2023年10月29日
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谷村新司さんが1995年5月24日に発売した12インチシングル& シングルCD

1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災によって壊滅状態だった神戸の街のために作られた曲。
このレコードとCDは一切宣伝なしで発売して、その売り上げを義援金にしました。

いつもはCDやiTunesで聴いているのですが、今日はアナログ盤12インチシングルで聴いてた。
1995年と言えばもう音楽市場は全てアナログ盤からCDに移行し終わった頃。
そんな中、45回転の12インチシングルで発売されたのはうれしかった。

ちんぺいさんが亡くなってから、この曲を初めて聴いたけど、ちんぺいさんが青春時代を過ごした
神戸への想いが詰まっている曲です。








作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 住友紀人さん

編曲の住友さんは多くの映画音楽の制作でも有名な方です。
発売された日に買ったとは思うのですが、5月24日はまだ日常を取り戻せていない中、生活してた時期。
ちんぺいさんが被災地のために音楽を作ってくれた事がうれしかった。
自分の家も全壊でまだバタバタしてた頃だった・
落ち着いてこの曲を聴いたのは、多分、発売されて半年後ぐらいだったように覚えてる。
やっと地に足がついてきた感覚になってきた頃。
日常を取り戻そうといろいろと震災が起きる前のようにしてたけど、何をしてても不安感と喪失感が
常に心の奥にあって、震災から半年ほどは本気で何かを楽しむ事が出来ていなかったように思う。

自分でも震災で感じた事をストレートに書いた曲を、その頃やってたバンドで歌ったりもしてた。
その頃、ライブハウスでライブをよくしてたけど、その曲を歌う時は


この「メシアふたたび」はジャジーな大人のサウンドです。
震災の日々が遠くなっても、この曲は様々な不幸な出来事の中に落ちた時に
一筋の明かりを灯してくれてるように安心感を与えてくれる曲です。
ちんぺいさんの声と歌唱は、弱った人の心を包み込んでくれる柔らかさと温かさがあります。
だから、このような曲が嘘っぽく感じる事なく安心して身を委ねて聴ける。






作詞・作曲 谷村新司さん  編曲 住友紀人さん

アレンジの住友さんは「Take It To The Limit」を少し意識したのか、そのイントロ部分が
凄く効果的で曲の始まりを感動的にしてくれています。
前にも一度書いたかも知れないけど、この曲はちんぺいさんの超名曲「心の駅」の元になっているように
感じる曲です。
震災で壊れて傷んだ神戸の街に思いを乗せて書いている歌詞。
ちんぺいさんが10代〜20代前半に過ごした神戸の街並みを思い浮かべながら書いたのが
よくわかるしどの辺りの、どの街並みなのかも何となく浮かんでくる。

神戸の街に特化せずに作り直したのが「心の駅」だと思う。
「心の駅」は誰もが通る別れと再会を歌っているので、誰の心にも響く。
今は、「心の駅」を聴くのはちんぺいさんファンは辛いかも知れない。

「印象派の街」「心の駅」ともに自分にとって凄く大切な曲です。
きっと自分が死ぬ時まで折に触れて聴き続けている曲だと思う。

アナログ盤12インチシングルで聴くと、音がより柔らかく感じられちんぺいさんの歌声も
より大きく優しく包み込んでくれてるように感じます。
このアナログ盤を手に入れるのは今はかなり難しいかも知れないけど、
中古屋さんとかオークションなどで見つけたら少し高くても買う事をおすすめ!
45回転の高音質で聴けます。

(1972年のちんぺいさん)










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最終更新日  2023年10月29日 07時17分02秒
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