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2022/04/21
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カテゴリ: アルコール
おはようございます。
いつもありがとうございます。
毎日毎日、多くのステキなことがあり、感謝しています。


お酒の飲み過ぎが病気につながることはよく知られています。

1日にビールのレギュラー缶1本(350mL、純アルコール14g程度)前後の量であっても、習慣的な飲酒は脳に悪影響を及ぼす恐れがあることが、英国の中高年者約3万7000人を対象とした研究で示されましたそうです。


アルコールにも賛否があり、適量有益説に否定的な研究報告が相次いで発表されていますが、安全な飲酒量がないからといって、一も二もなく禁酒せよという結論にはならないようで、控えめに社交的に楽しく飲むことがよさそうです。

控えめに飲む人は、そうではない人よりも社会に深く関わり、他者とのつながりが強く、生活の満足度も高い。実際、アルコールによって社会的抑制が低下し、エンドルフィンが放出され、社交的になり、積極的に会話するようになり、社会の絆も深め、社会との関わりの強さは、心身の病気を防ぐ要素としておそらく最も重要だからだそうです。


最近では女性も男性に引けを取らずアルコールを摂取している ので、女性のアルコール依存症が急増しているそうです。
女性は、男性ほどアルコールに強くないのは、水分率に比べて脂肪率が高いためアルコールが体内により濃縮されて残ってしまう。女性は男性よりも肝臓が小さく、アルコールを無害なものに分解するのが大変なことがあげられています。

市民のためのお酒とアルコール依存症を理解するためのガイドライン

「アルコール健康障害対策基本法」 が施行され、国も対策に乗り出し、具体策がだされました。
目標値として定められた「生活習慣病のリスクを高める量」は、1日当たりの純アルコール摂取量が男性40g以上、女性20g以上で、この量はビールに換算して、男性で1日当たり1リットル、女性では500ミリリットルとなっています。


週ワイン1本の発がんリスク=たばこ5本
「程度な飲酒は健康に良い」は正しくない
飲酒に「ここまでなら大丈夫」はない、予防効果はリスクで相殺
アルコールは1日1杯でもリスク? 「適量」に再定義の必要性
飲酒 認知症のリスクも高める
アルコールは幹細胞のDNAに不可逆なダメージをもたらすと判明
酒飲み過ぎでがん発症リスクがこれだけ増える! 食道がん5倍、肝がん2倍 米学会が声明
ほどほどでも飲酒を続けると脳には有害?
酒を飲むのをやめると体に生じる7つの利点
飲酒と健康 肝硬変、がん 飲み方見直そう
飲酒は適量でも認知症のリスク要因
呑んべぇ天国の日本で飲み放題禁止、酒類広告規制の動きも
自覚のないアルコール依存の危険
認知症を予防する飲酒量は? 1日当たり0.5合程度が上限
男性の4割が問題飲酒の恐れ 20~50代、有病リスク高く
急増する女性のアルコール依存症
適度な飲酒は「百薬の長」でもないらしい
「酒は百薬の長」を否定する解析結果 適度の飲酒でも寿命延びず?
酒は毒? 薬? アルコールの摂取で脳が縮む! 生涯の総飲酒量が脳の萎縮に影響
禁酒がもたらす健康効果:お酒をやめて30日間で起きる9つのこと
アルコールで肝障害250万人、肝硬変4万8000人! 肝がんの死者は3万1000人!
「酒やたばこを、違法ドラッグと同列に考えよ」 アルコールは高リスク
「1日缶ビール1缶程度なら有益」誤りか?
アルコール摂取が及ぼす怖い影響 筋肉を破壊、遺伝子にも影響
増え続けるアルコール依存症 女性が急増
適量の飲酒も体に良くない、定説に疑問
飲酒はたばこに次ぐ発がんの要因 お酒は1合まで
女性のアルコール依存が深刻化 断酒の支援、重要に

適量も諸説ありますが、量ばかりでなく頻度にも配慮が必要で、 週に3~5日の「休肝日」がアルコール性肝臓病を予防するために効果的 だそうです。
適量のアルコールで健康効果を得られる人は15% 説があり、アルコール有益説はドンドン追い詰められているようで、私も酒を飲む機会や量はさらに減しています。


世界的にアルコールの健康への影響が注目されていますが、「アルコール摂取はやめた方がいい」理由が6つあげられています。

・運動効果が台無しに
・遺伝子に悪影響
・肥満の原因
・女性の方がリスクが高い
・高血圧の原因
・疲れがとれない


2013年の厚生労働省の飲酒習慣調査によると、アルコール依存症の患者数は推計109万人で、10年前より29万人増加し、65歳以上の高齢者患者が急増しているそうです。女性患者は10年前より2倍近く増加して推計14万人にもなったそうです。
最近ではランチの時にワインや生ビールを何杯も飲んでいる女性をかなり見かけますが、女性は男性に比べてアルコール依存症になりやすく、 脳へのダメージは男性より3倍早い そうです。


アルコールは、過剰摂取に起因する生活習慣病やアルコール依存症などを除けば、脳への直接的リスクは、適量であればそれほど高くないとは言えても、生涯に飲むアルコール総量が脳の委縮と強く相関し、認知症やうつ病のリスクが増えるそうです。
そして脳内の神経細胞は、一度死滅すると元の大きさに戻ることはないそうです。


世界保健機関(WHO)によると、世界で330万人がアルコール乱用が原因で死亡し、20~39歳の若い世代でも全死亡のおよそ25%がアルコールが影響すると報告しています。
WHOは、アルコールは脂肪肝や肝硬変といった肝機能障害をはじめ、高血圧、食道がんなどのがん、不整脈・心不全などの心臓病などの原因になり、さらにアルコールは脳の神経細胞を破壊し、脳の萎縮や機能障害をまねくおそれがあると報告しています。
これらの疾患の多くは、運動によって改善が可能だそうです。


飲酒の適量は諸説ありますが、 飲酒は適量を守り、休肝日を設け、食生活に留意して、適度な運動をする。これが14万人を対象に、長期に渡って追跡を続けた結果から導かれた、「健康であり続けながら、長く、楽しく酒と付き合い続ける」ための秘訣 だそうです。


禁酒がもたらす健康効果:お酒をやめて30日間で起きる9つのこと

一般男女の飲酒率は7割程度ですが、医師は85%、薬剤師は75%、栄養士は59%で、2014年より増え、医師の27%、薬剤師の22%、栄養士の7%がほぼ毎日飲んでいるそうで、 日本の医師の4人に1人がアルコール依存 だという信じられない驚きの調査結果があります。

医師の半数が「常用薬あり」の病人 (2014年日経メディカル調査)
医師の8割が“不養生”を自覚 「自分の健康に注意する時間と心の余裕がない」
医師の乱れた食習慣の実態 やめられないジャンクフード、菓子と酒
医師の不養生 運動する時間があれば眠りたい 過労が運動不足を生む悪循環
医師の4人に1人がアルコール依存

米国では、アルコールが原因の死者が年間約9万人に上り、アルコール消費金額と同額の経済損失があるという調査結果が発表されています。

日本も2014年6月から 「アルコール健康障害対策基本法」 が施行され、国も対策に乗り出しています。

・WHO「 アルコールの有害な使用を低減するための世界戦略


英国では以前からアルコールに厳しい報告が続いています。

適量の飲酒も体に良くない、定説に疑問
アルコールはコカインやヘロインより危険
英国の適量研究結果では1日5g説
が発表され、1日5gだと以下のいずれかの量になります。

・ビール:100ml
・ワイン:35ml
・日本酒:33ml
・焼酎:20ml
・ウイスキー:10ml

日本人は英国人よりアルコールに弱いので適量はさらに少ないかも知れません。


飲酒はタバコに次ぐ発ガンの要因で、日本酒を毎日4合飲む日本人男性は、大腸ガンになるリスクが3倍になるそうです。
お酒が「百薬の長」になるのは、少量なので飲酒は大きな健康リスクであり、飲んで顔が赤くなるのは発ガン物質が体内にたまっている目印だそうです。


WHO(世界保健機関)が作成した評価法 「アルコール使用障害同定テスト」(AUDIT)

WHOはアルコール規制強化を表明 しています。


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WHO(世界保健機関)が作成した評価法
「アルコール使用障害同定テスト」(AUDIT)
「適正飲酒の10か条」


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禁酒がもたらす健康効果:お酒をやめて30日間で起きる9つのこと

**************************** 【以下転載】 ****************************

 1日にビールのレギュラー缶1本(350mL、純アルコール14g程度)前後の量であっても、習慣的な飲酒は脳に悪影響を及ぼす恐れがあることが、英国の中高年者約3万7000人を対象とした研究(*1)で示されました。

◆少量の飲酒も脳に悪影響? 結果は相反していた

日常的な大量飲酒は、心血管疾患(脳卒中や心筋梗塞)や栄養不足、がん、老化などのリスクを高めることに加えて、脳の構造の好ましくない変化とも関係することが知られています。ただし、少量から中等量の飲酒が脳の構造に悪影響を及ぼすかどうかは明らかではなく、これまでに行われた研究では、相反する結果が得られていました。

そこで、米ウィスコンシン大学マディソン校のRemi Daviet氏らは、英国で行われている長期にわたる観察研究「UKバイオバンク」から大規模なデータを得て、精度の高い分析を行うことにしました。

UKバイオバンクは、2006年から2010年にかけて40~69歳の50 万人を全国から募集し、さまざまな検査や測定を行って、その後の健康状態を追跡しています。参加者からは質の高い頭部MRI画像も得ており、世界最大規模の脳イメージングデータを研究者たちに提供しています。

今回は、イメージングデータに加えて、飲酒習慣などの必要な情報がそろっていた3万6678人分のデータを分析対象としました。女性が52.8%で、女性の平均年齢は63.09歳、男性の平均年齢は64.42歳でした。2006人の女性と899人の男性は非飲酒者で、それらも含めた全体の日常的な飲酒量の平均は、女性が1日0.87単位、男性は1日1.49単位でした(*2)。

*1 Daviet R, et al. Nat Commun. 2022 Mar 4;13(1):1175.
*2 英国における飲酒量の1単位は、純アルコール8g。日本の厚生労働省は、純アルコール20g程度を1日の適量としている。


◆純アルコール8gを超える飲酒者は灰白質などが縮んでいた
MRI画像に見られる脳の灰白質全体の体積と白質全体の体積は、飲酒量が増えるほど小さくなっていました。結果に影響する可能性のある要因(年齢、身長、性別、喫煙歴、社会経済的地位、遺伝的な背景など)を考慮した分析を行ったところ、1日に1単位(純アルコール8g)を超えて飲酒する全ての人において、それらの体積は有意に減少していました。男性、女性を分けて分析しても、同様の結果になりました。飲酒なし、または1日1単位以下の場合は、有意な変化は見られませんでした。

灰白質については、全灰白質のほぼ90%の領域の体積に飲酒は悪影響を及ぼすことが示唆されました。部位別に体積の減少と日常的な飲酒の関係を検討したところ、前頭葉、頭頂葉、島皮質、側頭部、帯状回、被殻、扁桃体、脳幹で、それらの関係は強力でした。

続いて、白質の微細構造と飲酒の関係について検討したところ、飲酒量が増えるにつれて、白質の微細構造が不健康な状態になっていました。具体的には、神経線維が集まって走行しているいくつかの部位に、飲酒による統合性の低下(*3)が見られました。

今回の研究結果は、英国人においては、性別に関わりなく、1日に1単位を超える飲酒の継続は脳のマクロ構造(脳全体または各部の体積)と微細構造(白質統合性)に好ましくない変化をもたらす恐れがあること、飲酒量が増えればその関係は強力になることを示唆しました。

*3 MRI画像に基づく分析において、神経線維が一方向に整然と走行し、適切に髄鞘化されている状態を「白質統合性が高い」と見なす。

大西淳子(おおにしじゅんこ)
医学ジャーナリスト
大西淳子(おおにしじゅんこ)筑波大学(第二学群・生物学類・医生物学専攻)卒、同大学大学院博士課程(生物科学研究科・生物物理化学専攻)修了。理学博士。公益財団法人エイズ予防財団のリサーチ・レジデントを経てフリーライター、現在に至る。研究者や医療従事者向けの専門的な記事から、科学や健康に関する一般向けの読み物まで、幅広く執筆。





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最終更新日  2022/04/21 12:44:24 PM
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