猫間屋【楽天広場出張所】
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ジョナサン・キャロル(写真) …を、最近また読んでおります。 代表作で、デビュー作の、 一番人気(らしい)『死者の書』は私的には 「book OFFに行ってしまえ!」 な本でしたが(蛇足・この本を、同じくbook OFF行き本が大量な恩田陸が絶賛している…という面白い符合もあったり) 同じ著者とは気付かずに『ずっとお城で暮らしてる』なる本を読んで… すんご~く良かったので(笑) ちなみに『死者…』はデビュー作。『ずっと…』は最新?ってか最終作?(勝手に故人にしてるかも・笑)なので、初作と最終作を比べるのも酷いかな? …て事で、間の作品もチェックしてみよ~!な、ワケです。 (基本、ホラー入りミステリ?なんで、読みやすいですね「文学っ!」な本…漱石先生とか…に疲れた時の息抜きに素敵♪) さて、本題の「色の話」ですが、 同著者の短篇集『パニックの手』で、津原泰水なる方が(ちなみに作家さんぽいんですが、知りません…アンタ誰!?・笑) 「絶望は何色だろうと考えた~…」 なる一文がありました。 (ホラー系小説の解説ですから(^_^;) その文の中の『黒』色についてのコメントもありまして、 これは納得! と、妙に感心してしまったのと、 最近、知人でカラーコーディネーターや、類似の資格を目指している方が多いので、 抜粋して記事にする事にしました! 以下、東京創元社『パニックの手』文庫本 津原泰水/解説より (改行はワタクシ) 『絶望は何色だろうと考えたことがある。灰色? たしかに絶望を味わっている視界は色彩感に乏しく、あとで思い返せば灰色としか表現しえない。 しかしその視界は、どこかに安堵を見出そうとしている餓えた視界でもある。 餓えは希望と友達だ。 というより希望があるからこそ人は絶望するのであって、となれば灰色は程遠い。 真っ黒か? 青黒い闇の色か? もっともらしい答だが、私見によればそれはむしろ決心の色だ。 盲信と疾走の色と言ってもいい。 でなくてはなんで芸術を志す若者たちがああも上から下まで真っ黒いのか、説明がつかない 自分なりの答が得られたと感じたのは、まさにクリムトの複製を眺めていた時だ。 金色。 視界を塗り込めて無抵抗を強いる、硬く不透明な輝きこそ絶望にふさわしい。 現実から締め出された瞬間の、ドアの色に。』 一応ワタクシも絵やら色やらを専攻した人間なので、 絶望は灰色だろう、とか、かと言って、クリムトの金色ってのも違うなぁ~…と、迷うとこなんですが、 「真っ黒は決心の色」 には賛成ですね(笑) 意外と、市販製品?の「黒」…まぁいわゆる「真っ黒」って、まだまだ透明度がある。 逆に、「白」の方が案外「濁り」を感じたりして…。 私の私見は『絶望の色は真っ白!』かも? でもそうなると「ウェディングドレスは絶望の色かいっ!」っつう面白い事に(笑) まぁ、真偽は不明でも、あれって「貴方色に染めて下さいv」らしいですよね? ぶっちゃけ、「染めて」→「自分色は無い」→「何色でも好きにして~」→「どうでも良いわ」→「絶望」!!? なんだか怖くなってきたので(笑)今日の記事はここでオシマイ!!
2007.09.06