2023年08月11日
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カテゴリ: フォーク
1977年3月18日発売の山崎ハコさんの3枚目のアルバム「藍色の詩」を久しぶりにアナログ盤で聴いた。
山崎ハコさんのアルバムは全て書いてると思ってたら、このアルバムの事は多分、書いていないと思う。
2014年4月に発売されたリマスターCDでばかり聴いていたのでアナログ盤で聴くと
昔の出来事や風景が浮かんでくる。
CDじゃそんなに感じなかった事がアナログ盤の音では不思議といろいろ甦ってくる。

今日はどうしても「花枕」と「二つに一つ」が聴きたくてリマスターCDで聴こうとしたけど、
アナログ盤を引っ張り出して聴いて良かった。
「藍色の詩」のLPは2枚持っていて、「花枕」の途中で針飛びするような傷をつけてしまって、
新品で買い直してので2枚あります。









A面
1曲目「あの海に」
2曲目「にぎりこぶし」
3曲目「幻列車」
4曲目「持って行きます」
5曲目「桜の日」


B面
1曲目「藍色の詩」
2曲目「二つに一つ」
3曲目「花枕」
4曲目「ジプシーローズ」




今日、昼間からずっと聴きたいと思ってた「花枕」と「二つに一つ」

B面3曲目「花枕」

この曲はライブで聴いた事がないのですが、ライブで歌ってた時期があるのだろうか。
このレコードはミュージシャンやアレンジャーなどのクレジットが
詳しく掲載されてなくていろいろ謎もある。

凄くシンプルなアレンジと演奏で作られている曲です。
メロディーはハコさんの王道とも言えるものです。

この曲を聴くと、母方の実家近くの土手一面の彼岸花の光景を思い出す。

「♪あんたの行く道 通せんぼ 手には花束 彼岸花
  赤く腫れた手のひらを あんたの頬に こすりつけよう」

夕方にもなると土手一面が燃えてるように綺麗で、独特な田舎の匂いと相まって視覚と嗅覚が
あの光景を完璧に頭の中に焼き付けてくれてる。
彼岸花は毒の花です。
触っただけでも、手が爛れる人もいます。
何も知らずに何本か摘んで親に見せて叱られた事もあった。
その時、手は腫れなかったのですが・・・。

この毒の花を不憫に感じて、いつも捨てられてしまう彼岸花にいっしょに寝てあげようと歌う。
この曲の真意はわからないけど、何に例えているのかいろいろその時々で変わっていく。
いつも忘れてしまってる詩ですが、急に光景と共にこの曲が頭に浮かぶ。
あの時の匂いや光景を忘れさせないために、何かが急に思い出させてくれているようにも感じる。

彼岸花を枕にしている少女・・・想像すると悲しすぎて寒くなる。


B面2曲目「二つに一つ」

昔、この曲はハコさんのギター弾りのように思ってたけど、
ストロークもオブリもギターは全て笛吹利明さんです。

「♪考えていても 始まりはしない
  それを口に出し 言うがらじゃない」

10代後半から20代の頃、そんな事ばかり考えている時があった。
どちらかと言うと目立つ場所にいる事の方が多かったけど、無理してたのかなって今更思う。
ハコさんの歌の中に自分をよく探してた。



A面5曲目「桜の日」

7年前の大阪でのライブで1曲目にいきなり歌ってくれた。
ライブで聴くのは初めてだったかも知れない。かなり驚いたのを思い出す。
ハコさん一人での弾き語りでした。
あの時のライブは「綱渡り」から4曲連続でハコさん一人での弾き語りがあって、
その印象が強く残りすぎた。
「ヘルプミー」と「ひまわり」のインパクトが大きすぎて、せっかくの「桜の日」が少し霞んでしまった
この曲、歌詞もメロディーもやっぱりいいなぁ・・。


A面1曲目「あの海に」

この曲は松原正樹さんのギターソロの印象が強い。
初めて聴いた中学生の頃はこの曲がわからなかった。
今も明確にわかるわけじゃないけど、船を出せ!と叫ぶ意味は歳を重ねてきて分かってきたように思う。


「ジプシーローズ」と「水割り」の事は何度か書いたと思う。


リマスターされたCDの音も好きですが、この頃のハコさんのアルバムはやはりレコードで聴く方が
当時、考えてた事や見ていた景色なんかが鮮明に浮かんでくる。


(1977年9月のライブレコーディング)







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最終更新日  2023年08月11日 05時04分46秒


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