2024年03月13日
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昭和の超名曲カップリングのシングル。
1960年代〜1970年代にステレオで再録音されたものなのでオリジナル音源ではないのですが、
これはこれでセルフカヴァーとしては良いと思う。





A面「青い山脈」
作詞 西條八十さん  作曲 服部良一さん  編曲 永作幸男さん

このバージョンはホルンの音から始まります。
オリジナルはいきなりあの誰でも知ってるイントロから始まるので違いはわかりやすい。
映画「青い山脈」の主題歌として作られた楽曲で、今では映画よりもこの曲の方が有名になった。
映画は何度もリメイクされて上映されましたが主題歌ほどメジャーではなくなってきてる印象。

浮かんできたそうです。
その頃は国鉄の車窓に六甲山系がくっきりと見えたようです。
映画「青い山脈」は六甲の話ではないのですが。
オリジナルは1949年4月(昭和24年)に発売され大ヒットしました。
昭和を代表する名曲の人気投票などで「リンゴの唄」を抑えて第一位として選ばれる事も多い。

でも、やはり奈良光枝さんとのデュエットのオリジナル音源が一番良い!
演奏もそうだし、テンポ感も戦後のやっと少しずつ明るさが戻ってきた空気みたいなものを感じられる。
リレコーディングヴァージョンだと3番の歌詞に違和感感じる。
オリジナルの音だと説得力がすごくあって胸にぐっとくる。
「♪雨に濡れてる焼け跡の 名もない花もふり仰ぐ」は
1995年の震災の後の家の近くの光景が同時に蘇ってきたりする。





作詞 島田芳文さん  作曲 古賀政男さん  編曲 甲斐靖文さん
演奏 明治大学マンドリン倶楽部

ステレオで再録音されたこのヴァージョンは豪華なシンフォニックなアレンジです。
鐘の音から始まり静かにホルンとマンドリンのイントロダクションが始まります。
オリジナルとはまったく違った印象になるアレンジです。

やっぱりオリジナルの空気感で聴きたい曲です。
演奏は雑な部分もありますが1931年(昭和6年)という空気を感じられるのが一番。



(知らない人は驚くから一度、聴いてみてほしい。今が2024年だという感覚が狂ってしまう。
 オリジナルの「龍馬維新の志」も通常の演歌とは一味違う、三波春夫さんの世界に近い)



現在の若手歌手の石原まさしさんがアコーディオン弾き語りで歌ってるのが不思議とオリジナルに近い
空気感を感じられる。すごく不思議な若手(19歳)歌手で昭和初期の曲を多くカヴァーしています。
19歳で戦前の歌を歌っても何の違和感も感じさせないのが凄い。
抜群に歌が上手いと思う若手歌手です。(演歌歌手って感じではなくて流行歌手って感じかな)

カップリング曲「丘を越えて」のレコーディングヴァージョンは昭和6年のオリジナル同様に
明治大学マンドリン倶楽部OGの演奏も加えてのオケです。
ライブではそこに石原まさしさんが弾くアコーディオンが加わっています。
戦前、戦後の名曲を歌い継いで行くために生まれてきたかのように思える歌手です。
声質も発声も昭和の歌唱なのが不思議すぎる。
「誰か故郷を想はざる」や「東京ラプソディー」をここまで完全に昭和を再現出来る歌手はいないと思う。もうすぐ2ndアルバムが出るらしいので凄く楽しみです。
次はNHKラジオ歌謡で構成されるアルバムらしい!
藤山一郎さんなら「武蔵野」「赤き実」「みどりの歌」なんかが石原まさしさんに似合いそう。
「武蔵野」はめちゃくちゃ難しい曲だけどどんな風に歌うのか聴いてみたい。





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最終更新日  2024年03月13日 05時42分08秒
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