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フォルツァのSMも届いた事だし、そろそろエンジンを下ろしてみようと、マフラーを外し、リアのブレーキキャリパーも外し、ラジエターの配管やら配線も外した。残るはリンク構造と、ダンパーを兼ねる2本のエンジンマウントボルトを抜くだけである。このエンジンは上部にあるマウントボルトと後部左右にあるリアサスで吊り下げられている構造となっている。従ってエンジンを下ろすと言う事は、それに繋がるベルトプーリーケースやリアホイールまで一緒に外すと言うことである。普通のバイクのようにエンジン単体で外せないのはスクーターの宿命である。先ず、リンクの下側にあるダンパーのナットを緩めてみようと、1/2のソケットレンチの19ミリで試してみるも、全く緩まない。今度はメガネレンチで試してみるも、フロントタイヤが浮き上がるほど力を入れても緩まない。僅かに反対側のボルトの頭が動き共回りするだけである。どうもおかしいなと思ってナットをよく観察してみたら、ナットの中に細いワッシャーのようなものが見える。ロックナットだ。これが悪さをしているのかも知れない。こうなったら最後の手段で電動インパクトレンチの出番である。インパクト用の19ミリロングソケットを装着してガツンと一発やったが緩まない。ガガガガガと連続で攻撃しても反対側のボルトの頭が少し共回りするだけで緩む気配がない。ナットもボルトもカウルに覆われた車体の下なのでサビ一つ無く、ピカピカ光っているので、固着は無いと思われる。今まで幾ら固く締められていたナットでもインパクレンチで緩まなかった事は一度も無い。この先このナットを緩める方策が見つからないのだ。ダンパーのナットは諦めて、リンクのナットに挑戦してみる。このナットも同じく19ミリのロックナットを使用しているので、今度はいきなりインパクレンチで回してみるもこれも緩まない。反対側のボルトが共回りしているだけだ。困った事だ。反対側のボルトの頭を押さえようと、するが手が届かないので、車体に後ろ向きに跨がって試してみるも体勢が悪く敢えなく断念。夕方になって写真屋がランニングの途中に休憩に寄ったので、これ幸いとメガネレンチでボルトの頭を押さえて貰い、反対側からインパクトレンチの連続攻撃を仕掛けるとやっと緩んで外す事が出来たが、ダンパーのナットはどうやっても緩める事が出来なかった。SMを見ると分解している写真が添えられているので分解出来る筈である。何で緩まないのだろうそれが分からない。マフラー、ブレーキキャリパー、配管、配線を外した車体リンク上部の取り付け取り付けロックナットどうやっても緩まないダンパー取り付けロックナット
2020.08.09
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フォルツァのサービスマニュアルがヤフオクに800円ほどで出ていたので、早速入札。終了日まで5日もあるので、毎日チェックして競合者がいると、直ぐさま最高入札額を更新して対処しつつ終了日の夜を迎えた。その日はNHKのコロナの感染状況を見ながら、アジのタタキ、カボチャの煮付け、素麺入り味噌汁のアテで地酒をしこたま飲んで、実に気分が良かったので、焼酎に手を掛けようとしたが、フト我に返って入札の事を思い出した。何時かの失敗は二度と繰り返さないのだ。我ながら流石である。学習したのだ。妻に9時45分の終了時間に間に合うようにスマホのアラームのセットを指示し、食卓にノートPCを運び込み体勢を整えた。ヤフオクの画面をチェックすると2,000円程で私が最高落札者に変わりは無い。今日の目出度い落札に用意周到抜かりは無いのだ。しかし、定刻にはまだ時間がある。普段なら布団に入って酒場放浪記などを見ているのだが、妻と娘が「半沢直樹の10倍返しだ!」のビデオを見始めたので、つられて見ていると一番面白い所で、妻のスマホのアラームが鳴った。今回は5分前に安全装置を仕掛けているのだ。早速PCに目をやると入札額が更新されている。直ぐさま入札するも更新額が多めに設定されているため時間が掛かる。やっと最高額を更新するもまたその上を越される。値段は既に3,500円を超えているが敵もしつこい。1分前になって相手の入札が止まった。やれやれ、やっと諦めてくれたか。よしよしと思いビデオに目をやると最高潮の100倍返し!が出たところだった。メールを見ると「あなたが最高入札者です」の文字のままゴールを迎えた。こちらも100倍返しだ!何の問題も無い。早速金の支払いを終えようとおもむろにオークション画面を見たら、信じられない光景が目に映った。「他の人が最高入札額を更新しました」の文字が…。終了直前に滑り込み入札が行われたのだ。それなら延長戦がある筈だが、その設定は無かったようだ。半沢直樹ごときにうつつを抜かしている内にサービスマニュアルが手元からスルリとこぼれ落ちてしまったのだ。何と言う不覚。半沢直樹もどんでん返しで左遷されてビデオも終わったので、ヤケ酒を煽って寝た。後日、フォルツァのサービスマニュアルは1人の競合も無く、4,450円と送料210円で落札出来たのでやっと溜飲が下がった。8月になったらエンジンを開けてみるとするか。フォルツァのサービスマニュアル
2020.07.21
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フォルツァの燃料タンクのサビ落としが終わったので、車体に取り付けた。パッキン類と燃料センサーは新品が来てから取り付ける事にする。燃料フィルターと燃料ポンプは圧縮エアーを通した限りでは詰まりはないようだ。燃料ポンプのカプラも繋いで、ポンプから来る燃料パイプの端をペットボトルに突っ込み、ポンプの作動状態を確認するべく、キーをONにするとポコポコポコとポンプが動く音がしてペットボトルの中へ勢い良くガソリンが送られて来る。燃料ポンプはどうやら正常に動いているようだ。燃料パイプをキャブに繋いで、始動を試みる。セルボタンを押してモーターを回すがエンジンは掛からない。何回やっても沈黙したままだ。燃料をキャブ内に強制的に送ってやってもダメである。キャブのドレンを緩めてみると燃料が排出されるのを確認して、再びエアークリナーエレメントを外して挑戦したが惨敗である。燃料は来ている。火花も飛んでいる。空気も一杯入っている。しかし、掛からない。掛かる予兆もない。やはりキャブだろうか?面倒だが再びキャブを取り外し、点検してみるも綺麗なものだ。洗浄しながら考えるが、エンジンが掛からないのはどうもキャブの不良では無いような気がする。プラグを外してセルモーターを回してみたら、プラグホールから液体が勢い良く飛び散った。何だろう。最初に安全のために少量垂らしたエンジンオイルだろうか?それにしては量が多い。キャブを外したインテーク側を懐中電灯で照らしてみると、バルブの端っこに緑色の液体が僅かに残り、バルブ回りがびしょ濡れになっている。オイルでもガソリンでもない。明らかに冷却水だ。ガスケットが抜けて冷却水がエンジン内に流れ込んでいるのだろうか。それしてはリザーブタンクの冷却水は減ってはいるがまだ残っている。エンジンオイルを抜いて確認してみたら、汚れてはいるが、水が混じったような形跡はない。と、言う事は燃焼室から上の位置で冷却水が漏れ出しているのか。PLを見ながらキャブを取り付けていた時のエアーインジェクションからのパイプとラジエターからのパイプを間違っていなかったかと、再確認するも間違いはなかった。そうなると矢張り冷却水漏れだろうか?燃焼室はびしょ濡れか?エンジンを開けてみないと分からないだろうなぁ。もう捨てるしかないかも知れない。燃料タンクと燃料ポンプを取り付けた車体プラグを外したエンジンキャブを外したインテーク水滴が付いている吸気バルブロッド
2020.06.27
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フォルツァの分解をして行く内に、どうしても必要な交換部品が出て来たので、エンジンが掛かれば発注を掛けるべく、パーツリストを探していたら、ヤフオクに沢山出ていた。この車体は書類によると形式はMF06。トランクに貼ってあるシールによると型番はNSS250A2である。この型番に限定すると出品点数は減ってしまうが、それでも送料出品者負担で550円の格安品を見つけた。届いたパーツリストは平成17年発行で、使用感の全くない殆ど新品のように綺麗な物だった。これは有り難い。フォルツァNSS250A2用パーツリスト
2020.06.25
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腐ったガソリンで酷い事になっていた燃料タンクに使い古しの黒く濁ったサビ取り液を入れて2日ほど置いていたが、注文しておいたタンククリーナーが届いたので、中の液を排出した。最後にサビの大きな塊が出て来たので、まだ取り切れていないサビがあるようだ。中を覗いてみると水で洗った時とあまり変わらない状態だ。給油口付近のサビは僅かに取れているようだが、使用後何年も経っている使い古しのタンククリーナーは効果が無かったようである。この結果は折り込み済みで、全然期待はしていなかったので、ショックは無い。今回新たに購入したタンククリーナーはエーゼットの製品だ。以前は花咲Gを愛用しており、その効果は十分満足の行くものだったが、何分高価なので、クラブマンの時にはラベンのタンククリーナーを使用してみた結果、同じような効果が現れた。それならばと今回は1ℓ2,200円という格安のタンククリーナーを使用してみる事にした。希釈倍率や使用法はどれも皆同じなので、遜色はないと思うのだが…..。タンク内のサビが出なくなるまで水洗いしていて、おかしな事に気が付いた。古いタンククリーナーを入れた時に燃料ゲージと給油口の蓋は閉めたが、燃料パイプは栓をするのを忘れていたのだが液漏れは無かった。燃料パイプは給油口より少し低い位置にあるので、液漏れをしなければならない筈である。もしやと思って不要品のワイヤを突っ込んでみると20cmほど入る。息を吹き掛けてみると貫通していないようなので、パイプにエアーガンの先を突っ込みコンプレッサーの圧縮エアーを吹いてみると「ボン」という音と共に何かがタンクの中に落ちた。たぶんガソリンが腐った不純物とサビがパイプを塞いでいたのだろう。危ない!危ない!燃料パイプの貫通を見落とす所だった。タンククリーナーを50°のお湯で20倍希釈にして、タンク内を満たす。燃料パイプにはビニールホースを繋いで反対側の口を給油口より上にしておき、2日間ほど放置してキャップを開けてみると、クリーナー液が見えない。タンクキャップも給油口付近も赤サビのままだ。液が何処からか抜けているので探してみると、燃料センサーの取付付近が濡れている。パッキンがダメのようなので、今度は給油口を下にして放置した。2日程放置して中のサビ取り液を抜いてみると、黒ずんだ液に変色している。サビの塊も少し出て来た。燃料センサーの穴から懐中電灯を突っ込み、給油口から竹ベラを使って入り組んだ所にある見える範囲の小さなサビを落として、サビ片が出なくなるまで水洗いを繰り返す。中を覗いてみると鉄の地肌が綺麗に見えている。最後にタンククリーナーの原液を3倍に薄めてリンスをして、内部をドライヤーで乾かす。最初はどうなるかと心配したが、思ったより綺麗にサビ落としが出来たので良しとしよう。エーゼットも遜色無く使える事が分かった。エーゼットのタンククリーナーサビ取り中のタンクサビ取りが終わった給油口付近燃料センサー口から見た内部の様子燃料センサーと給油キャップ
2020.06.23
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タンクのサビ落としが手間取っているので、セルも回るようになった事だし、エンジンを始動してみる事にした。プラグを外して確認してみると焼け具合は良好のようだ。セルを回してみて火花も勢い良く飛んでいるのを確認した。取り外しにも手間取ったが、取付はもっと大変だったキャブをやっと取り付け、燃料パイプをサブタンクに繋いでガソリンを入れてみる。エアークリーナーはケースだけで中身は外している。キャブのドレンボルトを少し緩めて、ドレンパイプから燃料が出て来るのを確認して、セルボタンを押してみる。が、掛からない。セルをいくら回しても掛かる気配もないし初爆もない。何故だ?キャブのクリーニングが甘かったか?エアークリーナーを外しているからなのか?それとも燃料ポンプを外しているからなのか?燃料回りの配線を外しているからなのか?分からない。キャブを外すのは面倒なので、怪しい箇所を潰して行くしかないだろう。試しにエアークリーナーケースからパーツクリナーを吹き込んで、始動を試みたがダメだったので、エアークリーナーを取り付け、ケースを組み立てて試したがこれもダメだった。プラグを外して確認してみると少し濡れていたので、ガソリンは来ているようだ。次は、燃料タンクを取り付け、配線を元に戻してから、始動を試みてみよう。ダメだったら面倒だがキャブを外すしか無いだろう。取り付けに手間取ったキャブサブタンクに燃料パイプを繋いで始動を試みる火花は問題無いプラグ
2020.06.21
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フォルツァのセルモーターが動かないので、取り外してみる事にした。セルモーターはエアークリナーケースを取り外した奥に2本のボルトで固定されており、片方のボルトには太いアース線が共締めされている。上部のゴムキャップをめくると電源線を留めているナットがある。ボルトを外してモーターを引っ張るとギアから外れて抜ける。小さなギアが付いた軸を指で回してみると抵抗なく回る。バッテリーに直付けして繋いでみると問題無く回るので、モーターの故障ではないようだ。再び、モーターとバッテリーを車体に取り付けて、セルボタンを押すと、バッテリー脇にあるスターターリレーからカチカチカチと音がするもセルが回る気配がない。スターターリレーが動いていてセルモーターが動かない原因の殆どはバッテリーの電圧不足らしいので、フル充電して再びセルボタンを押してみたら、モーターが少し回って止まった。やっぱりバッテリーだった。このバッテリーは3年程放っておいた物を充電しては使っているので、寿命が過ぎていて、何回充電しても直ぐに電圧が下がってしまう代物だが、原因究明に何とか役に立った。セルモーターが回らないのはバッテリーを新品にすれば解決する事が分かったので、YTZ12S互換BMZ12S(3,444円)をamazonで購入した。取り付けてセルボタンをを押してみると当然の如くセルモーターは勢い良く回った。何処も壊れていなかったのね。バッテリーに繋いで作動テストを行うセルモーターYTZ12S互換BMZ12Sバッテリー
2020.06.19
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フォルツァの燃料タンクを苦労して取り外したので、剥き出しになったエンジンを点検して見るも、オイル漏れの箇所は見当たらない。外側から見えるガスケットも綺麗な薄グリーン色がそのまま残っている。エンジンは大丈夫のようなので、次はキャブだ。外装に守られていたので一見綺麗に見えるが、燃料タンクの状態からして、分解清掃は必須だろう。取り外しは上から抜き取る方法だと思うが、平成14式の私にとっては最新式のバイクのキャブは覗いただけで、非常に難解だ。何本ものパイプが連結されキャブの回りをのたくっており、電気配線も2箇所程ある。何が何なのかさっぱり分からない状態である。取り敢えず車体側からキャブに取り付けられているパイプ全てとアクセルワイヤホルダを外す。正攻法でエアークリーナーケースの取り外しから行うべく分解を始めると、真っ黒に汚れたエアークリーナーエレメントが出て来た。恐らく新車で購入してから一度も交換した事がないのだろう。インシュレーターバンドを外緩め、エンジン側も緩めようとしたが、こちらは幅広バンドで2本のビスで留められている。一本は緩める事が出来たが、もう一本はキャブのステーに取り付けてあるカプラーが邪魔で、どうやってもドライバーが挿し込めない。カプラーを外しての作業だろうが、ステーからカプラーの外し方が分からない。カプラーにマイナスドライバーを挿し込んでロックを解除すれば外れるのだろうが、どうやっても外れないので、マニホールドごと外して車体から抜き取る。初期型クラブマンのツインキャブを外すのが面倒くさいと言い続けて来たが、フォルツァの方がもっと面倒くさい。このキャブは負圧式のCVキャブレターだ。電気式のオートチョークが仕込まれており、アクセルワイヤに繋がるバタフライの反対側にも配線が繋がっているがこれが何かは分からない。一番ビックリしたのはキャブにエンジン冷却水の配管が繋がっていた事である。何のため?キャブを冷却するため?いや、逆か、寒冷時に冷却水の湯で温めるのか?良く分からないが、初めて見る機構だ。高性能とか排ガス対策とか燃費向上とかメーカーに与えれる試練は多伎に亘り、その1つ1つを創意と工夫で乗り越えて行くには、機構が段々と複雑になって行く事は否めないが、その分だけ素人の手出しが難しくなって行くのであろう。概ね平成10年以降のバイクは年々複雑さが増しているようだ。どうしても外せなかったカプラーは手元でドライバーを挿し込むと直ぐに外れた。取付はバンドを締めてから、カプラーを挿すだけで良い。フロートチャンバーを開けて、中のジェット類を確認すると、どれも酷い事になっていた。タンクと一緒で綺麗に見えるのは外側だけだった。全てのジェット類を外してキャブクリーナーに漬け込む。負圧ピストンも固着して動かないのでキャブクリーナーをタップリと吹き掛けて置く。スロットルワイヤのブラケットは動くには動くが固いので、CRCを吹いて、何回も回して置く。エアー吸い込み装置やオートチョークも外して洗浄、穴の貫通を確かめるて、本体の掃除をしていると、スローパイプが詰まっている事に気が付いた。キャブクリーナーに漬けたり、高圧エアーを吹いたり、細針金でつついたりしてやっと貫通した。ジェット類を掃除し、ボンスターで磨いて洗浄の後組み付け、負圧ピストンをドライバーの先で押し上げてみると、キャブクリーナーのお蔭か、固着は直ぐに解けたのでダイヤフラムを外して全て洗浄。スロットルワイヤのブラケットも軽く動くようになった。ガソリンに浸かっていなかった場所は綺麗だったので、洗浄が上手く出来ていれば、大丈夫な筈である。さて、どうなるか?シート下の点検口から見たキャブ真っ黒に汚れたエアーエレメントスロットルの反対側に付いた電気配線固着して動かないピストンダイヤフラムフロートチャンバーを外したキャブ内電気式オートチョークエアーダイヤフラム?
2020.06.17
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フォルツァの給油口を開けて恐ろしい光景を目の当たりにしたので、先ずここからやっつける事にして、外装を剥いで行くのだが、手順が分からずあっちを緩めたり、こっちを外したりでなかなか進まない。スクーターの外装は大きくそれを留めている物はボルト、ビス、プッシュターンリベットと様々であり、数が多い。しかも、よく見えない箇所に隠すように仕込まれており、下手に力を加えると破損してしまう危険性大なので、慎重にならざるを得ない。これだから、全体を安っぽいプラで覆われたスクーターは好きになれないのだ。最初は両サイドのスカートを外し、邪魔になる大型シートを外し、リアと一体となったサイドカバーを外そうと試みたが、左右の分離が難しそうだ。無理して外しても復元が難しそうなので、左右繋がったまま後方へずらせる事にした。要は燃料タンクとキャブを取り出し、エンジン回りの点検をしたいだけなので無駄な分解はしない。サイドカバーが後方へ動いたので、股の部分からフロントパネルに繋がるカバーをやっと外す事が出来た。普通のバイクに比べスクーターは機関部を全て大型外装で隠しているので、点検や修理を行うには、大変な労力を有するので、普通の人は先ずやらないであろう。壊れるまで乗って、いざ修理となると巨額な費用が必要になるので廃棄する。これがスクーターの運命のような気がする。一人でブツブツ言っている内に、やっとタンクの全貌が見えた。ボルト6本でガッチリ留められているのは良いが、フレームの間のタイトな隙間にギリギリで納まっている。外し方を暫し考えたが、冷却水のリザーブタンクを外せば何とかなると思えたので、外しに掛かるが、フロントパネルが邪魔になってアクセスする所が正面の隙間しか無い。これ以上パネル類を外したくないので、スパナで取り付けボルトを1/4回転ずつ緩めやっと外した。タンクを留めている最後のボルトは先程外したリザーブタンクのボルトの直ぐ隣だが、スパナは掛からないので、ユニバーサルジョイントを咬ませたソケットレンチで何とか外せた。外してみるとリザーブタンクと同じステーで留められていた。最初からこのボルトを外せばリザーブタンクも外せたのね。これでやっとタンクを外せると思いきや、フロントパネルが邪魔になってどうやっても外れない事が分かった。あと少しの所なので、クリア出来る様に設計したら良いのに。スクーターはこういう所にもスタイル優先の弊害が現れる。1つ部品を外すのに関連する物を全て外さないとアクセス出来ないのである。フロントパネルを留めているビスを全て外して引っ張ってみると、パネルが緩んで大きく曲げる事が出来る様になったので、タンクの接触箇所を逃がして、外しに掛かるが、今度は両サイドのサブフレームが邪魔になるのでそれも外す。それでもタンクは外せない。タンクの形状からして車体の右側には外せない。必ず左側からだが、その外し方が分からない。もしかしてアンダーカウルを外さないとダメなのか。しかし、タンクを外すのにそれ程難しい構造にしてあるとは思えないし、取り付けてあるので必ず外せる筈であると思いながら、知恵の輪を解くように試行錯誤を重ねてタンクを斜めにして行くと突然外れた。やはり左側からだった。やれやれ。タンクを外すだけで一体何個のパーツを外し何本のビスやボルトを外した事か。普通のバイクなら燃料パイプを抜いて、タンクを留めているボルト1本を外すだけだ。ものの1分も掛からないのになぁ。さて、苦労して外したタンクであるが、結構重い。10年物のガソリンがかなり詰まっているようだ。燃料ゲージを外してみるとサビの塊となっていた。4ℓのオイル缶に腐って変色したガソリンを入れてみると、満杯と少しで、最後はサビの塊も一緒に出て来た。鉄棒を突っ込み底の方を探るとペースト状の感覚が手に伝わって来る。厄介な事になるような予感を感じつつ、タンクの内壁をゴリゴリやって、台所用洗剤と水を入れてシェイクしながら排出すると、水と一緒にてんこ盛りの大きなサビと団子状になったガソリンの末路のペーストがボタボタと出て来た。洗剤と水を入れてシェイクを数度繰り返し中を覗いてみると、サビが剥がされて金属の地肌が見えている。これだけでかなりのサビが落ちたようなので、後はタンククリーナーでトドメを刺すべく使い古しのクリーナーを入れて暫く放置してみる事にする。シート裏のカバーを外すとバッテリーとキャブの点検口が現れるカバーを剥いだ右側燃料ポンプと思われる物が取り付けてある左側苦労して取り出したタンクタンクを外した車体/アンダーカウルの上に小石が溜まっている燃料ゲージとタンク
2020.06.13
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先月、馴染みの造園屋が「10年以上不動となっているスクーターに、また乗りたいので、修理して貰えないか。」と依頼があった。丁度手が空いたのか、6月8日唐突にラダーを取りに来て夕刻、軽トラに乗せて持って来たが、運悪く私はツーリングに出掛けた日で留守。一人で大汗をかきながらドンキーベースの入口まで引っ張って来ていた。ツーリングから帰ってスクーターをドンキーベースに格納し、大雑把に点検してみる。このバイクはHONDA FORZA(フォルツァ)MF06/250ccのスクーターだ。スクーターは嫌いなので、散髪屋のオヤジが形見にくれた初期型タクト1台しか持っていない。ニーグリップが出来ない乗車姿勢とプラスチックの塊のような外装はどうも好きになれないのだ。しかし、今回は他人のバイクで、「直らなかったら捨てる」との事と、ミドルスクーターの構造を見てみたくて引き受けたのである。現車は倉庫に保管していたので、状態は悪くはない。バッテリーは当然死んでいるので、手持ちのバッテリーに繋いで保安部品の確認を行う。ウインカー、ストップランプ、ライト、テールライト、ホーン全て問題無く作動する。エンジンを掛けてみようとセルボタンを押すがリレーの音だけでセルが回らない。セルが壊れているのだろうか。セルは後回しにして、アクセルを捻ってみると、重いが何とか動く。ピストンの固着は無いようだ。フロントパネルの右側に見慣れないレバーが付いている何のレバーだろうかと操作してみたら、リアのパーキングブレーキだった。それに見慣れないスイッチもある。アイドリングストップスイッチだ。平成14年頃のスクーターにはもうこんな省エネ機構が備わっていたのには感心する。勿論ABSも付いていた。パワーもまずまずで、高速にも乗れ、ゆったりとした乗車姿勢で楽に乗れるこんなバイクが売れるのも分かる気がするが、私は絶対に買わないだろう。燃料タンクとコックが気になって探したが見当たらない。色々といじくり回しているとフロントパネル下の蓋を開けると給油口とラジエターのリザーブタンクがあった。と言うことはフォルツァは水冷エンジンなのね。スクーターの事は良く分からないので、ネットで調べてみたら、エンジンを掛けるには左のリアブレーキレバーを強く握ったまま、セルボタンを押すと、へッドライトが消灯してエンジンが掛かるようである。ブレーキレバーの握りが甘かったり、サイドスタンドが出いてもエンジンは掛からない仕組みになっているようである。安全対策とは言え何と面倒くさい機構なのだろう。早速、説明書通りの手順でセルボタンを押すも、セルは回らない。セルモーターの点検をする必要があるようだ。ついでに燃料タンクのキャップを鍵を使って開けて見ると…..。恐ろしい物を見てしまった。給油口の縁まで真っ赤な錆が迫っており、中を懐中電灯で照らしてみると奥まで恐ろしい程の赤サビが蔓延しているではないか。10年以上とは言え、倉庫保管なのでそんなに酷い状態ではないだろうと思い、安請け合いをしたのだが、えらいバイクを掴まされたと半分後悔したが、これも向学のため、コロナによる外出自粛協力のためと思う事にして何とか復活させてやりたいと思う梅雨入りの日であった。走行8244kmてんこ盛りのタンク内のサビ
2020.06.11
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