ミステリの部屋

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2005年12月06日
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カテゴリ: 日本ミステリ
時代物は好きですが、これまで、山本周五郎、司馬遼太郎、平岩弓枝、宮部みゆき、この方達の作品を主に読んでいました。

今回、たばさ6992さんのおすすめで、「鬼平犯科帳」を読みました。
これは面白いです。はまりそうです。

「鬼平犯科帳」は、江戸時代に実在した火付盗賊改方長官・長谷川平蔵をモデルに、平蔵や火盗改方の与力同心、密偵たちの活躍を描いた作品です。

中村吉右衛門主演のドラマも有名なようですが、私は見たことがありません。

第一巻は連作短編集となっています。

唖の十蔵|本所・桜屋敷|血頭の丹兵衛|浅草・御厩河岸|老盗の夢|暗剣白梅香|座頭と猿|むかしの女|

平蔵は、、あやまちを犯したものさえ思いやる情け深いところがあるかと思えば、許せない悪人は問答無用で切り捨てるというきびしさを併せ持っています。

若いころは「本所のてつ」の異名をもってよばれ、無頼放埓のかぎりをつくしていた、というところは、エリス・ピーターズの修道士カドフェルを思い出させます。


また、ここでは多くの盗賊や何人かの密偵が登場しますが、老盗の物悲しさや密偵のやるせなさが心に残りました。

偶然ですが、夫も「鬼平犯科帳」を読んでいることがわかりました。もう10巻まで読んだと言うので、つい、買っておいた「鬼平犯科帳の世界」を貸してしまったのですが、今は後悔しています。
色んな角度からじっくり味わいたくなる、そんな作品ですから、登場人物や、年表や、地図が見たいです
早く全巻読んで返してほしいものです。

『なまあたたかく、しめった闇に汐の香がただよっている。
星もない空のどこかで、春雷が鳴った。』
こういう情景描写も素晴らしく、頭のに中は江戸の町が広がります

江戸が、平蔵が私を呼んでいます。
2巻を手に入れようと思います。


鬼平犯科帳(1)新装版  鬼平犯科帳(1)新装版 : 池波正太郎


鬼平犯科帳の世界 : 池波正太郎










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最終更新日  2005年12月06日 19時09分15秒
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