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恒例の、庵主さん主催の新春特別茶会。今回も、表千家席では干支の“申”、お題の“人”にちなんだ数々のお道具。花びら餅も二つ、お茶も二服、外れなしの福引もあって、幸せいっぱいのお席でした。私たちの裏千家席は、大炉でした。毎年、薄茶点前でおもてなししてきましたが、今回は、炭の勢いがなくなったところで、後炭手前をしました。大炉の炭手前では、一尺八寸角の大きさを生かして、左向こう角に、初炭では湿し灰を、後炭では炭を組んでおきます。後炭手前はその時の炭の残り具合を見て、火勢をつけるべく湿し灰をまき炭を次ぐのですが、一尺余りの焙烙に湿し灰・匙香・羽箒・鐶・火箸・釜敷をのせて持ち出し、大ぶりの釜を上げて、紅い燠の残りを見る楽しみは、大炉の後炭手前ならではの風情で、茶人の喜びと言われています。寒さ厳しい冬の田舎家の炉辺に集う一体感そのものでしょう。水改めで、釜を清める茶巾からたちのぼる湯気は茶室をも清めてくれました。お菓子席で点出し茶の後、後炭手前の回に当たった方はラッキーかアンラッキーか。他流の方にも好評でしたので、これからも、稽古を重ね、機会があればさらに静かであたたかい炭手前を楽しみたいと思いました。
2016年02月12日
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