2021年10月10日
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カテゴリ: Jazz・Blues・ラテン
1956年12月リリースのビリー・ホリデイのアルバム。
2,3年前にリマスターされたアナログ盤が発売された。
今日はその180g2019年リマスターアナログ盤をかけっぱなしにして仕事してた。

少し気にはなるけど曲順がオリジナルとかなり違う。
ジャケットも新たに作られてるので、「Lady Sings the Blues」の
企画盤とでも思った方が良さそう。
A面ラストとB面ラストにボーナストラックが入っています。
オリジナルアナログ盤は片面6曲ずつの12曲入り。
持ってるCDの曲順はオリジナル通りです。






1曲目「Travelin' Light」
2曲目「I Must Have That Man」
3曲目「Some Other Spring」
4曲目「Lady Sings The Blues」
5曲目「Strange Fruit」
6曲目「God Bless The Child」
7曲目 ※「P.S. I Love You」


B面
1曲目「Good Morning Heartache」
2曲目「No Good Man」
3曲目「Love Me Or Leave Me」

5曲目「Willow Weep For Me」
6曲目「I Thought About You」
7曲目 ※「Softly」
8曲目 ※「Stormy Blues」





1984年発売の浅川マキさんの企画盤LPの中に「語り」が収録されてて、その中にこんなのがある。


「エヴァの匂い」は全編にジャズが流れている。
Billie Holidayの「Willow Weep For Me」が流れる場面が印象的だと酒場のママは語る。
エヴァはお金を貯めてレコードを買うことが生きがい。」

・・・この浅川マキさんのアルバムを10代の最後の頃に聴いて「Willow Weep For Me」と
映画「エヴァの匂い」が凄く気になってて数年後にやっと買えて聴いたのを思い出す。
なので、このアルバム、自分は「Strange Fruit」や「Lady Sings The Blues」よりも
「Willow Weep For Me」が体に染み付いてるような気がする。
「Willow Weep For Me」はオリジナルは違う人で多くのシンガーやミュージシャンが演奏する
ジャズのスタンダードのひとつ。

この2019リマスターのアナログ盤は「Travelin' Light」から始まる。
オリジナルは4曲目に収録されてる「Lady Sings The Blues」です。
「Lady Sings The Blues」の派手なイントロから始まるイメージが強いので、
何気なく始まるような「Travelin' Light」がいきなり流れ出すと変な感じがする。
2曲目の「I Must Have That Man」は「Travelin' Light」からの流れはオリジナル通り。
3曲目「Some Other Spring」は聴いてて気持ち良い曲。作業の手が止まって聴いてしまう。
4曲目「Lady Sings The Blues」は本来オープニング曲。
ドラムロールと派手なCharlie Shaversのトランペットソロのイントロがインパクト凄い。
この曲はビリー・ホリデイ本人が書いた曲。
アナログ盤で聴くと不思議な感動がある。

5曲目「Strange Fruit」は悲惨なアメリカ南部での出来事を元に書かれた曲。
太い幹の木に首を吊るされた黒人のことを「南部では奇妙な果物がなる」と歌う。
差別の抗議のために作られた曲です。ビリーホリデイが歌詞をつけています。
6曲目「God Bless The Child」
この曲もビリーホリデイが書いた曲です。のんびりと優しい曲で心地よい。

B面1曲目「Good Morning Heartache」はビリーホリデイが最初にレコーディングした曲。
この曲も好きな曲で歌に絡んでくるアルトサックスがめちゃくちゃ好き。
「Love Me Or Leave Me」は凄く多くのシンガーやミュージシャンにレコーディングされてる
スタンダードナンバー。様々なバージョンを聞き比べたら楽しい。
「Too Marvelous For Words」華やかで明るいアレンジが気持ち良い。
ドリス・デイのバージョンも聴いてる。
「Willow Weep For Me」
最初にも書いた曲でけど、ビリーホリデイのバージョンは特に気怠く重くアレンジされてる。
この重暗さがたまらなく良い!Dinah Washingtonのバージョンも好きですが、
ダイナのバージョンはテンポも少し早く気怠さはそんなに感じない。「Dinah」ってアルバムに
収録されていますが、このアルバムがめちゃ良い!またダイナワシントンの事も書きたい。
「I Thought About You」
この曲がオリジナルではアルバムラスト曲。
この曲はビリーホリデイと結婚していたピアニストBobby Tuckerのピアノ1本でビリーホリデイが
歌う。聞き入ってしまう曲です。






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最終更新日  2021年10月10日 05時32分36秒


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