ていたのを考えると、感心してくれていたのかもしれない。 まだまだ話したり遊んだりしたかったのだけれど、 その時に窓際で様子を見て居た僕の飼い主の小さい姉さん(奈良に帰ってわかったのだが、僕の姉さんは、その上に姉さんがいるのだ。ややこしい)に猫君が気付いてしまった。 姉さんが「やぁ」と挨拶したんだけれど、猫君は逃げて行ってしまった。 きっと彼は人間があまり好きではなかったんだろう。 猫さん達は無口だけれど、人間はいつも何か話しているし、そもそも毛が生えていないし、僕らの様に色も模様もなくて肌色一色だし… まぁ気持ちは分からないでもない。 また、家族が誰も居ない時に来てくれたら、 僕は通れないフェンスの隙間を教えてあげて、「転がし」てあげたり、ボール遊びにも誘ってみようと思う』 →次回、猫の日記に続く
2007.03.04
温泉卵が好きです。 固ゆでは口が詰まる、 半熟は美味しいけど食べるのが難しい。 でも、 『はっ!いきなり食べたい!』 って時に(笑) スーパーに買いに行くのもめんどくさい… ってかスーパー開いてる時間?(笑) そもそも売ってるかも微妙。 なので、ワタクシは自宅で温泉卵を作る方法を開発!(爆) もちろん、売ってる『温泉卵つくり機』じゃないです。 壱・卵を用意して『殻』を綺麗に洗っておく(重要) 弐・炊飯器で保温されている家族の飯の中に、その卵を埋める。 (ちゃんと炊飯器の真ん中に、飯の固りの真ん中に埋めましょう。) 参・炊飯器の種類や、飯量で多少変わりますが、約30分~40分で掘り出すと、『温泉卵』GET! 簡単で、素敵に傍迷惑です。 (家族が驚く) (驚く以前に、卵破壊、炊飯器中卵かけご飯…卵殻付き) (仕掛けた本人が忘れて、固ゆで状態にて、発見される) こころの広い家族をお持ちの方は是非お試しを! 追記 難点は一人暮し用炊飯器なんかや「うちは保温しない」所では出来ない事なんですが、 そういう場合は 『お湯ポットの保温中を狙う』 (再沸騰されたらただの固ゆでに…) 『熱湯を魔法瓶に入れて、その中に入れる』 (そもそも卵が入る口径の魔法瓶がなかなかない) などなど、根性で頑張ってみましょう。 要するにそれなりの暖かさが一定時間保てる所…があればOK!
2007.03.03
自慢じゃないが、とむむんは色々当選します(笑) 『懸賞生活』が出来るかもねってぐらいです。 (あ、でもあんまり実用的なものには当たらないか…) 当たりやすい秘訣みたいなのもあるんですが…ないしょ。 (小口懸賞のみの秘訣、車とか旅行は無理・笑) 『ゲド戦記』を観た時にパンフに付いてたアンケート葉書 (そんなもん忘れてた) を返送したのが当たりました~! と、東宝さんから封書がきました。 昔ならテレカ、今ならクオカードが図書カードかな? と見ると… クオカード。 何故か『ハウルの動く城』の。 なんか間違ってるよ東宝君。 なんで『ゲド』の賞品が『ハウル』かね? 監督だって違うだろ! ジブリだって親子だって 違うもんは違うだろっ!(怒) ケイン・コスギのファンに ショー・コスギ送ってもアカンやろ!? (我ながら素敵なたとえだ) まぁ…500円には変わりないので仕方ないかぁ。 なんだか、納得出来ない今日でした。
2007.03.02
全4件 (4件中 1-4件目)
1