狎鴎亭的横濱生活

狎鴎亭的横濱生活

Mar 4, 2005
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テーマ: 韓国!(17331)
カテゴリ: カテゴリ未分類
昨日3日は小学校の入学式、そして今日は幼稚園の入学式だったようだ。

今年から幼稚園に通い始める子がぞろぞろアパートの下に集まる。
今年はある幼稚園が人気だったようで、みんなそろって同じかばんをしょっていた。

そこには去年違う幼稚園に通っていて今年からそこに通うという子もいれば、去年までそこに通っていて、今年から違う幼稚園に通う子もいた。

とにかく韓国の幼稚園児たちはあちこち良く転園する。幼稚園に入れた後もお母さんたちの情報収集は絶えない。
どこそこのプログラムがいい、英語レッスンが良い、などと聞くと次の月からそこのカバンに変わってる・・・なんてことはよくある事。

ある英語幼稚園に通っていた子の場合、その幼稚園だけお迎えが乗用車だということで大不満だったお母さんが翌月には立派な園バスが来る英語幼稚園に変えてしまった。

イパルの通っている幼稚園は、同じ棟から3人行くので結構目立っていた。そこで引っ越してきたばかりのお母さんや、他の園に行かせてるお母さんから絶対質問される。
まず「何ていう幼稚園ですか?」

学費はとか、園の雰囲気は、先生は、何ていう質問はいまだかつて聞いたことない。
ここのお母さんの一番のチェックポイントは、英語をどのくらい教えてるか、ネイティブがいるか、などだ。

そこで、ある英語幼稚園が最近人気だ。英語幼稚園も山ほどあるこのエリアで、お母さんの気持ちをひきつけるのはとっても大切なこと。
そこでは、一日中ずっと英語だそうで、しかも名札を子供たちはつけてるんだけど、ハングルの韓国名の上には必ず英語名がある。
きっと学校ではその英語名を使うんだろう。
そんなのも人気の原因かも知れない。
その人気の幼稚園から変えた子はその人気の英語幼稚園に行くそうだ。

でも私は思う。
幼稚園ってそういうものなの?
イパルの通う幼稚園は園長先生が「うちでは専門の先生が体育、英語、コンピュータなどを教えますが、楽しく遊ぶことが第一なので、そんなに一生懸命お勉強をするというわけじゃありません。楽しくすることがモットーです」なんて江南のお母さんたちの前で言ってのける。
私の欲しいのはまさにそのようなモットーなんだけど、この辺でこんなことを言ってたら、いつまでもあの幼稚園はなかなか「人気」にはならないだろうな。


幼稚園っていったん入園したら2年でも3年でも通いとおすことが大事じゃないんだろうか?その自信がその後の小学校の6年に続くんじゃないかなと思うのだ。
同じ幼稚園で一緒に遊んだ友達との思い出。
ちょこちょこ幼稚園を変えてたらそんな思い出もできやしない。
友達との友情も薄くなってしまうんじゃないかってそんな心配までしてしまう。

かわいそうなことに、イパルは致し方なく幼稚園を転々とすることになる。

そのたびに仲良くなった友達とお別れしないといけない。
イパルの幼稚園の思い出はどんな風になってしまうのか、友達との記憶は次第に薄れてしまうんじゃないか、などとパパと心配してる毎日だ。

幼稚園で学ぶべきことは英語でもないし、ハングルでもない。
そんなものは小学校に行ってからでも十分だ。
幼児にしか感じられないものを伸ばして、幼児で経験しないといけないものを経験させてあげる、そこからだけでも学ぶものは数え切れないほどある。

去年も1年の間にどれだけたくさんの幼稚園が出来たことか。
今年もさらに新しい幼稚園&語学院がもっと出来ることだろう。うわさを聞くたびにお母さんたちは忙しくなり、子供たちはあっちこっち行かされるはずだ。
かわいそうなのは子供たちだ。





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Last updated  Mar 4, 2005 09:52:23 PM
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