全58件 (58件中 1-50件目)
イギリスのプログレッシブ・ロック『The Moody Blues』が1970年に発売した日本盤シングル。この曲は1969年11月発売の5枚目のアルバム「To Our Children's Children's Children」に収録されています。この日本でのシングルカットは次のアルバム6th「A Question Of Balance」発売後でした。A面「Candle Of Life』(キャンドル・オブ・ライフ)メンバー構成Justin Hayward – Vocals, Acoustic guitarJohn Lodge – Vocals, BassMike Pinder – Mellotron, Piano, Backing vocalsRay Thomas – Backing vocalsGraeme Edge – Drums,Percussionアルバム「To Our Children's Children's Children」の中で、単体でよくこの曲だけ聴いてた。美しいアレンジ、イントロなんて何百回も聞いてるのに今だに鳥肌になる。イントロのフレーズは間奏にも何度か登場しますが、このフレーズがこの曲を人の印象に残す要因の一つだと思う。歌メロも美しいのは当然ですが、このイントロのフレーズがアウトロで展開するのもたまらない。アルバムでは次の曲「Sun Is Still Shining」に繋がっていきます。不思議な世界に一気に引き込むインド民族音楽風なメロトロンとシタールとAギターの響き。この2曲の流れは最近、特にお気に入りです。B面「Question」メンバー構成Justin Hayward –Vocals,12-string acoustic guitarJohn Lodge - BassMike Pinder – Mellotron, Backing vocalsRay Thomas – Tambourine, Backing vocalsGraeme Edge – Drums, Percussionアメリカ、イギリスではこのシングルはA面、B面が逆で「Question」がA面です。まあ、それで普通だと思う。ニューアルバムからのシングルカット第一弾なのに日本は前のアルバムからのB面曲をメイン曲にしている。イントロから曲の前半は激しく16ビートで12弦ギターをかき鳴らしまくりのフォークロックなめちゃくちゃカッコ良いパートです。The Moody Bluesはプログレバンドですが、他のプログレバンドよりも音楽の幅が特に広いように最近感じるようになった。異常だとも思えるほどに美しい曲は数え切れないほどあるし、飽きる事なく聴ける曲が多い。日本では一般的に浸透しなかったのが残念。海外ではかなり売れてたけど。
2024年02月28日
イギリスのプログレッシブ・ロック「The Moody Blues」の1970年6月発売の日本盤シングル。日本以外の国では「Candle Of Life」はB面で「Question」がA面です。バンド構成Justin Hayward – 12-string acoustic Guitar, Lead vocalsJohn Lodge – Bass, backing vocalsMike Pinder – Mellotron, backing vocalsRay Thomas – Tambourine, backing vocalsGraeme Edge – Drums, percussionA面「Candle Of Life」この曲は5枚目のアルバム「To Our Children's Children's Children」のB面4曲目に収録されている曲のシングルカット。(5枚目のアルバムは1969年発売)アルバムの中でもこの曲は特に好きで20代の頃によく聴いてた曲です。この曲のストリングスアレンジを聴いていると瀬尾一三さんって「The Moody Blues」の影響をかなり受けてるのじゃないかと思う。他の「The Moody Blues」のアレンジでもそう思うフレーズがよく出てくる。アルバムでは次の曲「Sun Is Still Shining」に繋がってるのですが、ここの流れはいつも鳥肌です。このアルバム自体、通して聴くことは比較的少なかったアルバムだけど、部分、部分で好きな所が山ほどある。B面「Question」6枚目のアルバム「A Question Of Balance」の1曲目に収録されてる人気曲。イントロから凄いインパクトです。アコーステックギターを16ビートで搔き鳴らす!アルバムも大ヒット、このシングルもイギリスでは2位に、オランダでは1位になった。そして1988年にはロンドン交響楽団とのコラボで再びレコーディングされました。なぜか日本で「The Moody Blues」はあまり人気がないような気がするけど、プロモーションのしかたがダメだったのだろうか。日本人受けするバンドだと思うんだけど。マニアックなロックファン、プログレファンは必ずと言っていいほど聴くバンドじゃないかな。2024年になる瞬間,今年は高田渡さんの映画をDVDで観てた。高田渡さんの事を書こうかと思ったけど、長くなりそうなのでまた今度にしようと思い、その前に20時頃からThe Moody Bluesのアルバムを立て続けに3枚聴いてたのでその中からの書く事に。アルバムもシングルもまだ書いていないものが多い。高田渡さんはまだ一度も書いてないかもしれない。映画「タカダワタル的」はかなりおすすめな映画です。ドキュメント映画ですが、気づけば物語のように観てる不思議な映画。三上寛さんやみなみらんぼうさん、坂庭しょうごさんや松田幸一さんの事は何度も書いてるのに高田渡さんの事はなぜか書いてなかった。
2024年01月01日
イギリスのプログレ「キャメル」の1981年発売の8枚目のアルバム。このアルバムをキャメルのナンバー1アルバムだと言う人も少なくない。自分は、このアルバムが一番じゃないけど、キャメルの中でベスト3に入るほど好きなアルバム。このアルバムのコンセプトは日本人の小野田寛郎さんの人生です。小野田さんと言えば第二次世界大戦終戦から29年後にフィリピンのルバング島から帰国した兵士です。キャメルは小野田さんの人生に感銘を受けテーマにしてこのアルバムを制作。「Mr.Oの帰還」の「O」は小野田さんのOです。事実を軸に作り上げたストーリーなので忠実に事実通りに作られてるわけではありません。2年前にフランスで映画「ONODA 一万夜を越えて」が製作されました。少しでも興味ある人は是非!観てほしい映画。そしてこのアルバムは高音質だと言う事でも売り出しています。LPの帯に「抜群の音質! オーディオマニアにおすすめ出来る数少ないロックアルバム!」とまで書いています。当時の自分はそんなに大したシステムでレコードを聴いてたわけではないけど、針を落としてすぐに音が良い!と感じました。歌詞ももちろんありますが、ストーリーをインストで表現してる部分が多くを占めています。(見開きWジャケット、帯は半透明)A面1曲目「City Life」 邦題「街での生活」2曲目「Nude」 邦題「ヌードのテーマ」3曲目「Drafted」 邦題「徴兵の時」4曲目「Docks」 邦題「埠頭にて」5曲目「Beached」 邦題「島への上陸」6曲目「Landscapes」 邦題「島の風景」B面1曲目「Changing Places」 邦題「果てなき逃亡」2曲目「Pomp And Circumstance」 邦題「心の聖域」3曲目「Please Come Home」 邦題「プリーズ・カム・ホーム」4曲目「Reflections」 邦題「巡る思い」5曲目「Captured」 邦題「保護」6曲目「The Homecoming」 邦題「帰還」7曲目「Lies」 邦題「偽り」8曲目「The Last Farewell: The Birthday Cake」 邦題「永遠の別れ・バースデイ・ケーキ」9曲目「The Last Farewell: Nude's Return」 邦題「永遠の別れ・新しい旅立ち」このアルバムは2009年リマスタのSHM-CDが発売されています。アナログ盤と聴き比べてみたら…と思い両方交互に再生してみた。自分はやはりアナログ盤の音の方が好きな音です。A面ラストの「島の風景」は何度聴いても涙が出そうになる。インスト曲なのですが、終わる事のない孤独と使命感と恐怖のストレスの中、島の美しい風景にほんのひと時だけ心が安らいだのかと思うと胸が熱くなる。その前のA面5曲目「Beached」邦題「島への上陸」の威圧感と信念みたいな物が感じられて人間の強さ、そして正反対の愚かさも感じてしまう。B面1曲目「Changing Places」 邦題「果てなき逃亡」は南国の豊かさの中を走り抜けてるような疾走感を感じながら見た事のはずの景色が浮かんでくる。A面3曲目「Drafted」邦題「徴兵の時」は胸が締め付けられそうな悲しく美しい曲。歌詞カードにはストーリーも書かれている(事実とは違うフィクションですが、真実は語ってる)B面2曲目「Pomp And Circumstance」邦題「心の聖域」も美しい曲です。次第にスネアの行進ドラムが美しさを歪めていく。最後の銃声は毎回ドキッとする。3曲目「Please Come Home」は家族からの想いの歌。この曲も美しい曲です。温かさも感じて泣けそうになる。5曲目「Captured」邦題「保護」は激しい心の揺れを感じる不安感を煽るような曲です。アルバム全体がドラマチックで何度聴いてもぐいぐい引き込まれる。6曲目「The Homecoming」邦題「帰還」は遠くで聞こえる歓声と迎え入れる鼓笛隊の音。心が寒くなるような熱狂を感じる。7曲目「Lies」邦題「偽り」は、ややDARKなブルージーな曲です。平和ボケしてしまった穏やかな世界に偽りを感じる主人公。ラスト2曲は何も完結してはいない事を感じさせる。このアルバム、アナログ盤とSHM-CDで2回続けて前編聴いた。キャメル自体、最近まったく聴いてなかったので順番に聴いていこうかと思う。今日、聴いてなかったら一生、聴かないままに終わったかも知れない。(アナログ盤の見開き中)(アナログ盤、裏ジャケ)
2023年10月11日
イギリスのプログレ「ルネッサンス Renaissance」の3枚目のアルバム。1969年にデビューして、このアルバムが発売された1972年にまでの3年間ですでにメンバーチェンジが何度もあった。この時のバンド構成Annie Haslam - Lead vocals, PercussionRob Hendry - Electric and Acoustic guitars, Mandolin, Backing vocalsJohn Tout - Acoustic and Electric keyboards, Backing vocalsJon Camp - Bass, Lead vocals (Track 2), backing vocalsTerence Sullivan - Drums, PercussionこのLPは1977年に帯を変えて再発した時のもので、品番もEOPからEMSに変えて値段も2200円から2500円に上がった。オリジナル帯の商品はかなり前に廃盤になっていました。ユーロロックやブリティッシュロックのLPは10代の頃から集め始めてた。「ルネッサンス」のアルバムもよく聴いてた。このアルバムも思い出深いアルバム。ヒプノシスが製作したジャケットも最高です。2001年に発売された日本盤の紙ジャケCDは、オリジナルLPの紙質とほぼ同じで再現クオリティ高め。A面1曲目「Prologue」(邦題「プロローグ」)2曲目「Kiev」 (邦題「キエフ」)3曲目「Sounds Of The Sea」(邦題「魅惑の海」)B面4曲目「Spare Some Love」(邦題「愛を忘れないで」)5曲目「Bound For Infinity」(邦題「かもめは果てしなく飛んでいく」)6曲目「Rajah Khan」 (邦題「ラジャ・カーン」)1曲目「Prologue」はいきなりショパンの「Etude Op.10 No.12」のパロディのようなピアノ演奏から始まります。小学生の頃から嫌々、ピアノを習わされてたのでピアノ曲はよく聴かされたし、好きで聴いてもいた。また、このショパンの曲をパロッたようなイントロ部分が最高なんです。この曲は歌は全てスキャットです。このスキャットが気持ち良すぎて何度も聴いてた。ラテンリズムになりパートも最高で、そこのピアノソロは絶品です。2曲目「Kiev」この曲がまた美しくて最高です。そして悲しく寒い曲。一般的に思われているプログレとは違うと思う。歌詞も悲しくドラマチックです。このアルバムのリードトラックは4曲目「Spare Some Love」でしたが、自分はこの「Kiev」がたまらなく好きだった。メイン曲にしても良いと思えるほど感動する。3曲目「Sounds Of The Sea」この曲の美しさにも聴くたびに鳥肌。アニーハズラムの突き抜けるソプラノと波に漂うような穏やかで柔らかい歌唱に酔いしれる曲。海鳥の鳴き声のSEが絶妙に曲に絡んでくるのも最高です。4曲目「Spare Some Love」トラッドフォーク色が強いキャッチーな曲。リードトラックで先行シングルカットされた曲。(シングルのB面は「Prologue」)5曲目「Bound For Infinity」ピアノのフレーズが全て美しい。このアルバムのピアノのフレーズは何もかも美しいのですが。特にこの曲のピアノのフレーズが好きです。ロック寄りのプログレの音を求めると、頼りないのかも知れないけど、ハマってしまうとどっぷり深みにはまるアルバムです。6曲目「Rajah Khan」 アラビア音階、イスラムの旋律を使った民族音楽系の不思議な世界観の曲。この曲はスキャットのみですが、人の声の魅力を再確認するような曲。この曲にもクラシックの有名な曲をパロッたようなフレーズが出てきますが、まだそれが凄く効果的で引き込まれる。(Wジャケット見開きの中もLPを再現しています。紙ジャケCD)LP裏ジャケ
2023年10月07日
イギリスのプログレッシブ・ロック『The Moody Blues』の5枚目のアルバム。ムーディ・ブルースは昔から好きなバンドでこれまでに何度か書いていると思う。2nd「Days Of Future Passed」〜10th「Long Distance Voyager」までのアルバムは10代後半の頃から好きでよく聴いてました。このアルバムはその中ではあまり通して聴かなかったアルバムかも知れない。中でも最近では10th「ボイジャー~天海冥 -Long Distance Voyager」が一番のお気に入りアルバムです。A面1曲目「Higher And Higher」2曲目「Eyes Of A Child I」(邦題「子どもの眼 1」)3曲目「Floating」4曲目「Eyes Of A Child II」(邦題「子どもの眼 2」)5曲目「I Never Thought I'd Live To Be A Hundred」(邦題「100年のいのち」)6曲目「Beyond」B面1曲目「Out And In」2曲目「Gypsy」3曲目「Eternity Road」(邦題「限りなき道」)4曲目「Candle Of Life」5曲目「Sun Is Still Shining」(邦題「太陽は輝きつづける」)6曲目「I Never Thought I'd Live To Be A Million」(邦題「10000000年のいのち」)7曲目「Watching And Waiting」このアルバムからのシングルカット(リードトラック)はB面ラスト「Watching And Waiting」でした。売れなかった曲ですが、この曲の柔らかさや繊細さが凄く好きです。このアルバム自体、他のアルバムと比べたらゆったり落ち着いたアルバムって印象です。単体では好きな曲が多いアルバム。地味な存在だけどB面5曲目「Sun Is Still Shining」なんて一度久しぶりに聴くとしばらく耳から離れなくなるほど脳と心に刻み込まれる曲。この曲はZepにも影響を与えてるんじゃないかと思う曲です。「♪まだ現世で戯れているがいい この地球にずっと残っているがいい…」B面2曲目「Gypsy」も凄く好きな曲。サバスにもユーライアヒープにも「Gypsy」という超名曲があります!それにも負けていないカッコいい曲です。The Moody Bluesはコーラスワークに関してもQUEENやユーライアヒープに多大な影響を与えていると思う。A面3曲目「Floating」は爽やかで懐かしい自分に出会えるような曲で、聴くたびに惹きつけられてる。「♪足に翼をつけた気持ちが どんなものかやっとわかった」A面5曲目「I Never Thought I'd Live To Be A Hundred」はQUEENの「Love of my life」のライブバージョンのアレンジに影響を与えた曲だと思ってる。この曲も小作品で1分ほどの曲ですが、次の曲「Beyond」に繋げる最高のブリッジのような曲。インストの「Beyond」も不思議な曲です。でもハマってしまう曲。B面4曲目「Candle Of Life」も単体でよく聴いてた曲。メロディーの美しさとアレンジの渋さに惹かれる。何よりこの曲の歌詞。 10代後半の自分にはいろいろと刺さるものがあった。この曲は次のアルバム「A Question Of Balance」のリードトラック「Question」のシングルのB麺に再び収録されました。1曲目「Higher And Higher」の冒頭のロケットが発射する音はバンドで作り上げた音。実際のアポロ11号の音を使おうとしてたのですが、自分たちで作った方がアルバムのイメージ通りの音が作れられるからだとか。久しぶりにアナログ盤で聴いたら、このLP盤の盤質の状態も最高でめちゃくちゃ良い音で聴けた。そろそろレコード針を買い換える時期になってきた。ジャケット見開き中。歌詞、訳詞カードはブックサイズになっています。
2023年08月14日
イギリスのロックバンド「Gravy Train」の4枚目のアルバム。このアルバムを最後にバンドは解散。「Gravy Train」の事は2ndアルバム「(A Ballad Of) A Peaceful Man」の事しか書いていなかったような気がする。2ndアルバム「(A Ballad Of) A Peaceful Man」はオーケストラを従え派手にレコーディングされたアルバム。大好きなバンドの一つなんだけど活動期間が短かったのと、リリースしてるレコードが少ないので聴く機会も自然と少なくなってる。A面1曲目「Starbright Starlight」2曲目「Bring my life on back to me」3曲目「Never wanted you」4曲目「Staircase to the day」(邦題「暗黒の世界へ」)B面1曲目「Going for a quick one」(邦題「戦い」)2曲目「The last day」3曲目「Evening of my life」(邦題「人生のたそがれ」)4曲目「Busted in Schenectady」(邦題「破滅」)Vocals, Electric Guitar, Acoustic Guitar – Norman BarretClavinet, Piano, Organ, Electric Piano, Flute, Mellotron – John D. HughesBass – Les WilliamsAcoustic Guitar, Electric Guitar – George LynonシングルカットされたA面1曲目「Starbright Starlight」は歌メロがBLACK SABBATHとそっくりな部分(Aメロ)があったり自分的にはかなり楽しめるすごく好きな曲。2曲目「Bring my life on back to me」はピアノが中心になってる美しいバラード。雑に感じる部分もあるのですが、逆にそれが素直で優しいこの曲には良いように感じる。このアルバム、リアルタイムで聴いてたわけではなく、後に洋楽ロックを聞くようになってから収集しはじめたバンドです。それでも40年ほど前にはアルバムを全て持ってたように思う。4曲目「Staircase to the day」はフルートの音色がインパクトをより強めて印象に残る曲。アルバムタイトル曲でもあり、このアルバムの一番の聴かせどころだとも思う。この曲はサバスよりもイーグルスのダークな曲のようなイメージをずっと持ってる。シンセサイザーにMary Zinovieffをゲストとして迎えています。B面1曲目「Going for a quick one」この曲もイーグルスを思い出すような感じの歌メロ。しかしアレンジはプログレなところが多くてマニアックなロック好きにも楽しめる要素のあるあまり知られずに消えていくのはもったいない曲。2曲目「The last day」もフルートが印象的な曲。ジェスロ・タル並みにこれまでもフルートをフィーチャーしてる曲も多い。この曲でもフルートは大活躍です。4曲目「Busted in Schenectady」(邦題「破滅」)は冒頭のパートはサバスの「Fairies Wear Boots」によく似てるリフと演奏。8分15秒もある曲ですが、展開も多く自分はこの曲がめちゃくちゃ好きでよく聴いてた。Electric Violin にMary Zinovieffを迎え効果的に使われています。この4thアルバム自体10年以上ぶりかも知れない。紙ジャケのリマスター盤CDが発売された時に買って聴いたのが最後のような気がする。
2023年06月04日
イギリスのロックバンド「ジェスロ・タル」の6枚目のアルバム。1973年7月発売。ジェスロ・タルは昔から好きなバンドで何度も書いてるとは思うけど、意外と代表作的なアルバムは書いてなかったような気がする。13th「A」とか11th「Heavy Horses」の事や1st、2ndは書いたような気がする。一時期「A」ってアルバムにかなりハマってた。このアルバムは前作から引き続き、プログレッシブなコンセプトアルバムです。A面に1曲(21分36秒)、B面に1曲(23分30秒)の計2曲収録のアルバム、このアルバムの次の「War Child」からは3分〜5分の通常な尺のロックナンバーに戻った。このジャケット、構図もコントラストも全て好き。ダリオ・アルジェントもひょっとして影響されてるかも。初回特典のポスター。折りたたまれて封入されています。一度も貼ってないので凄くきれいなままだった。せっかくだから、どこかに貼ろうかな。A面1曲目「A Passion Play, part I」I. "Act 1: Ronnie Pilgrim's Funeral — a winter's morning in the cemetery"a. "Lifebeats" (Instrumental)b. "Prelude" (Instrumental)c. "The Silver Cord"d. "Re-Assuring Tune" (Instrumental)II. "Act 2: The Memory Bank — a small but comfortable theatre with a cinema-screen (the next morning)"a. "Memory Bank"b. "Best Friends"c. "Critique Oblique"d. "Forest Dance #1" (Instrumental)III. "Interlude: The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"a. "The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"B面1曲目「A Passion Play, part II」I. "Interlude: The Story of the Hare Who Lost His Spectacles"a. "The Story of the Hare Who Lost His Spectacles" (Anderson, Hammond, Evan)II. "Act 3: The Business Office of G. Oddie & Son (two days later)"a. "Forest Dance #2" (Instrumental)b. "The Foot of Our Stairs"c. "Overseer Overture"III. "Act 4: Magus Perdé's Drawing Room at Midnight"a. "Flight from Lucifer"b. "10:08 to Paddington" (Instrumental)c. "Magus Perdé"d. "Epilogue"ジャケットはW見開きで、裏ジャケはこのバレリーナ。中学生の時に初めて聴いた。訳詞読みながら聞いても意味がよくわからなかった。訳詞も細かくセクションで分けてほしかった。今日はアナログ盤でじっくり聴いてた。やっぱりイイ!子供の頃はインスト部分が多くて退屈な感じもしてたけど、今となればインスト部分にめちゃくちゃ良いフレーズが多いのを感じる。プログレの中でも個性的に思えるのは、やはりフルートのフィーチャーの仕方だろうな。そういえば、まだ家庭ビデオが普及してない頃に難波にあったロック喫茶でジェスロ・タルのライブ映像が2種類観る事ができた。そのうちの一つにこのアルバムからの楽曲が数曲入ってる物があって何度もリクエストしてたのを思い出した。ロック喫茶の名前は「ビートルズ」だったかな。梅田のロック喫茶は「キューピット」ってはっきりわかるけど。こっちは毎週のように通ってたから。もう1軒、心斎橋近辺にもあったと思うけど、完全に名前も間取りも思い出せない。これもレコードの中に封入されてたチラシ。この横にはプロコムハルムと裏にはテン・イヤーズ・アフターの広告のチラシ。
2023年05月23日
フランスのプログレバンド「ATOLL」の4枚目のアルバム。1st「Musiciens magiciens」、2nd「L'Araignée-Mal」、3rd「Tertio」の3枚は日本でもユーロロック好きの中では知られてるアルバムですが、4枚目のこの「Rock Puzzle」からは前の3枚ほどの知名度もないような感じがする。自分は2nd「L'Araignée-Mal(組曲「夢魔」)」よりも3rd「Tertio」が昔から気に入ってて、よく聴いていたのも3rdアルバムです。4th「Rock Puzzle」は1993年にボーナストラックを6曲追加でリマスター、CD化されたのを聴いてから3rdアルバム同等に好きになった。今日は久しぶりにアナログ盤で聴いていた。メンバー構成Vocals – André BalzerVocals, Guitar – Christian Béya Keyboards, Electric Piano – Michel Taillet Bass, Synthesizer [Moog Bass Pedal], Vocals – Jean-Luc ThillotDrums, Percussion – Alain GozzoBacking Vocals – Lisa Deluxe, Stella VanderA面1曲目「L'Age D'or (Dans 8000 Ans)」(ラージュ・ドール)2曲目「L'Ultime Rock」(ルルティム・ロック)3曲目「Kaelka」(カエルカ)4曲目「Smarto Kitschy」(スマルト・キッチー)B面1曲目「Eau (H2O)」(オー)2曲目「Garces De Femmes」(ガルス・ドゥ・ファム)3曲目「La Maison De Men-Taa」(ラ・メゾン・ドゥ・マン・タ)4曲目「Puzzle」(パズル)1曲目の「ラージュ・ドール」のイントロが大好きで何度も聴きたくなる。始まり方がたまらない。1979年になるとシンセサイザーの占める割合が一気に増えてきて曲の幅がさらに広くなってきたようにも感じる。ファンキーなノリが気持ち良い曲です。2曲目「ルルティム・ロック」も凄く好きな曲で、今日久しぶりにアナログ盤を爆音で聴いてギター、ドラム、ベースのカッコ良さにゾクゾクしっぱなしだった。展開の見事さにも鳥肌です。3曲目「カエルカ」は3分弱の短い曲なのですが、この曲、本当に美しくて最高です。カエルカは花の名前のようですが、どんな花なのか謎。「♪カエルカ 山の頂きに咲く美しい花よ カエルカ 造花のように完全なまどろむ花よ」歌詞はこれだけなんだけど。たまらなく美しい曲です。4曲目「スマルト・キッチー」派手でPOPな明るいナンバー。歌詞は何の事なのかいまいちよくわからないのですが…^^;ビバ!とか叫んでるのできっとめでたい曲なのだろう・・・^^:B面1曲目「Eau (H2O)」アコギとボーカルのパートが美しくて好きなのですが、その後の歌詞は何やら少し怖い。ドラマチックな展開ですぐにまた聴きたくなる曲。2曲目「ガルス・ドゥ・ファム」ラテンなノリで激しい目の歌唱が印象的な曲。強い女性たちの事を歌ってる。3曲目「ラ・メゾン・ドゥ・マン・タ」アトールはプログレの中でも比較的、普通に聴きやすい方だと思う。特にこの曲のような美しいパワーバラード風の曲からハマると深みに入っていく。美しいギターソロも凄く良い!4曲目「Puzzle」タイトルナンバーはプログレらしい複雑なアレンジと構成の聞き応え十分なナンバー。リマスター盤出てからCDでばかり聴いてたけど、この曲なんて特にアナログ盤で久しぶりに聴いたら鳥肌止まらなかった。アメリカではアナログ盤の売り上げがCDの売り上げよりも多くなって、再びアナログ盤を普通に聴くようになってきてる。CDや配信では売らずにアナログ盤のみの発売のアルバムも増えて来た。日本でもユニコーンがカセットテープのみで新曲を売ったりと良い傾向にあるように思う。OZZYの新譜もアナログ盤だけかなりいろんな盤のバージョンで発売されてる。友人たちもアナログプレイヤーを再び購入しはじめた。CDのみのボーナストラックの事は次に書こうかと。貴重なJohn Wettonが加入して録音された3曲も収録されています。
2023年03月17日
イギリスのロックバンド「The Moody Blues」の10枚目のアルバム。「The Moody Blues」の事は何度も書いたように思ってたけど数枚のレコードの事しか書いてなかった。このバンドの歴史は古く、1965年にデビュー。最初の3年間のR&B期を経て1967年からはプログレッシブ・ロックの先駆者としてロックを開拓して行ったバンドです。1967年発売の2ndアルバム「Days Of Future Passed」を聴くと驚くと思う。そしてその中に収録されている「サテンの夜(Nights In White Satin)」はプログレファンならバイブルのような存在になっていると言っても過言じゃない作品です。プログレだけじゃなくシンフォニックロックの先駆者でもあります。プログレ期を経てPOPな志向も取り入れ始めた1980年代。その新たな音を作り始めた重要な作品がこの10枚目の「Long Distance Voyager(ボイジャー~天海冥)」です。このアルバム好きすぎてアナログ盤でUKオリジナル盤と日本盤、アメリカ盤の3種類買った。内容は同じなのですが、ジャケットの紙質と色の出方が違っていました。ジャケットデザインも凄く気に入ってて部屋に飾ってるほどです。今日は帰ってきてからこの9枚目「Long Distance Voyager」と10枚目「The Present」の2枚をアナログ盤で爆音で聴いていました。この2枚ともとんでもなく好きなアルバムなのですが、今日は9枚目の事を。ずっと前に書いてるものだと思ってたアルバム。12枚目のアルバム「The Other Side Of Life」の事とかはかなり前に書いてるのに・・・。(日本盤LP 表ジャケ)(日本盤LP 裏ジャケ)(UK盤LP 裏ジャケは右上に曲目が掲載されています)A面1曲目「The Voice」(邦題「出帆の時は来た」) CD邦題「魂の叫び」2曲目「Talking Out Of Turn 」(邦題「巡り来る愛の世界」) CD邦題「的はずれの一言で」3曲目「Gemini Dream」(邦題「ジェミニ・ワールド」) CD邦題「ジェミニ・ドリーム」4曲目「In My World」(邦題「イン・マイ・ワールド」) CD邦題「僕の世界」 B面1曲目「Meanwhile」(邦題「永却の狭間に」) CD邦題「移りゆく愛」2曲目「22,000 Days」(邦題「2万2千日」) CD邦題「人生は2万2千日のショウ」3曲目「Nervous」(邦題「ナーバス」) CD邦題「不安な日々」4曲目「Painted Smile」(邦題「描かれた微笑み」) CD邦題「偽りの微笑み」5曲目「Reflective Smile」(「邦題「微笑み返し」) CD邦題「道化師に100万回のキスを」6曲目「Veteran Cosmic Rocker」(邦題LPもCDとも「ヴェテラン・コズミック・ロッカー」邦題をなぜ2008年紙ジャケCD発売時に新たに変えたのか謎。アルバムタイトルも「魂の叫び」になっています。紙ジャケCDの帯はオリジナルを再現してるために「ボイジャー~天海冥」と書かれていますが、歌詞カードや帯の背には「魂の叫び」になっています。ややこしくなる・・・。この時のバンド構成Justin Hayward – Vocals, GuitarsJohn Lodge – Vocals, BassRay Thomas – Vocals, Flute, HarmonicaGraeme Edge – Drums, PercussionPatrick Moraz – Keyboards, Synthesizers, Arrangementsこのバンドのオリジナルメンバーのマイク・ピンダー(Key)が脱退してしまい、代わりにYESのパトリック・モラーツが参加した。ここからの3枚のアルバムは自分の中でThe Moody Bluesの変革期で重要なアルバムだと思ってる。めちゃくちゃ好きな3枚です。このアルバムは2作目のThe Moody Bluesの全米1位を獲得したアルバム。1曲目の「The Voice」が流れ出した途端にアルバムの世界に入っていける。この曲はシングルカットもされています。アルバム1曲目のこの曲から3曲目までシングルカットされそれぞれに大ヒットしました。楽曲単体で聴いても最高だし、コンセプトアルバムの流れで各曲を聴いても最高です。軽快で疾走感のある勇敢に進むような楽曲。(コンセプトアルバムとしては1曲目〜B面3曲目まで。ラスト3曲のまた違うテーマです)2曲目「Talking Out Of Turn 」壮大でスケールの大きい楽曲です。豪華なニュー・ワールドフィルハーモニーのストリングスの演奏も鳥肌モノです。ストリングスアレンジしたアルバムプロデューサーのPip Williamsの凄さを実感できる曲。この美しい曲は時代の流れに消えないでほしいと思う。3曲目「Gemini Dream」はロックナンバー。キャッチーなアレンジと演奏。シングルヒットするのも納得できるカッコいい曲です。4曲目「In My World」の凄さに気づき始めたのはアルバムを初めて聴いてからかなり経ってから。何となく好きで飛ばす事はなくボーッとアルバムA面を聴いてたように思う。B面1曲目「Meanwhile」はアコギの心地良いストロークがずっと響いているフォーキーな部分もあるプログレナンバー。何気なく始まる感じのB面1曲目って感じで凄く好きな曲。2曲目「22,000 Days」の重苦しい雰囲気と、アレンジ、演奏のカッコ良さを楽しめるロックナンバー。アルバム全体が凄くメリハリがあるので本当に飽きない。3曲目「Nervous」ボイジャーをテーマにしてたコンセプトを締める楽曲。訳詞を読みながら聴いてみてほしい。LP、CDとも訳詞は違うけど両方凄く良いように訳されています。美しく優しく壮大な楽曲です。気がつくといつも泣きそうになってる曲。The Moody Bluesって日本では知名度も低いし古臭いロックのように思われてしまってるようで何か憤りを感じる。終わる事なく普遍的に浸透していくようなバンドだと思う。4曲目「Painted Smile」5曲目「Reflective Smile」6曲目「Veteran Cosmic Rocker」この3曲はサーカスの道化師をテーマにしている。短いオムニバス芝居を観たような気分になれるドラマチックな3曲。「いつも、いつも道化師でいるのは大変な事なんです。 嘆き悲しんでる時でも道化師でいなければならない。ただ心の中は傷だらけ」この3曲は繋がっていてコミカルなフレーズやサーカスを彷彿させるフレーズが盛り込まれてます。哀しいコンセプトですが、引き込まれて頭の中ではいろんなモノと重ね合わせてしまう。ムーディ・ブルース・・・いつも多くのバンドの一歩先を歩いてたように思うバンド。もっと評価されるべき、特に日本では過小評価すぎる。(上は日本盤紙ジャケCD 下は2006年リマスターアメリカ盤CD)
2023年01月24日
1970年12月発売の「Van Der Graaf Generator」の3枚目のアルバム。何年も聴いてなかったけど、昨夜、山本リンダさんの初期の楽曲を聴いてたら急に思い出して今日、アナログ盤でこのアルバムを聴いてた。これまで15年ほど前に出たリマスターされたCDでばかりで聴いてたけど、LPで聴くとまったく違って聞こえて、面倒だけどやっぱりアナログ盤で聴く音楽だと再認識。アナログ盤は中学生の時に再発されたシングルジャケットのものしか持っていないけど、音は凄く良い。紙ジャケCDバンド構成Peter Hammill – Lead vocals, A Guitar, PianoDavid Jackson –Saxophone , Flute, VocalsHugh Banton – Organs, Piano, OscillatorNic Potter – Bass guitaGuy Evans – Drums, Tympani, PercussionゲストミュージシャンRobert Fripp – Guitar A面3曲目「The Emperor in His War Room」A面1曲目「Killer」 邦題「飛べない鳥」2曲目「House With No Door」 邦題「扉のない家」3曲目「Emperor In His War-room」邦題「運命の帝王」 Part 1 The Emperor 邦題「帝王」 Part 2 The Room 邦題「戦乱の空間」B面1曲目「Lost」 邦題「失落」 Part 1 The Dance In Sand And Sea 邦題「海岸の舞踏」 Part 2 The Dance In The Frost 邦題「凍結の舞踏」2曲目「Pioneers Over C」 邦題「時空の開拓者」Wジャケットの内側。シングルジャケットのLPではこの写真はモノクロで歌詞カードに掲載されています「Killer」はVDGG(Van Der Graaf Generator)の中ではかなりはHARDでHeavyな楽曲。ドラマチックに構成されています。幼くして母を亡くした若者が一人で暮らし仲間の出来ない孤独を海の底のように感じてる曲。特に好きでもなかった曲だけど、今日、LPで聴いていたらこれまでにない惹かれ方をした。「House With No Door」 は美しく寒々しいバラード。扉も屋根も呼び鈴も音楽もない家に住んでいる。何でも受け入れる事の準備が出来てる。誰かに助けを求めてるけど、時が経って壁を作り窓を埋めてしまって感情も失いそうになる。孤独を海の底に感じてた若者と同一人物なら哀しすぎる。この曲も昔は好きで聴いてたけど今日、初めて泣けそうになった。「Emperor In His War-room」Part 1 The Emperorはフルートの旋律と歌メロの哀しさが胸に残る曲。Part 2 The Room はゲストのロバート・フリップのギターをかなり前にフィーチャーしてる。CDで聴いてると機械的に聞こえた音がぬくもりを取り戻して、この曲も以前よりも感動できた。「Lost」 Part 1 The Dance In Sand And Sea 、Part 2 The Dance In The Frost は、このアルバムで一番ドラマチックに構成されてるように思う曲。アルトとテナーの使い分けも景色に合っていて心に響く。ジャジーなパートが凄く好き。「Pioneers Over C」はSF的な歌詞が印象的な曲。「Killer」での海底の孤独と通じる孤独と不安を感じさせる曲。アルバム通して聴いて次のアルバム「Godbluff」の1曲目「The Undercover Man」の頭につながるような感覚になった。「The Undercover Man」はVDGGの曲の中でベスト3に入るほど好きな曲。アナログ盤で今日、聴いて良かった。リマスターCDでは気づかなかったような事や、動かなかった心の中が少し動いた。
2022年12月20日
1970年8月発売の6枚目のアルバム「A Question Of Balance」からのシングルカット。(ジャケット上に書かれてる「ムーディブルースは最もプログレッシヴなグループである!」と言う言葉は レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジが当時、言った言葉です)ムーディー・ブルースの事はこれまでにも何度も書いたと思うけど、簡単にバンドの事を。デビューは1964年。ピンク・フロイドやキングクリムゾンよりもデビューは早く、1967年2nd「Days of Future Passed」で完全にプログレッシロックの世界を完成させてクラシックとの融合、様々なジャンルを取り込んだり一歩先をいつも進んでたバンド。プロコル・ハルムでも1967年デビューです。自分はピンク・フロイドやキング・クリムゾン、イエスよりもムーディー・ブルースがプログレバンドとしては20代の頃から好きだった。何日か前にかなり久しぶりに「Days Of Future Passed」をアナログ盤で聴いたらあまりの凄さに改めてぶっ飛んだ^^;本当に1967年のアルバム??って疑いそうになる音。(世界で一番最初のプログレッシブロックアルバムと言われています)1974年とか1975年頃に多くのプログレバンドがやってるような音を1967年に完成させてる。1968年発売の3rd「In Search of the Lost Chord」ではサイケ感を強めたりしてまた違うアプローチでムーディー・ブルースのプログレを進化させててるように感じる。1969年発売の4枚目のアルバムでは完璧なバンドの形を作り上げて、さらにクオリティを上げてプログレの見本的なアルバムになってるように感じる。A面「Melancholy Man」(メランコリー・マン)この曲を聴くと必ずゾクゾクっとする。悲しすぎるメロディとアレンジ、でもずっと聴いていたいと思わせてしまう寂しく冷たい曲。後藤次利さんはムーディ・ブルース好きなんじゃないかと昔、思ってた。中島みゆきさんの「エレーン」という名曲がありますが、後藤さんはこの曲からアレンジのヒントを得てるように感じる。「エレーン」を聴くとこの曲を思い出すし、この曲を聴くと「エレーン」を思い出す。1970年代の日本の多くのアレンジャーがかなり拝借してるフレーズなどあるように感じる。日本だけじゃなく世界中の売れたバンドにもThe Moody Bluesのメロディーやフレーズなどを感じる事が多い。この曲単体で聴くのも良いけど、アルバムを通して聴いて、その中の1曲として聴く方が感動は大きい。「Melancholy Man」はアルバムのラストから2曲目に位置しています。その前後をつなげて聴くと感動は倍増。アルバム「A Question Of Balance」はプログレでも聴きやすいアルバム。The Moody Blues自体がどのアルバムも聴きやすく作られてる。B面「It's Up To You」軽快なロックナンバー。アルバム通して聴くとこの曲の重要さも分かるように思う。この曲はアルバムB面1曲目に位置しています。盤を裏返して針を落とすとこの曲が明るく流れる。今、一番アナログ盤で聴きたいと頭に浮かぶのは10枚目のアルバム「Long Distance Voyager」1曲目の「The Voice」が気持ち良すぎて何年かおきに必ず聴きたくなる曲。「Gemini Dream」とか最高にカッコいいし。「22,000 Days」も最高。アメリカでは1位になった大ヒットアルバムですが、日本ではあまり知られていないような印象。(ジャケット見開き裏の広告。このどの曲も全て大好きな事に驚き。 これだけ好きな曲ばかり掲載されてる広告も珍しい)
2022年11月10日
イギリスのプログレッシブロック「ピーター・ガブリエル」の1stアルバム。(最初の4枚はアルバムタイトルがなく、このアルバムは「Car」と呼ばれる事があります)1967年にプログレバンド「ジェネシス」を結成。リードボーカルとして1975年まで在籍。このアルバムは1975年にジェネシスを脱退してからの初ソロアルバム。何度かピーター・ガブリエルの事を書いた気でいたけど、初めて書くような。ずっと長い間、聴いてなかったし・・・。1980年代、ソロのピーター・ガブリエルもよく聴いてましたが、いつの間にかほとんど聴かなくなってた。アナログ盤からCDに移行する時の1988年にソロ1st〜5thまでと1枚のサントラ盤、そして2枚組のライブ盤「Plays Live」、そして「Solsbury Hill」の8cmシングル盤も付いた9枚組のCDとハードカバーの本「Peter Gabriel: An Authorized Biography」まで付いてるBOXセットを買った。当時でもかなり高かった記憶だけど、1st〜Soまで一気にCDに買い直せるし、ライブ盤も当時まだ聴いた事なかったサントラ盤まで付いてるので気合で買ってしまった。でも、よく聴いたので元は取れてる^^;今はきっとボーナストラックが多く入ったリマスター盤とか出まくってるのだろうな・・。まったく調べた事もないけど、Soまで持ってたら満足してたし。その後の「Us」と「Up」は買ってるけど、そのあとはわからない。12cmCD8枚+8cmCD1枚+ハードカバー本のBOX1000セットのみの発売だったらしく、あまり中古屋とかでも見ないかも。BOXナンバーが封入されていて、自分のは1000セット中630番でした。メンバー構成Voice, Keyboards, Flute, Recorder – Peter GabrielAcoustic Guitar, Electric Guitar, Pedal Steel Guitar – Steve HunterElectric Guitar, Classical Guitar, Banjo – Robert FrippGuitar [Solo Guitar], Backing Vocals – Dick Wagner ( 6, 9)Bass, Tuba, – Tony LevinDrums, Other – Alan SchwartzbergKeyboards, Vocals – Jozef ChirowskiSynthesizer, Programmed – Larry (Wires) FastPercussion, Performer, Vocals – Jimmy MaelenOrchestra – The London Symphony Orchestraロバート・フリップとこのアルバム共演したトニーレヴィンはこれをきっかけにキングクリムゾンに入ったとか。めちゃくちゃ久しぶりに聴いたんだけど、曲の事や、曲にまつわる話とかその頃の事をいろいろ思い出した。1曲目「Moribund The Burgermeister」2曲目「Solsbury Hill」3曲目「Modern Love」4曲目「Excuse Me」5曲目「Humdrum」6曲目「Slowburn」7曲目「Waiting For The Big One」8曲目「Down The Dolce Vita」9曲目「Here Comes The Flood」1曲目「Moribund The Burgermeister」はやはり強烈に良い!構成がワクワクする。華やかなアレンジも鳥肌です。2曲目「Solsbury Hill」はシングルカットされた曲。ASIAの「Only Time Will Tell」を初めて聴いた時、この曲思い出した。そんなに似てるわけじゃないけど「Solsbury Hill」を聴いてるんだろうって思った。3曲目「Modern Love」も結構、思い入れある曲。今でもめちゃくちゃカッコいい曲に感じてゾクゾクする。4曲目「Excuse Me」はトニーレヴィンがチューバ吹いてるコミカルなナンバー。5曲目「Humdrum」はこのアルバムで一番好きだった曲。歌詞の意味がいろいろ取れて楽しめるのと、曲の構成が強烈に感動的です。7曲目「Waiting For The Big One」は普通じゃないブルースナンバー。どの楽器のパートもカッコいいし、歌唱は当然凄い。8曲目「Down The Dolce Vita」はロンドン交響楽団の素晴らしい演奏との共演。4分43秒じゃなく、もっと長く8分、9分でも聴きたくなる演奏です。9曲目「Here Comes The Flood」この曲もロンドン交響楽団との共演。感動的なバラード大作。
2022年03月12日
イギリスのプログレ「マリリオン」の8枚目のアルバム。オリジナルメンバーのボーカリストFishが在籍してた4枚のアルバムと1枚のライブ盤はよく聴いててブログでも何度も書いたように思う。ボーカルがSteve Hogarthに代わってからの2枚は当時正直あまり気に入ってなかった。でも1994年7枚目のアルバム「Brave」を聴いてから、それまでの2枚までもが良く感じ始めよく聴くようになった。「Brave」があるから前のPOPな2枚のアルバムも説得力を感じられるようになったのかも。そしてこの8枚目「Afraid Of Sunlight」が決定打。フィッシュがいる時はもちろん最高だけど、今となればこのアルバムがマリリオンの中で一番回数聴いてるようなきがする。このアルバム、2013年に180gのアナログ盤が発売された。その時すぐに買えば良かったのですが、すぐに買えなくなってしまってた。結局、まだ手に入れていない。アナログ盤で聴いてみたいアルバム。アナログ盤用にマスタリングしたそうだし。1曲目「Gazpacho」2曲目「Cannibal Surf Babe」3曲目「Beautiful」4曲目「Afraid Of Sunrise」5曲目「Out Of This World」6曲目「Afraid Of Sunlight」7曲目「Beyond You」8曲目「King」前作「Brave」は、とある謎の多い事件を元に作られた完全なコンセプトアルバムでした。緊張感と混沌とした音の渦に酔いしれる。そしてこのアルバムは1曲1曲が立っていて、全曲クオリティが強烈に高く感じる。1曲目「Gazpacho」いきなり冷製スープの名前。タイトルの不思議さ以上にアレンジやフレーズの不思議な感覚は初期のマリリオンの空気感を感じる。突き抜けたようなぶっ飛んだシアトリカルなフィッシュのボーカルとはまた違う、Steve Hogarthは素直な歌唱で安心して聞き入る事ができる感じ。この曲のやりすぎていないドラマチックな構成が好き。2曲目「Cannibal Surf Babe」なんか凄いタイトルなんですが…。曲調はキャッチーです。深夜にテレビで見たホラー映画からインスパイアされたらしい曲。3曲目「Beautiful」ベタなロッカバラードと言ってしまえば終わりなんだけど、この曲はホントにハマってよく聴いた。Steve Hogarthの歌唱がよりこの曲の歌詞の説得力を高める。今聴いてもまったく色褪せない良い曲です。この曲はシングルカットされました。4曲目「Afraid Of Sunrise」イントロからギターの音色、フレーズとフレットレスベースの音に引き込まれていく。訳詞を読みながら聴くと不思議な世界に入っていける。5曲目「Out Of This World」初めて聴いた時は訳詞を読んでも何を歌ってるんだろ?って思ってましたが、いろいろとメンバーのインタビュー記事なんか読んで知った事が多かった。ジェットエンジンを搭載した水上速度記録保持者ドナルドキャンベルに捧げた曲のようです。事故死亡率が非常に高い危険な競技で時速500km以上を出しいる時に機体が転覆してドナルドは亡くなったそうです。さまざまな虚しさをドラマチックに歌い上げる名曲です。生々しいSEが悲しさを増す。6曲目「Afraid Of Sunlight」「日の出を恐れて」と対になってるようなイメージのこの「日の光を恐れて」は歌詞も重なってる部分も多く全体がコンセプトアルバムのようにも思える構成です。アレンジが本当に美しくて悲しくなる。7曲目「Beyond You」この曲も聴けば聴くほどに深さを感じ好きになってくる曲。頷けるようにわかる部分とまったく理解できない部分が混じりあっていて訳詞を読みながら聴くたびに残る印象が変わる曲。その時の自分の心の持ちようで変化する。フレーズやメロディーさえも違って聞こえ出す。8曲目「King」この曲は誰もが胸に刺さるような部分がどこかにあると思う。訳詞と英詞を読みながら一時期よく聴いた。強烈にHeavyな言葉と楽曲でこのアルバムが締めくくられる。この曲の歌詞は1曲目で歌われたハリウッドをも支配したような男の事だけど、誰にでも当てはまる所は多いんじゃないかと思う。ボーカルがめちゃくちゃ良い!
2021年09月27日
リック・ウェイクマンの名作「Journey To The Centre Of The Earth」の2016年発売バージョンを久しぶりに聴いた。2016年に出たバージョンは,「Original Album」とBonus Track「The Pearl and Dean Unfinished Symphony」が1枚。DVD-A Quad Version、DVD-A Mobile Fidelity VersionでDVD audioの3種類のバージョンRecorded in concert at The Royal Festival Hall London 1974年1月18日Producer, Written-By – Rick WakemanOrchestra – The London Symphony OrchestraConductor – David MeashamDrums – Barney JamesBass – Roger NewellGuitar – Mike EganVocals – Ashley Holt, Garry Pickford-Hopkins1曲目「The Journey / Recollection」 20分54秒2曲目「The Battle / The Forest」 19分02秒1975年、このアルバムツアーの来日公演パンフに載ってた広告自分はUK盤で買ったのですが、日本盤だと4曲に分けてチャプターが付けられてるようです。目を閉じて聴いてると壮大な音楽に気持ち良くなってウトウトしてしまいそうになりながらも激しいシンセの音で意識が戻る・・・って事が多かったけど今日は集中してオリジナルとDVD-A Quadで通して聴いた。LPで聴こうと思ったら、いくら探しても出てこないので諦めて2016年盤を聴いた。このアルバムは中古屋に売ることはないと思うのでどこかにあるはず。友達に貸してるのかも知れないけど^^;リック・ウェイクマンの息子のアダム・ウェイクマンはOzzy OsbourneのバックでKeyを弾いています。Black Sabbathのツアーにも参加。リック・ウェイクマン本人もOzzy OsbourneとBlack Sabbathのアルバムにも数枚参加しています。来日公演メンバーこのツアーパンフにはメロトロンの広告も!メロトロンを使用しているアーティストが羅列されています。使っていそうにないバンドも意外と多かった。
2021年03月03日
イタリアのプログレバンド「Goblin」の1977年発売のアルバム。ダリオ・アルジェント監督作品「サスペリア」のサントラ盤です。映画のBlu-rayは何度もリマスターされ今では驚くほど美しい映像で楽しむ事が出来るようになりました。この映画は魔女三部作の1作目で日本でも大ヒットした作品。映画を観てすぐにこのサントラ盤をレコード店に買いに行った。レコードジャケはWジャケではないのですが、レコード入れる袋が飛び出す絵本のようになっていてお金を掛けています。今日はアナログ盤でじっくり聴いた。A面1曲目「Suspiria」(サスペリアのテーマ)2曲目「Witch」(魔女)3曲目「Opening to the Sighs」(謎の呻き声)4曲目「Sighs」(悪魔達の囁き)B面1曲目「Markos」2曲目「Black Forest」3曲目「Blind Concert」4曲目「Death Valzer」CDでは「Suspiria: The Complete Original Motion Picture Soundtrack」や「サスペリア 【DSDリマスタリング】」などのボーナストラックを含む最新リマスター完全版も出ています。1曲目「Suspiria」は当時でも話題になった超有名。テレビなどのSEにもよく使われてた。最近この曲を丸パクリしたような曲がテレビのパラエティ番組で流れてるの聴いて驚いた。2曲目「Witch」は印象的なパーカッションと悲鳴のような嘆きのような声で恐怖を煽る。この曲が流れる場面はかなりインパクトの強い場面に流れるのでトラウマになった人もいるかも。4曲目「Sighs」は昔からこの映画の中で一番好きな曲。夜道を一人で歩いてて、頭の中でこの曲が流れ出したらかなり恐怖。怖いけどめちゃくちゃカッコいい曲。B面1曲目「Markos」はこの映画の主役エレナ・マルコスのテーマ。4曲目「Death Valzer」はバレエの教室で盲目のピアニスト「ダニエル」が弾く曲。ホンキートンク風な調律が少しずれてるようなピアノが不気味さも出してて最高です。アリダ・ヴァリの凍るような視線でスージー・バニヨンを見る表情が浮かんで来る。この曲は耳コピして中学生の頃、よく弾いてた。
2021年02月17日
ハットフィールド&ザ・ノーズのアルバムをアナログ盤で久々に聴いていました。このバンドのことはそれほど詳しくは知らないのですが、リアルタイムでこのLPを買ったわけじゃなく、それでも30年以上前にプログレを多く置いてたレコード店で買ったのを覚えてる。ハットフィールド&ザ・ノーズはイギリスのプログレバンドでJAZZ ROCK色も強く、即興で作り上げてるような部分も多く楽しめます。A面1曲目「The Stubbs Effect」 (「スタップス効果」)2曲目「Big Jobs (Poo Poo Extract)」(「大事件」)3曲目「Going Up To People And Tinkling」4曲目「Calyx」5曲目「Son Of 'There's No Place Like Homerton'」6曲目「Aigrette」7曲目「Rifferama」(「リフ」)B面1曲目「Fol De Rol」2曲目「Shaving Is Boring」(「ヒゲそりは退屈」)3曲目「Licks For The Ladies」(「レディーのための間奏」)4曲目「Bossa Nochance」5曲目「Big Jobs No 2」(「大事件 NO2」)6曲目「Lobster In Cleavage Probe」(「エビの受精卵の試み」)7曲目「Gigantic Land Crabs In Earth Takeover Bid」(「巨大な大地の沢ガニの申し出」)8曲目「The Other Stubbs Effect」(「もうひとつのスタップス効果」)メンバー(第3期)Richard Sinclair・・・・・Bass/ VocaiPhil Miller・・・・・・・・GuitarsPip Pyle・・・・・・・・・DrumsDave Stewart・・・・・・Organ/ Pianos/ Tone GeneratorゲストミュージシャンGeoff Leigh・・・・・・・・Saxes/ FiuteJeremy Baines・・・・・・PixiephoneA面1曲目〜4曲目まで針を落としてあっという間に終わってしまいます。久々にアナログ盤で聴いて音の良さに感動でした。3曲目「Going Up To People And Tinkling」のジャジーな演奏に鳥肌です。このアルバムはほとんど継ぎ目なく繋がっています。曲の変わり目はわかりにくい^^;5曲目「Son Of 'There's No Place Like Homerton'」は10分以上ある大作です。曲の切り替わりを告げるようなHEAVYな音から楽曲の世界も切り替わってそこからの何度もある展開で構成されていますが、どのパートも一気に楽しめる10分間です。A面ラスト「Rifferama」は激しく複雑な演奏です。サイケな感じとJazzの即興演奏。B面は2曲目「Shaving Is Boring」が最高です!この曲も8分30秒と長尺ですが、カッコ良すぎてあっという間に終わる。スペイシーな世界とDARKな世界を感じるのに「ヒゲそりは退屈」・・・・。4曲目「Bossa Nochance」は短い曲ですが、気持ちよすぎてもっと聴いていたくなる曲。いつの間にか「Big Jobs No 2」に変わっています。この曲も気持ち良い。甲殻類2連発も不思議な世界で好きです。甲殻類は苦手だけど(食べるのが)、この2曲は単体でもたまに聴いてた。サワガニって聞くと日本では小さな沢の石の下にいる小さく可愛いカニですが、この曲だとそんなカニじゃないような。子供の頃、サワガニをよく捕まえに行って飼ったりしてたけど、そう長生きささられるわけでもなく可哀想な事をしたって今になれば思ってしまう。子供の頃はニホンザリガニもまだまだいたのに・・・。あと、カジカガエルの声もよく聞いた。渓流の岩の上とかで鳴いてるのを何度も見たのを思い出す。小学生の頃、川釣りもよく行った。石の下にいる小さいややグロい虫をエサにして毎回、川魚をいっぱい釣ってた。釣れるのはほとんどハヤだったけど秋口なんかは婚姻色出まくりのオイカワもよく釣れた。小ぶりのウグイも釣れた。家の水槽で飼おうと何度もトライしたけど、うまくいかなかった。音楽とまったく関係ない事になってきた。自然の中と音楽の中にいるのが一番幸せに感じるのは小学生の頃も今もそんなに変わらない・・見開きWジャケットの裏ジャケ。ほとんどノイズもなく新品のような音で楽しめた。
2020年11月22日
1993年発売の7枚目のアルバム「The Red Shoes」からのシングルカット。「Collectors CD Box Limited Edition」2日ほど前の夜中にBS-NHKでやってる80年代の洋楽番組でKATE BUSHが「There Goes A Tenner」のパフォーマンスをやっていました。これがシュールすぎて画面を凝視してしまいました。観客も入れてのイギリスの音楽番組なのですが、観客はどうのればいいのか分からずに唖然としてる感じなのも最高だった。KATEのすぐ後ろで一人の女子がステージの上に立ってボーッとしてるのも笑った。微妙な空気の中、KATEはいつも通りの狂気な世界を繰り広げていました。「The Dreaming」からの曲は全てイっちゃってるのでどの曲を選んでもあの空気になってたと思う。やるなら「Get Out Of My House」とかにしたらもっと凄い空気になりそう。タイトルナンバーの「The Dreaming」でも多分、物凄い空気になるだろうなぁ。レーザー光線での綱引きは是非、テレビのライブでやってほしかった^^;1曲目「Moments Of Pleasure (Album Version)」「The Red Shoes」の4曲目に収録されてる曲。この曲、メロディーは美しく歌詞は謎めいていてレッド・シューズの中でも凄く好きな曲。歌詞にはダグラス・フェアバンクスの名前が出てきたりします。2曲目「December Will Be Magic Again」この曲は1980年のクリスマスにシングルのみでリリースされた曲です。「This Woman's Work, Vol. 1」にも収録されています。今日、何十年かぶりに聴いた^^ 3曲目「Experiment IV」は1986年の作品でMVでも話題になった曲です。ベスト盤「The Whole Story」に収録されました。SFホラーなMV久しぶりに観たくなってきた。今日は「Director's Cut」の「Moments Of Pleasure」を聴いてから、このシングルを聴いてた。それから「Lily」がカッコ良すぎて震えた。(The Red Shoesにも収録されています)「Before the Dawn」のライブバージョンも聴きたくなる。3枚のピンナップと歌詞が付いています。
2020年10月02日
ベルギーのバンドです。民族音楽とドローンを合わせたようなジャンルで、気に入ってしまうと何度も聴いてしまうようなバンド。かなり取っ付き難いとは思うのですが、妙に魅力的に思えるユニットです。外袋のビニールにバンド名、曲名のシールがなければ、何なのかまったくわからない^^A面「John Chang's Kosmische Hand」2012年8月発売のEP盤です。アナログ盤のみの発売なのでCDは発売されていません。最近、アナログ盤のみでしか聴けないバンドも更に多くなってきてうれしい。最初に聴いた時はフルートも含め不協和音を楽しむものかと感じたけど、何度か聴いて行くうちに、楽曲のおもしろさにハマってしまった。多分、1発録りのオーバーダブはまったくなしのジャムセッション的な録音法だと思うけど、何か得体の知れない物を感じられる。B面「Moordende Maan」口琴の音が耳に残る霊的な音楽。不協和音の塊のように感じる人もいると思うし、何か神聖な物を感じる人もいると思う。適当にやって出来る楽曲ではないと言う事は聴けば感じられると思う。ジャケットはポスターが四つ折りになっている物です。スキャナーで全面撮れないけど。
2020年02月03日
イタリアのプログレバンド「PFM(Premiata Forneria Marconi)」の1977年発売のアルバム。この時のメンバー構成Franz Di Cioccio ドラム、パーカションPatrick Djivas ベース MoogBernardo Lanzetti ボーカル、パーカッションGreg Bloch バイオリンFranco Mussida Aギター、EギターFlavio Premoli オルガン、ピアノA面1曲目「Peninsula」2曲目「Jet Lag」3曲目「Storia In "La"」4曲目「Breakin In」B面1曲目「Cerco La Lingua」2曲目「Meridiani」3曲目「Left- Handed Theory」4曲目「Traveler」A面1曲目「Peninsula」はAギターソロのインストです。前作の「Chocolate Kings」まではアルバム1曲目はややHEAVYなパートのあるプログレッシブロックな楽曲で始まってました。このアルバムでは静かなAギターソロから始まり、2曲目「Jet Lag」はJAZZ色をより増したような3つのパートからなる長尺曲。落ち着いた大人なロックの印象が強い。3曲目「Storia In "La"」はMicro Moogのソロを中心にしたインストナンバー。A面ラスト曲は、このアルバムを初めて聴いた20代の頃一番好きだった曲。今でもこの曲は好きですが、このアルバムで一番ではなくなってる。ボーカルのZepっぽさだけで昔は気に入ってたのかも知れない。B面1曲目「Cerco La Lingua」は前半バイオリンをかなりフィーチャーした長いインストで次のパートは、民族音楽な響きで気持ち良い曲です。2曲目「Meridiani」と、3曲目「Left- Handed Theory」の2曲の流れが、このアルバムで一番好きな流れです。両曲ともめちゃくちゃカッコいい!演奏技術の凄さに鳥肌です。アルバムラスト「Traveler」も変拍子の複雑な曲なのに、自然なノリに感じられて心地良い。自分は昔から5拍子とか、そんな曲は好きな曲が多かった。アナログ盤で聞くとやっぱり良いように思う。最近はアナログ盤でも出してくれるアーティストも増えたのがうれしい。新譜でもCDは買わずにアナログ盤だけ買うようになってきた。邦題ジャケットは国によって違ったみたいです。前作「Chocolate Kings」も2種類のジャケットがあった。
2020年01月13日
イタリアのプログレバンド「P.F.M.」こと「Premiata Forneria Marconi」の4枚目のアルバム。このアルバムはオリジナルのイタリア語バージョンと英語バージョンがあって、混同しやすい。収録曲も曲数も曲順も違ってたりするので何語バージョンか調べてから買うのをおすすめ。自分は日本盤で最初に出たLPが英語バージョンだったために、そっちばかり聴いてたので、英語バージョンの方が思い入れが強い。CD時代になって、いきなりCD化されたのは、なぜかイタリア語バージョンでした。「ヨーロピアン ロックコレクション」シリーズで発売されたのを買った。それから5年後くらいに、日本盤LPを完全再現した紙ジャケで英語バージョンが発売。これは音が驚くほど良くなってて、結局、オリジナルより英語バージョンの方ばかり聴く事になってしまった。久しぶりにLPをレコード棚から出して来て、盤質を見てみると驚くほど綺麗だったので、聴きたくなってLPでどっぷり深みにハマりながら聴いてた。PFMで、このアルバムがベストだと思ってないけど、このアルバムはいつ聴いても楽しめるアルバム。「Photos of Ghosts」の方が好きなアルバムですが、回数を聴いたのは、こっちかも知れない。LPは特殊ジャケットで、真ん中部分が切り抜けます。切り抜くと、この島の部分が現れます。Mauro Pagani - ヴァイオリン、ボーカルFlavio Premoli - キーボード、コーラスFranco Mussida - ギター、ボーカルPatrick Djivas - ベース、ボーカルFranz Di Cioccio - ドラム、パーカッション、ボーカルA面1曲目「The Mountain」2曲目「Just Look Away」3曲目「The World Became The World」B面1曲目「Four Holes In The Ground」2曲目「Is My Face On Straight」3曲目「Have Your Cake And Beat It」A面ラストの「The World Became The World」は、何回聴いたか分からないほど聴いてるけど、やっぱり今日も心が震えた。この曲は不思議な力があって、妙な世界に頭の中が誘われる。実は、この曲はPFMの1stアルバム「Storia Di Un Minuto」の2曲目に収録されていてそれを短縮、リメイクして英語版になったのが「The World Became The World」です。この曲に関しては1972年オリジナルバージョンも、リメイクバージョンも甲乙付けがたいまったく違う世界に感じさせる楽曲になってます。リメイクバージョンは、よりドラマチックにキャッチーに創り直されています。B面1曲目「Four Holes In The Ground」は、プログレ好きの心をくすぐる演奏とアレンジです。何年かぶりに真剣に聴いたけど、構成も流れも聴きながらすぐに思い出せてしまって、ワクワクし聴けた。アルバム1曲目「The Mountain」は、オリジナル「L'Isola Di Niente」とアレンジは同じで、歌詞が違うだけです。聴いた回数が違う分だけ、やっぱり英語版の方を好んでしまう。ラスト曲「Have Your Cake And Beat It」は、オリジナルでもラスト曲で「Via Lumiere」ベースソロから始まる壮大なインストナンバーで、やはり両アルバム、この曲で締めないとアルバムが締まらないのだろうと思う。PFMやっぱり良い!あまり聴く事のない「Chocolate Kings」と「Jet Lag」を今から聴こうかと思ってる。1980年「Suonare suonare」以降は、買っていないアルバムも多く、これを機にコンプリートしようかと思ってる。ライブ盤も凄い枚数出てるので、集められる物からゆっくり集めて行こうかと・・・。1999年に出た紙ジャケCDもLPの特殊ジャケットをそのまま再現!下がイタリア語盤のCD
2019年05月05日
Kate Bushの1986年4月発売のシングル。1985年9月発売の5thアルバム「Hounds of Love」からのシングルカット。7インチEPはSpecial Single Mixで、12インチはMeteorological Mixで収録。両方ともアルバムバージョンとはMIX違いです。Meteorological Mixは「Hounds Of Love」はEMI100周年記念盤のDisc2に収録されてます。「This Woman's Work, Vol. 2」にも収録。Special Single Mixは、ボーナストラックなどで収録はされていません。A面「The Big Sky -Special Single Mix -」Meteorological Mixほど、大幅な違いは感じられません。最初に聴いた時は違いがすぐにはわからなかった。長さもほぼ同じ。聞き比べると、KeyのMIXの違いなどすぐに気づきます。でも、この曲は「Hounds Of Love」の次にいきなり歌から始まる、この曲に繋がる流れで聴くのが一番良い。B面「Not This Time」この曲が好きで昔、よく聴いた。アルバムのボーナストラックなどにも収録されてません。CDで聴くにはBOXの「This Woman's Work, Vol. 1」で聴く事ができます。7インチと12インチシングル、両方に収録されています。いつも、もう少し長く聴いていたいと思うけど、3分41秒であっという間に終わってしまう。イントロの始まり方から鳥肌です。
2019年02月15日
ゴブリン(Goblin)のLIVEに行ってきた。生で聴くのは初めて。関東では何度も公演してるけど、なかなか行けずに、今回大阪公演もあるとの事でアルジェント好き&ゴブリン好きな友人と観た。終演後は梅田で日本酒呑みながらゴブリンの話をしてた。全時代、満遍なく網羅した感じのセットリスト。いきなりサスペリア・テルザからだったのは驚いた。Non Ho Sonnoから、一番聴きたかった「Killer on the Train」がなかったのが残念。「Non ho sonno」は映画も凄く好きなので、サントラ盤もよく聴いた。Max von Sydowが主演ってだけで何度でも観れる。「Non ho sonno」のBlu-ray化をずっと待ってるけど出そうにない・・・Suspiriaからは「Sighs」と「Witch」が聴きたかった。欲を言えばキリがない・・・。何だかんだで大満足でした。今回、川崎公演では「ゾンビ」全曲演奏なのもあって、大阪公演もゾンビの曲が多めだった。「ゾンビ」は映画自体、特に好きってわけじゃないけど、聴いてたら映画久々に観たくなった。アルジェント関連の中ではあまり観ない映画の一つだったけど。「Profondo Rosso」の曲なら何曲あってもうれしい。パンフはチッタ用のものしか売ってなかった。このパンフ買えば大阪公演のポスターもらえた!セットリスト 何か抜けてるかも・・・。でもだいたいこんな感じ。1曲目「MATER LACRIMARUM」The Mother of Tears2曲目「Demoni」Demons3曲目「E Suono Rock」マークの幻想の旅4曲目「L'alba dei Morti Viventi」Zombi5曲目「Zombi」Zombi6曲目「Aquaman」Roller7曲目「Non Ho Sonno」Non Ho Sonno8曲目「Death Farm」Non Ho Sonno9曲目「Goblin」Roller10曲目「Suspiria」Suspiria11曲目「Tenebre」Tenebre12曲目「Phenomena」Phenomena13曲目「Deep Shadows」Profondo Rosso14曲目「Dath Dies」Profondo Rosso15曲目「Mad Puppet」Profondo Rosso16曲目「School at Night (Child Version)」Profondo Rosso17曲目「Profondo Rosso」Profondo Rosso 18曲目「Zaratozom」Zombi音量もじゅうぶん楽しめる大きさでした。好きなフレーズが出てくると、生だとやっぱり鳥肌凄かった。演奏も強烈にカッコよかった!シャングリラでライブ観るのは二度目だった。予想以上にフロアいっぱいで満員状態でした。パンフ裏ゾンビのLDジャケット。このジャケット、シンプルで好きだった。この2枚組LDは、かなり細かくチャプター分けしてました。LDと言えば「Profondo Rosso」のLDジャケではこれが一番好き。「Suspiria」と「Profondo Rosso」の2作品入ったBOXセットの物。このLD-BOXにはポストカード4枚が特典で付いてた。
2018年10月27日
ケイトブッシュの1985年発売のシングル。B面曲が何だったか思い出せなくて、シングル盤を引っ張り出して聴いてた。A面「Cloudbusting」この曲は凄く好きな曲で、何度も書いた事あるような気がするけど…。BOX「This Woman's Work」に収録されてる「Cloudbusting (The Organon Mix)」ってのがめちゃくちゃカッコ良いので聴いた事ない人はおすすめです。6分33秒の長尺曲にアレンジされています。「Hounds Of Love」のEMI100周年盤には収録されていません。B面「Burning Bridge」この曲の存在忘れてた^^;何年ぶりに聴いたか・・・。ケイトブッシュのBOX「This Woman's Work」にも収録されてるし、「Hounds Of Love」のEMI100周年のBOX仕様アルバムにもボーナストラック6曲のうちの1曲として収録されてます。美しさと狂気の両極端をこの曲でもじゅうぶんに楽しめます。7インチのB面はこの曲ですが、「Cloudbusting」の12インチシングルのB面はこの曲と「My Lagan Love」が収録されてます。「My Lagan Love」は少しオリエンタルな印象も残るアカペラ曲です。「Hounds Of Love」のEMI100周年のBOX仕様アルバムには「Running Up That Hill」の12インチMIXが収録されてて、それを当時12インチで凄くよく聴いた。1997年に発売されたEMI100周年盤
2017年07月24日
イギリスのハードロックバンド「DEMON」の1984年発売シングル。A面「Wonderland」この楽曲は1985年4月に発売された4枚目のアルバム「British Standard Approved」の先行シングルでした。このアルバムからバンドのイメージがガラッと変わって、それまでのおどろおどろしい雰囲気はなくなって、オシャレささえも感じるようなアートワークと音に。音だけで言えば、3枚目のアルバム「The Plague」から、コンセプトを全面に出すようなプログレッシブロックの方に傾いてきてたように思う。1枚目、2枚目も凄く好きですが、やっぱり3枚目の「The Plague」から本当に楽曲自体に入り込める感じになってきた。それまではシアトリカルでオカルトな印象を前面に出していた。この「Wonderland」は、その当時のストライキが頻発するイギリスに対しての皮肉を込めて「これがワンダーランドかい?」って歌ってるのだそうです。DEMONを1980年代前半のNWOBHMの一つでオカルトで売ってるとしか、まだ思っていない人にこの4枚目の「British Standard Approved」を聴いてほしいと思う。このアルバム、メタルファンからは当時、冷ややかな感じで見られてたかも知れないけど、このアルバムを聴くと、1枚目〜3枚目のただ単に怖がせるようなオカルトっぽい音を作っていたのじゃないのが、何となくわかるように思う。あの、オカルトや魔術などのコンセプトは、それまでに思ってたほど、薄っぺらい物じゃなかった事に自分はその頃、気付いた。正直、2ndが出た頃なんかは、ネタに近い感じで楽しんで聴いてた。3rdが出て、聴きこむと、何か流行りに便乗しただけのメタルじゃなかった事が何となく解ってきた。4枚目「British Standard Approved」の1曲目「First Class」はタイタニック号が沈んでいく様を歌っている。続く「Cold In The Air」は、海に投げ込まれた救助ボートの事を時間の流れの速さや、価値観の変わっていきようの速さなどを沈みゆく船になぞられて歌っている。このシングル「Wonderland」はアルバムラストの一つ前に収録されてる。アルバム通して聴くと、クオリティの高さと楽曲の良さを更に感じると思う。日本盤CD「British Standard Approved」にはボーナストラックで「Wonderland」のリミックスが収録されてる。B面「Blackheath」この曲は3枚目アルバム「The Plague」の4曲目に収録されてた曲。バージョンがいろいろあって、オリジナルミックス、通常のミックス、シングルミックス、など、イントロがそれぞれに違うのでかなり印象が変わったりする。LPではA面ラストに「Blackheath」が入ってて、B面1曲目に「Blackheath Intro」と題された、静かにおしゃれに始まり、バラードとして歌い始め、通常のサビの演奏に。この曲もDEMONにとって大事な楽曲の一つになっている。A面「Wonderland」、B面「Blackheath」ともに、ライブアルバム「One Helluva Night 」に収録されて、ライブバージョンを聴く事もできる。「Wonderland」のライブバージョンはスタジオよりも更にノリよく軽快にかっこいい演奏。ボーカルも演奏も最高です。「Blackheath」のライブバージョンは、まず最初のドラムフィルインはOriginal Mixの物にかなり近い感じです。最初に発表されたLPのMIXの時のフィルインとはかなり違う。DEMONのライブは、歌も演奏もCDやLPのクオリティ以上の物になってる。「The Plague」のタイトル曲「The Plague」のライブバージョンを聴くと一目瞭然。「British Standard Approved」の日本盤CDアルバム「The Plague」は、2枚組CDで発売されています。LPに関しては、中古屋などで買う時は、前に載せた輸入盤ダブルジャケットの方がおすすめ。見開きの中には楽曲コンセプトのイラストなどブックレットになってます。これは日本盤のLP。帯があるのと、解説と歌詞カードは付いてます。邦題「悪魔主義」は、コンセプトからして間違ってはないけど、これじゃ2ndの流れのメタルアルバムだと思われても仕方ない。
2017年05月25日
イギリスのプログレッシブロック「ASIA(エイジア)」の2ndシングル。1stアルバム「ASIA 詠時感〜時へのロマン」からのシングルカット。先行リードトラックは「Heat Of The Moment」でこの曲の大ヒットとアルバムの大ヒットで日本でも超有名なバンドに。ちょうどMTV全盛期でASIAの楽曲も流れまくってました。人物の切り抜きがちょっと酷いのが気になる・・海外盤のジャケットは日本盤の「Heat Of The Moment」のジャケットとほぼ同じで、この曲のジャケットは確変する時の竜王伝説みたいな赤い竜でした「竜王伝説」って書いて・・めちゃ懐かしく感じた^^パチンコをまったくしなくなって8年、タバコ止めたのと同時にパチンコもやめた。「竜王伝説」は興奮する台だった。ロングリーチで竜が天に昇っていく時に赤くなったり、色が変化したり・・・。打ちたくなってしまう^^;ゲームのソフトでいいんだけど。まったく関係ない話でした。A面「Only Time Will Tell」Geoff Downes John Wettonシングル第一弾の「Heat Of The Moment」よりも、この曲の方がずっと好きで、1stアルバムの中でもベスト3に入る好きな曲。シングルバージョンは4分6秒でアルバムバージョンの4分50秒よりも45秒ほど短い。このシングルバージョンは当時何度も流れたPVのバージョンと同じ。イントロが10秒ほど短いのと、1コーラス目後の間奏も15秒ほど短かったり、アルバムを聴きまくっていないと、大きな違和感はないと思う。今、聴いても、そりゃ大ヒットするわってアルバムと楽曲です。プログレファンのみに受けるのじゃなく、ポップミュージックファンにも受け入れられたので、プログレバンド異例の大ヒットになったと思う。(Pink Floyd除く^^;)B面「Time Again」Downes, Howe, Carl Palmer, Wettonアップテンポの3連ナンバーでライブ映えするカッコイイ曲です。1stアルバムは、どの楽曲をシングルA面で切っても売れたように思う。80年代前半のメタルファンもASIAは別格に好きな人が多かったような気がする。この曲も激しいめの曲だし、「Sole Survivor」「Wildest Dreams」なんかも、かなりハードな楽曲です。ついでに・・・1stシングルの事もA面「Heat Of The Moment」この曲はシングルもアルバムも同じバージョンです。初めてこの曲をFMで流れてきたのを聴いた時に、まさかJohn Wetton やCarl Palmer、Steve Howe、Geoff Downesといったプログレの大御所が集まったバンドだとはまったく分からなかった。MTVでメンバーを後に知ってびっくりしたのを覚えてる。B面「Ride Easy」この曲はアルバム未収録でシングルのみで聴けた楽曲!アルバムのどの曲よりもアヴァンギャルドな気がする。たまに聴くと、めちゃカッコよくてリピートして繰り返し聴いてしまう。日本のみのエイジアロゴが可愛くて好きだったのに、すぐに使われなくなった^^;2007年にオリジナルメンバーで来日した時のパンフレットの中の写真
2017年05月22日
イギリスのROCK/Progressive rock「ASIA」の大ヒットシングル。今日、エイジアのVo/BassのJohn Wettonが亡くなったと知った。King Crimson、Uriah Heep、U.K.などのビッグバンドに在籍していましたが、中でも一番セールス的にも成功したのはエイジアだと思う。John Wettonが在籍時のUriah Heepが大好きだったし、ソロアルバムでは2nd「Voice Mail」が特に好きで当時は良く聴いてた。2曲目「Battle Lines」などは美しさの極致のバラードです。このアルバムタイトルが最近「Voice Mail」から「Battle Lines」に変わってるようです。何でだろ。A面「Don't Cry」(Wetton/Downes)2ndアルバム「Alpha」からの先行シングルで大ヒットしました。「Alpha」は全曲、John WettonとGeoffrey Downesで作られています。それまでのプログレの印象は「ASIA」は薄く、よりキャッチーでPOPな楽曲作りに専念してたと思う。1stアルバム「ASIA」( 詠時感〜時へのロマン〜)は全世界で大ヒットして、いきなりスーパーバンドに。メンバー4人とも元々、スーパーバンド出身なので当たり前なのかも知れないけど。1983年の初来日にももちろん行きましたが・・・会場で知ったのはJohn Wettonは出ないと言う事…。かなりショックで肩を落とし、ノル気分なんてないまま最後まで聴いてたのを思い出す。Greg Lakeが嫌いってわけではなく、2枚のアルバムを創り上げたオリジナルメンバーの音が生で聴けると期待があまりにも大きすぎた。今から思えばGreg Lakeも約一ヶ月だけのリハーサルで大変だったと思う。ベースだけでもなく、歌だけでもなく両方だから本人の苦労は凄かったのだと今なら思える。でも、2007年、2008年と大阪厚生年金会館で2年連続でオリジナルメンバーのASIAを観る事が出来たので良かった。B面「Daylight」(Wetton/Downes)この曲はアルバムに未収録です。厳かなオルガンのイントロダクションで始まるPOPなナンバー。歌メロもキャッチーで凄く良いしアレンジも文句なしのカッコ良さだけどアルバムには収録されなかった。CDでは「ASIA Anthologia: 20th Anniversary Geffen Years Collection, 1982-1990」に収録されています。有名なアーティストが亡くなったと知った時でもブログにほとんど書いてないけどよほど思い入れがあるアーティストの場合はどうしても、その日はその人の音楽ばかり聴いてしまう。「Don't Cry]が収録されてる2ndアルバム1stアルバム初来日のツアーパンフとチケットパンフの中に掲載されてたツアー日程ASIAのJohn Wettonが好きなら凄く気に入ると思う2ndソロアルバム最初に書いた名バラード「Battle Lines」以外にも名曲だらけのアルバムです。ASIAとは少し違うかも知れないけど1曲目「Right Where I Wanted To Be」もめちゃ好きな曲。ジョン・ウェットンが参加してるUriah Heep「Return to Fantasy」のLP見開きジャケの内側
2017年02月01日
イギリスのロックバンド「DEMON」の5枚目のアルバム。1985年12月に発売されましたが、1985年にはもう一枚、4月に「British Standard Approved」を発売しています。1st「Night of the Demon」、2nd「The Unexpected Guest」はハードロックやNWOBHMのバンドとして認識されていましたが、3rd「The Plague」はハードな部分は残しつつ新たなジャンルに変化していこうとしているのがよく分かるアルバムでした。そして4th「British Standard Approved」で大きく変貌を遂げます。このアルバムは完全なプログレアルバムと言ってもいいアルバムだと思います。この音楽性の変貌でバンドのメンバーも方向性が違うと2人抜けてしまった。プログレになったDemonの評価は賛否両論で、本人たちも低迷期に入ったと語っている。自分は3rdから4thの流れは自然だと感じてたので問題なく楽しんでました。4th「British Standard Approved」までのアルバムは、レコーディングまでにコンセプトを練り上げて、コンセプトアルバムとして創り上げていましたが、この「Heart Of Our Time」はそれまでとは違う方法でレコーディングされたそうです。それまでに書いてった曲を持ち寄ったり、レコーディングしながら仕上げたりと真逆に近いような手法でレコーディングされたらしい。なので統一感は弱いのかも知れないけど、バラエティに感じられる幅の広い音楽に感じられる。このアルバムは4枚目のプログレアルバムの空気も残しつつ、初期のハードロック部分も加えた感じになってるような気がする。今日は久々にLPで聴いてみた。凄い良い!1982年頃はB級メタルバンド的な扱いだったのですが、この1985年頃になれば、1stや2ndのシアトリカルでホラーなコンセプトの意味も分かってくる。1曲目「Heart Of Our Time」明るいアメリカンロックのようなリフで始まり、次第にハードにキャッチーに展開していく。CDは1992年ポニキャンから出た日本盤しか持ってなく、そろそろリマスター盤も出してほしい。2曲目「Walk In Your Own Light」この曲のリフは今、聴くとめちゃカッコいい!ちょっとお得意の歌入りから転調のアレンジも良い感じ。NWOBHMと呼ばれてた頃はハイトーンボーカルじゃないので、よく言われてなかった。(あの頃はハイトーンが出ると上手いボーカルのように思われがちな所があった。)1stから一貫してDave Hillの歌唱は最高にカッコいいと思ってます。3曲目「Genius?」この曲はプログレ色強めのしぶいナンバーです。なぜ、天才は亡くなってから何年も経ってから功績が認められるのか?って疑問を投げかけてる曲。MIXとか絶妙です!4曲目「Expressing The Heart」A面ラストのこの美しい楽曲にはいつ聴いても惚れ惚れする。ボーカルの上手さが際立つ名バラードです。5曲目「Hight Climber」今日、このアルバムを通して聴いてみて、この曲が一番心に残った。ハードな面を前面に出してる曲です。それでも細かなアレンジの凝った部分はそこここに感じられる。6曲目「Crossfire」レコーディングする前からライブでは定番だった曲らしいのですが、この曲のライブバージョンは聴いた事がない。「One Helluva Night」にも、このアルバムから1曲もセットリスト入りしていないし。すっごいカッコいい曲です。7曲目「Grown Ups」ピアノとボーカルのみでほとんど演奏され、後半にハードなリズム隊とギターが入る。そして再び静かにピアノとボーカルで終わる美しい曲。8曲目「Summit」インストです。歌も入れてレコーディングしていたのですが、歌がなく演奏だけの方がこの曲の良さが表現できると思ったそうです。この演奏にどう歌メロを入れてたのか凄く気になる。9曲目「One Small Step」ラスト曲はプログレ色強めだけど、ハードでカッコいい3連曲。8枚目「Hold On To The Dream」が今、凄く聴きたくなってきた。フランス盤のLPのアルバムタイトルのフォントは飾り文字っぽい物です。裏ジャケも美しい。日本盤CDにはバンドロゴのステッカーが封入されていました。
2017年01月22日
イギリスのProgressive Rock「Flash」の3rdアルバム。何年か前に紙ジャケ デジタルリマスター盤で発売されました。このアルバムは日本盤オリジナルには邦題が「死霊の国」と付けられてました。タイトルに釣られてLPを中古レコード店で新譜発売の数年後に買った記憶がある。そのLPがどこを探してもない・・・。どこかに入り込んでしまってるのかも知れない。邦題タイトルからイメージするおどろおどろしさはほとんどありません。結構、爽やかなプログレです。イエスのギタリスト「ピーター・バンクス」がイエス脱退後に作ったバンドです。Bass Guitar, Mellotron Ray BennettDrums, Percussion Mike HoughGuitar, Synthesizer, Vocals Peter BanksVocals Colin Carter1曲目「Open Sky」短いインスト2曲目「None The Wiser (King)」アルバム、ほとんどの曲が4分台まででまとめられてて、取っ付きやすいプログレになってます。この曲もミディアムテンポでノリの良いロックです。3曲目「Farewell Number One (Pawn)」美しいコーラスのアコースティックナンバー。歌メロも優しく美しく引き込まれる。アウトロだけ少し不気味です^^4曲目「Man Of Honour (Knight)」ミディアムアップのノリの良いロックナンバーです。前半はアコギのストロークを前面に出してフォークロックっぽく音が作られてます。展開からは分厚いコーラスを前に出して盛り上げていくのも良い!音そのものも、もの凄くクリアで心地良い。5曲目「Dead Ahead (Queen)」コミカルな3拍子のイントロからアップテンポのハードロックパートへ。歌メロも複雑に作り込まれてて惹かれる。A面のラストを飾るこの曲が自分は一番気に入ってる。6曲目「The Bishop」やや派手なアレンジでプログレ色を強く感じる曲。7曲目「Psychosync」 a.Escape b.Farewell Number Two c.Conclusion三部構成になってる楽曲です。それでも4分53秒と長尺な曲ではありません。8曲目「Manhattan Morning (Christmas '72)」この曲がこのアルバムで一番長尺で6分26秒ですが、長さはまったく感じない。9曲目「Shadows (It's You)」テクニカルでスリリングなイントロからアルペジオのボリューム奏法や様々なギターの音色が聴けます。とある音楽雑誌の新譜紹介レビュー。何の事なのかよく分からないのがおもしろい^^クニ河内さんおもしろい^^;
2015年10月24日
イギリスのプログレ「Tempest」の1stアルバム。聴くのはかなり久しぶりだったので、CDじゃなくLPで聴いてた。レコード針も買い替えた所だったし、こんな時はLPでいろいろ聴いてしまう。Paul Williams Vocals/Acoustic Guitar/KeyboardsAllan Holdsworth Guitar/Vocals/ViolinMark Clarke Bass Guitar/Keyboards/VocalsJon Hiseman Drums/Percussion1曲目「Gorgon」不気味で何かが始まる予感のするような冒頭のヴァース部分が昔からめちゃ好きでした。悲壮な印象を与える歌唱も凄く好きです。昔、メタルのバンドをやってた時に、このヴァース部分をかなり意識して作った曲があった事とか思い出して寒気がした^^; ライブでもいつもやってた曲だったので何度もやってるうちにこの曲の事も忘れてたけど^^;2曲目「Foyers Of Fun」(邦題 慰みの休憩室)この曲の方が1曲目よりも好きだった。久しぶりに聴いてもやっぱりめちゃ良い!歌詞は6曲目以外は全てJon Hiseman が書いています。3曲目「Dark House」(邦題 暗黒の家)哀しげであり力強くもあるロッカバラード。1973年にしてはギターの歪み音とか凄くカッコいいと思う。4曲目「Brothers」A面ラストの曲。メロウになる展開部分とか昔から何度聴いてもゾクゾクする。5曲目「Up And On」キャッチーなイントロGソロからファンキーなリズム部分も全てどのパートも好きな曲。このアルバムで一番好きな曲かも。6曲目「Grey And Black」(邦題 灰色と黒色)この曲はMark Clarkeがボーカルです。透明感のあるMark Clarkeの声にばっちり合ってる曲。ハモンドの伴奏を中心にシンプルなアレンジの短めな曲です。7曲目「Strangeher」ミディアムアップのブルージーなナンバー。とにかく全てカッコいい!8曲目「Upon Tomorrow」強烈なインパクトのAllan Holdsworthが弾くヴァイオリンのイントロ。フリージャズのようなマニアックな世界ですが、何度も聴くとたまらなくなると思う。展開からの5拍子のロックパートのカッコ良さも強烈です。やっぱり1stアルバムの方が好きだなぁ・・・。LPは少し凝った仕様でした。紙ジャケもほぼLPを再現Jon Hisemanがテンペストを作るまでの経歴。これはわかりやすい。これを見てたらJohn Mayall & the Bluesbreakersの8th「Bare Wires」が聴きたくなってきた。ジョン・メイオールは80才過ぎた今でも現役で活動している!
2015年09月06日
最近、久しぶりに集中して聴いてる60〜70年代のプログレ。イギリスのプログレバンド「マグナ・カルタ」の事はかなり前に一度だけ「Songs from Wasties Orchard」の事だけ書いたと思う。他のアルバムの事はあれ以来書いてなかった。A面は9つのパートに分かれてる組曲です。優しいセピアカラーの映画を1本観たような気分にさせてくれる22分20秒です。「Seasons]1「Prologue」2「Winter Song」3「Spring Poem」4「Spring Song」5「Summer Poem」6「Summer Song」7「Autumn Song」8「Epilogue」9「Winter Song(Reprise)」フォーク色が強いプログレなので、柔らかい時間に浸ってのんびりしたい時は最適。何もかも美しい.「Spring Poem」と「Spring Song」の間に流れるカーニバルっぽいSEはQUEENの「Brighton Rock」の前に流れるSEとまったく同じ物です。それもまったく同じ箇所をQUEENは使っています。このSE、他のアーティストのSEにも使われてたと思う。何か映画のサントラか何かか・・・?このアルバムを聴いてるとQUEENが影響を受けてると思える所がいろいろと感じられる。「Summer Song」は美しいパートから8ビートの爽やかなパートに展開し、そしてアップテンポのブラスロックのようなアレンジのパートへ!この辺りの流れは最高です。最後に「Winter Song(Reprise)」戻る感動的なラストです。B面1曲目「Goin' My Way (Road Song)」この曲なんかは日本の歌唱曲やフォーク、ニューミュージックに影響を与えたように思う。2曲目「Elizabethan」アコギ、チェロ、オーボエ、そして美しいハーモニーの優しくて泣ける曲です。3曲目「Give Me No Goodbye」シタールを効果的に使ったアレンジで不思議な空間を感じさせてくれる名曲です。この曲は凄く好きで昔、聴きまくってたのを思い出す。B面を聴いてると「Sheer Heart Attack」B面の「Dear Friends」〜「She Makes Me」の流れを思い出させるような雰囲気がある。7曲目「Ring Of Stones」この曲も展開もおもしろくて大好きです。いきなりジョンロードばりのハモンドソロになったり、わくわくさせてくれる要素が満載です。8曲目「Scarecrow」69年〜72年頃のカレッジフォークのようなハーモニーと優しさのある曲です。9曲目「Airport Song」このアルバムはプログレではあるけど、Simon & Garfunkelのようなフォークロックが好きな人なら確実に好きになれるように思う。プログレファンもフォークファンも満足できるアルバムです。あの頃のプログレのLPはほとんど日本盤で買ってたけど、このLPは日本盤じゃなくてイギリスオリジナル盤で買ってます。何で輸入盤にしたのか思い出せないけど、日本盤が廃盤で手に入らなかったのか、Wジャケットじゃなかったのか、何かの理由で英オリジナルを買ってると思う。LP裏ジャケと紙ジャケCD
2015年03月15日
イタリアのプログレッシブ・ロック「Lucio Battisti」の3枚目。1979年に再発されたLPです。ずっと廃盤になっていて中古レコード店ではもの凄い高価な物になってました。廉価版での再発はうれしかった。この再発盤もすぐに廃盤になったと記憶してます。最近、昔よく聴いてたヨーロッパのプログレを聴いてて、PFM、アモンデュール、ジェーン、アトールなど・・・そしてPFMの前身のバンド「Quelli」の演奏が聴けるこのアルバムも久々に聴いてました。PFMってバンドの正式名はPremiata Forneria Marconi(プレミアータ・フォルネリア・マルコーニ)覚えにくいのでPFMと呼んでる人が多い。NSPもニュー・サディスティック・ピンクって呼ぶ人があんまりいないのと同じ^^;LP自体は億劫でなかなか聴かないけど、CDを手に入れてしまうと更にCDでばかり聴いてしまってLPで聴く事がなくなってしまう。1曲目「Dio Mio No」(邦題「おお神よ」)陽気で激しいラテンのナンバー。歌詞はかわいい感じで微笑ましい。とにかく演奏がめちゃ凄い!かっこ良すぎるハモンドソロやベースラインにゾクゾクしっぱなし。シングルカットされて71年の年間ランキングの32位だったようです。2曲目「Seduto Sotto Un Platano」(邦題「プラタナスでの集まり」)本当のタイトル「プラタナスの下に座ってマーガレットを口に洗剤の白い泡で汚染された黒い川を眺めながら」って長いタイトルです^^;このアルバムは歌ものとインストが交互に収録されてます。そしてインストのタイトルは異常に長い^^;この曲はジャジーな美しいナンバーです。3曲目「Una」(邦題「ひとつ」)大きいノリの3連ブルースナンバー。ややコミカルな歌詞のラブソングです。4曲目「7 Agosto Di Pomeriggio」(邦題「8月7日午後」)本当のタイトル「8月7日午後自動車の墓場の灼熱した鉄板の間で私だけひっそりと、それでも例外的に 私は生きている」この長いタイトルを読みながらこの曲を聴くとイメージがさらに膨らんでおもしろい。アルバムタイトルのこのインストは不協和音を多用した不安感に包まれるパートや後半のストリングスが入って来てからは美しく感動的なパートに。不安がふっきれたような思いを感じる。ここからLPではB面5曲目「Se La Mia Pelle Vuoi」(邦題「私を求めるなら」)シンプルなロックンロールナンバー。「♪もしもあなたが私の肌がほしいのなら」と何度も歌う。有色人種差別を歌ってる曲のようです。6曲目「Davanti Ad Un Distributore Automatico Di Fiori」(邦題「フィーオーリ」)本当のタイトル「ブラッセルの空港の花の自動販売機の前、私もまたガラスの泡の中に隠されて」この曲の前半メロはこの後、いろんな曲に影響を与えてるように感じる。特に日本の音楽の。7曲目「Supermarket」(邦題「スーパーマーケット」)アコギ1本でノリよく歌う。ライブ録音っぽいレコーディングです。8曲目「Una Poltrona」(邦題「椅子」)本当のタイトル「グラス一杯のコニャック、テレビ、死者35人、イスラエルとヨルダンの国境で」スキャットのみの繰り返しが続いてから、展開していく構成がゾクゾクする。フェードアウトしかけて再びフェードインで大きくなってくるのは自切俳人の曲にもあった^^; 「青春時代」って曲^^;本当のタイトルってのはおかしいけど、サブタイトルでもないし、説明でもないし・・・CD化されて手に入りやすくなってるのでPFM好きな人にもお薦め。再発日本盤LPジャケLP裏ジャケとCDジャケレーベルと帯
2015年03月12日
イギリスのプログレッシブ・ロック「ハットフィールド・アンド・ザ・ノース」の1st。かなり前に書いてるかも知れないけど、久々に聴いて感動したので。1曲目「The Stubbs Effect」(邦題「スタップス効果」)23秒の短いインスト2曲目「Big Jobs (Poo Poo Extract)」(邦題「大事件」)曲がほとんど繋がっていくので、どこから次の曲なのか最初聴いた時は分かりにくいと思う。この曲も36秒です。3曲目「Going Up To People And Tinkling」そして2曲目から繋がるように始まるこの曲はジャジーなインストです。このローズピアノのパートを必死にコピーしてた事もあったなぁ・・・4曲目「Calyx」ハイトーンの美しいボーカルと怪しげなコード進行にゾクゾクします。テープの逆回転を使った後半の雰囲気もスリリングです。5曲目「Son Of 'There's No Place Like Homerton'」この曲は10分を越える大作です。小難しい感じのプログレではないのでやんわりと誰でも聴けるアルバムです。もちろん小難しいのはそれはそれで大好きですが・・・宗教がかっている荘厳な感じもするナンバーです。6曲目「Aigrette」この曲を聴くとなぜか「プレイガール」っていうテレビドラマを思い出す。「プレイガール」の中でこんな感じのBGMがやたら流れてた印象^^;沢たまきさんの顔が浮かんで来る^^;7曲目「Rifferama」これはHARDな演奏と複雑なアレンジや符割りでプログレファンがゾクゾクするような曲。LPだとここからB面8曲目「Fol De Rol」宗教音楽っぽくも感じる大好きな曲です。ベースソロに引き込まれる。9曲目「Shaving Is Boring」(邦題「ヒゲそりは退屈」)この曲もジャジーなソロが延々続くけど退屈する事なく聴き込める。当時、この曲をヘッドフォンで聴くと頭がグルグル回るような気持ち良さを感じてたのを思い出した。当時と言ってもこのLPを買ったのは再発したときだから1978年頃だったかな。10曲目「Licks For The Ladies」この曲はピアノで音を拾って歌ったりしてように思う。QUEENの「Nevermore」とこの曲を弾くのが好きだった。QUEENの「Nevermore」は完全に覚えてしまってて今でも楽譜見なくても弾き語りできそう。11曲目「Bossa Nochance」軽いボサノバな曲です。12曲目「Big Jobs No 2」(邦題「大事件 NO2」)ここまで10曲目から歌もので繋がっています。13曲目「Lobster In Cleavage Probe」(邦題「エビの受精卵の試み」)この曲が一番好きです。美しさの頂点のような楽曲です。14曲目「Gigantic Land Crabs In Earth Takeover Bid」(邦題「巨大な大地の沢ガニの申し出」)後半は甲殻類大集合のような邦題が続きますが、この曲も聴き入ってしまう曲です。難しい事は考えずにふ〜っと曲の世界に入っていけます。15曲目「The Other Stubbs Effect」(邦題「もうひとつのスタップス効果」)この曲で一つコンセプトがまとまるように作られてるように感じる。このアルバムはフュージョンなどよりももっと楽な感じでゆったり聴いています。CDにはボーナストラックが2曲目1974年に発売されたシングルのA面B面です。1「Let's Eat (Real Soon)」2「Fitter Stoke Has A Bath」歌ものの2曲でキャッチーなナンバーです。アルバムの流れは壊してしまうけど・・・1978年再発のLP。LPの見開きジャケの内側
2015年03月06日
フランスのプログレッシヴ・ロックバンド「Atoll」の3枚目。一時期、ヨーロッパのプログレばかり聴いてる時期があって、その中でも「Premiata Forneria Marconi」「Arti E Mestieri」と、この「Atoll」を一番よく聴いてたと思う「Hatfield And The North」にも一時期はまった。あんまりプログレは聴かなくなってたけど、最近また「Arti E Mestieri」を久々に聴いたのをきっかけにいろいろ聴くようになってきた。プログレが好きになったきっかけは「Profondo Rosso」(サスペリア2)と「サスペリア」を映画館で観てから。映画の中で流れる「ゴブリン」の曲のカッコ良さに映画の内容と同等に感動して、アルジェントの世界に引き込まれた。「ゴブリン」は、ほぼインストなのでサントラとして聴いてた。日本では「Profondo Rosso」を「サスペリア2」って邦題を付けてるけど、「サスペリア」とはまったく関係なく、なにより「Profondo Rosso」は「サスペリア」の2年前に製作された映画。日本上映が「サスペリア」の翌年になったから、そんな邦題を付けてしまったんだと思う。紛らわしいから英題の「Deep Red」にしてしまえばいいのに。「サスペリア」から数年してプログレのレコードをいろいろ聴くようになって、「Atoll」と「PFM」が最初にはまったバンド。それもこのアルバムを聴いたのがきかっけだったと思う。1曲目「Paris, C'est Fini」邦題は「パリは燃えているか?」このイントロを初めて聴いた時は鳥肌もんだったのを覚えてる。最初、日本盤のLPを買ったけど訳詞がついてなくて「東京!」「バンコク」「ロンドン」「サンフランシスコ」「ニューヨーク」とか歌の中で何度も出てくるので何を歌ってるのかと思ってた。フランス語だし・・・^^;2曲目「Les Dieux Meme]邦題は「神々」この曲は久々に聴いても鳥肌立つくらいに感動する。前半の美しいスローバラード部分から徐々に激しく複雑になっていく構成は飽きない。3曲目「Gae Lowe (Le Duel)」邦題は「決闘」キャッチーなメロディのイントロ。キース・エマーソンのゴジラファイナルウォーズの曲の中にこんなイントロのような曲あったような・・・後半のゆったりとしたモードのパートが凄く好き。LPではここからB面4曲目「Le Cerf-Volant」邦題は「天翔る鹿」この邦題のイメージで聴いてると胸が締め付けられるような哀しさに包まれる。このアルバムでだんとつに一番好きな曲です。5曲目「Tunnel Part I」6曲目「Tunnel Part II」LPでは5.6曲目は1曲として14分41分の曲として入っています。CD化されてチャプターでPart IとPart II分けてくれたのはうれしい。やや無理のある分け方のような気もするけど・・・。Part IIの後半の激しいパートは強力です!紙ジャケ1993年に発売されたCDLP
2015年03月03日
ドイツのプログレ色の強いロックバンド「Jane」の1stフルアルバム。この前に書いた1978年発売の8th「Age of Madness」よりもブルースロック色が強いので聴きやすいのかも。Bernd Pulst vocalsKlaus Hess lead guitarCharly Maucher bass, vocalsWerner Nadolny organ, flutePeter Panka drums, percussion1曲目「Daytime」ドイツのプログレと言えば最初に「Amon Duul」を自分は思い出すけど、他にも個性的なバンドがいろいろありました。Janeはそんな中で比較的聴きやすいジャーマンロックだと思います。この曲は物悲しいブルージーなナンバーです。ハモンドオルガンのフレーズやアルペジオを前面で出して70年代前半の匂いがプンプンします。2曲目「Wind」この曲はプログレ色強いアレンジですが、基本的にブルースです。ZEPの影響が強いのかも知れません。3曲目「Try To Find」静かで寂しげなバラードパートから始まります。展開でやや激しいスローブルース。聴きやすい音作りの曲が続くのですが、メリハリがあまりないのでややだれるかも。4曲目「Spain」少し仰々しいアレンジのイントロもスパニッシュって感じ^^;12分の長尺ナンバーです。構成もおもしろいので飽きずに楽しめる。5曲目「Together」タイトルナンバーらしい感動的なナンバーです。ブルージーなロッカバラード。6曲目「Hangman」ラスト曲も長尺で9分30秒。この曲もスローなロッカバラード風なパートから始まって、展開でミディアムブギーになります。サバスの1stにありそうな感じもする。
2014年03月02日
ケイトブッシュの1993年発売の9枚目「The Red Shoes」からの1stシングル。今日は「Rubberband girl」の extended MIXを急に聴きたくなった。2011年に11枚目のアルバム「Director's Cut」が発売されてから、元になってる「The Red Shoes」はあんまり聴かなくなってた。それに「Rubberband Girl」のextended MIXがどんな感じだったかうっすらとしか記憶に残ってなかった。ただ気に入って良く聴いてた事は覚えてたんだけど。1曲目「Rubberband Girl」アルバムバージョンそのままです。2曲目「Rubberband girl [extended Mix]」通常バージョンは4分44秒、こっちのバージョンは7分7秒。よくextended Mixとかremixとか無駄としか思えない場つなぎ的な打ち込みが続いたり、一つの楽器のソロが延々入ってたりと一度聴いたらもう二度と聴かないようなものが多い。が、このケイトブッシュのextended Mixはめちゃくちゃカッコいい!音質に関してもオリジナルよりずっと良いしビートもきつく前面に出してる。途中で入って来るケイトのコーランのようなスキャット部分もextended Mixの方が凄い。ちなみに「Director's Cut」に収録された「Rubberband Girl」は、ROCK色強めなアレンジでカッコいいんだけど、音質が悪い・・・何であのアルバムはあんな音質なんだろ…。その次の「Aerial」の音は最高なのに。3曲目「Big Stripey Lie」この曲はアルバム「The Red Shoes」の10曲目に収録されてるのと同じです。久しぶりにこの曲も聴いたけど、カッコいい曲だと改めて感動でした。
2013年10月16日
イタリアのプログレ「Goblin」の2000年に発売されたアルバム。映画「Non Ho Sonno」のサントラです。日本、アメリカではタイトルを「スリープレス」として上映。昨日、「サスペリアpart2」を観てたので今日はゴブリンのCDが聞きたくなった。この時のメンバーはMassimo Morante - guitarsFabio Pignatelli - bassAgostino Marangolo - drumsClaudio Simonetti - keyboards1曲目「Non Ho Sonno」まず映画のプロローグで流れますが、スリリングでドラマチックな曲にこれから始まる映画の期待が高まるに相応しいナンバーです。歪みのギターをかなり前に出してる雰囲気もHEAVYでかなり気に入ってます。2曲目「Killer On The Train」この曲の息が詰まるほどの緊張感と恐怖感はなかなか普通出せないと思う。夜行列車の中で追い詰められていく怖さがこの音楽でさらに倍増。3曲目「Endless Love」この曲はタイトル通りに優雅で美しいナンバーです。プログレの美しい部分を全面に出してるような名曲です。4曲目「Arpeggio - End Title」この曲の緊張感も素晴らしい。ホッとした所なのにまだまだ恐怖や緊張感が途切れないようにさらに観客を追い込むようなナンバーです。とにかくカッコいい曲。5曲目「Ulisse」スローナンバーで前半はメロウなギターソロ、次はソプラノサックス?のソロと続き、次第に緊張感を増して行く構成です。6曲目「Death Farm」仰々しいメタルのような始まり方から激しいモロプログレの世界全開です。7曲目「The Pig」犯人がいろんな動物に狙った被害者を例え次々と残忍に殺して行く場面で流れる。8曲目「The Cat」基本的なモチーフは同じで動物によってアレンジされてる。9曲目「The Swan」これはメインタイトルをアレンジした感じになってます。10曲目「The Rabbit」これが動物シリーズの中で一番HEAVYでDARKです。11曲目「Inquiries」美しい流れに不穏な空気が入って来るような構成で聴いてて色んな風景が浮かんで来そう。12曲目「Associated Dead」凄いDARKでじんわり攻めて来るナンバーです。大きめの音量で聴くとベースの響きの素晴らしさに感動してしまう。13曲目「Final White Week」この曲も流れる場面の重みや恐怖心を煽るようなスリリングなナンバー。14曲目「Non Ho Sonno - Main Title」やっぱりメインタイトルはだんとつカッコいい!1曲目と構成が違うだけですが、アルバムラストにこの短さでメインタイトルを入れてるのが凄く気に入ってます。映画も自分はかなり気に入ってて何度もでも観てしまう作品です。2000年代に入ってアルジェントがパワーダウンしたように言う人もいるのですが、「La terza madre」も「Jenifer」もかなり気に入ってます。「Giallo」はやっぱりそこまでハマれなかったけど・・・。Max von Sydow!!!映画前半の息が詰まる夜行列車の場面。その列車が駅に到着した場面。自分でキャプチャーしたこの画像をデスクトップの壁紙に一時期してました^^;凄く好きな重々しい場面です。Max von Sydow!!!^^;この場面も素晴らしい芸術です!
2013年03月05日
このCDは「Kate Bush This Woman's Work」という8枚組のBOXセットに入ってる未発表集の2枚目です。1st「THE KICK INSIDE」から6th「THE SENSUAL WORLD」までのオリジナルアルバムと未発表曲などを集めた2枚のCDの8枚組。今日、一緒に呑みに行ってた友達とケイトブッシュの話をしていて、無性に聞きたくなったので帰ってきて早速、聴いてました。今日は立山2合と雪中梅1合と生ビール・・・。からすみが今日は最高だった!剣さきイカの梅肉和えとか日本酒を呑めと言ってるようなもんでしょ・・・。で、ケイト・ブッシュ。このBOXの未発表集の2枚を聴く事はそんなにないけど、久しぶりに聴いてみるとなかなかおもしろかった。1曲目「I'm Still Waiting」この曲なんて聴いたのは10年以上ぶりかも。たしかシングルにもなったような気がする。2曲目「Ken」絶叫から始まるナンバーで、この曲もインパクト強烈。3曲目「One Last Look Around The House Before We Go...」インスト。ピアノの旋律の美しさに酔えます。4曲目「Wuthering Heights (New Vocal)」この曲は有名な曲なので知ってる人は多いと思う。「Experiment IV」のB面か何かに入ってた。こっちのバージョンを聴くのは久しぶりだけど凄くいい!5曲目「Experiment IV」この曲はPVのインパクトが凄いので印象に残ってる人もおおいはず。そっか、この曲ってアルバムには入ってなかったんだ・・・。PVを見すぎて映像が同時にうかんで来る。6曲目「Them Heavy People (Live)」1st「The Kick Inside」の11曲目に収録されてる曲のライブバージョン。「Live At The Hammersmith Odeon」のビデオにも収録されてます。このCDに収録されてるライブバージョンはビデオに収録されてます。7曲目「Don't Push Your Foot On The Heartbrake (Live)」2nd「Lionheart」の4曲目に収録されてる曲のライブバージョン。この曲は大好きな曲でスタジオ版もライブもクオリティの高さは凄い。8曲目「James And The Cold Gun (Live)」1st「The Kick Inside」の7曲目に収録されてる曲のライブバージョン。9曲目「L'Amour Looks Something Like You (Live)」この曲も1stに収録されてる曲。「Live At The Hammersmith Odeon」は今でもビデオでしか出ていないと思うけど、CDとのBOXが出てるので音だけは普通に聴けるようになってます。DVDやブルーレイにする気はなさそう・・。10曲目「Running Up That Hill (12" Mix)」はっきり言ってこの10曲目〜14曲目が聴きたかったから、このCDを選んだ^^;かっこ良すぎる!12インチバージョンってダルくなるだけの物が多いけど、ケイトブッシュとクイーンは12インチバージョンが更にかっこ良くなるので聴き逃せない。11曲目「Cloudbusting (The Organon Mix)」このバージョンはいつ聴いても鳥肌もんです。このPVもめちゃくちゃ好きです。この曲に関してはオリジナルよりもこっちの方が気にいってます。12曲目「Hounds Of Love (Alternative)」そしてこの曲!これも12インチバージョンの方がお気に入りです!何と言ってもオルタナティブバージョンですから。これも最高です!13曲目「The Big Sky (Meteorological Mix)」これも摩訶不思議な世界に仕上がってて、元のイメージとはまったく異なる。久しぶりに聴いてみて改めて凄さに鳥肌です。14曲目「Experiment IV (12" Mix)」このMIXもたまりません!ケイトブッシュが好きでこのバージョンをまだ聴いていない人は是非、聞くべきです。っていうか、10曲目からは聴かないと勿体ない。
2012年12月01日
イギリスのプログレッシブ・ロック・バンド「Marillion」の1stアルバム。この前、電車の中で「Real To Reel」(ライブ盤)をずっと聴いてて、爆音でこの1stを聴きたくなった。ダイナミックレンジの差が激しいバンドを爆音で聴く時のドキドキする感覚が妙に好きなのでヒヤヒヤしながら聴く^^;1曲目「Script For A Jester's Tear」この曲を初めて聴いた時、大きな衝撃があったわけではなく、じわじわと好きになったのを思い出す。当時、プログレで大ヒットしてたASIAのキャッチーさとはまた違ったノリでロックファンに浸透していった感じ。2曲目「He Knows You Know」少しPOPな感じで誰でも入り込みやすい曲だけどFishのボーカルのアクの強さに付いて行けたら問題なく楽しめる。3曲目「The Web」このアルバムで一番好きな曲です。仰々しいイントロからドラマチックに展開していく構成も好きだし歌詞も何度も読んで感動してたのを思い出す。今でも久しぶりに歌詞を読みながら聴いてると鳥肌です。4曲目「Garden Party」B面の1曲目ってイメージが強い。派手めなアレンジに惹き付けられる人が多いと思う。5曲目「Chelsea Monday」この曲の雰囲気も大好きです。ロングトーンのギターフレーズが入ってくる所は今でもゾクゾク鳥肌です。歌メロも美しく惹き付けられる。6曲目「Forgotten Sons」Fishのボーカルを特に堪能できるナンバーです。演劇要素の強いナンバーで目を閉じて聴いてると、いろんな物が浮かんで来る。
2012年09月09日
イギリスのプログレバンド「マリリオン」の2nd。この作品の1年前に発売された1stアルバム「Script For A Jester's Tear」の方が有名だし人気アルバムだと思うけど、自分がこの2ndの方が好き。更に深く幅を広げたサウンドに当時、引込まれた。1曲目「Assassing」イントロのオリエンタルな雰囲気からロックなビートで押して行く感じとか今、久しぶりに聴いても色褪せずに楽しめました。この曲は7分ですが、あっと言う間に終わってしまう。キャッチーさと妖しさが入り交じってて飽きない。2曲目「Punch & Judy」変拍子と跳ねるようなメロディに惹き付けられる。この曲もプログレとか思わずに普通のロックとして気楽に聴けるナンバーです。3曲目「Jigsaw」メルヘン、ファンタジーな世界でプログレ色が強く感じられる曲。デビューアルバムの流れに近い感じで、これも名曲です。4曲目「Emerald Lies」このアルバムの中でダントツで大好きな曲!今日、久しぶりにマリリオンを聴こうと思ったきかっけは、この曲。この曲が聴きたかったがために、久しぶりにこのアルバムを通して聴いた。ボーカルの七変化な歌唱を楽しめる。5曲目「She Chameleon」美しく哀しげなバラード。美しいメロディと嘆きの歌唱に心が震える。この曲も久しぶりに聴けて良かった。6曲目「Incubus」この曲はモロプログレでコミカルな部分や狂気な部分が入り交じった大作。8分30秒をドラマチックに盛り上げる。7曲目「Fugazi」そしてラストはタイトルナンバー。4曲目と同じくらいにお気に入りナンバーです。最初のピアノと歌だけの静かなパートの美しさから、ギターと激しいドラムが入って来る次のパートへの繋がりは神!紙ジャケダブルジャケット。ソファーの前にピーターハミルの「Fool's Mate」「Over」のLPが置いてある。
2012年08月27日
オリジナル新作アルバムとしては2005年「AERIAL」以来。発売日に買ってきて何度か聴いて、しばらく聴いてなかった。CDと同時にディスクピアでアナログ盤も買ったので、今日はLPで聴いてた。やっぱりLPで聴くと何かいい。大きいブックレットを眺めながら、じんわりこのアルバムに浸っていた。1曲目「Snowflake」このアルバムはケイトのピアノを前面に出した感じです。この1曲目に聞き入ってると、いろんな風景が頭に次々と浮かんで来ます。訳詞を読みながら聴くとまたまったく違う世界が広がる。スノーフレイクはペットの犬の名前。犬目線でもある歌詞にふと「空と君のあいだに」「荒野より」を思い出した。ドラムはSteve Gadd、ベースはDel Paimer2曲目「Lake Tahoe」タホ湖のほとりで彼女はペットの犬の名前を呼んでいる。美しいピアノの音と次第に重くなって行く空気。この曲は11分8秒。1曲目から20分を大幅に超える物語。3曲目「Misty」気分が和らぎそうな音なのに、聞き入ってると不安な気持ちにさせる名曲です。この曲も長尺で13分32秒の大作。集中して聴き込んでも疲れない不思議な13分間です。4曲目「Wild Man」ドラムはSteve Gadd、ベースはJohn Giblinこの曲は80年代後半のケイトブッシュの空気を少し感じられると思う。たしか、シングルになった。5曲目「Snowed In At Wheeler Street」Featured Vocailsでエルトンジョンが参加してます!ケイトとエルトンの声の響きが気持ち良い程に合ってて鳥肌です。非常に哀しい曲で女と男が交互に想いを語り合ってもう二度と失いたくないと感情を爆発させていく。アレンジも重く美しい。6曲目「50 Words For Snow」ケイトが数字を読み上げ、雪に関係する50の言葉をスティーブンフライがユピック教授が答えて行くという構成のナンバーです。サビでは「雪を表す言葉を早く50個聴かせて!」と激しいケイトの歌声も聴けます。7曲目「Among Angels」ラスト曲はケイトが弾くピアノと歌のみの美しいナンバー。静かで透明なイメージが浮かんで来るけど、聴いて行くうちにだんだんカタチが見えてくるような・・・LPだと2枚組でDisc1のA面「Snowflake」「Lake Tahoe」 B面「Misty」Disc2のA面「Wild Man」「Snowed In At Wheeler Street」 B面「50 Words For Snow」「Among Angels」アートワークは全てCDのものと同じだけど、アルバム見開きの中の写真は「Lake Tahoe」のページの犬の「スノーフレーク」が飛び跳ねてるものです。その横に歌詞の一部でもある「But When he dreams,he runs…」と書かれてます。犬好きには何かグッと来てしまう。
2011年12月12日
ケイト・ブッシュの久しぶりのアルバムはセルフカバーアルバム。何の情報もなしにこの3枚組のCDを買って曲目を見てベスト盤なのか?と最初思ってしまった。いろいろ調べてみると「The Sensual World」「The Red Shoes」からの楽曲をリレコーディングしてると知ってCDを聴いてみた。ベスト盤だったら、またいつか聴こうと棚に直してしまう所だった。今?何で?あのアルバムから?・・・・いっぱい???だったけど何回か聴いてみた。1曲目「Flower Of The Mountain」この曲はなんだろうと思ってたら「The Sensual World」のタイトルナンバーの「The Sensual World」だった。更にこもったような音質になってる。しっとり落ち着いた音質にしたかったのかな。2曲目「Song Of Soloman」キーも下げてより落ち着いた感じになってる。雰囲気としてはこっちの方が好きかも。3曲目「Lily」この曲は大好きだったから、どうなってるのか楽しみだったけど・・・何かよくわからない^^;もっと聴き込まないと良さが分からないのかも知れない。この曲もキーを下げてると思う。4曲目「Deeper Understanding」「The Sensual World」バージョンより2分近く長い。この曲もまだ元の方が好きかも・・・5曲目「The Red Shoes」この曲もキーを下げている。オリジナルが凄く気に入ってた曲だけど、このやや落ち着いたバージョンも凄く良い!オリジナルよりも1分近く長くなってます。6曲目「This Woman's Work」この曲に関してはキーを下げてる方が良い感じだと思う。このキーで歌ってるとCyndi Lauperが歌ってるようで、「Hat Full Of Stars」とか「Heading West」のシンディを思い出す。オリジナルとイメージがかなり違うように聞こえておもしろい。7曲目「Moments Of Pleasure」オリジナルのあのピアノのイントロが大好きだったし厚みのあるストリングスも凄く気に入ってて数え切れない程、聴いた曲なんだけど・・・このピアノ1本ももちろんカッコいいし美しくて良いんだけど。8曲目「Never Be Mine」The Sensual Worldの8曲目収録されてた曲。この曲に関しては最初に聴いた時からこの新しいバージョンの方が良いように感じた。新しいのはピアノの音が中心になってて民族音楽のようなコーラスも落ち着いた感じで入ってくる。9曲目「Top Of The City」この曲もめちゃくちゃ好きだった曲だけど、こんなアレンジもめちゃくちゃ良い!こっちのバージョンも凄いお気に入りです。キーを下げた分、ガナリ声を上げる所が更に迫力を増してて感動。10曲目「And So Is Love」この曲も元のオリジナルが完璧だと思ってたから、何をどう直すのだろうと・・・歌い方や声のチョイスをかなり変えてる。もちろんこれはこれで凄いけど、前のを聴きすぎてて変な感じがするだけかな。11曲目「Rubberband Girl」かなりシンプルなロックになったって印象。かなりシブい音になってるので、これはこれでカッコいい!音質は何でレベルの低いしこもった感じにしたのだろう・・・3枚組のあと2枚が「The Sensual World」と「The Red Shoes」のリマスター盤。この2枚の方がずっと音も良いように思うんだけど。前作の「Aerial」もあまり聴き込まないままになってしまってる。「Mrs. Bartolozzi」「Sunset」「Aerial」は大好きなんだけど。
2011年07月19日
ノルウェーのProgressive Metal「Spiral Architect」の1st1stと言ってもこのアルバムしか出てないんだけど・・・・。このCDはバンド名だけで買ったアルバム。ジャケットからして自分の好みじゃなさそうなのは分かってたけど、何と言ってもBLACK SABBATHの曲の中でもいつでも自分の中でベスト5に入ってる曲と同じタイトルのバンド名^^これは買うしかないと昔、買ったけどあんまり聴いてなかった。久しぶりに聴いてみたら、最後まで通して一気に聴いてしまった。聴きやすいプログレです。一時期のラッシュのような感じもします。この手のハイトーンボイスのロックはまったく聴かなくなったから懐かしい感じで意外と楽しめました。1曲目「Spinning」懐かしいプログレって感じの始まり方。ボーカルの歌い出しも30年前くらいの懐かしさで楽しめた。楽曲も普通に楽しめたので今になって買って良かったと・・・^^;2曲目「Excessit」ノルウェーと言えばブラックメタルしか頭に浮かばないけど、こんな爽やかで明るいバンドもあったんだと^^;そりゃあるわな。ひたすら爽やかで明るいのもたまのは良いな。3曲目「Moving Spirit」変拍子もおもしろいし、時々入ってくるキャッチーなメロディとかも心地良い。4曲目「Occam's Razor」インスト5曲目「Insect」まあ。まったくサバスのスパイラルアーキテクトの雰囲気は感じないんだけど・・・これはこれでいい。この曲ももろプログレ。6曲目「Cloud Constructor」この曲が一番好きかな。ややDARKなミディアムナンバー。でも普通に聴き込んでしまってる^^7曲目「Conjuring Collapse」6曲目に続きこの曲もかなりお気に入りです。テクニックの凄さやアレンジ力の凄さにも感動です。8曲目「Adaptability」展開で重暗くなる所とか好き。あとはやんややんや明るい感じの曲だけど。9曲目「Fountainhead」この曲の唄メロは頭に残るインパクトがあります。普通のポップスとしても楽しめる曲。アレンジ、構成はもちろん複雑だけど気軽に聴けるプログレって感じ。ROCKやMETALではガテラルボイス、デス声と呼ばれるようなボーカルしかほとんど聴かなくなったけど、普通に歌ってるの曲もたまにはいいかと思った。プログレメタル好きならきっと気に入るんじゃないかな・・・・。
2011年01月31日
フランスのプログレッシヴロック「ATOLL」の1stアルバム。めちゃくちゃ久しぶりに1st聴いた。2nd「L'Araignee - Mal」、3rd「Tertio」はたまに聴く事はあるけど、「Musiciens - Magiciens」はすごい久しぶりに聴いた感じ。この紙ジャケが発売された時に聴いたきりだと思う。1曲目「L'Hymne Medieval」(中世の賛美歌)イントロの徐々にテンポが上がって行くアレンジが凄い好きだった。3分15秒の少しPOPで聴きやすい歌ものナンバーです。2曲目「Le Baladin Du Temps」(時の道化役者)この曲は3パートに分かれてる11分越えのナンバー。1、化金石のアルペジオ 2、夢魔 3、化金石のアルペジオ美しいフレーズも多く誰でも気持ち良く楽しめると思う。3曲目「Musiciens-Magiciens」ちょっとファンクなノリで70年代前半そのものって世界です。ベースはHEAVYにうねってます。この曲は今聴いてもかなりカッコいい。4曲目「Au-Dela Des Ecrans De Cristal」(クリスタルスクリーンの彼方)このアルバムで一番好きな曲。ラテンっぽいキメや、歌メロは美しく、構成も飽きさせないバラエティにとんだアレンジ。プログレを聴いてますって感じです^^;5曲目「Le Secret Du Mage」(魔術師の秘密)ハードロックなナンバーです。ベースバキバキです。6曲目「Le Berger」(羊飼い)フルートの印象的な音色にウトウトしそうになる^^そのあと、ちょっと不気味なコーラスで目が覚める^^;この曲もかなり好き。7曲目「Je Suis D'ailleurs」(異邦人)前半はかなり同じフレーズを引っぱるけど、ダレダレになる感じほどでもない。ベースソロでテンポアップしてどんどん展開していくので飽きる事なく楽しめる。ここまでがアルバムで、ここからはボーナストラック。「Au-Dela Des Ecrans De Cristal 」「Fille De Neige」「Je Fais Un Reve」「Musiciens-Magiciens」この4曲のライブ。特に「Musiciens-Magiciens」のライブはイメージがかなり違う。「Au-Dela Des Ecrans De Cristal 」はカッコいいハードなイントロ部分をカットして演奏している。音も良くないし,このライブ音源はこれからもあまり聴く事もないと思う。
2010年02月26日
アメリカのプログレッシブロック「Relayer」の2ndプログレをじっくり聴くのも久しぶりだし、このアルバムを聴くのもめちゃ久しぶり。ロックはデス声、ガテラルボイス以外、最近、耳が受け付けなくなってるのに急にこのアルバムを聴きたくなってじっくり聴いてました。CD帯にラッシュタイプのアメリカのグループって書いてるけどそこまでラッシュではなく、この頃急に流行り出したようなハードプログレともまた違ってて当時、興味を持ったバンドでした。1曲目「Beyond The End」ビヨンド・ジ・エンド・・・・もろデス系.ブラック系のようなタイトル。でもまったくそんな要素はありません^^;イントロのアコギのストロークから凄く気に入ってて、久しぶりに聴いて感動でした。ボーカルはクリーンボイスのみ。2曲目「Left Behind」この曲は少しハード気味なアレンジ。80年代中頃の中島みゆきさんの楽曲のアレンジのようです。3曲目「Marburg Friends」この曲は長尺ナンバー。8分越え。この頃流行ってたハードプログレのテクニックひけらかしタイプじゃないので嫌みな感じも受けずに素直に楽曲に感動できます。4曲目「Common Goal」この曲、こんなに良かったっけ?って今日聴いて思った。小作品だけど異常にこの曲に引込まれた。静かな美しいナンバーですが、心に入ってくるアレンジで感動です。今までまったく気に留めてなかった曲なのに・・一番のお気に入り。5曲目「Cairo」この曲はHEAVYナンバー。このアルバムを買った頃はこのHEAVYな感じとキツい目のメッセージでこの曲が一番好きだった。今も良いと思うけど4曲目の衝撃に少し色褪せたかも。6曲目「Everyday Disguise」この曲はQUEENっぽい曲。フレディが書きそうな感じ。この曲も凄くお気に入りだった。この曲はCairoに挟まれてる曲で意味深。7曲目「Eleven Steps」インスト8曲目「Madness」この曲も長尺ナンバー。この曲も少しQUEENっぽさも感じる。アレンジ、演奏、歌唱とも非常にレベルは高いと思う。9曲目「My Black Cat」インスト10曲目「Primitive You」この曲も久しぶりに聴いて以前よりも気に入ってしまった。アコギのストロークが後ろで鳴ってるのが凄い効いている。このアルバムはラッシュって言うよりQUEENに近いように思うけど。11曲目「...I Am」そしてラストのこの曲は昔からずっと気に入ってる曲。この曲はラッシュっぽいと思うけど。少しハードなナンバー。プログレって言うか普通のロックもまた少しずつ聴いて行こうかな・・・^^;ブラック、ブルータルデス、デスコア、グラインドコア、メタルコアしかほとんど聴かなくなってるし・・・・。
2009年10月23日
昨年、発売されたポーキュパイン・ツリーの14枚目のアルバム。13枚目かな・・・。このアルバムはコンセプトアルバムでゲームや薬に依存する子供達をテーマにしている。同じようなテーマの曲で山崎ハコさんの「ブリキのマーチ」と言う曲があるのを思い出した。このバンドはHEAVY ROCKよりのプログレって感じかな。このバンドの事を書くのは初めてみたいです。書いてたつもりだったのに^^;ロバートフリップもこのバンドをかなり気に入ってるようで参加しています。ライブもゲストプレイヤーとしてツアーに出たほどです。1曲目「Fear Of A Blank Planet」キーボードをタッチする音から始まるこの曲はまさに薬とゲームに依存してしまって心が歪んだ少年を歌っている。聴きやすいPOPな感じで創り上げられてるので聴きやすいけど、途中かなりHEAVYなリフが入ったりしてなかなか凄い曲で気に入ってます。2曲目「My Ashes」静かに深く入ってくる曲。楽曲は強烈に美しく歌詞は恐ろしい。3曲目「Anesthetize」17分以上もある曲。彷徨う心を見事に音にしているっていった感じ。この曲のGソロはラッシュのアレックスがゲスト参加で弾いている。4曲目「Sentimental」この曲がたまらなく好き。歌詞もアレンジも演奏も全て最高に気に入ってる。地味な感じなんだけど何故か心に突き刺さる。5曲目「Way Out Of Here」最初の静かで美しいパートから激しいパートへ移っていくのが凄くいい。プログレと言っても聴きやすいのですんなり心に入ってくるバンドだと思う。6曲目「Sleep Together」ラスト曲。ちょっと怖い結末に感じる。どう受け取るかは自由だからいいんだけど・・・。悪魔の囁きかのように音が迫ってくる。全曲通して聴くと何とも言えない憂鬱な気分にさせてくれる。それがまた気持ち良い。他のアルバムも名作ばかりなのでまた書きたいと思う。明日は宝塚宙組公演の2回目観劇!楽しみ!!
2008年02月10日
今日は軽めのPOPなロックを聴こうと思いこのアルバムを選んだ。日に日にHEAVYでDARKなバンドばかり聴く傾向がひどくなってきてるのでたまには軽いプログレで気分転換。ラッシュのアルバムの中でもかなり好きなアルバムです。初期のでは3rd「Caress Of Steel」と5th「A Farewell To King」が好き。このアルバムはかなりキャッチーでPOPな印象だけど、どの曲も楽しめる。1曲目「Distant Early Warning」このイントロは当時ブームっぽくなってたサウンドを取り入れてる感じ。デペッシュモード、U2みたいにも感じる。かなりPOPで聴きやすい曲。2曲目「Afterimage」この曲も軽いPOPロック風。ギターは歪んでるけど明るい曲調のせいかかなりPOPに感じる。歌詞はちょい重めなんだけど。3曲目「Red Sector A」当時ライブでは定番だったんじゃないかな。この曲はホントにカッコいい。少しだけHEAVYに仕上げてる曲。プログレの中でもラッシュはかなり聴きやすいので流しながら聴ける。良い意味でね。4曲目「The Enemy Within」少しコミカルなアレンジで曲調は楽しい。歌詞はまったくそんな感じではないけど。この曲も凄く好き。5曲目「The Body Electric」この曲もかなり好き。凝ったアレンジとキャッチーなサビ。6曲目「Kid Gloves」変拍子で最初グイグイ引込む。中サビからPOPな8ビート。この曲も何回聴いても飽きない。7曲目「Red Lenses」この曲は複雑なアレンジと構成なんだけどキャッチーに感じさせる。8曲目「Between The Wheels」ラスト曲はちょいHEAVY。歌詞も重めです。比較的ストレートなアプローチで攻めて来る。明日はダークトランキュリティとホーンテッドのライブに行ってきます。2バンドとも聴きやすいデスメタルです。どんなセットリストなのか楽しみ!
2008年01月15日
グリーンスレイドはイギリスのプログレッシブロックバンド。このセカンドアルバムが発売された1973年2月に1stアルバム「Greenslade」でデビュー。ギターレスでダブルキーボード、ドラム、ベースの編成。この2ndと1974年発売の3rdが好き。キーボードでバンドリーダーのデイブ・グリーンスレイドはColosseumにも在籍していた。ベースのトニー・リーヴスもColosseumに在籍してた。ドラムのアンディ・マカロックはKing Crimsonにいて「Lizard」で叩いている。キーボード、ボーカルのデイブ・ロウソンは後にケイトブッシュのアルバム等でも弾いている。1曲目「Bedside Manners Are Extra」初期のエルトンジョンの雰囲気やビートルズの雰囲気を持っている曲。美しいメロディのメロウでPOPな曲。2曲目「Pilgrims Progress」ブギーな明るく軽快なインスト。印象的なKeyメロディ。3曲目「Time to Dream」少しハードで複雑な曲。ギターがなくてもハードロックとしてじゅうぶん楽しめるしボーカルも良い。ギターソロかと思うようなKeyソロも凄い。凄く好きで良く聴いてた曲。4曲目「Drum Folk」ドラムソロとキーボードの演奏が交互にあるインスト。テクニカルなKeyパートとメロウで少しブルージーなKeyパートが楽しめる。5曲目「Sunkissed You're Not」このアルバムで一番好きな曲。アレンジにもゾクゾクさせられる。この曲の間奏部分とかはジャジーでシブシブ。6曲目「Chalkhill」ミディアムスローで少し重めのインスト。展開から軽快なブギーになったりする。このKeyソロも聴き物。このアルバムの事、前にも書いたような気がしていた・・・。書いてないかも知れないけど。紙ジャケで再発になってCDを買った。それまではLPで聴いてた。いろんなプログレのアルバムが再発になってくれてうれしい。
2007年12月09日
ちょっと懐かしい感じのCDを聴こうと思ってPFMの4枚目を選んだ。バンド名はPFMと略されてる事が多いけどPremiata Forneria Marconiがホントのバンド名。略しての方が知られてるのでPFMでいいんじゃないかな。PFMはイタリアの4人組のプログレバンド。このアルバムは英語ヴァージョンとイタリア語ヴァージョンの2種類ある。今日は紙ジャケにもなってる英語ヴァージョンを久しぶりに聴いてみた。イタリア語の方を聴く回数の方が多いのでたまには英語で・・・。1曲目「The Mountain」クラシカルな混声合唱から始まるドラマチックで重厚な曲。この幕開きが凄く好きで今でもゾクゾクする。この曲の歌詞の中に森と山の神「オオヤマツミ」が登場する。ちょうどこの前に宝塚月組公演「MAHOROBA」で遼河はるひさんが演じ踊ってた役。どうしてイタリア人の彼らが「オオヤマツミ、俺はお前の名前を呼ぶ」なんて歌詞を書いたのか不思議。おととい観劇した月組「MAHOROBA」の場面が頭に浮かんでくる。感動的な大作です。10分を越える名曲。2曲目「Just Look Away」1曲目とは対照的に美しい優しいメロディーと演奏でシンプルに聴かせる。かわいい曲でもあり爽やかな気分にさせてくれる曲でもある。イタリア語盤とは曲順は違う。3曲目「The World Became The World」タイトル曲のこの曲も美しく感動的。ボーカルがめちゃ良い、2コーラス目からのアレンジが最高にかっこいい。この曲はイタリア語ヴァージョンには入ってなくてファーストアルバムの曲を英語で歌い直したもの。4曲目「Four Holes In The Ground」この曲がダントツで好き。最初の楽しげなお祭りのようなパートから重厚でドラマチックなパートへ。そして感動的なボーカルパート!そのあとノリノリのロックパート。口で各パートの音を歌えるくらい聴き込んだ曲です^^;5曲目「Is My Face On Straight」これぞプログレ!って思ってしまう素晴らしいアレンジ。遠くで鳴ってるようなボーカルも素晴らしい。フルートソロも気持ち良いしそのバックの演奏も最高です。6曲目「Have Your Cake And Beat It」7分半のインスト曲。最初は個性的なベースのみの演奏。そのあとにフォークっぽいような懐かしい感じのパート。激しい演奏になってからは目まぐるしくサウンドが変化していく。このアルバムと3枚目ばかり聴いてしまうけどファーストや5枚目も素晴らしい。デス系ばかり聴いてるとたまにこんな美しいアルバムも聴きたくなってしまう。洋楽に限っての事だけど・・・日本の音楽ではメタルやROCK系はまったく聴かないけど。
2007年08月05日
オリジナルメンバーとしては初来日のエイジアのライブに行ってきました!前にエイジアを観たのは1983年大阪城ホール・・・。オリジナルメンバーで来ると思い込んでたから1曲目始まってジョン・ウエットンの代わりにグレックレイクがいるのに気づいた時はかなりのショックだった・・・。ジョン・ウエットンの歌を聴きに来たと言っても過言ではなかったのでかなりガッカリだった。それが今日、オリジナルメンバーでのエイジアを見る事が出来た!まず最初に思った事はジョン・ウエットンの歌が上手すぎ!凄い!まったく歌唱力も落ちていない事に驚いた!歌唱力が落ちてないどころか全盛期の歌唱よりも上手くなってる!それだけで今日のライブは価値があった。席は1列目!目の前にスティーブ・ハウ・・・・。目の前で観てると更に神経質そうな頑固親父風で職人肌そのものの感じでした。少しハウリングが起きただけでキョロキョロソワソワ・・・。そのせいでメインリフに行く所が少しズレてしまった・・・。曲目は1stアルバムを全曲と2ndから3曲、ベスト盤から1曲、各キャリアの曲から4曲。1曲目「Time Again」~2曲目「Wildest Dreams」~3曲目「One Step Closer」の流れは懐かしさで鳥肌が立った。来日決まってチケット取ってからもまったく聴いてなかったから余計に懐かしさがこみ上げた。メンバー全員、現役のプレイ!完璧な演奏にも感動した。4曲目「Roundabout」はイエスの曲。10年近く前に同じホールでイエスを観た時よりもエイジアでの演奏、歌の方が感動は勝っていた。5曲目「Without You」6曲目「Cutting It Fine」とアルバムの流れ通りの演奏。このあとスティーブハウのソロとELPの曲2ndから2曲tp続いて「Court Of The Crimson King」短縮版だけど凄く良かった!この曲は最近いろんなバンドにカバーされてる事が多くていろいろ聴いたけどSAXONがカバーしてるのが最高にカッコいい!本編ラストの2曲「Only Time Will Tell」「Sole Survivor」は文句なしにかっこ良かった。ラスト近くでもジョン・ウエットンの声はへたる事なく完璧に声が伸びている!凄い!もう60歳くらいなのにここまで現役で全盛期以上に歌えるシンガーもなかなかいない。アンコールラスト「Heat Of The Moment」は会場もかなり盛り上がっていた。1列目ですぐ近くにスピーカーがあったので結構な爆音で疲れたけどいいライブを観る事が出来て良かった。思ってたよりPAのボリュームが大きかったのにもちょっと驚いた(汗)
2007年03月05日
ドイツのサイケデリック・プログレバンドとして一部で有名なバンド。アモンデュール1ってバンド名です。いろいろ謎の多いバンドで1969年にアモンデュール2ってバンドと分裂してこのオリジナルの方のバンドはこのアルバムがラストアルバムになる。1stと2ndアルバムとは音楽性が大きく変わったアルバムです。全2作は攻撃的、破壊的なサイケミュージックだったのに対してこのアルバムはアコースティックを全面に出し狂気の後の虚脱感を出しているように感じる。このアルバムの日本盤は1995年に発売されたけど既に廃盤です。解散後に2枚のアルバムが発売されている。未発表曲を集めたようなものらしい。アモンデュール2の方は最近も活動しているみたいだけどあまり情報がないので不明。1996年に「KOBE」って言うアルバムをアモンデュール2は発表している。阪神大震災の事をアルバムにしている。アモンデュール1の1stから順番にこのアルバムまで聴くと全て一つの世界に繋がっているようです。1曲目「Love Is Peace」この曲はとことん美しく創り上げられている。美しいリフが延々ループする。歌も静かに美しく歌い上げている。17分以上あるけど退屈せずに最後まで聴ける美しい曲です。邦題は「愛、平和、自由、そして調和」この頃、日本で行われた万国博覧会のテーマのよう。2曲目「Snow Your Thurst And Sun Your Open Mouth」この曲も静かでいながら少しサイケな部分も聴かせてくれる。このアルバムの解説にも書いてあるけど狂気のバッドトリップから目醒めて虚脱感と共にゆっくり戻ってくる現実認識と安堵感がこのアルバムを支配してると言う解説者の意見に同意です。邦題は「雪で喉を潤し太陽の祝福を」10分近くある曲でラスト3分のパートは実に美しい。3曲目「Paramechanische Welt」この曲も一枚目、二枚目のアルバムが信じられない程にアコースティックの美しさで押している。歌も疲れ果て虚脱感の中で歌っているような感情をこめている歌唱。ボンゴの音とずっとループするアコギのサウンドで頭の中がぼんやりしてくる。邦題は「平行機械学の世界」8分の曲。この3曲でアルバムとしては終わり。ボーナストラック4曲目「Eternal Flow」このバンド唯一のシングル曲。けだるさの極値だけどベースとクリーントーンのギターが心地いい。シングルにしたのも驚きだけど・・・。ただ曲が4分15秒と短かったからだけかも知れない・・・。邦題は「永久の流れ」ボーナストラック5曲目「Paramechanical World」このアルバム3曲目の別バージョン。シングル「Eternal Flow」のB面曲。このバージョンの方がまだ少しはPOPミュージック寄りなのかも知れない。歌は本バージョンよりもハッキリとメロディーを歌ってるしバッキングもシングル向きになっている。眠れない時にこのアルバムを聴きながら何度か寝た事があるけど真っ暗にして静かにこのアルバムを流せばすぐに眠れたように思う。
2007年03月04日
全58件 (58件中 1-50件目)