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本日受診した人間ドックで、血液検査の結果が速報で出てきたのですが、、、γGTP 19(←19)GOT 24(←23)GPT 31(←24)空腹時血糖値 103(←99←101←108←106)HBA1C 5.9(←5.7←5.9←5.7←5.9)LDLコレステ 128(←116←128←123←94) ※薬服用中中性脂肪 174(←71)今年に入って糖質制限を事実上中止した一方で、先日の骨折でそれまで毎週のように通っていた週末の山歩きをすることが出来なくなってしまいました。なので、今回の血液検査の結果は厳しいだろうなぁと予想していましたが、案の定、というか、判りやすすぎる結果です。順当過ぎるほど順当に各数値が悪化しています。やはり食事制限だけとか、運動だけで数値を長期間維持するのには無理がありそうです。これからは適度な節制と運動の組み合わせを意識しなければならなそうですが、そのさじ加減が悩ましいところなんですよねえ。
2016年11月30日
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53回目の誕生日に選んだのは、これまでさんざん飲み散らかしてきたR・アルヌーのクロ・ヴジョ。03年は下の子のビンテージです。ロベール アルヌーは2008年にドメーヌ名をアルヌー ラショーに変え、ラトリシエールシャンベルタンやシャンボールミュジニーなど、アイテムも増えています。私は96スショを飲んで以来、このドメーヌの大ファンになり、子供のビンテージの2002年はスショやエシェゾー、クロヴジョ、レ・ショームなど1ケース近く買い込みました。ちなみに今まで開けた02アルヌーの印象は‥04.12 レ・ショーム →還元的。2~3日目に開いてくる感じ。06.2 レ・ショーム →果実味が前面に出てきて飲みやすい。06.10 レ・ショーム →動物的なクサイニュアンスが出てきた。08.3 エシェゾー →同上。あまり印象よくない。08.12 エシェゾー →同上。09.11 エシェゾー →傾向は同じながら、熟成香が前面に出てきて飲みやすく。12.01 スショ →ネガティブなニュアンスは影を潜めたがあまり向上は感じられず。13.11・27 スショ →ブショネ。ということで、02VTについては熟成とともに、なにやら生臭いニュアンスが出てしまうのが残念で、私の中での評価も低下の一途を辿りました。なお、下の子の03VTはボルドー中心に買ったので、アルヌーはこの一本だけです。抜栓したコルクは底からほとんど染み出ておらず、状態の良さを予感させます。濃密なルビーでエッジはオレンジ。黒系果実のコンポートやリコリス、丁子、八角、シナモンなどのスパイス、皮革類、それに心地よい下草系の熟成香。口に含んだ第一印象は、テクスチャーのざらつきがなく、実になめらかだということ。クリーンな黒いフルーツがじんわりした旨みを伴って口中を満たし、懸念された酸の不足や焦げた風味もなく、タンニンも溶け込んで、濃厚でありながらクリーン、力強さとエレガントさが高い次元で両立しています。後半には乳酸を感じさせるヨーグルトっぽい風味が出てきて、フィニッシュにわずかに焼けたようなニュアンスを感じるものの、トータルの印象をスポイルするほどではありません。翌日はコッテリ目の味わいになりましたが、十数年経過したと思えないほど瑞々しい香味を楽しませてくれました。一時はすっかり見限っていたアルヌーですが美味しいボトルはやはり美味しいですね。見直しました。ちなみにこのボトルはリリース時に百貨店の実店舗で購入したもの。輸入元はラックさんでした。★★★★☆
2016年11月29日
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モディリアーニの描く絵を見るたび、最初のうちは、不思議な絵だなあと思っていた。黒目のない顔、妙に長くくねった首、静謐なようでいて、どこか躍動感のある画面。彼がもともと彫刻家志望だったと聞いて、なるほど、と合点がいった。一見平面的でありながら、彼の絵にはノミで削ったような立体的、彫刻的な趣がある。モディリアーニの描いた女性の肖像画は数多くあるが、もっとも有名なのは「ジャンヌ・エビュテルヌ」の一連の肖像画だろう。24枚という数自体、いかにこの女性がモディリアーニにとって、大切な伴侶だったかをあらわしている。エコール・ド・パリと呼ばれる20世紀初頭のパリで、モンパルナスのカフェに入り浸り、酒とクスリとで自らの命をそれこそ彫刻のように刻々と削りながら、命の炎を燃やした破滅型の画家モディリアーニ。その生涯の後半を支えたのが、この女性である。 ジャンヌ・エビュテルヌは当時19才の画学生で、青色の切れ長の瞳が美しかったという。どこかの画集で、生前の彼女の写真を見る機会があったが、美しさに隠れた、どこか物憂げな表情が印象的で、美男として名を馳せたモディリアーニと連れ立ってパリの街を歩けば、道行く人も振り返ったことだろうと思う。二枚ほど、私は、黒目の書き込まれたジャンヌ・エビュテルヌの肖像画を知っている。美しい肖像画だが、その絵を見ると、逆になぜモディリアーニが多くの人物画に黒目を入れなかったのかが判るような気がする。黒目の書かれたその肖像は美しいけれども、どこか日常の鎖から解き放たれていないのだ。一方、翡翠のような淡い青色で塗りつぶされた瞳のほうは、一見無表情なようで、それでいて、鑑賞者により幅広いイマジネーションをかきたてさせる。ひとりのモデルとしての存在を超えた普遍性。そんなものまで感じると言ったら誉めすぎか。多くのジャンヌ・エビュテルヌの肖像画の中でも、私は最晩年に書かれたこの一枚にもっとも惹かれる。渋いエンジのトーンがえもいえぬ哀愁を誘い、上体をひねったポーズと斜めに描かれた背景が安定した中にも不思議な不安感をあおるこの絵は、個人蔵ということで、モディリアーニ展でも開催されないと、鑑賞できる機会がないのが惜しい。もう一作、特に好きな作品として、グッゲンハイム美術館に「黄色いセーターを着たジャンヌ・エビュテルヌ」を挙げたい。「黄色いセーター~」は美術書などでよく目にすることもあり、ニューヨークを訪れた際にはぜひ本物を見たいと思っていた。十年近く前、初めてニューヨークを訪れたときには、メトロポリタンやNOMAを見て回るうちに時間がなくなってしまい、結局実物を見れずじまいだった。なので、翌年、再度ニューヨーク出張の話がふって沸いたときには、今度こそ、と意気込んだものだ。グッゲンハイム美術館はメトロポリタン美術館からは目と鼻の先。ほんの一区画クルマを走ると、セントラルパーク沿いに、かたつむり型のモダンな建物が見えてくる。美術館の中はらせん階段状になっていて、通路のところどころに、キャンディがオブジェ状に山高く積まれたりしていて、いかにもモダンな雰囲気だ。ところが、上から下まで探し歩いても、どこにもこの絵が見当たらない。掃除をしていた従業員の女性に聞いたら、「In the Storage」だという。まさか。こんな名画を倉庫には入れていないだろう。きっとどこかに貸し出し中なのだろう、と諦めて帰ってきたが、縁とは不思議なもので、帰国後しばらくして、休日にたまたまぶらりと入った展覧会---今では名前もどこで開催されていたかも忘れてしまったが、おそらくエコール・ド・パリ展のようなものだったのだろう---にこの絵が飾られていた。展示場所が出口のすぐ手前だったためか、この絵の前で足を止める人は多くなかった。しかし、実際に目の当たりにする、黒目のない瞳は、美術書で見るよりもずっと奥行きがあって、私にしばし時間を忘れさせた。モディリアーニに目をかけ、彼のことをいろいろと面倒を見ていた画商ズボロフスキーは、画家の結核の悪化を知って、1917年の夏に彼をジャンヌとともにニースに保養に連れて行った。この肖像画はそのときに描かれたものらしい。最晩年に書かれた前述の一枚に比べると、画面はずっとおだやかにまとまっており、構図も自然で、明るく安らかな雰囲気に満ちているのはニースの陽光によるものかもしれない。セーターのやわらかなふくらみが示すように、ジャンヌはこのときモディリアーニの子供を身ごもっていた。しかし、彼と彼女の結末を知っている私たちは、どうも物事を運命論的に捉えてしまう。ニースの柔らかな光に包まれた画面の中にも、どこかひんやりとした物憂げな表情が見て取れるような気がするのは、ジャンヌに、あるいは描いていたモディリアーニの双方に、遠からず訪れる運命の予感があったのだろうかと。肺結核が悪化したモディリアーニはこの1年後、帰らぬ人となった。享年35才。このときすでに二人目の子供を宿していたジャンヌ・エビュテルヌは、医者を呼ぶことすらできずに断末魔の画家を呆然と見守るばかりだったという。そして身重のジャンヌ自身もまた、モディリアーニの死の2日後に、ビルの5Fから身を投げて、彼の後を追った。当初から二人の仲に反対だったジャンヌの両親は彼女がモディリアーニと同じ墓に入ることを許さず、彼女は共同墓地に葬られた。ジャンヌがペール・ラシェーズにあるモディリアーニの墓の隣に葬られることになったのは、その5年後だったという。墓碑には「すべてを捧げたアメデオ・モディリアーニの献身的な伴侶」と刻まれているそうだ。天才画家との偶然の巡り合いゆえ、わずか21年で閉じることになったの彼女の一生は、芸術の息吹華やかなりし時代のパリの悲恋の物語として、今後も語り継がれていくことだろう。しかし、モディリアーニによるこの肖像画はそのようなセンチメンタリズムを越えた高みにある。夭折した多くの天才たち同様、死後になって彼の名声は確固たるものとなり、ジャンヌもまた、愛する人のキャンパスの中で永遠の生を得ることとなった。ジオット ~ 小鳥に説教をする聖フランチェスコ(S'sArt拾遺集) ラファエロ~草原の聖母 (S'sArt拾遺集)モネ 「印象~日の出」(S'sArt拾遺集)ゴヤ~「黒い絵」とボルドーのミルク売り娘(S’sArt拾遺集)フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ(S's Art拾遺集)鉄道(サン・ラザール駅)〜マネ(S’sArt拾遺集)ラファエロ~ガリテア (S’sArt拾遺集)モディリアーニ ~ 黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ(S’Art拾遺集)「S 'Art」の記事はこちらのアーカイブにもあります。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/
2016年11月28日
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エスカルゴさんの14ミュニュレ・ジブール おなじくエスカルゴさんの14ベルトー ウメムラさんで04パトリック・クレルジェ 安いです。かわばたさんサンデーセールよりモンジャール・ミュニュレの13グランゼシェゾー 古武士屋さんのドメーヌ・セリーヌ 同じく古武士屋さんのラモネ フィッチさんよりシャトー・ド・ムルソーの01ボーヌ プルミエ・クリュ・サン・ヴィーニュ。1級で3k台です同じくフィッチさんの15モルゴン (ラピエール)河野さんの14ブルゴーニュ・ルージュ(ロベール・シュルグ)同じく河野さんよりヴォギュエの04&09アムルーズなにげにイイと思います。マル源さんの10オート・コート・ド・ニュイ・ルージュ(ミシェル・グロ)割田屋さんの14ミュニュレ・ジブール 同じく割田屋さんの14ソゼ。 パリ16区さんの棚卸フェア第3弾
2016年11月27日
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イタリアを訪れるとき、ローマに行く人は多いが、アッシジまで足を伸ばす人となると、それほど多くはないだろう。クルマだと3時間ほどの距離で、よく舗装された田舎の一本道を走ると、そのうち小高い山の斜面上にあるアッシジの街が見えてくる。パッケージツアーであれば、ローマからのオプショナルツアーなども用意されている。中世の景観をそのまま残したような美しい街並みは安らかなたたずまいをみせ、この街に何日か留まりたいという衝動すら起こさせる。街はこじんまりしているけれども、見どころにはことかかない。中でもここ抜きに語れないというのが、聖フランチェスコ大聖堂だ。聖フランチェスコ の生涯については何度か映画化されているそうなので、知っている人もいることだろう。地元アッシジの商家に生まれ、若い頃は放蕩三昧の生活を送ったフランチェスコが、その財産をすべて貧者に分け与えて信仰の世界に入ったのは、ある夜キリストが夢に現れたことがきっかけだったという。清貧、純潔、服従の三つを説いたフランチェスコの教えは人々の心を捕らえ、フランチェスコ会は、のちにキリスト教の一大勢力へと発展する。時のローマ教皇は、面会したフランチェスコに対して、「お前たちの尊い精神はよく分かるが、いっさいの所有を認めないといのは厳しすぎはしないか?」と問うたが、フランチェスコは、「何かを所有すれば、それを守る力が必要となりましょう。」と答えたと言われる。含蓄のある言葉だ。晩年、フランチェスコの前には、翼を持った人の幻が現れ、それをみつめるうち、聖人の体にはキリストと同じ聖痕が印されたと伝えられる。聖堂は下部教会と上部教会とから成っていて、内部は数々の絵画、壁画やステンドグラスなどで埋め尽くされている。中でも上部教会の壁面に描かれている、ジオットによる聖フランチェスコの一生を伝える28枚の連作壁画が有名だ。その中の一枚であるこの絵は、聖人の説教に小鳥たちが聞き入る場面を描いたもの。生きとし生けるものすべてに平等に神の恵みが与えられることを祈るフランチェスコの姿を描いた名作だ。この絵ばかりが美術書の類によく登場するが、他の絵(下の一枚を参照)も同じように、清らかで心休まる佳作ぞろいだ。ただし、当時の時間的制約から、いくつかの壁画はかなり弟子や協力者の筆が入っているともいわれている。たしかに一枚一枚見ていくと絵の完成度にバラツキがあるように思われるし、やや派手な色調を用いている他の絵に比べると、滋みのある色彩により落ち着いてまとまれたこの絵のトーンが作者の厳かな作風にマッチしていることもわかる。なお、フランチェスコの後ろで驚く弟子の姿は後世に書き加えられたらしいとのことだ。これらの作品が書かれたのは、1296~99年頃。作者であるジオットの空間表現と人間の感情表現の新しさはのちにマサッチオを通じてルネサンスの開幕に大きな影響を及ぼしているそうだ。つまり美術史的に大変重要な画家なのだそうだ。しかし、そのようなこと抜きに素人の私たちが見ても、そしてキリスト教徒ならずとも、ジオットの清廉で厳かな作風を目の当たりにすれば、敬虔な感動に打たれることだろう。下部教会には、もうひとりの重要な聖人の像が飾られている。聖キアラ、英語読みでは聖クララ。地元アッシジの貴族の子として生まれるが、1212年、両親の反対をおしきって、聖フランチェスコの最初の女性の弟子となった。フランチェスコの清貧の理想を守り、ここアッシジにクラリッセ女子修道院を開設。東方のサラセン軍が彼女の修道院を襲った際、キアラの祈りが異教徒を退散させたとか、臨終の床には聖母の幻があらわれ、彼女の魂を迎えに来たという言い伝えがある。キアラが1253年に他界すると、彼女を祀る聖堂が建て始められ、65年には聖キアラ教会が完成した。キアラの遺体は今もこの「聖キアラ教会」に安置されており、死後700年以上経った今も、ミイラ化して、腐敗していないそうだ。これもまた聖人ゆえの奇跡だろうか。 後年彼女とフランチェスコの関係を邪推する本が出版されたりもしたそうだが、下衆の勘ぐりだろう。信仰をよりどころとして精神的な絆で結ばれていたであろうこの師弟が、生前どのような日常の生活をし、どのような会話を交わしていたのか、凡人である私などにとっては、想像も及ばないところである。ちなみに、ジオットがなぜ聖フランチェスコ聖堂の壁画を描くに至った経緯は不明だが、彼がフランチェスコに深く傾倒していたことは、娘に「キアラ」、二人の息子にも「フランチェスコ」と名づけていることからも明らかだ。私がこの信仰の街アッシジ訪れたのは95年のことだ。写真でもわかるとおり、抜けるような青空が印象的だった。その後、 97年9月に二回にわたる大地震がこの街を襲った。大自然の容赦ない試練によって、聖フランシスコ教会も丸天井や壁などが崩れれ落ち、修道士4人が下敷きになって死んだ。教会の修復作業は順調に進んでいるようだが、30万個以上もの砕けた破片を張り合わさなければならず、まだ多くの時間が必要と言われている。#2001年ごろ書いたコラムです。アーカイブの方を遠からず手仕舞いにしようと思い、少しずつ内容をこちらに転載していきます。ジオット ~ 小鳥に説教をする聖フランチェスコ(S'sArt拾遺集) ラファエロ~草原の聖母 (S'sArt拾遺集)モネ 「印象~日の出」(S'sArt拾遺集)ゴヤ~「黒い絵」とボルドーのミルク売り娘(S’sArt拾遺集)フラ・アンジェリコとフィリッポ・リッピ(S's Art拾遺集)鉄道(サン・ラザール駅)〜マネ(S’sArt拾遺集)ラファエロ~ガリテア (S’sArt拾遺集)モディリアーニ ~ 黄色いセーターのジャンヌ・エビュテルヌ(S’Art拾遺集)「S 'Art」の記事はこちらのアーカイブにもあります。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/
2016年11月27日
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#2013年にYOL用に書いた記事です。ひと口にワイン愛好家といっても、赤白泡、品種、産地など、対象となるワインのバリエーションは膨大です。あらゆるジャンルのワインをまんべんなく飲んでいるという人は業界関係者でもない限りなかなかいないのではないでしょうか。かくいう私も「甘口ワイン」「デザートワイン」に関してはまったくの門外漢です。自宅でデザートワインを飲む事はまずないし、寺田倉庫に預けてあるストックの中にも甘口ワインはほとんどありません。「ほとんど」と書いたのは、実はわずかな例外がありまして、その数少ない例外のひとつがポートワインなのです。私の生まれ年は1963年です。これを聞いてピンと来る方も少なくないでしょう。60年代のフランスでは65年、68年などとともに悲惨な作柄だった年のひとつ。今となってはボルドーやブルゴーニュで全うなボトルを探すのは困難ですが、ポートワインに関しては、25社がヴィンテージ宣言した戦後有数の「当たり年」のひとつです。そういうわけで、自分の生まれ年の記念ボトルを、ということになると、自然とヴィンテージポートに行き着くのです。ということで前回のコラム(割愛)の続きです。友人2名の誕生日を祝って催されたこの会、例によって私はブルゴーニュの赤ワインを持参するつもりでした(このメンバーの集まりでは、私はなんとなく「ブルゴーニュ係」になっています)。ところで今回の主賓2名の生まれ年はまさに私と同じ1963年。当日の夕刻になって、持参ワインを急きょ63年のヴィンテージポートに差し替えようというアイデアがひらめきました。63年のヴィンテージポートともなれば、ボトルの中には相当澱がたまっているでしょうし、運搬にも気を使わねばなりません。コルクを抜くのにも難儀するでしょう。今日の今日とあってなんの準備もしていない上、この日の会場はレストランではなく友人の事務所でした。冷静に考えればやめておいた方が無難なところですが、いったん思いついたら、いてもたってもいられなくなりました。会社が退けたらまずは近隣のワインショップに立ち寄り、「パニエ」とワインオープナーを購入、次に100円ショップで「茶こし」を購入、そこから自宅に戻って、セラーに寝かせてあるクロフトの63ヴィンテージポートと食器棚の奥で埃をかぶっているデキャンタを持参する。そういう手はずでした。ところが事はそううまくは運びませんでした。近隣のショップでパニエが欠品していたり、食器棚の奥にしまってあるはずのデキャンタがなかなか見つからなかったり、ボトルを横にしたまま運搬できる丁度良いカバンや袋がなかったりと、予想以上に手間取り、ようやく準備が整った時には19時半を回っていました。主催者に遅刻する旨を伝えて、タオルと保冷剤でグルグルにくるんだボトルと、デキャンタだの茶こしだのワインオープナーだのを入れた紙袋を抱えて、結局自宅からタクシーで会場に向かいました。抜栓作業は案の定、ポート初心者の私にとっては七転八倒ものでした。コルクは途中で折れてボロボロと崩れてしまい、結局茶こしでこしながらデキャンタに移してなんとか事なきをえました。グラス注いでみると、退色がかなり進んだのか、透明感のあるアンバーの色合いになっています。キャラメルや乾しレーズン、藁などの香りにあまり陰影はなく、むしろはっきりくっきりとしたものです。飲んでみると、酒躯はスリムになっていて、全体に落ち着いてひなびた印象を受ける一方で、芯のある甘さが自己を主張します。余韻や表情の豊かさは思ったほどでもなく、正直、期待値に見合っていたかと問われれば微妙なラインでした。ワイン・アドヴォケイト誌によるクロフトの63ポートの評価は86点。値段もこの年代にしてはそれほど高くなかったし、あまり多くを期待しすぎるのも酷というものでしょう。当日ハンドキャリーと稚拙な抜栓による影響もあったのかもしれません。とはいえ、私たちのようなバッドヴィンテージ生まれの愛好家にとっては、自分と同年齢のワインを飲む機会というのはそうそうそうあるものではありません。主賓や参加者からも喜んでもらえたし、いろいろと道具を持ち込んだり、苦労してコルクを抜いたりと、イベントめいた楽しさもありました。自宅でひとりで飲まずに、今回の会に持ち込んでよかったとつくづく思いました。セラーのストックも余裕のある時に少し買い足しておこうかと企んでいます。
2016年11月26日
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ワインに凝り始める前、絵画鑑賞にはまっていた時期がありました。絵画好きが興じて、欧州旅行に頻繁にいくようになり、それがワインに興味を抱くきっかけのひとつとなったわけですが、当時好きだった画家のひとりがルーカス・クラナハでした。そのクラナハの展覧会が国内で開催されるとは思ってもいませんでした。最近美術展はすっかりご無沙汰でしたが、右手小指骨折で山歩きができないこともあり、久しぶりに上野まで足を延ばしてみました。http://www.asahi-net.or.jp/~mh4k-sri/art/index.htm↑昔書いたコラムの中でも取り上げたヴィーナスやユディトなども今回展示されてました。といいつつ、美術展内部は撮影禁止なので、写真はこれだけです。何年かぶりに展覧会で図録を購入。たまにこういう休日もいいですね。
2016年11月23日
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ご存知シャンボールのドメーヌが作る村名ヴォーヌロマネです。「気軽な、それでいて少しひねりのきいた」持ち寄りワイン会、なんていうのがあったら持っていこうかとセラーで寝かせていましたが、そのような機会もなさそうなので(笑)、週末自宅で開けることにしました。ザルトのブルゴーニュグラスに注ぐと、色調は濃いめのルビーでエッジがようやくほどけはじめています。香りは、ん?、全然立ち上ってきませんよ?閉じこもっているのでしょうか?それとも軽いブショネでしょうか?とりあえず口に含むと、なんともフワッとした味わいです。よく言えば尖がったところがなくてシルキー、悪く言えばグリップとインパクトが欠如気味。といってもクリーンとか薄旨という路線ではなくて、09年ということもあってか、タンニン豊富でモカっぽいフィニッシュを感じます。これはかなり期待外れだなぁと最初落胆したのですが、二杯目になると、シンナーのような塗料のようなニュアンスが出てきて、四杯目でようやく黒系果実やスパイスなどの香りが立ち上るようになりました。やはり凝縮感のあるワインが閉じこもってスリープモードに入ってしまっていたということのようです。翌日はタンニンが前面に出てきて、香味がやや単調になってしまった気がします。ユドロ・バイエ、好きな作り手なんですけどね。このボトルに限っては結果的にワイン会に持参しなくて正解のボトルでした。★★★楽天のユドロ・バイエ。
2016年11月22日
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前菜の盛り合わせ。どれも美味しいですが、なかでも秋刀魚のテリーヌは忘れられない味。ドゥラモットの2002年。泡はまだ豊かですが、飲むとマロンやモカ系の熟成によってしか得られないフレーバーが芳醇に口の中を満たします。雪が溶けるようなフィニッシュも素晴らしい。魚料理も手が込んでいて繊細。メインの羊はローズマリーの風味豊かなソースでしっかりした味付け。私が持ち込んだジョルジュ・ミュニュレの02エシェゾー。赤黒い果実に紅茶、スパイスに土っぽい熟成香。タンニンは溶け込んでいるものの、味わいにまだ少し芯があり、全開までもう少しという感じでした。ラックさんものでしたが、コルクは全く染みておらず完璧でした。R&Dさんに伺ったのは久しぶりでしたが、相変わらずCPのすばらしいお店でした。秋葉原方面に行ったときにはまた訪問したいと思います。
2016年11月21日
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マル源さんの14ルーミエ。フィネスもの各アイテム、ボンヌマールマグナムもこちらは14メオカミュゼかわばたサンデーセール。14ミュニュレ・ジブールなどフィッチさんの04シャサーニュ・モンラッシェ プルミエ・クリュ・マルトロワ(ルイ・ラトゥール)。4K台割田屋さんの13ミュジニー・ヴィエイユ・ヴィーニュ(ヴォギュエ)同じく割田屋さんよりヴォギュエの96ボンヌ・マールマル源さんの14メオカミュゼカツダさんより14コングスガード・ジャッジ。ハーフもあります。古武士屋さんよりリジェ・ベレール の14ラ・ロマネ。高くなりましたねウメムラさんよりルモワスネの10ブルゴーニュ・ルージュ・ルノメ 同じ10ルモワスネのレゼルヴ 。個人的にはこちらのほうがオススメです好きな作り手です。エスカルゴさんよりマルク ロワの10ブルゴーニュ ピノノワール強気の値段ですが。フィッチさんよりジャック・フレデリック・ミュニエの13シャンボール・ミュジニー古葡萄さんよりアンヌ・グロの97リシュブールフィッチさんの14R・シルグフィッチさんの13エシェゾー(ジャック・カシュー)河野さんよりヴァンサン・ジラルダンの14ピュリニー・モンラッシェ同じく河野さんの93&96ダルマジ(ガイア)タカムラさんのクリュッグNVグラン・キュヴェ・ブリュット
2016年11月20日
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ピエールパイヤールの泡で乾杯。プリフィクスコースの前菜盛り合わせオニオングラタンのスープメインはハンガリー産のうさぎと、牛ほほ肉の煮込みを半分ずつシェアで。合わせたワインはA・Fグロの10サヴィニー・レ・ボーヌ。少し熟成の入った、艶やかな赤系香。力強くはないものの、なめらかでエレガントな味わい。肩の力の抜けたナチュラルさに、“金持ち喧嘩せず”のことわざを思い出しました。★ ★★★〆にサービスでいただいたオスピスドボーヌの96マールがまた素晴らしかったです。この訪問が金曜日の夜。その週末の日曜日に右手の小指を骨折することになるのですが、その話はまたいずれ。
2016年11月19日
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知る人ぞ知るティボ・リジェ・ベレールのムーラン・ナヴァン。ヌーヴォーの解禁日が近いからというわけでもないのですが、開けてみました。(ちなみに飲んだのは骨折前です。)紫がかった濃厚なルビー。黒に近い果実や八角、甘草、紅茶、それにセメントのようなニュアンスがあり、時間とともにスーボワっぽい熟成香も混ざり始めます。口に含むと、抜栓当初こそ酸味が暴れていましたが、2杯目からは落ち着いて、しっとりとしたアールグレー風味が口の中に広がります。タンニンは豊富ながら緻密で少しネットリとした印象。あまり注意せずに飲むとピノと間違えそうですが、それと判って飲んで見るとやはりピノとは明確に異なる個性を感じます。とはいえ、正直なところ、期待していたほどではなく、たとえば良いつくり手のACブルぐらいの印象でした。もう10年ぐらい寝かせたものも飲んでみたいですね。★★★→★★★☆翌日:香味とも初日よりよく溶け込み、充実した果実味を中心にしたなめらかな味わいを楽しませてくれました。やはり非凡な作り手だなあということで、星半分アップとしました。楽天でリジェ・ベレールのムーラン・ナヴァンを探す
2016年11月18日
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orz・・・
2016年11月16日
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2009年のフーリエです。リリース当初に飲んだボトルはやたらと濃厚だったイメージがありますが、しばらく寝かせたどうなっているでしょうか。蝋封を剥がして抜栓、グラスに注ぐと色調は中程度からやや濃いルビーでエッジを中心にオレンジのニュアンスが出ています。香りは赤と黒の中間ぐらいの果実、紅茶、スパイス類、ミネラル、それに漆喰のような独特なニュアンスを感じます。口に含むと全般になめらかで隙のない味わいで、スルリと喉を通るのはいいのですが、もう少しグリップがあってもいいかなと思います。総じて、閉じ篭っているわけではないものの、リリース当初のようなピチピチ感はなく、一方で熟成により育ったなぁと言う感触にも乏しいやや中途半端なボトルのフーリエでした。通常の作り手ならこれでも文句は言いませんが、昨今のお値段を考えると、ちょっと微妙かな、と。★★★
2016年11月15日
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このアイテム、久しぶりに見ました。割田屋さんの07コート・ド・ニュイ・ヴィラージュ・レ・フルヌー『キュヴェ・ダニエル・ショパン』これも懐かしい銘柄です。同じく割田屋さんの02ブラニー『スー・ル・ド・ダーヌ』(ルフレーヴ)もうひとつ割田屋さんよりデュジャックのマール・ド・ブルゴーニュ『オール・ダージュ』マル源さんの送料無料ボジョレーヌーヴォーセットいろいろ。こちらはヴェリタスさんのヌーヴォーセット。3本&6本グラスつき!同じくマル源さんで01年のマディラン(プレモン・プロデュクトゥール)が1.7Kです。もうひとつマル源さんよりCh.モンペラ[2014]3kですウメムラさんのシャトー・ド・ムルソー。ドメーヌ売却に伴い安くなっていますエスカルゴさんのローズ ド ジャンヌ コート ド ベシャラン[N.V(2007)](セドリック ブシャール)大元さんよりアムール・ド・ドゥーツのハーフ白&ロゼかわばたさんサンデーセールフィッチさんよりドニ・ベルトーの14ブルゴーニュ・セレクション・ルージュ河野さんのブルゴーニュ・シャルドネ[2002](コシュ・デュリ)みちのくさんの03シャトー・ラリヴェ・オー・ブリオン ブラン。3k台ですエスカルゴさんの01ジュヴレ シャンベルタン(カミュ ペール エ フィス)札幌ワインショップさんよりモンテスアルファのバックビンテージ
2016年11月13日
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ちょっと良いことがありまして、といって、パァッとお祝いするほどではないので、自宅で地味に良いワインを開けることにしました。選んだのはモンジャール・ミュニュレの07エシェゾー。地味な作り手、地味なビンテージですが、かえってそれが今の気分にふさわしいと思いまして。グラスに注ぐと、やや濃いめのルビーの色調ですが、エッジを中心にかなりオレンジが入っています。香りは赤と黒の中間ぐらいのコンポート状の果実、スパイス類、紅茶、枯葉、漬物、土瓶蒸しなど複雑で華やかです。口に含むと、やや細身ながらも酒躯はクリーンで、甘く濃縮された果実味を節度のある酸が支えます。余分なタンニンはすでに削げ落ちて、なめらかでエレガントな味わいです。これはイイですね。もう少しグリップや凝縮感が欲しい面もありますが、07年というビンテージを思えば上出来でないでしょうか。ちなみに、モンジャール・ミュニュレのエシェゾーはグランゼシェゾーとともに、ドメーヌを代表する銘柄のひとつ。エシェゾーV.Vと通常のエシェゾーがありましたが、最近V.Vの方はラ・グランド・コンプリカシオンという別ラベルになっているようです。★★★☆楽天でモンジャール・ミュニュレを探す
2016年11月12日
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うきうきさんサンテミリオン1万円福袋の一本。(他の2本は08ボーセジュールベコと10ヴァン・ミル)。通常価格は3542円。久しぶりにリーデルのボルドーグラスの登場です。注ぐと色調はしっかりとした黒味がかったルビー。エッジはまだ紫です。香りは少しドライな黒系果実やほっこりとした小豆、血、それにスパイス類。それほど複雑さはなく、私でもそれとわかる(CSでなく)メルロ主体の香りです。樽っぽさを感じないところには好感が持てます。口に含むと濃厚で力強い果実味があり、それでいてエッジは柔らか、タンニンも攻撃的でないので、今でも飲むことができます。ただ、総じて味わいはシンプルで、3K半ばの銘柄として見ると凡庸な感は否めません。この先、自分から進んで飲むことはないだろうという銘柄ですが、こうして福袋などで出会うのもまあなんというか一期一会的な縁なのかもしれませんね。★★☆
2016年11月10日
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ジョリーと聞くと、「ジョリー・パスタ」を思い浮かべてしまう私ですが、こちらはRMの先駆けとなった由緒ある作り手だそうです。抜栓してみると、思いのほかコルクが痩せています。デゴルジュから時間が経ったボトルでしょうか。グラスに注ぐと、気泡もいつになく穏やかに感じられましたが、香味については問題ありませんでした。白桃、青リンゴ、ハーブや白い花などの清々とした香り。飲んでみると、比較的あっさりとした爽やかで端麗辛口な味わい。フィニッシュにかけてイーストのフレーバーとキリッとした苦味が感じられます。風変わりな名前のせいか、私などはついキワモノ的な目で見てしまいがちな銘柄でしたが、造りはしっかりとしたオーソドックスなものでした。★★★
2016年11月08日
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割田屋さんの14クロ・ド・ヴージョ(フランソワ・ラマルシュ)みちのくさんよりモンジャール・ミュニュレの06ニュイ・サン・ジョルジュ。6kです 河野酒店さんよりルモワスネの82ヴォルネイ&97カイユレマル源さんの送料無料ボジョレーヌーヴォーセットウメムラさんよりボーカステルの95CNP"エノテーク"ウメムラさん社長厳選・注目のシャンパン3本セットかわばたさんサンデーセールノムリエさんのシャトー クーテ 2002。4k台。いい色です。AWCさんの14クロ・ド・ラ・ロッシュ(デュジャック)。クロサンドニやエシェゾーも。今やお宝なんですね・・。割田屋さんのルネ・アンジェル
2016年11月06日
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それぞれの山頂に茶店のある高尾連峰と違って、こちらには何もありません。昼食は例によってジェットボイルでリゾットとコーヒーを作って、あとはコンビニおにぎりで済ませました。見晴台はありますが、トイレはないんですよねぇ。眺望はこんな感じ。ちなみに草戸山は町田市最高峰?だそうです。もうしばらく登ったり下ったりして、三沢峠をめざします。城山湖。湖というより大きな池という感じです。分岐に出ました。今回は南高尾山稜には行かず、峯の薬師から津久井湖に下ります。ずっと歩いていくと、いきなり山道が柵で閉ざされて焦ります。ここから峯の薬師の境内ということのようです(柵は抜けて行くことができます)。峯の薬師。ここにはかろうじてトイレがありましたが、南高尾、北高尾を縦走するコースにはトイレがないので、途中の雉打ち、花摘みは覚悟の上でしょうね。姿三四郎の決闘の場になった広場。石碑が建っています。津久井湖。ずんずん下ると公道に出ます。のどかな里の風景。津久井湖を渡る三井大橋には車道と歩道があります。天気はずっとこんな感じでした。津久井湖の南岸は店もたくさんあって、バスの本数も多く、交通至便。橋本行きのバスにすぐ乗ることができました。橋本駅からは京王線で帰りました。目新しさもあって、なかなか楽しいコースだと感じました。年内に改めて大垂水峠のほうから南高尾山稜を縦走したいと思います。
2016年11月06日
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我が家から奥多摩や丹沢に行こうと思うと、往復の時間も含めてどうしても丸一日がかりになります。最近は山梨界隈が気になっていますが、天気がイマイチだとせっかくの富士山が見られなかったりして、わざわざ行くにはもったいない気もします。このような天候が冴えなかったり、翌週の朝早くから仕事があったり、それでいてサクッと山歩きをしたいという週末は、これまで高尾山や奥高尾(高尾山、城山、景信山、陣場山)をいろいろバリエーションをつけて歩いてきました。しかしその高尾連峰も、気づけば今年だけで15回行きました。さすがに飽きてきたよなぁ、ということで、今回は同じ高尾方面でも異なるコースを歩いてみることにしました。高尾には、主脈である奥高尾縦走路と平行して、南と北にそれぞれ山並みがあり、それぞれ「南高尾山稜」「北高尾山稜」と呼ばれています。標高は高くありませんが、小さなピークが数多くあり、距離も長いため、フルに歩くとどちらもそれなりにハードなコースなのだとか。今回歩くのは南高尾山稜の東側部分(東高尾山稜ともいわれます)にあたる草戸山。そこから南下して津久井湖を渡って京王線の橋本駅から帰るというコースです。草戸山の標高は364m。気軽なハイキングのつもりだったんですが、思ったより本格的な山歩きを楽しめました。高尾山口駅前の道路を渡り、高尾山への参道と反対方向に向かいます。標識に沿って山道に入ります。民家の脇をすり抜けるようにして登山道が始まります。大通りからすぐでクルマの音もバンバン聞こえますが、足元はすっかり山道。15分ぐらい坂を上ると道が交差するところに出ます。ここが「四辻」。ここから曲がりくねった尾根道を歩きます。話に聞いていたとおり、小さなピークがたくさんあります。隣の高尾山とは対照的に、登山客はほとんどいません。柵の向こう側は拓殖大学の敷地のようです。草戸峠。ここまで結構距離ありました。このルートで眺望のよい箇所は限られているので、貴重な眺めです。草戸峠から少し歩けば草戸山の山頂です。なんだかんだでたっぷり1時間半かかりました。365mという低山ながら、細かなアップダウンが多く(20のピークを越えるのだとか)稲荷山コースや6号路で高尾山に登るより下手するとシンドい気もしました。つづきます。、
2016年11月05日
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黒っぽいフルーツのコンポートに紅茶、スパイス類、下草などの混ざった芳香。ここ最近飲んだギョームとは打って変わって、ノイジーな要素がなく、集中力のある整った香りです。味わいはややグリップに欠けるものの、エキス分の乗った果実味とエッジの丸い酸、穏やかなタンニンとで心地よいバランスを形成しています。口の中での含み香も豊かで、旨み感もありカジュアルなピノとしては十分すぎる仕上がり。素直に美味しいと思わせてくれるワインです。ギョームはここまで11vtを3本、12vtを3本、シャルドネを1本飲みました。かなりの当たり外れがありましたが、二つの異なるショップから異なるインポーターのものを購入していたので、その流通経路の影響が大きいのではと睨んでいます。最終的な結論は残った2本を飲んでからにしたいと思います。★★★★楽天でギョームを探す
2016年11月04日
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最近飲んでいるワインがマンネリ化しているのは自覚しています。購入する銘柄が全般に低価格になってきているのはいいのですが、その分購入時に数本まとめて買ってしまうので、結果として同じ銘柄が何度もブログに登場することになってしまいます。あと、シャンパンについては、うきうきさんの福袋ばかり買っているのも銘柄が重複する理由です。今回、久しぶりに(一年ぶり以上かと)寺田倉庫に行って、いくつか飲めそうなボトルを持ち帰ってきましたので、追々少し目先の変わった銘柄を開けていこうと思います。ということで、今回もまた何度も登場している銘柄です。とはいえ、このジャン・フルニエは何度飲んでも美味しく、まさに「当たり」の銘柄でした。凝縮した黒系果実、スパイス類、濃く抽出した紅茶、純度の高い果実味としなやかで締まった酸、タンニンは豊富ながら緻密で、今すでに美味しいです。豊かな含み香と抑揚のある味わいがすばらしい。通常価格だとやや割高感があるので、セールなどで安く出ているところを狙いたいですね。★★★★いつものドラピエ。別途エントリーを立てるまでもないので、こちらに載せておきます。ひとこと申し開きをするならば、ドラピエは決して嫌いな銘柄ではありません。安売りされているムニエ主体の僻地で作られたRM銘柄などに比べれば、ずっと信頼感があると思っています。今回のル・ドラピエのボトルは、熟成によるものか、果実のコクに加えてマロン系の少しコッテリした甘さが感じられました。★★★
2016年11月03日
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ノムリエさんのシャトー クーテ 2002。4k台。いい色です。AWCさんの14クロ・ド・ラ・ロッシュ(デュジャック)。クロサンドニやエシェゾーも。今やお宝なんですね・・。割田屋さんのルネ・アンジェル毎度ディゴワーヌとの抱き合わせで購入している銘柄。昔はレ・クル(les clous )のみの表記だったと記憶していますが、最近はレ・クル・エメ(またはゼメ:les clous aime)になっていますね。ヴィレーヌのこの銘柄については正直これまで好ましいと思ったことがなく、ほとんど義務で飲んでいるようなものでした。この14VTについても、作りがそれほど変わったとは思いませんが、私の嗜好が変わったのか、あるいは寛容度が増したのか、まあ期待値が低かったせいもあるのでしょうけど、「意外にイイじゃん」と感心しました。黄桃やパイナップル、トロピカルフルーツ、ミネラル、白い花、ナッツなどのよく熟してハッキリした香り。味わいは豊かでリッチな果実味とそれを受け止める酸、フィニッシュにかけてやや苦味とエグミのアクセント。単品で購入したいとまでは思わないものの、抱き合わせで買う分には十分なレベルでした。同じく抱き合わせで買ったブーズロンも遠からず開けてみようと思います。★★★☆
2016年11月02日
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最近ヴィンテージものを好んで飲んでいるルイロデレールですが、こちらはスタンダードラインのブリュット・プルミエです。グラスに注ぐと、泡がかなり強めに感じられます。熟したリンゴやカリン、黄色い花、それにほんのりとイーストフレーバー。味わいはオレンジの皮を思わせるような果実味としっかりとしたコクがあって、飲み応えのあるものです。中庸を得た、安定感のある香味ですが、今回のボトルについては、テクスチャーがやや刺々しいのと、全般に香味がややドライ傾向に感じられました。温度が上がった時のフィニッシュの苦味も気になるところです。以前飲んだものはもっと鮮度を感じたような気がするのですが、デゴルジュ時期による差なのか、流通上の問題なのか、あるいは私の体調や記憶違いによるものなのか、よくわかりません。まあ、それでもフツーに美味しいですけどね。★★★写真の隣は、当ブログによく登場するシャルル・エイドシックのNV。いつも通り、リザーブワイン多めの重厚でコクのある味わい。ちなみにシャンパンストッパーがはまらないボトルの口の形状を何とかしてほしいかなと。★★★☆
2016年11月01日
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