スコシフシギな世界-藤子・F・不二雄ブログ

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2013.12.02
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F先生ですが、その道のりは
決して楽なものではありませんでした・・・

それでは、前回の続きです。


■ F先生は富山県の高岡で生まれ育ちました

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 藤本弘 富山 高岡 家族

F先生が生まれたのは80年前の
昭和8年12月1日です。
「先生、お誕生日おめでとうございます!!」


■ クラスメートの方も登場

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 藤本弘 同級生 加藤日出夫

小学生の時、隣の席だったという
同級生の方がF先生のことを話してくれました。
病弱だったF先生は、小5の頃
長期休学していたそうです。

このことは、初めて知りました。
外見はひ弱そうで、運動も苦手だったそうです。


■ 空想が僕の救いだった

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 藤本弘 空想が僕の救いだった

学校では居場所がなく、得意なものもない。
そんな少年にとっては、「空想」は
楽しみであり、夢であり、希望であったのではないでしょうか。


■ A先生がくる!!

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 転校生 安孫子素雄

そんなF先生の前に、藤子不二雄A先生こと
安孫子素雄少年が、転向してくるのでした。

お互い絵を描くという共通点から、すぐに意気投合し
皆さんご存知の通り、2人はその後
「藤子不二雄」となるのでした。
まさに、運命の出会いです。


■ 漫画家になるのは運命だった

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 藤子不二雄A 運命的

【 運命的に漫画家になるべくして
  生まれてきた人だと思うんですよね 】
by 藤子不二雄A先生

F先生は「運命」で漫画家になり
A先生は、F先生に導かれ「宿命」で
まんが道をゆく人生になったのではないでしょうか。


■ 「オバQ」の視聴率は40%に迫る勢い

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル オバケのQ太郎 白黒アニメ

上京から10年。
今や伝説となった「トキワ荘」で、漫画家生活を送っていると
A先生との合作『オバケのQ太郎』が大ヒット。
さらにアニメ化となり「藤子不二雄」の名が
日本中に知れ渡り社会現象となります。


■ 映画「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督も影響を受ける

ALWAYS 三丁目の夕日 トキワ荘 監督 山崎貴 ドラえもんの影響


■ 映画の中のシーンもドラえもんから影響が

ALWAYS 三丁目の夕日 監督 山崎貴 ドラえもん 日常と空想がつながってる世界

【 一作目(映画"ALWAYS")の時には
  子供たちが空想科学小説読んでると
  世界がそういう世界に広くなってしまったりとか
  なんか日常と空想がつながってる世界みたいな感じというのは
  自分の中にすごく重要なモノとしてあって
  それは「ドラえもん」だったり →→  】 


■ 未来を信じられる気持ち

ALWAYS 三丁目の夕日 監督 山崎貴 ドラえもん エネルギー 幸せな気持ち 未来

【 →→ あの世界観が持っていた、エネルギーや幸せな気持ちや
  未来を信じられる気持ちや「いいもの」ですね。
  負ではないもの、プラスのもの、エネルギーを僕らは
  受け取ってるはずだし、それを自分たちのものにしておかないで
  いろんな人たちに、できるだけ投げかけていかなきゃいけないなと思いますね 】
by 山崎監督


■ 「オバQブーム」後の苦難
  ※画像は再現ドラマです
藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 藤本宏 オバQブーム

【 オバQブームが一段落しました後
  「パーマン」「ウメ星デンカ」「21エモン」と
  似たようなギャグ路線をずっとやってたんですけど、やっぱり
  しりつぼみになってまいりまして、なんか壁にぶち当たったようになって
  こちらの自信もなくなり、非常に行き詰っていたことがありました 】
by F先生  昭和59年の講演より

ここで不幸だったのは、「パーマン」や「21エモン」も大傑作なのに
オバQが起こした「日本全国大ブーム」と常に比較され
F先生に重圧がかかっていたことです。

スポーツで言えば日本新記録を出した後に
「それじゃあ、次はその記録の上を」と期待するようなものです。
それは、酷というものでしょう・・・
「売れすぎ」や「大ヒット」が巻き起こした不幸ですね・・・


■ 編集長宛の手紙

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 少年サンデー 編集長 高柳義也

児童漫画の行き詰まりを感じたF先生は、重い内容の手紙を
「少年サンデー」の高柳編集長(当時)に送ります。

【 先日は失礼しました 】
という文章で始まる手紙でした。

【 こうなるまでには、私なりに努力はしてきたつもりです。
  精一杯背伸びもしてきました。しかし、私にも
  児童マンガのあり方については信念めいた物があり
  これ以上はどうにも動かしがたい部分が残ります 】


■ F先生の苦渋の決断

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル 少年サンデー 編集長 高柳義也 手紙

【 残された道はただ一つ、少年サンデーの執筆陣から
  はずしていただく他なさそうです 】

この手紙を読んだ編集長は衝撃を受けます。


日本初の少年漫画雑誌「少年サンデー」で
初の連載「海の王子」を受け持ち、自分が育った雑誌で
愛着もあり、恩もある雑誌から、F先生は悩み苦しみながら
自ら「執筆陣から降りること」を決意したのでした。

周りから「こうしたらいい」というアイデアが出されても
F先生自身が楽しめなければ、描くことはできないのです。
それが、手紙にある「信念」に含まれているのでしょう。


■ 一人の男がF先生の前にやってくる・・・

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル ビッグコミック 創刊者 小西湧之助

そんな苦難を抱えていたF先生のもとへ
一人の編集者がやってくるのでした。
彼は『F先生の才能』を見抜いていました。


■ 漫画誌「ビッグコミック」の創刊者は語る

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル ビッグコミック 小西湧之助 依頼

小学館から、大人向けの新しい雑誌が
創刊されることになり、小西さんはF先生に
大人向けの作品を根気よく依頼したのでした。
F先生は、最初は断っていたそうです。

【 「何を描いてくれ」じゃなくて「描きたいもの描いてよ」って
  「自分の年で描けるものを描いてよって」それだけです 】
by 小西湧之助さん

■ 「ミノタウロスの皿」の誕生!!

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル SF短編 ミノタウロスの皿 ビッグコミック

【 見たらゾクってしてきた。想像している以上にいわゆる価値観の差を
  つきつけてくる怖さを感じましたよね。それが「ミノタウロスの皿」でした。
  すぐもう彼に「すごいよこれ」って電話しました 】
by 小西湧之助さん

ずっと児童漫画一筋で描いてきた後に
初の「大人向け短編」の依頼を受けて
出来上がった第1作が超最高傑作短編『ミノタウロスの皿』でした。

私はデータとして「初の大人向け短編」ということは
知ってはいましたが、こうして証言を聞くと
もう、どのように驚いていいのか分かりません。
F先生・・・天才です・・・


※ 4年前に取り上げています。
よろしければ、 SF短編『ミノタウロスの皿』の日記 をどうぞ~


■ 今後もSF短編を依頼されることに

藤子・F・不二雄 プロフェッショナル SF短編

【 原稿渡した夜、小西さんから電話が入りまして
  とってもよかったから似たようなものを2、3本描いてもらうと
  自分でも気づかなかった可能性を1つ切り拓いてもらったということ
  これはほんと嬉しかったです 】
by F先生  昭和59年の講演より

SF短編は、F先生の天才的な素晴らしい才能から
生まれたものですが、小西湧之助さんとの
出会いがなければ、一生描くことはなかったかもしれません。

やはり、人とのつながりは大切なんだなと
改めて分かるエピソードでした。

小西さんより評価をいただいたF先生は、心が充実し
やがて、大きな転機を迎えるのでした。
そうです・・・『ドラえもん』の誕生です





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Last updated  2013.12.09 07:40:29
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