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2025.03.29
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閉鎖したHPより、20年前のブログ記事より
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眠気を覚ましながら空を見上げると、どんよりとした雲が広がり、
今にも雨が降りそうな天気。
それでも天気予報によると、南阿蘇までの全ルートにおいて降水確率は0%と出ている。
少し不安を抱きつつも予報を信じ、ツーリングへの期待を胸に出発することにした。

初めは冷たい風を切りながら順調に走行していたが、進むにつれて空気が冷え込み始める。
冬ほどの厳しい寒さではないものの、指先がかじかむような感覚があり、途中から霧が濃くなり、霧雨へと変わっていった。


ソロツーリングということもあり、途中で中止して引き返すべきか迷ったが、いつもの阿蘇ルートを走り続けることを選んだ。
日田市を抜けた後、渋滞を避けるためにファームロードを進む。
黒川温泉付近に差し掛かる頃には、霧雨が小雨へと変わっていた。
視界が悪く、路面の濡れ具合もあって慎重にバイクを操作しながら、瀬の本・三愛レストハウスに到着。
ここで一息つくことにした。

レストハウスでは、ホット缶茶を手に取り、冷えた体をじんわりと温める。
窓の外を眺めると、九重の山々の山頂が真っ白な雪化粧をしているのが見える。
その美しい景色に目を奪われつつも、ふと思い至ったのは、タイヤが滑りやすかったのは凍結路面が原因だったのではないかということだ。
冷静に考えると、これまで無事に走り続けてきたのは幸運だったのかもしれない。
小雨は降り続けていたが、南阿蘇方面には青空が広がっている様子が確認できた。
そこで合羽に着替えることなく、最初の目的地である阿蘇神社を目指して再びバイクを走らせた。



到着した頃には雨も止み、晴れ間が見え始めていた。

※写真は熊本地震前の阿蘇神社です。
荷物が多かったため、有料駐車場にバイクを停めることにしたが、管理人代理さんが不思議そうな表情で話しかけてきた。
「桜の花が咲く季節はライトアップが行われますよ。
幻想的な風景が楽しめるので、ぜひ夜にも訪れてみてください」と、親切な情報を教えてくれた。

戦国時代の城のような威厳を感じさせるその光景は、今でも鮮明に記憶に残っている。
確かに、桜が咲き誇る季節のライトアップはまた別の美しさがあるに違いない。

境内では、まず高砂の松と呼ばれるご神木が目に留まった。
この松は、縁結びの象徴とされており、能の謡曲「高砂」にも登場する有名だ。
周囲を女性は右回り、男性は左回りに2回まわることで良縁に恵まれるという言い伝えがある。

また、その近くには「せのび石」というユニークなスポットがあり、訪れた人々が石の前で背伸びをして願い事をする姿が微笑ましい。
子供の成長を祝う場としても親しまれており、阿蘇神社にはこうした面白い見どころがいくつも存在する。
春には田の神様の結婚を祝う祭りが行われることもあり、地域の文化や風習が色濃く感じられる場所だ。

次の目的地である高森町へ向かう途中、一心行の大桜に立ち寄ることにした。
この桜は樹齢400年を超える老木であり、雨上がりにもかかわらず多くの観光客で賑わっていた。

バイクでの訪問だったため、幸運にも駐車場の空きスペースに停めることができた。
桜の全景を撮影しようとしたが、人が多く、フレーム内に誰も写らないようにするのは難しい。 それでも木の周りをぐるりと回りながら、花の美しさを収めるために何枚もシャッターを切った。

一心行の大桜の由来について調べたところ、城主達の霊を一心に弔ったことからその名が付いたとされている。
また、この老木は度重なる災害を乗り越え、地域の人々に愛され続けていることがわかり、その歴史に深く感動した。

※ライトアップされた一心行の大桜(別の日に夜に訪れて撮影)

桜を見学した後は早めのお昼を高森田楽村で頂く。
ここは阿蘇五岳の中でも険しい山・根子岳の麓にあって、根子岳と麓の豊かな自然を味わいながらお食事ができます。
お店では囲炉裏を囲んで地元の食材を串焼きにし、味噌を塗っていただく田楽が楽しめる。
田楽の内容は季節の地物を串に刺して、囲炉裏の炭火で焼いて、調味料として味噌を塗って食べます。

素朴な料理ですが、魚嫌いな私でも美味しく魚を食べれるし、里芋はほくほくして美味しかったです。
また、定食を頼むと高菜飯とだご汁がついてきて、汁にゆず胡椒を加えて食べると美味しさがまします。
実際に田楽を自分で焼きながら、ツーリングで冷え切った体を囲炉裏の炭の火の暖かさで温め、田楽を食べながら内側から暖めます。

囲炉裏では冷えた体を炭火の温もりでじっくりと温めながら、素朴でありながらも美味しい料理を堪能した。
地元の風土を感じながら食事を楽しむひとときは、何よりの贅沢だ。


帰り道で、「阿蘇望橋」という案内板を発見。
看板があるぐらいなので珍しい橋かな?と思って向かうが...

放牧地を逃げ出した牛に追いかけられたりのアクシデント、工事中の道路でオフ体験をしながら到着する。
 おもしろかった。(^^)
その橋は「トムソウヤの冒険」や、「マジソン郡の橋」のように屋根付きの橋でした。

映画のようにこの橋を撮影に訪れたカメラマンと女性とのラブロマンスをと期待して周囲を見渡したけど...誰も居ませんでした。 残念。

道の駅 波野(九州で最も高い場所にある道の駅)で休憩
道の駅は、地元産のそばを使った料理や新鮮な高原野菜、特産品が購入でき、そば粉を使ったソフトクリームも人気だそうです。
ここからヤマナミハイウエイへと結ぶ道は、複数の牧場の傍を繋いでいて、草原の大海原を走り抜ける感じが好きで訪れる。 
この道を走っていると、時折、牛がよだれを垂らしながらこちらを眺めていたり、尻尾を振って歓迎してくれる。 そういえば、牛もお産の季節なのか、牧場の施設の近くを通過するとき子牛が見えた。


ヤマナミハイウエイから牧ノ戸峠を避けて筋湯に回り四季彩道路を走る。
このルートは山々が重なったり/離れたり、山のある風景を眺めながらを走れるので大好きである。
道路の途中には牧場や展望スポットが点在しており、四季折々の自然を楽しむことができます。特に紅葉の時期には、鮮やかな彩りや幻想的な風景が広がります。
四季彩道路も終わりを迎えて玖珠にでる。

玖珠から耶馬渓は、一目八景のルートでなく、立羽田の景のルートを選択。
この立羽田の景は奇岩が並び、田園風景と調和した素晴らしい景観を眺めながら自然の偉大さを改めて感じた。

ここは約1kmにわたり奇岩が林立し、周囲の田園風景と調和した美しい景観が特徴です。
特に紅葉の時期には、鮮やかな彩りが訪れる人々を魅了し、冬には雪景色が広がり、四季折々の自然美を楽しむことができます。
ここは道路脇に桜が咲いて、竹の子のように岩がにゅきにょきと生えてきたような感のあって大好きな道である。

最終的には耶馬溪にある木精座というカフェで濃い目の珈琲を味わい、旅を締めくくった。
このかつての小学校を活用したユニークな珈琲店があり、旧・城井小学校は昭和17年に現在の校舎を利用したお店で1階の職員室が喫茶店「木精座」となってます。
独特な雰囲気を楽しみながら珈琲を味わうのも素敵で、「かなり濃い目のコーヒー」を注文。
かつて小学校だった建物を利用したユニークな空間で、懐かしい雰囲気の中でリラックスできる時間を過ごせた。
珈琲を飲んだ後は帰宅する。


#阿蘇神社 #ソロツーリング #一心行の大桜 #高森田楽 #立羽田の景 #木精座 #春旅 #阿蘇五岳 #温かさ #桜巡り #自然美 #熊本観光 #耶馬溪





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最終更新日  2025.03.29 16:55:07
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