この度は有難うございます。

懐かしく思い出しながら拝見させていただきました(笑)

一生懸命に撮った写真なのですが・・・(爆)

次回には採用されるように頑張ります(笑) (2012.01.08 17:15:02)

偐万葉田舎家持歌集

偐万葉田舎家持歌集

2012.01.08
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カテゴリ: 偐万葉
偐万葉・オガクニ篇(その1)

  「いや咳、夜ごと」の風邪が未だ治らぬ偐家持。銀輪取材もお休み中ゆえ偐万葉にお助け戴くことと致しました。
  我が悪友のオガクニマン氏のブログに書き込んだ歌もいつの間にかそこそこ溜まっていました。オ氏関連はこれまで「どち篇」でご紹介していましたが、今回から「オガクニ篇」として編集することといたしました。
  今年最初の偐万葉にして、シリーズ第127弾となります。
  <参考>オガクニマン氏のブログは コチラ からどうぞ。
      オガクニマン氏への歌掲載の偐万葉・どち篇は​ コチラ ​からどうぞ

    偐家持が国麻呂に贈りて詠める歌12首

沈丁花 ( じんちやうげ )  まだ咲かなくは  ( こと ) の葉の 繁きあるじに あてられぬべし

01沈丁花.JPG02紀貫之.JPG

今更に なにを咲かすと 君いふや 散りてののちの  ( そら ) こそよきに
                           (
紀散之 ( きのちりゆき )

 (本歌)さくら花 散りぬる風の なごりには
            水なき空に 浪ぞたちける (紀貫之 古今集89)

たれゆゑの はだれやなぎぞ 雪柳 君が庭にし まだらに咲ける
                          (
( にせ ) 庭師 ( にはし )
 (注)はだれ=まだら雪

03ユキヤナギ.JPG04キンモクセイ.JPG

春は負け 秋こそ見よと 金木犀 芽吹きてあるじ なぐさむならし
                        (
秋野見物麻呂 ( あきのみものまろ )

三年 ( みとせ ) はや 迎へけるかや オガクニの
       懲りぬ舌鋒 いよよ冴えゆく

世捨て人 なれる我はも この頃の 世の様見れば  ( もだ ) も苦しき
                         (黙家持)

クマゼミは しゃんしゃかしゃんと 朝鳴きて
        きりきり午後は アブラゼミ鳴く  (偐蝉丸)
 (注)偐万葉掲載に当り末句を一部修正しました。

06クマゼミ.jpg05アブラゼミ.jpg

チャリ ( ) めて いざうち行かな  渋谿 ( しぶたに ) の 崎ゆ 立山 ( たちやま )  雪の嶺見に

 (本歌)馬 ( ) めて いざうち行かな  渋渓 ( しぶたに )            清き 磯廻 ( いそみ ) に 寄する波見に (大伴家持 巻17-3954)

老いの坂 未だ越えざり 追坂を 越えてや背子は  ( こし ) にし行ける
                          (偐越持)

追坂を 今か越ゆらむ わが背子を
      追ひ
( ) きがてぬ  ( から ) きその道  (偐追持)
 (注)追坂=追坂峠の道。滋賀県湖西の道、敦賀へ抜ける手前に追坂
       峠がある。

わが命 年は ( ) つれど なほしまし
      あるとし見ゆる 継ぎて相見む

君が ( ) の 四つ葉めでたき 初春の  ( さきは ) ひ開き 年越すならし
 (注)幸ひ=「さきはふ(幸ふ)」は古代信仰上の言葉。幸福な結果をも
       たらす、霊妙な力を自然に発揮することを言う。

四つ葉 .jpg五つ葉.jpg

(脚注)1.掲載の写真は、けん家持提供の写真です。オガクニマンさんのブログ
      掲載写真を転載してもよかったのですが、余り転載したいような写真
      もなかったもので(笑・いや失礼)、けん家持のアルバムの中から適
      当なものを選んでみました。実際は、以前はコピーがブロックされて
      いて転載できなかったので、画像コピーをしていなかったものです。
     2.従来、ネタ元の歌がある場合は「元歌」と表示していましたが、今回
      からこれを「本歌」と表示することとしました。
      「本歌取り」というのは本歌のモチーフ・歌意などを受けて、それをひ
      ねったり、世界を広げたり、視点を変えたりして詠むことを言うので
      あり、語呂を真似ての替え歌やパロデイ歌は、ちょっと違うかと「本
      歌」ではなく「元歌」という言葉を使って参りました。しかし、そう
      いう区分が困難なものもあり、そういう生真面目さは「偐」のコンセ
      プトには似合わぬことでもありますので、全て「本歌」を使うことと
      致しました。こんなのは「本歌取り」とは言わない、というご批判は
      甘んじてお受け致す所存にて候(笑)。






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最終更新日  2019.06.30 09:51:37
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Re:偐万葉・オガクニ篇(その1)(01/08)  
オガクニマン さん

オガクニマンさんへ  
けん家持  さん
 国麻呂さんも「どち篇」から独立、一国一城を構えて戴くことといたしました(笑)。
 楽天ブログはトラックバックの受付機能が停止となっていますが、そちらのヤフーブログはトラックバックが受付機能健在なので、今日の貴兄の記事に当オガクニ篇をトラックバックさせていただきましたが、楽天ブログからの直接のやり方がもひとつよく分らんので、ヤフーの方に新設した「偐万葉・オガクニ篇」をトラックバックするという間接的方法で行いました。
 写真は以前ブロックされていたように思うのですが、小生の思い違いですかね。今はコピーして転載出来るようですね。
次回からは貴兄の写真を利用させて戴くこととします。但し間違っても貴兄ご自身の写真はご免蒙りたきものと存じ居ります(笑)。
(2012.01.08 17:49:40)

Re:偐万葉・オガクニ篇(その1)(01/08)  
木の花桜  さん
こんばんは。
オガクニマンさんのブログを拝見しに行って来ました。
楽しいタイトルですね。
私のように”時間もないし金もない”ではシャレにならないと・・・(笑)
また遊びに行かせていただきます。

>君が家の 四つ葉めでたき 初春の 幸ひ開き 年越すならし

ステキなお歌でオガクニマンさんもさぞお喜びと思いますが、四つ葉のクローバーのお隣の五つ葉、六つ葉のクローバーにビックリです。
これも家持さんのお写真ですか?

(2012.01.09 00:19:54)

木の花桜さんへ  
けん家持  さん
おはようございます。
 オ氏のブログご訪問下さいましたか。有難うございます。
 小生のように「控えめ」ではなく、「好き勝手に」言いたい放題を言って居りますでしょ(笑)。
 昨年暮れに三つ子の赤ちゃんを含め一挙に4人のお孫さんに恵まれ、孫が総勢5人と賑やかな年越しとなられましたので、四つ葉と五つ葉のクローバーの写真を添えさせて戴きました(笑)。六つ葉み見えたとすれば見間違いです。
 どちらも小生の撮影した写真で、銀輪散歩でたまたま見つけたものです。
 2008年6月26日の当ブログ記事に既に掲載済みの写真です。さすがに六つ葉はありませんでしたが、四つ葉、五つ葉は次々と見つかりました。在る処には在るものですな。しかし、世捨て人ヤカモチにはそんなに沢山の幸運は要らないと、全て其処に置いて帰りました(笑)。
 その際に作った歌は、
幸せは やはり野に置け 四つ葉草 摘みてはみれど 持たず来にける (偐家持)
摘んで持ち帰らぬ、というのは一番性質(タチ)が悪いかもですね(笑)。
(2012.01.09 08:45:24)

Re:偐万葉・オガクニ篇(その1)(01/08)  
小万知 さん
オガクニマン様と偐家持様、文面からもにじみ出ていますが、本当に信頼関係ガッチリのご親友なのでしょうね。
お二人のやり取りも楽しく、笑わせてもらっています。
はだれの雪柳のお話、剪定時期を間違われたのを揶揄されての歌じゃなかったでしょうか?
楽しい記憶に残っていました。
ゼ~ゼ~蝉、せめてミ~ミ~蝉位にのどが緩和されますようにと祈ります。 (2012.01.09 11:11:51)

小万知さんへ  
けん家持  さん
 オ氏とは20代の頃からの長い付き合いになります。
 はだれの雪柳の一件、よく覚えて居られますね。剪定の時期を間違ったのか、剪定し過ぎたのか、何かそういう話の中での歌でしたね(笑)。
 ゼ~ゼ~蝉、春蝉はゼーゼーと鳴きますが、近頃はその声を聞くこともなくなりました。もう絶滅したのかと思っていましたが、気が付けば、何と吾輩の咽喉の奥深くに巣食っていたのでありますな。この初春からずっと鳴き通しです(笑)。

身をひそめ めでたき春を はからむに よに春蝉の 咳はゆるさじ (咳少納言)

ですな(笑)。
 若草新年会の短歌できましたですか。今年は、小生、戯れ歌で参りますかな。
  (2012.01.09 13:38:46)

Re:偐万葉・オガクニ篇(その1)(01/08)  
童子森の母  さん
本歌(元歌)の解釈付きで、分かりやすく楽しく拝見させて頂きました。

脚注・・1あまり転記したい写真が無かった~ハハハと笑いまし    た。

 今更に なにを咲かすと 君いふや 散りてののちの
 空こそよきに

なんとも、自分を諭しているようで~は―ッと溜息一つ

 世捨て人 なれる我はも この頃の 世の様見れば
 黙も苦しき

年あけて~之からの事わ思うと”黙も苦しく”なりますが
苦という字は、”若”に変わる・・・フフフ
前進しますよーッ (2012.01.09 19:26:00)

童子森の母さんへ  
けん家持  さん
「本歌取り」の「本歌」とパロディ歌の「元歌」との区分・解釈はしょうせいなりのものに過ぎませぬ(笑)。
 脚注1.の「にくまれ口」は悪友ならではのもの、貴姉を笑わせるつもりのものではありませなんだが、笑っていただければ更にもよし、でありますな。
 「今更に なにを咲かすと・・」の歌にご反応でありますか(笑)。これについてはノーコメントです(笑)。

苦をひねり 若返るらし 吾妹子は 今年も前に 進むと言へる (若家持)

Go ahead!(笑)
(2012.01.09 20:09:28)

Re:偐万葉・オガクニ篇(その1)(01/08)  
英坊2  さん
花をみて詠みの二句・・。

 「枕丁花 長くの美させ 有難う

     冬の支度で 枯れて抜まで」

* 我が庭で庭師が・・歌そのものです・・。

  「欝金香 呼ばれて花は 知らぬ様 

       チューリュプと 聞けば返事も」

* 四季彩館にて・・・お粗末の句でした。 (2012.01.10 11:36:24)

英坊2さんへ  
けん家持  さん
 枕丁花の歌は少し難解ですな(笑)。
 チューリップの歌は、四季彩館にてチューリップの別名・欝金香<ウコンコウ>に出会われての歌でしょうか(笑)。
 欝金とは鮮やかな黄色を指すらしいですが、欝(鬱)という字のイメージは憂鬱、鬱蒼、鬱勃なんぞという言葉の所為か、何やら重たげにてチューリップのイメージにそぐわない気がしていました。しかし、鬱・欝の簡体字は「郁」とのことで、今は、郁金香と書くらしい・・これならチューリップにも似合い、返事して貰えそうな気もしますな(笑)。 
 もっとも、うらうらに照れる春日や雲雀あがり心悲しも・・の大伴家持さんの歌にも見られるように、春の憂鬱、というのもありますから、チューリップのあのあどけない明るさの中に憂鬱が潜んでいても一向に差し支えなきことでありますが(笑)。
 沈丁花と欝金香では「沈鬱」となってしまいますので、軽い冗談口のお返事がよろしいかと(笑)。
(2012.01.10 14:47:44)

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