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さて、二日目の目的はアクアマリン福島。でもその前に、塩屋崎灯台に寄り道することにした。塩屋崎に近づくと、広大な空き地の中の急ごしらえのジグザグの道路を走らされた。ぽつんぽつんと建っている家はどれも新築だ。震災から5年も経っているのに、まだ傷跡は深い。肝心の塩屋埼灯台に上る階段は、悪天候のため通行止め。あきらめてアクアマリンに着いたのは9時20分頃。9時半からバックヤードツアーの受付が始まるとのことで、受付場所に急いだ。葛西臨海水族園の場合、受付時刻に遅れると、次の会まで待たされる。迷いながら9時半を少し過ぎたところで受付場所にたどり着いたら、9時半以降は随時受付だった。葛西のように抽選もなく、希望者が少なくて呼び込みをしている状態。二人きりでじっくりと説明を聞けて大満足。濾過機能が充実していて透明度が高く、魚が見やすいとのこと。また、震災後の入場者数は激減し、今でも震災前の6割ほどだという。なお、バックヤードにいる人なつこいウミガメは必見。バックヤードツアーを終えたあとは順路に従って見物。確かに透明度が高く、魚がはっきりと見える。肉眼でははっきり見えても、撮影するとぼけてしまう施設も多いが、画像にしてもはっきり見える。一例としてミノカサゴの画像をアップしておきます。残り二つの画像は、帰ったらネットで調べてみようと思った魚です。カエルアンコウの仲間らしいのですぐに分かると思ったのですが、分かりませんでした。体の裏側には真珠のように真っ白な卵らしきものがいっぱい着いていました。カエルアンコウの卵とは全く違うので別種なのでしょう。でも、水槽には「何とかフロッグフィッシュ」と書いてあったのですけどねえ。
2016.09.30
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休薬期間の最後の方は体調がとても良くなるので、なるべく旅行に出かけようと思う。今回の旅行の一日目の目標は、日立市のかみね動物園。こぢんまりとした動物園ですが、客と動物の距離が近いので見応えがあるらしい。おまけに、65歳以上は入場料が無料とのこと。免許証を見せて入場すると、目の前に象が二匹いて、確かに距離が近い。写真も撮りやすいので、いろいろな動物を撮った。でも、見たい人も少ないだろうし、アップするのは特別な一枚だけ。子供たちが触れあえるコーナーに山羊がいた。そこに二匹の赤ちゃん山羊が。よく見ると臍帯がついている。スタッフに聞くと、その日の7時に生まれたばかりとのこと。こんな日に見に行けてラッキー!画像を見ると、奥の子ヤギの臍帯が見える。また、山羊の乳首を見ると、二股になっている。宿泊はいわき市のホテルパームスプリング。食事は朝・夕ともバイキング。ただし、夕食には牛肉の陶板焼きと茶碗蒸しがつく。体調が良いとはいえ、壁外浸潤した大きな胃がんはあります。いい気になって食べ過ぎるのは御法度なのですが、お調子者は調子に乗ります。画像の手前が私の食べた分なのですが、左の青い蓋の容器がくせ者。中身は茶碗蒸しなのですが、実はかなり量が多く、もたれます。茶碗蒸しを平らげる前にアイスクリームを盛ってしまっていたのですが、もう無理。アイスクリームは何とか半分だけ食べて、残りは妻に任せました。その後は腹痛と吐き気で苦しみましたが、少し吐いたら楽になりました。吐いたのはアイスクリームだけで、意外と混ざらないものだと感心しました。主治医に言ったら叱られるだろうな。内緒にしとこ。
2016.09.29
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今回で今までに書きためた日記は終了です。今後はその都度書き込んでいきます。9月26日(月)記載今日は定期外来受診です。CTの結果と今日の血液検査の結果を聞きます。血液検査の方では軽い貧血があり、血糖値と尿素窒素が高めでした。それらはいずれも想定内なのであまり問題ありません。白血球は正常値ですので、化学療法の継続は問題なさそうです。腫瘍マーカーは初診時と比べたらかなり下がってきました。7月15日 9月26日 CEA 306.6(上限4.9)ng/ml → 53.8CA-19-9 8909(上限37)U/ml → 2014初診時の数値は知っている人が見ればひっくり返るような数値ですが、普通にびっくりするくらいの数値になってきました。CTの結果も、原発巣(胃がんそのもの)や広範なリンパ節転移のサイズは縮小傾向で、肝転移巣だけがやや増大傾向とのこと。とりあえず化学療法はよく効いているようです。多少の副作用は我慢するとしましょう。
2016.09.27
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9月21日(水)記載2クール目の休薬期間になったので、CTで効果判定。結果は来週の外来受診で教えてもらえるのだろう。画像を見られれば自分で判断できるのだけどね。今日の担当看護師は私が非常勤で勤務していたときの麻酔科の看護師。意図的に割り当ててくれたのかと思ったら、全くの偶然。放射線科の看護師に病欠が出たので応援に来ただけらしい。全くの初めての仕事と言うことで、お約束の点滴失敗。恨みポイントが1ポイントアップした。(笑前回のCTの時は、造影剤を注入されたときに、かなり下腹部が熱く感じたのですが、今回は多少熱く感じただけでした。こういうのも慣れるものらしいです。皮疹の方は色素沈着を残して完治しました。でも、色素沈着はかなりのもので、温泉には行けないかなあ。きっと、周りは嫌がるよね。
2016.09.26
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9月15日(木)記載本日より休薬期間です。本当は一回分飲み忘れがあるので、今朝も内服するつもりでした。でも、大腿や腹部の皮疹は広がる傾向で痒みも増悪しているので処方通り休薬します。他の人のブログなどでは皮疹がひどいという話はないんだけどなあ。9月16日(金)記載TS-1が抜けてきたのか、今朝は体調が良いです。一昨日は痒みのために眠れなかったのですが、昨日は痒みも無くぐっすりと眠れました。休薬と、念のために内服したアレロック(抗ヒスタミン剤)が効いたのでしょうか。
2016.09.25
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9月13日(火)記載間に合わないかもしれませんが、本日はグロ注意です。学生時代から思っていたことですが、皮膚疾患の写真は、どうしてグロいのでしょうか。肉眼で見るとそれ程でもないのに。今日は少し良くなってきたとはいえ、未だにひどい皮膚炎があるので、写真を撮りました。体幹部にも多少はあるのですが、主に上肢に皮膚炎があります。下肢は大腿部中心ですが、密度はたいしたことはありません。痒みは見かけほどではありません。プールや公衆浴場を利用するのは無理そうですね。休薬期間に回復することを祈ります。
2016.09.24
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9月12日(月)記載昨日胃がんであることをブログでカミングアウトしました。皮膚の症状は回復傾向です。休薬期間を待たずに回復していることを記録に残すため、本日書き込んでいます。次回は皮膚の画像をアップする予定です。グロ注意アップ時追加実は休薬直前に皮疹は広がり、痒みも悪化しました。
2016.09.22
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9月8日(木)記載残念ながら皮膚の症状は増悪してきました。主に上肢だけなのですが、痒みを伴った皮疹が目立ちます。下肢は膝のあたりに皮疹があるのと、指先に色素沈着があります。前回は休薬したら改善したので、あと一週間の辛抱ですかね。前回と同じようにロキソニンを飲み始めました。また、手指のしびれが強くなってきました。日常生活には支障はないレベルですが、麻酔科医としては致命的なレベルです。もう働かないから良いのですが、ある程度ひどくなると回復しないらしいので、気になります。
2016.09.21
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9月5日(月)記載今日、石材店から電話があり、墓が完成したとのこと。午後から見に行ってきました。図面で見たときはあまり良いとは思いませんでしたが、完成品はまあまあでした。「万年青」という石で作ったのですが、良い色です。石材店が決められているので、割高にはなっているのでしょうね。体調はかなり良くなってきました。しゃっくりはたまに出るだけで、むかむかも収まりつつあります。
2016.09.20
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9月4日(日)記載どうやら遅発性の嘔気が来ているようです。嘔吐するほどではないのですが、何となくむかむかします。前回も胃の荒れたような感じはあったので、同じかもしれません。しゃっくりは今日も時々出ています。今日はメモリアルホールの会員になってきました。墓ももうすぐ完成するし、クレジットカードの解約も少しずつ進めています。終活は順調です。
2016.09.19
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9月2日(金)記載2度目のシスプラチンのための入院から戻ってきました。今回も多少頭が重くなったくらいで吐き気など、問題となる副作用はありませんでした。美味しいとは言えませんが、食事は全部完食です。帰宅後、前回もあったのですが、しゃっくりが止まりません。TS-1 による皮膚炎も、日光に当たらないようにしていたら、たいしたことはありません。多少赤い皮疹がありますが、かゆみもほんのわずかで、我慢できます。そういえば、退院前に病院の卓球部監督の看護師長(男性)が面会に来て、いきなり泣き出されました。(前任の監督は私です)泣き出されると、吹っ切れているつもりでも、涙がこぼれるものですね。
2016.09.18
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8月23日(火)記載昨日は血液検査に行ってきました。白血球の減少は許容範囲内で、腫瘍マーカーも減少しているので2クール目に突入です。(her2タンパクは陰性でした)また皮膚炎が起きたらつらいのですが、どうなることやら。体重は順調に回復し、6月頃の68kgに戻りました。体調は特に問題なく、渋峠までドライブしてきましたが、疲れなどもありませんでした。画像は渋峠ホテルです。ホテルの真ん中が群馬県と長野県の県境になっています。
2016.09.17
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8月17日(水)記載 今日で休薬して1週間が経ちました。皮膚炎は色素沈着を残しつつも収束に向かっています。かゆみに対しては抗ヒスタミン剤はあまり効かず、ロキソニンの方が有効でした。 体重は少しずつ回復しています。そのほかの症状としては、剛毛だった髪の毛が柔らかくなってきました。腕毛は消滅し、すね毛も薄くなってきました。また、疲れやすくなり、睡眠時間は長くなってきました。あとは、指先に少ししびれがあります。 そういえば昨日まで盆休みで長男一家が遊びに来ていました。数日前、私が一人でいるところに一番上の孫(8歳)が来て、「俺さあ、じいじが病気で死んじゃうんじゃないかと思っていたんだよ」と、ぼそっと言いました。 両親の態度からただならぬものを感じていたけれど、実際に我が家に来てみたら私はぴんぴんしているので安心したと言うことなのでしょう。少し、うるっときました。
2016.09.16
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手術後の患者にわいせつ行為をしたとして外科医が逮捕された事件ですが、状況からはあり得ない事件と思っていましたが、起訴したんですね。よほど強力な証拠でもあるのでしょうか。 何も情報が無い以上、裁判の行方を見守るほか無いのですが、医療の現場に与える影響は大きいでしょうね。手術後にわいせつで医師を起訴 準強制わいせつ罪 2016/9/15 0:11 日本経済新聞 手術後の女性患者に診察を装ってわいせつな行為をしたとして、東京地検は14日、柳原病院(東京・足立)の外科医、関根進容疑者(40)=文京区=を準強制わいせつ罪で起訴した。起訴状によると、自身が手術した30代の女性患者に診察の一環と誤信させ、病室で胸をなめるなどのわいせつな行為をしたとされる。 同病院は関根被告が警視庁に逮捕された8月、ホームページ上で「不当逮捕に強く抗議する」などとするコメントを掲載した。
2016.09.15
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8月4日(木)記載 今日でシスプラチン投与から一週間が経ちました。結局問題となるほどの吐き気に悩むことはありませんでした。胃がんそのものの症状と思われる胃の荒れたような感じがあって食欲が落ちたことはありましたが。溜まった水分は数日で抜けました。 今一番つらいのは皮膚炎です。入院前に短時間だからと直射日光の下でメダカの世話をしたのですが、翌日には頸部から胸背部にかけて日光皮膚炎になりました。今でもかゆくて堪りません。化学療法中の日焼けは御法度です。 もう一つ心配しているのは体重の減少です。このひと月で2kg減りました。この調子で痩せていくと、かなり早く終末期を迎えそうです。化学療法が効いているのか、心配になってきました。あまり痩せないうちに、遺影用の写真を撮っておいた方が良いかもしれません。庭で撮りたいのですが、今日も日差しが強そうです。8月11日(木)記載 今日から休薬期間です。相変わらず皮膚炎は続いています。休薬によって治ってくれると良いのですが。そのほかに特に問題となる症状はありません。体重も少し増えてきました。
2016.09.15
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7月29日(金)記載 本日の午前中に退院してきました。27日は採血だけ。28日は朝から生食を1リットル点滴した後、シスプラチンの副作用である吐き気などを抑えるためのグラニセトロン1mgとデキサート6.6mg を点滴し、その後にいよいよシスプラチンの点滴が始まりました。 きっと激しい吐き気がおそってくるものと覚悟していましたが、何も起きませんでした。制吐剤の量は少なめだと思うのですが、結構鈍い体質のようです。 その後は利尿剤を入れた点滴をし、さらに利尿を促すために翌日まで生食の点滴を続け、最後にデキサート3.3mgをもう一度点滴して終了となりました。全く体調に変化がなかったわけではありませんが、胃のあたりが少しむかむかしたのと、少し頭が重くなっただけで、食事はすべて完食でした。シスプラチンの点滴からすでに24時間たっているので、激しい吐き気は来ないと思われます。 費用はかかりますが、三日間だけなので個室を利用しました。精神的ストレスからの解放ということを考えると、利用してよかったと思います。 入浴後に体重を量ったら、入院前より2kg以上増えていました。利尿をつけるためにかなり水分を摂取しているので、溜まっているのでしょう。
2016.09.14
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7月26日(火)記載 がん細胞にher2タンパクというものがあるかどうかで推奨される抗がん剤が変わってきます。最初に内視鏡をやったところではそこまで調べなかったので、結局もう一度7月22日に内視鏡をすることになりました。元々咽頭反射が強く、そのため内視鏡検査を長いことサボっていたのですが、結局短期間に2回も行うことになってしまいました。 her2タンパクの結果が出るまでに2週間くらいかかるとのことで、とりあえずTS-1とシスプラチンの併用療法を21日から開始しました。今日で6日目ですが、今のところTS1の副作用は感じていません。明日27日から入院し、28日にシスプラチンを点滴することになりますが、どうなることやら。
2016.09.12
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7月18日(月)記載 若い頃から胃の調子が悪く、また、過敏性腸症候群もあるようで、私にとって腹痛はよくある症状でした。ですから、いつか癌になっても気づかず、きっと手遅れになるだろうなとは思っていました。 今年の6月、大学時代の同級生で、同じ病院で数年間ともに働いた内科医が胃癌で亡くなりました。告別式ではご遺族が涙ながらに検診を勧めていました。それに触発されて、私も長年サボっていた内視鏡検査を受けることにしました。 知り合いの開業医のところに行ったところ、混み合っている隙間に予約を入れてくれて、7月15日に内視鏡をしました。 実を言うと、兄が中咽頭癌になり、私ものどに違和感があったので、咽頭部が気になって横目でモニターを見ていました。咽頭部は通り過ぎるのが速すぎてよく分からなかったのですが、正常な食道を過ぎたところに塊が見えました。ここで観念しました。胃癌です。 検査が終わり、私の元の勤務先に連絡をしてもらって、その日のうちに精査することになりました。担当してくれたのは院長です。 すべての検査が終わったのは夕方、前日の夕食以降何も食べていない状態で結果を待っていると、診察室に呼ばれ、衝撃の宣告が。簡単に言ってしまうと、いわゆる「末期癌」の状態で手術できる状況ではなく、抗がん剤での治療となるとのことでした。 大変なショックではありましたが、私も医師ですから、事実は事実として受け止めなければなりません。その場は気丈に振る舞えたと思います。でも、迎えに来てくれた妻の顔を見たとたん、涙が止まらなくなりました。 翌日は感情のコントロールができず、夫婦で時々嗚咽の発作が出て困りました。電話がかかってきても、妻はまともに話ができませんでした。体調もすっかり病人らしく具合が悪くなり、翌週の仕事をキャンセルしなかったことを悔やみました。 さらに翌日になると、精神的にも落ち着いてきて、誰とでも普通に話ができるようになりました。子供たちもみんな来てくれて、孫の顔も見られ、体調の方も夕方には持ち直してきました。 そして今日(この文章を書いている日)朝から体調も良好で、孫たちをつれて遊びに行けるくらいの余裕がありました。夕方にはみんなそれぞれ帰って行きましたが、検査を受ける前の体調に戻っているような気がします。 気がかりなのは化学療法です。おそらくはTS-1とシスプラチンの併用療法となると思われますが、シスプラチンの副作用のつらさは半端ではないと聞きます。実際に体験した人の情報は是非知りたいと思いました。けれども、残念ながらあまり情報はありませんでした。
2016.09.12
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知らぬこととはいえ、心底馬鹿にしていた「がん放置療法」を実践してしまいました。特に自覚症状もなかったので、検診も受けずに暮らしていたのです。 ところが、検診気分で内視鏡検査を受けたところ、突然ステージ4の胃がんと告げられ、化学療法を受けることになりました。医師として化学療法の知識はありましたが、できれば患者の実体験を知りたいと思い、ネットで検索したところ、やはり実体験、特に患者本人が書いた体験記は本当に参考になりました。だったら私も書けば、今後参考にしたい人の役に立つのではないかと思い、公表を前提とした日記を書いていました。 始めるのは簡単ですが、今後はいろいろな展開が起こりうるので、きちんと続けていける保証はありません。尻切れトンボになるのも格好が悪いので、ある程度書けたらまとめて公表するつもりでした。せめて3クール終わった時点、11月初旬くらいの予定でした。 そんな折、小林麻央さんが自身のがんについてブログで発信し始めました。それに触発されて、2クール目の途中ですが、私もアップすることにしました。今まで書きためたものを順次載せていきます。
2016.09.11
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手術直後、麻酔から完全に覚醒していない患者に対するわいせつ行為をしたとして、外科医が逮捕されました。逮捕を伝える記事と弁護団の言い分を載せた記事を引用します。 結論は捜査の行方を見届けるまでは分かりませんが、実際にわいせつ行為があったと言うことはきわめて考えにくいと思われます。半覚醒状態ではまともな認知機能は期待できませんから、実際には被害がないのに被害を受けたと誤認することは十分にあり得ます。 また、弁護団の言い分を鵜呑みにするわけではありませんが、調べればすぐに分かる嘘を言うとは思えません。4人部屋だったことは事実でしょう。それだけでわいせつ行為、それも自慰を含むような行為が行われたことは考えにくいと思われます。 その上、自慰行為があったあとで母親が面会に来ていることが事実なら、そのときに問題になっていたはずなのに、普通に診察を受けているのも不自然です。 警察には警察なりの根拠があるのかもしれませんから断定するつもりはありませんが、少なくとも逮捕の必要性ないでしょう。逮捕の必要性※刑事訴訟規則143条の3ア 被疑者が逃亡するおそれイ 被疑者が罪証を隠滅するおそれ すぐに逮捕したならまだ分かりますが、3ヶ月も経ってからでは逃亡の恐れも罪証隠滅の恐れもないはずです。どうも自白の強要をもくろんでいると言われても仕方がない気がします。逮捕権の乱用は虚偽の自白を生み、冤罪の温床になってきた歴史がありますが、司法界にはそのような反省はなさそうですね。医師が手術後女性にわいせつ疑い 40歳の男逮捕、警視庁 2016年08月25日 西日本新聞手術後の麻酔が残る女性患者に診察を装ってわいせつな行為をしたとして、警視庁千住署は25日、準強制わいせつの疑いで、東京都足立区にある柳原病院の非常勤外科医で手術を担当した男(40)を逮捕した。「やっていません」と否認している。 逮捕容疑は5月10日、同病院で胸の手術を受け、全身麻酔から覚めたばかりの30代の女性会社員に、手術後の診察と称してわいせつな行為をした疑い。 千住署によると、女性は意識はあったが手術後も麻酔が残り、身動きが取れない状態だった。女性から連絡を受けた会社の上司が110番し、その後、女性が被害届を出していた。 手術直後の患者にわいせつ行為をしたと逮捕された医師と弁護人が法廷で「無実」の訴え 東京・足立区の病院で、胸部の手術を終えたばかりで意識はあるものの身動きがとれない状態だった30代の女性患者に対し、執刀医がわいせつな行為をしたとして、準強制わいせつの疑いで警視庁千住署に逮捕された事件。逮捕・勾留中の関根進医師(40)の勾留理由開示公判が5日、東京地裁(高島剛裁判官)で行われ、関根医師は「私はやっておりません」と容疑事実を否定した。弁護人は詳細に「無実」の理由を挙げて、勾留の不当性を訴えた。裁判官は「罪証隠滅の恐れ」と高島裁判官の説明によれば、関根医師にかけられた容疑は、手術後に病室に戻されたA子さんに対し、2度にわたって着衣をめくって手術をしなかった左乳房の乳首などをなめ、2度目にはさらに自慰行為に及んだ、というもの。勾留の理由について、高島裁判官は「関係者に働きかけや通謀を行って罪証隠滅する恐れがあり、事案の重大性や悪質性から勾留が必要」と述べ、勾留を決めた資料としては「被害者等の供述調書、鑑定結果、捜査報告書」とした。また、罪証隠滅の対象としては、「(当該事件が起きたとされる)病院の関係者を想定している」と述べた。本人は「私はやっておりません」とこれに続いて、関根医師が「疑われている事実について、私はやっておりません。以上です」と容疑事実を否定。その後、3人の弁護人が交代で意見を述べた。「無実の事案」と弁護人弁護人意見の要旨は次の通り。1) 本件は、被疑者が罪を犯したと疑うに足りる相当な理由はなく、むしろ無実の事案である。2)麻酔として、笑気ガス、セボフルラン吸入麻酔薬、プロポフォール、ペンタゾシン、ジクロフェナクNa坐薬を使用した。術後、関根医師ともう一人の医師が付き添って、入院病棟に戻った。その直後に、 A子さんが目を閉じたまま「ふざけんなよ」「ぶっ殺してやるからな」など小声で言うのを看護師が聞いているなど、麻酔の影響による幻想・妄想があった。全身麻酔の患者が、手術後、半覚醒状態の時に妄想や幻覚を見ることは、ままあることだ。3) 病室は4人部屋で、カーテンで仕切られただけで、声や音、気配などは容易に伝わる状態であり、他の3床には患者がいた。4) 1回目の犯行があったとされる時間帯、関根医師は手術室で記録を書いていた。ごく短時間、この病室に行ったが、その際には一緒に手術を担当した別の医師と看護師2名がいた。5) 2回目の犯行があったとされる時間帯には、関根医師は他の病室にいて、別の患者を診ていた。6) 病室には15分ごとに看護師が定時巡回していたほか、患者からナースコールがされるたびに、頻繁に看護師が病室を訪れていた。1回目の犯行があったとされる時間帯にも、ナースコールがあった。ナースコールは看護師の携帯電話と連動しており、自動的に時刻が記録される。ナースコールのボタンはA子さんに握らせていた。7) 2回目の犯行があったとされる時間帯の後、関根医師がA子さんの病室を訪ねた時、ベッドサイドにA子さんの母親がいた。関根医師が「ちょっと診ますから」と言うと、母親はカーテンの外に出て、そのすぐ側に立って待っていた。診察に要した時間は20秒以内。触診したのは手術をした右胸だけである。その間、ナースコールはなかった。関根医師が部屋を出る際、看護師が定時の巡回を行っている。この後、関根医師は病室には寄っていない。8) 関根医師は、手術前にマスクをつけていない状態で、手術する右胸の写真を撮ったり、手術部位のマークをつけたり、術後も触診をしたりしているので、唾液の飛沫やDNAが付着したりすることはあり得る。9) すでにA子さんの左胸の検体は採取が済み、病院に対しても2度の捜索差し押さえが行われ、隠滅するような証拠は残っていない。警察は、少なくとも平成28年7月から8月25日の逮捕に至るまでの間、関根医師を尾行しており、同医師がA子さんに接触していないことも明らかである。10) 妄想によって患者が被害を申告するだけで医師が逮捕されるという事態が許容されれば、男性医師の萎縮を招き、医師減少、診療差し控え等で女性関係の医療現場は重大な打撃を受ける。勾留理由開示公判とは勾留理由開示公判は、勾留中の被疑者・被告人をいかなる理由で勾留決定したかを、裁判官が公開の法廷で明らかにする手続き。ただし、弁護人によれば、勾留の決定をした裁判官が出てくるとは限らず、今回の高島裁判官は勾留の決定をした裁判官ではない、とのこと。
2016.09.07
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