2023年10月16日
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ちんぺいさんは自分の青春のほとんどを形成した人。
何を書こうか・・・。何か書いておこうと思う。
凄く短くしか書けないか…凄く長くなるか…






出会いから。
小学3年生で初めてアリスのコンサートに行き、良いのか悪いのかそんな事じゃなく衝撃の一言でした。
3人だけなのに身体が振動するほどの圧力。
5歳上の姉の付き添いのような形で最初に観たアリスは衝撃以上の言葉が浮かばない。
そしてその半年後に再びアリスのコンサートに行く事になる。
あの時の衝撃だけを感じたのとは違い、今度は感動ってものが湧いてきた。

小学生の心を揺さぶるものがあった。
「愛の光」「青春の影」「知らない街で」「散りゆく花」「明日への讃歌」「かもめ」「走馬燈」
まだ「ALICE IV」が出る前のコンサート。自分はアリスIIIに収録されてる「青春の影」が
小学生の自分は一番好きだった。


 (1971年アリスとして初めて撮影した宣材写真。この写真はほとんど雑誌などで使われてません)




それでも神戸の大ホールはほぼ満席状態。アリスは神戸から始まったバンドと言ってもいいと思う。
ちんぺいさんとべーやんが神戸のフォークサークル「ポート・ジュビリー」で知り合い、結成したアリス。
ヒット曲がない時代でも神戸では絶大な人気だった。
(大阪、京都、奈良など、近畿圏内でももちろん人気があり、
 倉敷でもMBSラジオが受信出来てた関係ですでに人気がありました)
神戸はアマチュア時代からちんぺいさんを応援してた「神戸新聞会館興行部の畠山さん」が

宣伝もかなりしていた。
後に畠山さんは独立してHAD(ハタケヤマアートディレクション)を設立。
神戸、明石、加古川、姫路、三田、三木、西脇までアリスのコンサートはHADが主催していました。
(大阪も1978年春まではHADの主催が多かった)

2001年アリスが神戸国際会館で活動停止後、初めての復活コンサートが行われた!

その時も年を取り少し疲れてそうな畠山さんに「よ!来たんか!」と声を掛けてもらって
少しだけ話ができた。あの時が畠山さんと話をした最後でした。
小学生の頃から神戸のアリスのコンサートには必ず行ってたので
覚えてくれてていつも声を掛けてくれてた。
当日券売り場にいる畠山さんに顔を見せに行くのも毎回のお決まりだった。
「今日も、ちんぺいくん張り切ってるぜ!」とか話してくれてたのも思い出す。

(きんちゃんが合流してすぐの頃。1972年)




ちんぺいさんが亡くなったと聞いた時に、最初に頭に浮かんだ光景は、
やはりまだ「冬の稲妻」が出る前のコンサートホールやコンサートの光景。
「今はもうだれも」がヒットして勢いが付き始めた雰囲気もファンとして体で感じた。

ちんぺいさんは優しい存在でもあり、厳しく怖い存在でもあり、小学生の頃から尊敬していた。
コンサートでは目立とうとするような観客や周りの迷惑になるような人にはかなり厳しく注意していた。
喧嘩腰になってしまう時もあるほどでした。
それも含め、ただ優しいだけじゃない、ちんぺいさんが好きだった。
1976年までのアリスのコンサートに通ってた人は多分、
今でも基本的にコンサート中はおとなしく観てるような気がする。
(野外コンサートでは羽目を外して盛り上がる事もありましたが…^^;)

(これも1972年)




何となく覚悟してたので、訃報を聞いた時は冷静にいられた。
最近はあえてアリスやちんぺいさんの事を書くのをやめてた。
ちんぺいさんが元気になったら山ほど昔の事も書こうとか…。
でも、「この空の下」がスピーカーから流れ出したら感情が溢れてきてしまった。
ラジオ番組の最後に流してたのもあって、
一人で暗い部屋でカセットにラジオを録音しながら聞いてた子供の頃を思い出す。
ヤングタウンを録音したカセットは100本どころじゃないかも。
神戸の震災でかなりダメになってしまった物もあるけど今でも大切に保管してたまに聞いたりしてる。

自分にとって立ち直れそうもないような大切な人を亡くした時に必ず聴いてた曲があります。
親友を亡くした時も、母親を亡くした時も、この曲で心を落ち着けた。


作詞・作曲 谷村新司さん  『魂のゆりかご」 2002年発売「半空  -NAKAZORA」収録

「♪ 人生は時に残酷で 憎しみさえも振りまいて
  人生は突然の別れさえも 君に与えるけれど
  いいか、それこそが君の歌 人生は魂のゆりかご」

ちんぺいさんが亡くなった事を、このちんぺいさんの曲で心を落ち着けようとするなんて。



そして小学生の頃から不安な事がある前や、辛い事があった時に必ず聴いてたちんぺいさんの曲がある、

作詞・作曲 谷村新司さん 「青空」  1976年発売「引き潮」収録

「♪ 雨は空から あざけるように 心の中に 降りしきる
  雨よおまえは知らないだろう 傷つき悩む人の心を
  あゝ限りあるこの人生  あゝちっぽけな人間達よ」

小学生でこの曲に励まされてたとか、ちょっとヤバい小学生かも…
悔しい事があった日なども、この曲を聴いて泣いてた12歳の頃から18歳の頃。

「♪昨日の明日が 今日になり 今があるから 夢を見る
  雨よおまえに負けはしない 雲の彼方はいつも青空」

この曲を書いたのはちんぺいさんが27歳の時。
27歳で一人の人間の人生を励まし勇気づける曲を書いたちんぺいさんに感謝の気持ちをいつも持ってた。


そして、今ちんぺいさんが最近までセットリストに必ずと言っていいほどに入ってた曲。
この曲を聴いてる。


作詞・作曲 谷村新司さん 「流星」 2002年発売「半空  -NAKAZORA」収録

「♪ 永遠の命はないと 流星が教えてくれている
  輝きながら消えてゆく  それが最後のメッセージ

  先に逝くもの  残されるもの
  残されるものも やがて逝くもの
  大いなる旅を行け 星達の声を聞け
  涙は今日に置いて行け
  明日の風に吹かれて行け  」


2019-2020のツアーパンフ兼、ムック本の資料提供などで参加させてもらえた事が
今更ながら本当にありがたかった。
ツアー日程やチケットなどの資料を引っ張り出してくるのもいろいろと大変だったけど
楽しくて仕方なかった。出来上がった物を見せてもらった時は最高の気持ちだった。
今、見直すと書き損ねてるコンサート会場もあったり、あれから出てきた資料もいっぱいあったのが
ちょっと心残りだけど、いい思い出になりました。



止めどなく書いてしまいそうなので、今日はアリスとちんぺいさんの曲を聴き続けて朝を迎えようか。
飲みながら殴り書きのように書いてしまったので、もう読み返さない。


アリスのデビュー曲宣伝用ポスター。この写真は2枚目のシングル「明日への讃歌」と同じ時の写真。
ポーズと表情が少し違います。ポスターはちんぺいさんが少し下を向いてます。
このポスター用の写真撮りして使わなかった他の写真を使って「明日への讃歌」のジャケ写にしたようです。額に入れて飾ってるので少し後ろが反射してしまってます。





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最終更新日  2023年10月16日 21時44分25秒
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