2006/05/26
XML
カテゴリ: ネパール産



今思えば、同じように探していても、これぞという石になかなか巡り会えない時期がありました。

それは、入荷する石のグレードが低くなった時期だったのか、
たまたま、入荷と店に行った時期が合わないことが続いたのか、
それとも、石の好みがはっきりしていなくて、
「これ」という石がなんなのか、わからなくなっていたかの
いずれか、あるいはこのような状況が重なった時期だったのかもしれません。

とにかく、せっかく石を見に行ったのに
「今日は(も)、はずれだったなあ……」

なんだか、むりやり買ってしまった「妥協の石」という印象があって、
他のガネーシュに比べて、影の薄い石でした。

長さは8センチほど。
中に少しと、6面のうち2面に緑泥がついていて、
さらに根本には茶色いインクルージョンがあります。
形はあまり整っておらず、曲がりと言うのではないけれど、
先端が偏って成長してしまったような、ちょっと変な形。

緑泥付でワイルドな形はガネーシュの魅力ですが、
この石は、魅力となるはずの点が
「汚れて、バランスが悪い」と見えてしまう、損をしている石でした。
買った本人がそんな印象を持っていたせいでしょうか。


ところが、最近になってふと手にとって、
いつになくしげしげと見てみると……
「あれ、この石インターフェレンスだ」(←今頃気がついている)
「ヘマタイトもついてる」
「緑泥が思ったよりもガーデンっぽい」


これは、私にとって「石との波長が合ってきた」のと同義です。
石のあたらしい面が見えれば、写真の撮り方も違ってきます。
気分も新たに撮った写真が今日の一枚。
この石は、珍しく寝かせて撮った方がきれいに写る石でした。

石を見る、石を知る、石に意識を向けることで石との距離が近くなる。
そんなことを考えました。
















お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2008/02/25 12:34:58 PM
コメント(5) | コメントを書く
[ネパール産] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Comments

フォレスト@ Re:”メタ”からアゼツを考える。(09/28) アゼツライトは水晶にもならないただの石…
スターブラリー@ Re:名前を使う、意味を使う(10/08) この写真に掲載されている水晶は、販売予…
spiranthes@ Re:Vサイン!(11/15) 55度24分のベローダ(Belowda)式双晶かもし…
販売者@ Re:分りやすいです。(09/30) スーパーセブンが、過去くず石だったとい…
通さん@ Re[4]:深紅であるはずの石(12/10) わ!わ!こちらにお返事をありがとうござ…

Profile

KURO−M

KURO−M


© Rakuten Group, Inc.
X
Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: