2016年09月20日
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カテゴリ: 昆虫・動物
舘野鴻さんの絵本「しでむし」を3年前くらいに知って、あまりの細かく繊細な描写に衝撃をうけた。
その後、「ぎふちょう」が発売され、これもまた美しい絵本で(絵本というより図鑑に近い)、
新作を楽しみにしていた所、何と新作は自分の好きなハンミョウの種類の「つちはんみょう」でした。
この「つちはんみょう」はファーブル昆虫記にも出て来る珍しい生態をしている昆虫です。
山道の道案内をする事で有名な美しい「ハンミョウ」とは育ち方がまったく違います。



土の中に4000個もの卵を産み、孵化すると幼虫は一斉に地上に出てハナバチの巣穴の回りに集まる。
成虫になったハナバチが巣穴から出て来るとツチハンミョウの幼虫は
一斉に地上に出て来たばかりのハナバチの身体に群がって取り憑く。
多くの幼虫は振り落とされたりしながら死んでいくのですが、何匹か強い幼虫だけが

ハナバチの巣穴に2匹以上のつちはんみょうの幼虫がいると殺し合い一番強い個体だけがハナバチの
巣穴に残り孵化したハナバチの幼虫を食べて育っていくそうです。

子供の頃に昆虫好きならファーブル昆虫記のつちはんみょうの所は印象に強く残ってると思う。
ファーブル昆虫記は大好きだったので子供の頃、何度も何度も読んで挿絵をずっと観てたりしてました。

舘野鴻さんの最初に買った「シデムシ」も不思議と言うかミステリアスな昆虫です。
昆虫から爬虫類、哺乳類の死体があればそこにいる事から「死出虫」と漢字で書かれる事もある。
映画「フェノミナ」の中で人の死体にのみ卵を産みつけると言われるハエが出て来ますが、
近い不気味さも感じる。

舘野鴻さんの書いたこの「つちはんみょう」は孵化したばかりの幼虫たちのロードムービー的な
物語として書かれています。
4000匹の幼虫が紆余曲折ありながらハナバチの卵に寄生するまでの物語。

ちょっと感動してしまうストーリーになっています^^;

山の中でツチハンミョウに出会った事はほとんどなかったけど、触ると毒のある汁を出すそうなので
手づかみはしない方がいいみたいです。
あの綺麗なハンミョウならアミで捕まえて手で掴んでましたが・・・。
顎で挟まれた強烈に痛いですが^^;


今年もいろいろ買ったけど、この「つちはんみょう」が一番でした^^




かなり前に買った図鑑に載ってたツチハンミョウの生態


オスは触覚の途中にハート型の突起がある。
これを使って求愛行動をするとか・・・。
その求愛行動をしてる写真が掲載されてる図鑑を探してるけど・・・ 観てみたい。





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最終更新日  2019年06月15日 07時59分26秒
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